関西と関東の外国人医療支援をしているグループで
外国人の医療と福祉のハンドブックの改訂版の準備をしています。
医療と福祉関連の外国人支援にかかわる法律や通達など
支援者に知っておいて欲しいことを、
専門のNGOや支援者が書いています。
その医療通訳に関する項目を担当するにあたって、
医療通訳を受ける権利に関する法律って何があるだろうと。
たとえば時々、セミナーなどで聞く医師法19条「応召義務」について
皆さんはどう思いますか?
第一九条 「診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、
正当な事由がなければ、これを拒んではならない。」
これを根拠に外国人の医療を拒んではいけないというがもいます。
でも、私はそれは違うと思います。
医師にのみ、外国人医療の負担を押し付けるのはどうなのか。
今まで、いろんなところで医療通訳を断る時、
「あなたが通訳をやらないならば診ませんよ」
「患者を殺すんですか」
と、言われてきました。
その時は一種の脅迫だよなあと思いました。
通訳できる人が、そこにいるのに通訳しないのは
医療通訳者としてどうなのか。
それと同じことを医師にいうことになるような気がするのです。
誰かが悪いというのは簡単です。
患者の擁護をして医療機関と喧嘩をすることもありました。
でも、それは誰のためにもならないのだということも知っています。
誰かだけの負担や義務から発生する事態は
どこかでほころびが起きるものです。
医療機関だけに「義務」として外国人の診療を押し付けるのは
現実的ではありません。
司法通訳のように
「国語に通じない者に陳述させる場合には,通訳人に通訳をさせなければならない」(刑事訴訟法175条)
という法律があれば、予算もつけて
司法通訳人の人たちは、この法律を根拠に通訳環境についての議論ができます。
でも、医療通訳はそもそも根拠となる法律がないところで議論しています。
法律がなくても、せめて通達があればなあと思うのです。
医療通訳セミナーが終わりました。
こうしたセミナーをやるたびに
医療通訳者は声をあげ、強くなってきているような気がします。
とても頼もしく、まぶしく、うれしく思います。
セミナーの中で
ブログを読んでくれているという方に何人かお会いしました。
本当にありがたいです。
たまにしか更新しないブログに
辛抱強く付き合ってくださりありがとうございます。
もうすこし更新頻度を上げて情報発信できるようにしたいなといつも思うのですが、
これからもおつきあいくださいね。
外国人の医療と福祉のハンドブックの改訂版の準備をしています。
医療と福祉関連の外国人支援にかかわる法律や通達など
支援者に知っておいて欲しいことを、
専門のNGOや支援者が書いています。
その医療通訳に関する項目を担当するにあたって、
医療通訳を受ける権利に関する法律って何があるだろうと。
たとえば時々、セミナーなどで聞く医師法19条「応召義務」について
皆さんはどう思いますか?
第一九条 「診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、
正当な事由がなければ、これを拒んではならない。」
これを根拠に外国人の医療を拒んではいけないというがもいます。
でも、私はそれは違うと思います。
医師にのみ、外国人医療の負担を押し付けるのはどうなのか。
今まで、いろんなところで医療通訳を断る時、
「あなたが通訳をやらないならば診ませんよ」
「患者を殺すんですか」
と、言われてきました。
その時は一種の脅迫だよなあと思いました。
通訳できる人が、そこにいるのに通訳しないのは
医療通訳者としてどうなのか。
それと同じことを医師にいうことになるような気がするのです。
誰かが悪いというのは簡単です。
患者の擁護をして医療機関と喧嘩をすることもありました。
でも、それは誰のためにもならないのだということも知っています。
誰かだけの負担や義務から発生する事態は
どこかでほころびが起きるものです。
医療機関だけに「義務」として外国人の診療を押し付けるのは
現実的ではありません。
司法通訳のように
「国語に通じない者に陳述させる場合には,通訳人に通訳をさせなければならない」(刑事訴訟法175条)
という法律があれば、予算もつけて
司法通訳人の人たちは、この法律を根拠に通訳環境についての議論ができます。
でも、医療通訳はそもそも根拠となる法律がないところで議論しています。
法律がなくても、せめて通達があればなあと思うのです。
医療通訳セミナーが終わりました。
こうしたセミナーをやるたびに
医療通訳者は声をあげ、強くなってきているような気がします。
とても頼もしく、まぶしく、うれしく思います。
セミナーの中で
ブログを読んでくれているという方に何人かお会いしました。
本当にありがたいです。
たまにしか更新しないブログに
辛抱強く付き合ってくださりありがとうございます。
もうすこし更新頻度を上げて情報発信できるようにしたいなといつも思うのですが、
これからもおつきあいくださいね。