救急病院の方から
「24時間対応できる電話医療通訳ってないの?」
と聞かれます。
たしかに、
病気や事故は24時間対応であり、
これからの季節は夜間に発症するケースも多くなると思います。
これについては
もしかしたら業者で対応しているところがあるかもしれませんが、
私の知っている限りでは「ない」と答えています。
で、「医療機関が24時間なのに医療通訳が24時間に対応していないのはなぜ?」
確かにそうですね。
たとえば通訳に携帯電話を持たせて、
必要な時だけ自宅でも通訳してもらえばいい。
それに対して通訳時間分お金を払えばいいでしょという意見があります。
その是非はここでは議論しませんが、
ではその陰で通訳がどのような準備をしているかについて
少しお話ししておきたいと思います。
個人差があると思いますので、
私がもしこのケースを受けたと想定してお話しします。
A病院のBさんから電話で、
「外国人患者のCさんが来週手術をする。
術後に急変するかもしれない大変な手術だから、
手術後24時間通訳の待機が必要。
家族は手術後24時間病院に詰めているので、
通訳は病院にこなくてもいいけど家で待機していてほしい」
と頼まれたとします。
Bさんとしては
通訳をお願いする可能性はとても低いので、
そんなに待っていなくてもいいし、
気楽に受けてくださいねという感じです。
でも、もし受けるとしたら通訳側は
依頼がある、なしにかかわらず準備をするのです。
まず、
手術に関する単語はもちろんのこと、
その後に起こる可能性のある症状についても調べておきます。
どんな言葉が出てきても通訳できるようにノートを作ります。
それから常にノート、メモ、辞書を手元に置いておきます。
まず、その日はお酒は飲みません。
外食や外出も控えます。
夜中に電話がかかってきては家族を起こすので離れた部屋で寝ます。
いえ、たぶん寝ません。
私は眠りがとても深くて、
夜中に起こされてもすぐに反応できる自信がないので、
たぶん寝ないと思います。
通訳の機会が100回に1回であっても、
その1回があるならばプロとしては準備をしなければいけません。
そしてその1回には報酬はありますが、
待機の99回には報酬がない・・・というのも困ります。
依頼する側はちょっと頼むという気楽な気持ちでも、
受ける側は万全の態勢をとっているのです。
だから、もし24時間体制をとるとしても、
きちんと当直として事務所で電話をうける体制でなければ
私はできないなあ・・・と思います。
まあ、私は1日10時間睡眠が理想のグータラ人間なので、
睡眠時間の短い人や熟睡しない人なら大丈夫かもしれないという
個人差はありますけど。
医療通訳倫理から考えれば、
私のようなタイプの人間は夜間通訳は引き受けるべきではないのでしょうね。
「24時間対応できる電話医療通訳ってないの?」
と聞かれます。
たしかに、
病気や事故は24時間対応であり、
これからの季節は夜間に発症するケースも多くなると思います。
これについては
もしかしたら業者で対応しているところがあるかもしれませんが、
私の知っている限りでは「ない」と答えています。
で、「医療機関が24時間なのに医療通訳が24時間に対応していないのはなぜ?」
確かにそうですね。
たとえば通訳に携帯電話を持たせて、
必要な時だけ自宅でも通訳してもらえばいい。
それに対して通訳時間分お金を払えばいいでしょという意見があります。
その是非はここでは議論しませんが、
ではその陰で通訳がどのような準備をしているかについて
少しお話ししておきたいと思います。
個人差があると思いますので、
私がもしこのケースを受けたと想定してお話しします。
A病院のBさんから電話で、
「外国人患者のCさんが来週手術をする。
術後に急変するかもしれない大変な手術だから、
手術後24時間通訳の待機が必要。
家族は手術後24時間病院に詰めているので、
通訳は病院にこなくてもいいけど家で待機していてほしい」
と頼まれたとします。
Bさんとしては
通訳をお願いする可能性はとても低いので、
そんなに待っていなくてもいいし、
気楽に受けてくださいねという感じです。
でも、もし受けるとしたら通訳側は
依頼がある、なしにかかわらず準備をするのです。
まず、
手術に関する単語はもちろんのこと、
その後に起こる可能性のある症状についても調べておきます。
どんな言葉が出てきても通訳できるようにノートを作ります。
それから常にノート、メモ、辞書を手元に置いておきます。
まず、その日はお酒は飲みません。
外食や外出も控えます。
夜中に電話がかかってきては家族を起こすので離れた部屋で寝ます。
いえ、たぶん寝ません。
私は眠りがとても深くて、
夜中に起こされてもすぐに反応できる自信がないので、
たぶん寝ないと思います。
通訳の機会が100回に1回であっても、
その1回があるならばプロとしては準備をしなければいけません。
そしてその1回には報酬はありますが、
待機の99回には報酬がない・・・というのも困ります。
依頼する側はちょっと頼むという気楽な気持ちでも、
受ける側は万全の態勢をとっているのです。
だから、もし24時間体制をとるとしても、
きちんと当直として事務所で電話をうける体制でなければ
私はできないなあ・・・と思います。
まあ、私は1日10時間睡眠が理想のグータラ人間なので、
睡眠時間の短い人や熟睡しない人なら大丈夫かもしれないという
個人差はありますけど。
医療通訳倫理から考えれば、
私のようなタイプの人間は夜間通訳は引き受けるべきではないのでしょうね。