外国人相談(私の本職)関連のお話をするときに、
必ず言う言葉があります。
それはこの仕事をはじめて17年、
今年が今までで一番厳しい年だということです。
もちろん、神戸なので阪神淡路大震災もありました。
でも、阪神淡路大震災の時は皆が被災者で、
隣人の困窮や生活の大変さは想像がつきました。
お金持ちも貧乏人も外国人も皆同じ被災者でした。
だから皆がとても優しかったのです。
なので、生活は苦しくても、
心が折れることは余りありませんでした。
でも今回の不況には大きな温度差があります。
ある日本人の方が窓口で今年のボーナスが10万円減ったと愚痴られました。
もちろんこの方にとっては大変なことかもしれません。
でも、この窓口に来る外国人労働者のほとんどはボーナスなど
もらったこともないのです。
この日本人の方には悪いですが、
あるだけいいじゃないですかと言ってしまいました。
(もちろん私もボーナスなどもらったことがありません)
ボーナスをもらえないことが当たり前の状況は正しいとはいえませんが、
目の前の人にはボーナスすらないことに想像が及ばないのも悲しいことです。
お給料が下がったという愚痴には仕事があるだけいい。
貯金ができないという愚痴には生活だできるだけいいと思ってしまいます。
ある日本人の若者が外国人労働者の困窮の状況をみて、
どうして貯金しないのかといいました。
貯金しない人が悪いから今の困窮は仕方ないと。
でも時給700円で毎日夫婦でまじめに働いて、
子どもを二人養って、
高い国民健康保険料や住民税を支払って、
アパート代も支払って
本国の親に月3万円仕送りして、
貯金ができるでしょうか?
本当に貯金をしなかった人がいけないのでしょうか?
不況といっても
普通に暮らすことのできる人が大半です。
これは「自己責任」なんでしょうか?
12月は神戸でも多くの外国人労働者の解雇があり
不況ではなく労働者の構造転換が図られています。
もっと安い外国人労働者に、同じ賃金なら若い外国人労働者に。
窓口で相談を受けるとき、
「どうして貯金しなかった」
「どうして日本語を勉強しておかなかった」
「どうして資格をとっておかなかった」
「どうして公営住宅にうつっておかなかった」
どの言葉も今となっては無意味です。
言いたくなるけれど、
そのことを一番知っているのは外国人本人なのです。
過去のことではなく、
今を見てこの現状をどう打破するか考えなければいけません。
I先生に経済も大変だけど
医療通訳がそれより優先されないとは思わないといわれました。
もちろん理解できます。
でも目の前の生活がどうしても私の中では優先されてしまいます。
医療の質よりもまず病院にたどり着くことが大切だと思うケースが増えています。
必ず言う言葉があります。
それはこの仕事をはじめて17年、
今年が今までで一番厳しい年だということです。
もちろん、神戸なので阪神淡路大震災もありました。
でも、阪神淡路大震災の時は皆が被災者で、
隣人の困窮や生活の大変さは想像がつきました。
お金持ちも貧乏人も外国人も皆同じ被災者でした。
だから皆がとても優しかったのです。
なので、生活は苦しくても、
心が折れることは余りありませんでした。
でも今回の不況には大きな温度差があります。
ある日本人の方が窓口で今年のボーナスが10万円減ったと愚痴られました。
もちろんこの方にとっては大変なことかもしれません。
でも、この窓口に来る外国人労働者のほとんどはボーナスなど
もらったこともないのです。
この日本人の方には悪いですが、
あるだけいいじゃないですかと言ってしまいました。
(もちろん私もボーナスなどもらったことがありません)
ボーナスをもらえないことが当たり前の状況は正しいとはいえませんが、
目の前の人にはボーナスすらないことに想像が及ばないのも悲しいことです。
お給料が下がったという愚痴には仕事があるだけいい。
貯金ができないという愚痴には生活だできるだけいいと思ってしまいます。
ある日本人の若者が外国人労働者の困窮の状況をみて、
どうして貯金しないのかといいました。
貯金しない人が悪いから今の困窮は仕方ないと。
でも時給700円で毎日夫婦でまじめに働いて、
子どもを二人養って、
高い国民健康保険料や住民税を支払って、
アパート代も支払って
本国の親に月3万円仕送りして、
貯金ができるでしょうか?
本当に貯金をしなかった人がいけないのでしょうか?
不況といっても
普通に暮らすことのできる人が大半です。
これは「自己責任」なんでしょうか?
12月は神戸でも多くの外国人労働者の解雇があり
不況ではなく労働者の構造転換が図られています。
もっと安い外国人労働者に、同じ賃金なら若い外国人労働者に。
窓口で相談を受けるとき、
「どうして貯金しなかった」
「どうして日本語を勉強しておかなかった」
「どうして資格をとっておかなかった」
「どうして公営住宅にうつっておかなかった」
どの言葉も今となっては無意味です。
言いたくなるけれど、
そのことを一番知っているのは外国人本人なのです。
過去のことではなく、
今を見てこの現状をどう打破するか考えなければいけません。
I先生に経済も大変だけど
医療通訳がそれより優先されないとは思わないといわれました。
もちろん理解できます。
でも目の前の生活がどうしても私の中では優先されてしまいます。
医療の質よりもまず病院にたどり着くことが大切だと思うケースが増えています。