MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

Rちゃん大活躍

2012-10-29 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
Rちゃんは日本語堪能な外国人女性です。
ちゃん付けなのは、もう20年前若いころから知っているから。
結婚式にも出たし、婚姻届の証人にもなった。
あまり相談者にはそういうことはしないのだけど、
Rちゃんにはなぜかそういうことを考えさせない
底抜けの明るさがあるのです。

そのRちゃん、日本語がとても堪能なので
時々いろんな人に体験談をしてもらうようにお願いします。

来日20年でRちゃんもいろいろ苦労しました。
でも最近では困った外国人の相談役をしています。
すべてボランティアです。
大変な相談もたくさんあるようですが、
身近な相談場所として頼っているみたいです。
病院や学校へもついていくそうです。
やはりコミュニティにそういう人がいると安心だなと思います。

医療通訳のことをとても難しく考えることもあるけれど、
困った人がいて、誰かがついて行って
安心して医療を受けることができるということだけ。
助けることのできる人が助けを求めている人の力になる。
本当にそれだけのことだと思うのです。

彼女の活躍を見て、
肩ひじ張らずにできることを頑張ろうと思います。

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「医療通訳」を作ってもらいました。
今は私一人しかいないですが、ぜひ皆さんも登録してください。
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大切なことはみんなペルー人から教わった

2012-10-22 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
外国人生活相談で20年。
自分で勉強もしてきましたが、
ほとんどすべてのことは
相談者であるペルー人から教わったなあと思います。

確定申告、解雇予告手当、福祉資金の貸付・・・・
こんなのあるから調べてと言われて知ったものばかりです。

特定疾患治療研究事業も後期高齢者医療制度も
行旅病人及行旅死亡人取扱法も無料低額診療事業も
全部相談の中から学びました。
専門窓口につないで、もしくは病院のソーシャルワーカーの通訳をして、
医療者の説明の中で、相談者が持ってきたパンフレットで。
私の乏しい知識では答えることのできないことばかりですが、
教えてもらいながら育ててもらった気がします。

もしかしたら
どうしたらいいんだろう、
何か方法はないだろうかと
ぶち当たることがないと
新しい学びはないのかもしれません。

支援の仕事はやればやるほど、
相談者から教えられると感じます。

一人の人間が知りえる情報なんて
たとえ100年生きてもたかが知れています。

でも、たくさんの人が生きていく中で
出会う相談を受けていると、
いろんな人生を見ることができます。

海を越えてやってきた人たちの人生は
とてもドラマチックです。
つくづく私の人生平凡だなあと感じます。
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静岡の医療通訳の皆さん

2012-10-15 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
13日土曜日に静岡県国際交流協会で開催された
医療通訳セミナーに参加してきました。

大きな広報はせず、
通訳者ネットワークのクチコミだけで
50名近くの人が集まってくれました。

ほとんどが外国籍の現場を持つ通訳者で、
ここでは、ポルトガル語、タガログ語、中国語が
3大勢力です。

皆さん、日本語がよくできる人たちで
気づいたら医療通訳をしていた人がほとんどです。

今更、医療通訳の基礎なんて・・・でしょうが、、
一応いちからおさらいしてみましょうというのが今回の目的でした。

持ち物や服装、基本的な倫理や心のケアなど、
すでに皆さんご存知のことですが、
皆で確認すれば安心できます。

一番伝えたかったのは、
医療通訳者にできることをやりましょうということと、
仲間を作りましょうということです。

医療通訳は守秘義務もあり孤独な仕事です。
だからこそ、一緒に勉強したり情報交換できる
同じ言語の仲間の存在がとても大切です。

最期の1時間に言語別で問題提議をしました。
これからグループを作ろうという声も出ていました。

各地にこうしたグループができて、
医療通訳者の情報発信ができるようになれば
素晴らしいなと思います。

コーディネートしてくださったFさんはパラグアイの方。
お土産で持たせていただいたソパ・パラグアジャは
帰りの新幹線の中でいただいて、
心もおなかもいっぱいになった研修会でした。

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年齢と通訳

2012-10-08 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
最近、老眼が進んできた。
話には聞いていたけど、
小さい字が読めない・・・。

野球選手みたいに動体視力が必要だったり、
工場の検査みたいにたくさん見なければいけない仕事でなくてよかった。

もともと近眼だったので、
小さい字を読むときにはメガネをはずす。
ああ、年配の人がやっていたのは
こういうことだったのか・・と。
小さい字で書かれた若者向けの広告に
「ちっ」と舌打ちしてしまう(笑)。

*******************

通訳者には実際動くわけではないのですが、
頭の中の反射神経、運動神経が必要です。
意外と体力も必要だし、集中力の持続も。
個人差はあるのですが、
年を取ると少しずつ「昔の様」にはいかなくなります。

そんな時こそ、医療通訳になってください。

医療通訳は人の痛みがわかること、
自分自身が病気を体験していなくても
大変だなということがわかる想像力、
これは人生経験で鍛えることのできるものです。

人生がすべて思い通りにいかないことも、
いろんな人間がいることも、
老いによる衰えも、
すべてが医療通訳者の深みになると思っています。

だからリタイアした通訳者の皆さん、
是非、一緒に医療通訳をやりましょう。
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台風一過

2012-10-01 16:27:08 | 通訳者のつぶやき
9月30日(日)はMEDINTにとって
はじめての5か国語医療言語分科会の開催日でした。

今回からタイ語が加わり、
関西圏だけでなく東京や神奈川、愛知などの方々も
参加してくださる予定でした。

・・・が、皆さんのご存知のように台風17号が猛威を振るい、
多くの地域や交通機関に影響を与えました。

皆さんのお住まいの地域は大丈夫でしたか?

実は、10年近くやってきて
MEDINTの講座が中止になったのは今まで1回だけです。
それはSARS騒ぎの時で、この時は不要不急の外出自粛で
1週間前でしたが会場もキャンセル料なしで応じてくれました。

今回は台風!
開催をするかどうか、ぎりぎりまで悩みました。
英語とタイ語が始まるのが午後1時、
中国語、スペイン語、ポルトガル語が終わるのが午後5時。

近づくにつれて台風が関西を通過する暴風雨の時間帯と
MEDINTのクラスの開催時間が重なっていきます。
すでに前日、早朝から飛行機で来られる方々や
当日新幹線の方々からはキャンセルの電話が入っていました。
ただ、参加者のほとんどは関西圏の方々、
台風の進路を見て、開催を決定しました。

もし中止してもう一度仕切り直しをするとしても
皆さんの予定を合わすのに2か月はかかり、
第3回の分科会と同じ時期になってしまいます。
前日からすでに神戸入りしていた参加者がいたことなども考えて、
ご自分の地域の安全を確認されたうえでご参加くださいとしました。

開催を決めましたが、
阪急電車は止まらないか、
無理に参加されて怪我でもされていないかなど
講座が終わるまで本当に生きた心地がしませんでした。
会場である西宮市大学交流センターの担当の方には
ずっと台風の様子や電車の運行状況などを教えていただいていました。

今回は交通機関が止まること(JR須磨の近辺や山陽電車など)や
道路事情の悪さなどで参加をあきらめた方も少なくありませんでした。
今でも開催が正しかったのかどうかはわかりません。
後からの議論になりますが、
本当は中止したほうがよかったのかとも思います。

講座開催に際して、
主催者としてこうした危機管理はしておかなければいけないと
特に50名近い参加者の安全配慮をしなければと
本当に反省しました。

これに懲りず、次回はご参加くださいね。


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