MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

あかちゃんと通訳

2013-01-21 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
去年の9月頃から
私の周りは出産ラッシュです。

ペルー人のお母さんが
毎月誰か出産しています。

出産は病気ではありませんが、
検査や入院手続き、出産手当や育児休業、
子供の予防接種から保育所まで、
一人出産するとワンセットついてきます。

Aさんが突然電話をかけてきました。
「市役所の人が突然家に来た!びっくりした!」
これは乳児家庭全戸訪問事業ガイドラインのことですね。
別に特別何かがあったわけではなくて、
みんなの家を困ったことがないかなと訪問しているんですよと
説明をしましたが、確かに知らなければ戸惑います。

Bさんは予防接種に9000円かかったと電話してきました。
たしか、Hibと肺炎球菌の予防接種のはずだったのですが、
お母さんは何の予防接種をうったのかよくわかりません。
飲むタイプですが、ポリオはすでに注射にかわっているはず。
それにしてもよく現金で9000円持っていたなあと思ったりして。
結局、病院でもらった紙をチェックするとロタウィルスの問診票の写しがでてきました。
ロタウィルスの予防接種は確かに有料です。
おねえちゃんもいっている小児科なので、
よく先生のこともしっているのでお母さんは安心して予防接種を受けていますが、
よくわからない予防接種を受けるって
何かあったらどうするんだろうとぞっとしました。
ちょうどほかの電話が入っていて
電話が電話に出てあげられなかったので悪かったなあと思いました。

医療通訳をしていて
赤ちゃんは自分で痛いとか痒いとか言えないから、
泣いている姿は本当になんとかしてあげなきゃと思います。

最初に出産(の通訳)を手伝った子供はもうすぐ20歳になります。


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腰→胃→肝臓→腎臓=尿路結石

2013-01-14 17:14:50 | 通訳者のつぶやき
Gさんから電話がかかってきました。

「腰がいたかったんだけど、
どうも胃が腫れているんだ。」(患者)

「胃じゃなくておなかではないですか」(私)

「そうともいうかな」(患者)

「医者は肝臓が腫れていると言っている」(家族)

「??(通訳)」

「診断書には腰痛とかかれているみたいです」(会社の人)

「??(通訳)」

「尿路結石の疑いですかね」(病院の人)

「??(通訳)」

「そうそう、心臓ににた名前の臓器だよ」(患者)

通訳はできるけど、
いったいどの臓器が原因なんだろう?
臓器名だけが飛び交い、憶測が飛び交って、
結局、尿路結石だったのですが、
患者は自分が自分の痛みをどのくらい正確に表現できているのか、
通訳をしながら疑心暗鬼になることがあります。
日本人でも目の前に痛みの部分を抑えて示すこともよくあります。
「そこは胃じゃないよ(笑)」といわれることもありますね。

でも、通訳者は患者の言葉をそのまま訳します。
医師は患者が単語を間違っているのか
それとも通訳者が単語を間違っているのかと疑うでしょう。

こんなとき医師が通訳者にきちんと信頼を寄せていれば
通訳者の間違いではないことが理解できるのですが、
BYO(自分で連れてきた通訳)の場合はとても困ると思います。

医師は患者の言葉だけで診断をしているわけではないので
大丈夫ですが、通訳者としてはこういう通訳はひやひやします。

きれいでない言葉、
合理的でなく整然としていない言葉を訳すのは
通訳者にとっては結構ストレスでもあります。
ただ、コミュニティ通訳の場合は
利用者側が必ずしも知識を持っているわけではないので、
最初は「??」な通訳をしなければいけないこともあるのです。





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新しい年

2013-01-07 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
新しい年を迎え、
皆様のご多幸をお祈りいたします。

年末年始は家族を外へ出して受験勉強をしていました。
勉強しすぎて吐いたのは30年ぶりです(笑)。
自分自身、少しでもあるべき医療通訳者に近づくために
頑張ろうと思っています。

1月のMEIDNTはIさんが準備してくれて
ローチェ先生のロールプレイ講座です。
まだ、申し込みは可能ですので、
会員の方はメーリングリストを参考にしてください。
メーリングリストが届いていない方は事務局にお知らせくださいね。

昨年は明るいニュースの少ない年でしたが、
若い人たちのクールなエネルギーに今年こそ期待しています。

今年もよろしくお願いします。





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