MEDINT(医療通訳研究会)便り

医療通訳の制度化を目指す医療通訳研究会(MEDINT)のコラム
~みんなで 医療通訳者を増やし、守り、育てよう!~

坂尾福光先生のこと

2019-03-20 00:00:00 | 通訳者のつぶやき

坂尾先生には2010年からMEDINTの医療英語をご担当いただきました。

当時、医療通訳者に医療と英語の両方を教えてくださる
講師の方がなかなか見つからず、
医療英語中級を教えていただいていた玉巻先生にご紹介いただいたのが坂尾福光先生でした。

坂尾先生は
医療英語を学んだ方ならば一度は使ったことがある
金芳堂「英語で診療シリーズ」5冊の著者です。
当時、西宮で開業されており、共著者のコンロイ先生と
お二人でご担当いただくというとても贅沢な講座を9年間続けていただきました。

坂尾先生は開業医として地域で診療される傍ら、
医療英語の普及に情熱をもって取り組んでこられました。
小児科通訳の実習のために先生のクリニックに伺ったこともあります。
回数の少ないMEDINTの英語学習者のために
西宮医師会の講座にも毎回ご案内いただいていました。

いつも、穏やかでやさしく、
それでいてとてもユーモアにあふれた方でした。

先日、先生がいらっしゃらない3月の医療英語分科会で
医師役を務めました。
台本を読んでいるとコンロイ先生が
「台本通りでなくてもいいですよ」とおっしゃいました。
そういえば、坂尾先生はいつも台本通りではなく
医療英語の講座は笑いが絶えなかったことを思い出しました。

医療英語の講座が「楽しい」とおっしゃる方が多くて
それはお二人のキャラクターによるものだったことを痛感しました。

先生、長い間、医療英語分科会をご担当いただきありがとうございました。
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自治体国際化フォーラム3月号に掲載されました

2019-03-12 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
今月発行された自治体国際化フォーラム3月号に
医療通訳研究会(MEDINT)の記事が掲載されました。

国際化の最前線から
「病気になったときくらい、母語で安心して医療を受けられる日本社会でありたい」


記事を書きながら、MEDINTを作ったころのことを思い出していました。

「医療通訳」という言葉もまだ普通名詞になっておらず
友人として同行して、通訳の手法や倫理もわからないアドホック(*)なまま
命にかかわる通訳を冷や汗をかきながらやっていたころのことを思うと
今は「医療通訳とは何か」「医療通訳の倫理」「医療通訳の行動規範」などが
少しずつ広まっており、学びたい人には研修も提供されています。

当初からの私の目的は
私が通訳をしなくても、
もっと優秀な通訳者が通訳をしてくれて
外国人患者が困らない社会を作ることです。

その目的が少しづつ実現しつつある現在、
次の目標は、その通訳者が気持ちよく仕事のできる環境を作ることと
誇りをもって仕事ができるように支援すること。

本来、医療通訳は
医療を受けるすべての人が医療にアクセスできるために
必要な社会資源のひとつであると考えています。

増える外国人住民、訪日外国人に対応するために
医療従事者も様々な取り組みを始めています。
2018年には医療従事者や福祉専門職と一緒に活動することが
多かった気がします。

特に興味深かったのが
大阪府看護師会の日本国際看護師認証研修
東洋医療専門学校の救急救命士課程の多言語演習でした。

これについては後日、またの機会にご紹介させてもらいたいと思います。


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こそっと再開します

2019-01-25 11:33:45 | 通訳者のつぶやき
お久しぶりです。
MEDINT村松です。

家庭と仕事に優先順位をつけて
自分でなくてもなんとかなるものをぽろぽろ落として
バランスを保ちながら過ごしていました。

スペイン語相談員や大学教員の仕事を続けながら
MEDINTの活動や看護・医療職研修、
外国人相談員や医療通訳者の育成などは継続してました。
看護の教科書にも参加させてもらったし、
新しい仕事にもチャレンジしていました。

ただ、文字を書いたり本を読んだりする力がものすごく落ちてしまい、
手紙やメールでのやりとりがひどく苦手になってしまいました。
情報が多すぎると疲れるのでテレビもやめました。
(台風情報や国会中継とかはネットで見られるし・・)

このまま雲隠れするのもいいかなあと思っていたのですが、
最近の医療通訳に関する一連の動きや
全国100箇所に外国人相談ワンストップセンターを作るというような動きに
まずいなあと思っており、これはこっそりブログを再開して
東京に出て行かなくても、意見を残せる場所を作らなければと思うようになりました。

過去1年間に行った活動なども振り返りながら
再び思いを綴っていこうと思います。

「頑張れ」という言葉より
「待っている」という言葉が本当に支えになりました。

今後ともよろしくお願いします。
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シンポジウムのプロシーディングができました

2018-06-07 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
お待たせしました。
(待ってなかった方にも!)

2018年2月にポートアイランドの神戸女子大学で開催した
医療通訳研究会(MEDINT)シンポジウム2017
「支援者を支援する~医療通訳者を支える仕組み」の
プロシーディングができました。

スタッフの皆さんと一緒に
テープおこしをしながら
当日の熱気を思い出していました。

ご発言いただいた先生方ありがとうございました。

来週より販売を開始します。
HPFacebookで販売方法をお知らせしますので
興味のある方は是非ご購入をお願いします。

今回のテーマは「医療通訳を支える」ことです。
また、裏テーマは「医療通訳者を増やし、守り、育てる」です。

登壇者は以下のとおり

<基調講演 > 「ネイティブ医療通訳者を対象とした研修のあり方について」
静岡県立大学看護学部  濱井 妙子さん
<シンポジウム> 
在名古屋ブラジル総領事館ブラジル人民委員会SABJA-Disque-Saude医師  中萩エルザさん
NPO法人CHARM事務局/MEDINTタイ語講師  プラー・ポンキワラシンさん
医療通訳者   岩田秀梅さん

コーディネーター  医療通訳研究会(MEDINT)代表   村松 紀子


オリンピックにむけて
医療通訳者の資格や認証の話がでてきますが、
活動環境が整わず、医療通訳者の数が少ない状態で
選別のみが先行してしまうと
医療通訳のできるひとがますます少なくなってしまうのではないか。
特に英語・中国語以外の言語での認証ができないと
その他の言語の通訳者がアドホックとされてしまうのではないか。
資格化よりも研修を充実することで「選別」より「育成」の発想が必要です。

厳しい意見もいろいろと出ましたが
今、医療通訳者を増やしていくための
周辺整備が必要であるという話が中心となりました。

特に、ビジネス通訳と医療通訳の間でおこる倫理的な問題や
現場で起こる医療通訳者のアドボケイトについては
シンポジウムの中だけでは十分に議論ができなかったので
特別に専門家のコメントも掲載しています。

4年ぶりに開催したシンポジウムは
今までのシンポジウムの議論を元に
どのように研修を考えていくかいについての議論になっています。

是非、2009~2013のプロシーディングと一緒に
読んでいただければと思います。

よろしくお願いします。


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怪我の功名

2018-06-01 10:22:15 | 通訳者のつぶやき
お久しぶりです。
今年の目標はブログを書くことだったのに
今日から6月です。

この2年、いろんなことがありました。
仕事と活動を
手は抜いたけど休まなかったことで
何が正解だったかは・・まだわかりません。

とにかく、今は2年前に戻りつつあります。
ご心配をおかけした皆さんすみませんでした。

怪我の功名というのでしょうか。
ひとりで抱えていた気になっていたMEDINTでしたが、
メンバーの皆さんがどんどん手伝ってくれるようになって
私もそれに甘えられるようになりました。

自分でできないことは人の手をかりること、
自分でできないことは誰かがやってくれること、
そういうものに支えられたと思います。

だから医療通訳の活動も
自分がやらなくても大丈夫なように
自分よりよくできる人にやってもらえるように
環境整備を整えたり
しっかり仲間を増やしていく方向を目指していきたいと思います。

2月のシンポジウムのプロシーディングが完成しました。
「医療通訳者を増やし、守り、育てる」ことがテーマです。
詳細は来週!

書きためている医療通訳に関するコラムも
文章を整えて
少しずつアップしていきたいと思います。
よろしくお願いします。


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医療通訳者を「使う」

2018-02-14 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
ある方から「医療通訳者を使う」というのは
とても上から目線でよい表現ではないのではという指摘を受けました。

そうですね。
医療通訳者以外の方が使うと少し違和感があるかもしれません。
チーム医療の中にいるのだから、医療通訳者も医療者と対等という声もあるでしょう。
この「使う」という言葉が嫌いな人もいるとおもいます。

でも、私達医療通訳者は
基本的には医療者と患者・家族の間の言葉を正確に訳し
コミュニケーションを円滑にするという役割を果たしています。
私達が診断したり、施術したりとか、ケアしたりしません。

もちろん、コミュニケーション支援という立場で
外国人医療に貢献していることは確かですが、
私達が治療をしているのではないと思っています。
そうでなければ、通訳者が自分の言葉で勝手にアドバイスしたりとか
家族が担うようなケアを通訳者に頼むというケースが当たり前になってしまいます。


通訳者は発語する人の言葉に従って
言葉を選んでいきます。

機械ではないので、通訳をして
実は自分の意と違う言葉を発する時はつらいです。

ですので、その発せられる言葉が
どれだけ通訳しやすいか、間違えにくいか
正しいものかによって通訳の言葉は左右されると言えます。

日本社会では専門職が育つ課程の中で
「通訳者を上手に使う」トレーニングを受ける機会があまりありません。
医療通訳者を誰でもが上手に使っているわけではないのが現状です。

だから通訳者から発言するときは
あえて「使う」という道具や機材のような言い方をします。
でも、通訳者以外の方が「使う」というと確かにカチンときますね(笑)

いよいよ今週末18日はMEDINTのシンポジウムです。
今年度はHIAの助成金をいただけたので開催できましたが、来年はたぶん無理です。
最後に、どうしても言っておきたいことをテーマにしています。

まだ、定員には達していないので、お時間のある方は是非ご参加ください。
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勉強が楽しくない

2018-02-01 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
つくづく1周忌って理にかなっているなあと思います。
今、妹の最期の日々をなぞりながら暮らしています。
3月には緩和ケア病棟さん主催の遺族会があり、
そこで、なんとか心の区切りをつけたいと思っています。

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研修の後の世間話である学生から「語学の勉強が楽しくない」という話がでてきました。

私も学生時代から語学は超苦手で
できるだけ英語の点数割合の低い大学を探して探して受験したくらいなので
「勉強」としての語学が楽しいと感じられる人はすごくうらやましいです。

ただ、語学は勉強するものでもあるけど、使うものでもあります。
「覚える」→「使う」→「通じる喜び」→「もっと話したい」→「勉強する」という
循環があれば理想だとおもうのですが。

自分で医療通訳研修をやっていて
「~べき」とか「最低限~は身につけて」とか偉そうに言ってます。
でも、私自身が語学が苦手で、語学的には私よりずっとすごい人たちが聞いていらっしゃるので
いつも肩身の狭い思いをしながらやっています。

ただ、医療通訳を続けてもらうためには、
伝わる感動やこの語学を使って役に立つ喜びを感じてもらう必要があるよなあといつも思います。

医療の専門用語は難しいです。
医学の用語は単語がわかっても患者に通じないことがある難解なものもあります。
福祉制度や介護の用語は日本語であってもごちゃごちゃしていますし、そもそも外国語に訳せないものもある。
毎回が困難に満ちていて、新しいことだらけで、反省ばっかりです。

でも、これが伝わったとき、場面がほわっとまとまる感覚や
患者さんや家族さんが安堵の表情を見せるときといった
うれしい体験があるからこそ、続けていられると思うのです。

ワークブックで勉強するばかりでは
そうした医療通訳の醍醐味の部分はなかなか実感できないと思います。
でも、医療現場での実習は受け入れ先のハードルが高いし、
本物の患者さんをOJTで使うことはできません。

そこで、現在看護教育などで使っている外国人模擬患者さんを
活用できないかと考えています。
日本に来てまだ日が浅く、N4くらいのレベルが演じられる外国人模擬患者さんを使えば
リアルに練習ができるかなと思っています。
ずっと今まで考えてきたのですが、来年の目標は模擬患者さんの育成かな。
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「わたしたちの隣人とはだれか~孤立と排除を超えて共生へ~」

2018-01-17 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
今日は阪神淡路大震災から23年目です。
ボランティア元年といわれた年から、
多くの外国人支援活動は産声をあげました。

私は現在医療通訳の活動をしています。
でも、目標は誰でも暮らしやすい社会を作ること。
医療通訳はその最低限の入り口であると考えています。

外国人の定住化が進む中で、医療と地域福祉との連携は必須であり
私達支援者も患者の環境に目を向ける必要があるのではないかと思っています。

自分の講演なので、広報するのはお恥ずかしいのですが、
2月に私も会員になっている兵庫県社会福祉士会で講演をします。
皆さんのまわりの福祉関係の方々にお知らせいただければ幸いとおもい
ブログで宣伝させてもらいます。

2017年度兵庫県社会福祉士会生活困窮者支援研修
滞日外国人研修「わたしたちの隣人とはだれか~孤立と排除を超えて共生へ~」


日時:2018年2月11日(日)13時30~16時45分
場所:兵庫県福祉センター

第1部「滞日外国人を理解するための基礎知識」
第2部「パネルディスカッション」

定員 60名
参加費 1000円

ちらしは こちら

地域を支える専門職として
福祉領域では、まだまだ外国人の背景や異文化理解の分野が遅れています。
医療機関に繋ぐ、また退院後の医療機関から地域への受け皿について
どのような知識が必要であるか考えてみませんか?
シンポジストには
兵庫県内で活動しているNGOの皆さんに来ていただきます。
ないないづくしの中で相談支援を行っている皆さんです。
「外国人のことはNGOに」では、もう抱えきれない状況になっています。
外国人、日本人わけ隔てなく、地域支援の中に組み込んでいけるように
社会福祉士としての基礎知識が必要だと痛感しています。

とても寒い時期ですが、興味のあるかたは是非ご参加ください。
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新年のご挨拶+シンポジウムのお知らせ

2018-01-01 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
皆様

新しい年、穏やかにお過ごしでしょうか。

私が協力隊で滞在していた南米のパラグアイは
「tranquilo」が一番という価値観の国でした。
「tranquilo」というのはスペイン語で「穏やかな」「平穏な」という意味です。
皆様の一年の始まりが穏やかでありますようにと願います。

今年もよろしくお願いします。

さて、新年最初のブログは
2月に開催するMEDINTのシンポジウムについてです。
会員の皆さんには広報済みですが、
シンポジウムは会員以外の方にもご参加いただけます。

MEDINTシンポジウム2017「支援者を支援する〜医療通訳者を支える仕組み」

日時:2018年2月18日(日) 13:00 - 17:00 
場所:神戸女子大学ポートアイランドキャンパスF210
会場は神戸空港からポートライナーで15分の場所です。
三ノ宮からもポートライナーをご利用ください。
http://www.yg.kobe-wu.ac.jp/wu/access/index.html(ポートアイランドキャンパスです)

参加費 :  1,000 円 (資料代) ※MEDINT 会員は 無料
申込み :  
①氏名②連絡先③所属(医療通訳者は言語も) ④ MEDINT 会員・非会員
以上を記載し、Eメールで下記までお申し込みください。
問合せ :   medint.0u0.2017@gmail.com (シンポジウム用のアドレスです)
定員 100名

内容についてはFacebookをご覧ください。
https://www.facebook.com/medint.0u0.2017/
(拡散をお願いします)

MEDINTのシンポジウムは2009年~2013年まで
毎年開催していましたが、
財政不足もあり、ここ数年は開催できませんでした。
今年度は(公財)兵庫県国際交流協会の助成を受けて、
コープともしびボランティア財団のご協力で
開催することができました。
また、今回はポンコツ代表に変わって
実行委員会のメンバーがミーティングを重ねてくれています。
私自身どんなものになるかがとても楽しみです。

内容については、MEDINTはいつも通訳者目線、外国人目線で活動をしたいと考えているので
医療通訳において通訳者のレベルアップや資質向上ばかりがいわれるなかで
かかわる人たち皆で医療通訳環境を考えていくという発想に変えていきたいのです。
特に英語・中国語以外の不足している医療通訳者をどうやって増やしていくのか、
そのためには医療通訳者を支え、育てていく仕組みが必要だと考えています。

是非、議論にご参加いただければとおもいます。
また、できれば冊子に収録したいとも考えています。

新年から宣伝になってしまいましたが、
忙しい時期ですが、是非よろしくお願いします。
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母子保健通訳研修

2017-12-25 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
お久しぶりです。

母の抗がん剤治療は良好で、
要介護4にはなったけれど
ケアマネさんやヘルパーさん、デイサービスを使って
自宅で静養できるようになりました。
「なんとか帰ってきてくれた~」が正直な気持ちです。

妹の初盆も供養もほったらかしになって
母のことをしていたので、
寒くなってきて、最近妹のことをよく思い出します。

去年から
誰かがやってくれることは
極力やらずにきています。
そのことで仲間には迷惑をかけているし、
結果的に、今まで一緒に活動してきた人たちを
裏切るようなこともしていると感じています。

そんな状況でしたが、
MEDINTの活動だけは
自分の中で死守してきました。

最近、代表がポンコツだと、メンバーが動いてくれるんだなあと
つくづく感じています。

12月17日に母子保健医療通訳の全6回の講義が終了しました。
大阪のNPO法人CHARMさんと登録派遣のシステムを作れるようにと考えています。
CHARMさんとMEDINTは出発点(外国人の医療を支える)が同じで
メンバーも重なっている方が多くみられるため
共同事業を行うに当たっても理念を合わせる部分はスムーズでした。
当日の運営も、早めに来てお手伝いしてくれることに慣れている
両団体のメンバーの皆さんでレジュメを組んだり、受付をしたり・・・。
どんどん進めてくれました。

研修の様子は CHARMのHPもしくは MEDINTのFacebookを見てください。

母子保健通訳研修の話は後程分析も含めて書きたいと思いますが、
とにかく、50名の定員がほぼ満席になり8言語の方々が集まってくれました。
講師も肩書きではなく、とにかく現場の人を選んだので
実践的な知識が身についたと参加者からとても好評でした。

この研修を通して
MEDINTは小さいけれど本当にいい団体になってくれたなと痛感しました。
2002年に始めた頃には、「医療通訳って何?」ということばかりでしたが、
事務局のIさんと一緒にずっと続けてきてよかったとおもいます。
私自身がMEDINTの研修に行くと元気をもらえて
参加者の方々に癒されてきた気がします。

来年はブログをきちんと書くことを目標にします。
また、このブログを何らかの形でまとめられればいいなとおもいます。

皆様、よいお年をお過ごしください。
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相互作用

2017-10-20 10:13:23 | 通訳者のつぶやき
最近、相談員の仕事、講義、母の介護の3本立てで動いています。

この3つは私の中で、実は微妙に影響し合っていて、
うまく表現できないのですが
「インプット」、「アナリシス」、「アウトプット」という相互作用を起こしています。
わかりやすく言うと、いつも通訳者がやっている
頭の中に情報を「入れ」て、
それをどう伝えようか「分析」して、
相手に伝えられるように言葉として「出す」動きです。

講義はアウトプットのみのように見えますが
実はインプットの宝庫なのです。
私はプロの教師ではないので
大学の授業や地域での講義の機会をいただくと
毎回私の中では「実験」感覚で話をしています。

まず、今主催者が講義にどういう成果を求めているのかが気になります。
以前は「ボランティア通訳者」の育成が多かったのですが、
最近では、「通訳者を理解する周囲の啓発」や
「通訳者を使う前に外国人医療を理解する」、
具体的に医療現場の「やさしい日本語」の取得や「接遇研修」などが増えています。
困っていることを通訳者で一気に解決という考え方から
みんなで解決していこうという方向に変わってきつつあると感じます。

また、参加者の反応も変わってきました。
参加して話を聞くだけよりも
経験を積んだ人たちが予想もしない反応をしてくれます。
地域特有の状況を説明してくれたり
その専門職独特の考え方を示してくれたり・・。
これがとてもよい刺激になります。

今週は、看護大の外国人患者(SP)の接遇演習、
愛知県立大学のスペイン語学科の特殊講義、
医療通訳コースの講義
佐賀県の医療通訳研修
と4日連続で全然違う講義をします。

内容はすべて違いますが、
根本は医療通訳者およびその理解者を増やすことと、
それが広く日本で外国人が受診しやすい,治療しやすい環境作ることに
通じていきます。
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医療通訳が必要と思える誰かがいれば活動は始まる

2017-09-11 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
お久しぶりです。

母は退院し、介護認定も出て、
自宅での介護が始まりました。
よいケアマネさんと頼れるヘルパーさんもついてくださり
とても心強い船出です。

暑さも和らいできて、
少しづつ元気も出てきました。

今、遺品整理をしているのですが
個人の志を活かすのって難しいとつくづく思います。

昨年、知人のスペイン語の蔵書の遺品整理をお手伝いしたのですが
その時、個人の大切にしていたものの供養は難しいなと感じました。
結局、図書とCDはそれぞれ公立図書館へ
洋服や小物は対人支援NGOにそれぞれもらっていただきました。
あとは心の整理なんですが、それはもっと難しいですね。

母の介護をしながら
生きている人間と死んだ人間の優先順位をつけなければいけない場面が何度かあり
やはり生きている人間を優先するのは間違いないのですが、
やるせない思いがあります。

********************************

先日、富山県に行ってきました。
医療通訳セミナーの依頼で、おわら風の盆の日だったにもかかわらず
たくさんの方が参加してくださいました。
富山県は在住外国人の数は決して多くないし、
観光の方もある程度コースが決まっていてどこにでもいるわけではないですが、
医療通訳の問題に取り組み始めている方々がいらっしゃいました。
まず、問題に気づく人が何人かいれは、活動は始まります。
それも医療現場に近い人、外国人支援に近い人、コミュニティに近い人であれば
なおいいと思います。
難しいことを考えず、まずは「医療通訳が必要」というコンセンサスがとれればいいですね。

次は10月に神戸で開催される日本母性衛生学会でのシンポジウムが待っています。
シンポジウム5で、
「在住外国人が安心して出産できるために ~その支援のあり方を考える~」をテーマについて議論をします。

また、今年はCHARMさんと一緒に母子保健の医療通訳を育成しようと考えています。
この分野の通訳需要は少なくないのですが、
他の疾患に比べて経験者や制度について十分知識がある人の数が限られてしまいます。
また病気というより、社会的、文化的要素が強い分野なので
基礎的な知識がなければ通訳が難しいです。
医療というよりは保健の要素が強いですが、
通訳が必要という意味では同じです。

秋に向かって、少しづつ準備を始めていかなければと思っています。
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活動を続けるということ

2017-08-22 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
人生に無駄なことなんてないんだと思う。
外国人支援や医療通訳をやっていると、
大変なこともすべて活動に活かせるのだと頭の中のどこかでつぶやいている。
それが嫌なこともあるけれど、
状況を俯瞰して考えているという意味では冷静さと救いに繋がるのかもしれない。

苦しいときは、患者や家族の苦しさを学んでいるのだと思う。
そして、自分は今まで何も知らず生きてきたのだなあと振り返る。
喪失の中で得た様々な支援は、それが自分にどんな影響をもたらすかを実感し
患者や家族がつらいとき、どんな言葉が、心を安らかにし、
逆に、どんな言葉が追い詰めるのかを感じる機会となる。

自分のストレスがどれくらいになっているかも、わかるようになった。
いつもの荷物が重いと感じたら疲れている。
家の前の道を渡るのが怖くなったら、ちょっと休まなければと思う。
よく乗り越えられない試練などないというが、なるほどなと思う。
でも、時には投げ出したほうがいいこともあるのだ。

近年の日本社会は、ぎりぎりの人員ですべての人が精一杯はたらいでやっと成り立っている。
一人休むと他にしわ寄せがいくようになって、漣のようにつぶれていく。
ボランティア活動は特にそうだ。
余裕がなければ活動として続けることができない。
だって自分の生活がきちんと成り立ってこそ、人のことを考える余裕ができるから。
本当の意味で活動が必要なミッションであるならが、組織には余裕が必要だ。
MEDINTの活動においても一人で抱えないという転換点に来ているのだと思う。
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残暑お見舞いの季節になりました

2017-08-10 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
またしてもブログのアップが滞っています。
もう、1ヶ月以上とまっているので
見ている人もういないだろうな・・。

けっしてブログを辞めたわけではないのですが、
今度は母が闘病をはじめており
再び書けない状況になりました。

現実には5月末くらいから通常に仕事を入れるようになって
6~7月はいろんなところに出かけて忙しくしていたのですが、
その合間に母の入院、検査、治療開始となり
今は退院後の介護保険申請や住宅の整備などの準備しています。

7月には
びわ湖国際医療フォーラム、
糸魚川医療通訳フォーラム
CLAIRの相談員研修
兵庫県放射線技師会
三重県人権研修
福島県災害ボランティア研修

そして、8月になって
全国医療通訳者協会の全国大会がありました。

本当は、それぞれにコメントをいれたいところです。
医療通訳は様々な形で展開してきていて
その周辺、専門職教育や災害、人権関連などにも波及してきている感じがします。
外国人支援は、もともと境界のない支援なので
理解者が様々なところに増えていくことはとても大切です。

今の私の一番の関心は
医療専門職(及び福祉専門職)に医療通訳や外国人支援の理解者を増やし
医療通訳と上手に連携できる環境を作っていくことです。
そのために研修協力からすすめていきたいと考えています。

そんなわけで今年はまとまった夏休みはとれないのですが
福島県に行ったときに秘湯「玉子湯」にはいれたこと(いいお湯でした!)と
前々から予定していた恒例のマツダスタジアムに行くことで
ストレスを小出しに発散しようと思っています。

今は月末にある
兵庫県者社会福祉士会の「滞日外国人ソーシャルワーク」研修の準備をしています。
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6月は忙しい≡≡≡ヘ(*--)ノ

2017-06-27 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
私は行政窓口の外国語相談員をしているのですが
一年で一番、何月が忙しいと聞かれたら
迷わず6月~7月と答えます。

新入学生は落ち着くので学校関係は減るのですが
5月末から6月にかけて住民税額が決まることで
公営住宅の家賃や保育料、就学援助、
国民健康保険料などが決まって
それに応じて課税証明や減免申請をします。
高くて払えないときは分割払いの相談なども行います。
たくさん申請書を書いて腱鞘炎みたいになるのもこの時期です。

また、暑くなると窓を開けるので騒音の問題がでてきます。
手足口病の患者さんの通訳も毎日のようです。
はやく、すっきり夏になって欲しいものです。

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今月の移住連のMネット192号
「入管法改正後4年、医療・福祉・社会保障のいま」を特集しています。

特に、MEDINTでもタイ語をご指導くださっている
CHARMのポップ先生が書かれた「外国籍住民が安心安全に暮らせる社会へ~健康に暮らすためには」では
なぜ外国人が保険に未加入なのか、なにが外国人の保険加入を妨げているのかについて明解に説明されています。
また、医療通訳の重要性についても当事者、支援者の立場から地域格差の問題にも言及しています。

また、全国医療通訳者協会(NAMI)理事の岩元さんが
協会設立の経緯と目的について記事を書いています。

医療通訳者のインタビューもあります。

もし、まわりにMネットを持っている人がいたら是非貸してもらって読んでみてください。
リンク先から購入も可能です。

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先週、小林麻央さんがなくなられました。

彼女のブログは妹と一緒にいつも拝読していました。

「生き様」を書いたものはたくさんあるし、
ある程度年齢のいったひとが書いた「死に様~終活」の本は最近増えてきました。
でも、若い人が自分の病気のことを包み隠さず書いたものはほとんど知りません。
強い意志と勇気がいることだと痛感します。
でもだからこそ、彼女のブログに勇気付けられた人がたくさんいたのだと思います。

妹も彼女のブログを読んで、よい意味で変わった患者の一人でした。
仕事一辺倒だった妹が、生きる意味について考えていました。
だから、麻央さんには奇跡が起きて欲しかった。
心から感謝とご冥福をお祈りします。
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