MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

MEDINT2011シンポジウムやります!

2011-09-26 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
皆様お待たせしました。
今年もMEIDNTシンポジウムを開催します。
今年はMEDINTができて9周年。
毎年、医療人類学や手話通訳といった他分野、
終末期医療通訳という新分野、
メディカルツーリズムという注目の分野にスポットをあてて、
様々な視点で取り組んできました。
今年のテーマは「看護教育」です。
当事者主義のMEDINTでは
今回はじめてMEDINT看護部会が主催します。
どんな化学反応が起きるか今からとても楽しみです。
看護師、看護学生の方は是非!
そうでない方もよろしかったらご参加ください。

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医療通訳研究会(MEDINT)看護部会主催 

教育講演会シンポジウム「外国人医療と看護教育」


日時  2011年10月23日(日)13:30~16:00(12:45 開場)

会場  神戸赤十字病院 3階第2研修室 

    (神戸市中央区脇浜海岸通1丁目3番1号)

第一部 基調講演「日本における外国人医療の現状」  
       岩手県立大学看護学部 母子看護学講座講師 蛎崎奈津子先生
第二部 パネルディスカッション 「外国人患者看護教育を考える」
★看護専門職の立場から
村田 佐登美 氏  (愛仁会 高槻病院 産科病棟看護科長 助産師)
★外国人患者の立場から 
斉 暁娜(チー・ショ―ナ)氏 (日中フリーランス通訳翻訳者)
★医療通訳コーディネーターの立場から 
高嶋 愛里 氏 多文化共生センターきょうと 医療通訳コーディネーター 看護師・保健師)

参加費 一般1000円  学生 500円(学生証提示要)MEDINT会員無料

定員  120名

詳しくはMEDINT HPもしくは PDFちらし
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医療通訳に足りないもの

2011-09-19 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
18日(日)は神戸でパラグアイ建国200周年の
お祭りが開催されました。

久しぶりにパラグアイ訛りのスペイン語を聞き、
とても懐かしかったです。
写真はパラグアイを代表する楽器アルパです。
ボテジャダンス(瓶を頭の上に載せて踊る民族舞踊)や
パラグアイ領事によるパラグアイ建国の歴史など、
盛りだくさんの内容でした。
金曜日に神戸新聞に広報されたので、
たくさんの方が来られて、ほとんと満員電車状態の立ち見で
観客の方は大変だったと思いますが、
手ごたえのあるフィエスタだったと思います。
(私は前回に続いて司会をやりました)

今日のテーマは活動をやっていて
今の医療通訳に足りないと思うものです。
活動を始めていたころから感じていましたが
医療通訳には「エビデンス(証拠)」が圧倒的に足りません。
医療通訳者は日本に何人いるのか、
医療通訳を使うとどのくらい時間短縮できるのか、
医療通訳はそもそもどんな人なのか・・・
アメリカやヨーロッパのものがあるじゃないかとよく言われますが、
医療制度も法律も移民の言語も社会的背景も違うので
参考になるかもしれませんが、
日本の医療通訳を制度化するためには
やはり日本における医療通訳研究が不可欠です。

先週も明治学院大学の学生さんが
わざわざ神戸まで医療通訳の話を聞きにこられました。
ゼミのメンバーで分担して医療通訳について調べていて、
それを報告書としてまとめるとのこと。
こうした研究や報告が様々な場面で増えていくことが、
とても重要だと思っています。

MEDINTはボランティア活動なので、
医療通訳について話が聞きたいという方には
自分のプライベートの時間を使ってお話をします。
なので、面会に応じる学生や研究者の方々には、
社会にきちんと還元できるものを期待しています。
その中の一人でも医療通訳を将来に渡って研究してくれる人が出れば、
この時間は将来実を結ぶものになります。

1月頃(修士論文や卒業論文の時期ですね)になって、
急に「医療通訳で大変なことは何ですか?」とか
「医療通訳になるにはどうしたらいいですか」という
メールが舞い込んでくることがあります。
医療通訳について下調べをしたうえで聞いているとは思えないものについては、
失礼ですが無視することもあります。
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夏休みも終わり・・・

2011-09-12 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
台風の後、このまま秋になるかと思ったら
暑さが戻ってきましたね。
再び熱中症対策をしなければ。

ただでさえ頻度の少ない
ブログを1回お休みして
恒例の9月の野球夏休みをとってきました。

今年は韓国野球を見に行ってきました。
本当は11月の台湾で行われるアジアカップに行きたかったけど、
今の時期でないとまとまった休みはとりにくいのです。

で、韓国野球ですが、
ソウル郊外、ロッテワールドにほど近い蚕室野球場と
ソウル駅からATX(韓国版新幹線)で約1時間の場所にある大田市のハンファ野球場に行きました。
蚕室はLGツインズと斗山ベアーズの本拠地で、
その日はLGツインズの試合だったのですが、
相手が人気球団釜山ロッテ!
ということで、試合開始頃についたところチケットは売り切れ。
仕方なく、入場ゲートのところでビールを飲みながら、
2時間近くテレビ中継を見て音漏れを聞いていました。
周りにもチケットが手に入らなかったお客さんたちがいて、
うだうだテレビを見ながら音を聞いていました。
ロッテの応援は半端なくすごいので球場外にも熱気が伝わってきました。
日本でなら絶対前売りを買っていくところなのですが、
これはこれで面白い体験でした。

ハンファ野球場はハンファイーグルスの本拠地で、ソウルからなら
大阪に野球を見に来てナゴヤ球場(ドームではない)に行ってみるという距離感です。
6000人くらいしか入らない球場なんですが、
応援の声がすごくて、野球場で「こだま」を聞いたのは初めての経験です。
お客さんもテンション高い高い。

韓国はメディカルツーリズムのメッカであり、
日本のライバルというよりは先を行く国だと認識していますが、
街角のいたるところにボランティア通訳がたっていたり、
仁川空港にメディカルツーリズム用のカウンターがあったり、
力が入っているなあと思いました。
特に、皮膚科とコラボした化粧品のお店の多いこと!
震災以降元気のない日本から行くとうらやましいくらいの元気です。

韓流ブームのいいところは真似して、
日本も日本なりの元気を取り戻したいところです。
来週からはちゃんと医療通訳の話に戻しますね。
秋は、MEDINTのシンポジウムも控えていますし、
来年に向けての取り組みも動き出します。
期待してください。
コメント (2)
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