MEDINT(医療通訳研究会)便り+

医療通訳だけでなく、広く在住外国人のコミュニケーション支援について考えていきます。

26日の講義から

2011-11-28 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
26日(土)のMEDINT研修は「精神科」と「医療通訳倫理」でした。

精神科については、
おもに統合失調症と躁鬱についての概要を学びました。
措置入院など精神疾患と社会制度についての話もあり、
あらためて精神科の医療通訳は
病気だけでなく病すべてを引き受ける通訳だと感じました。
また、検査や数値ではなく、
問診や症状の説明などで診断していくので、
患者本人、もしくはその周囲の人とコミュニケーションが取れないと
診断できないだろうなあと思うと
どの診療科よりも医療通訳が重要なのではないかと感じました。

何が疾患で何がそうでないかも文化によって違う部分があることも
外国人の精神科医療の難しさの一端になっています。

田中先生はとても丁寧にお話しくださり、
日頃聞けない精神科に関する質問にも答えてくださいました。

医療通訳倫理については
7月に発表された医療通訳士協議会(JAMI)の
医療通訳倫理規定に基づいて、
その作られた経緯と目的を飯田さんからお話しいただきました。
ケースステディでは私たちが日ごろ直面する
様々な場面をどうこの倫理規定とリンクさせるかという
ケース検討だったので、
具体的な倫理規定を考えることができてとてもわかりやすかったです。
この講座についてはこれからも継続していく必要があると感じました。

MEDINTでは年会費だけで
どの講座も参加できます。
できるだけ多くの医療通訳者の方に
たくさん勉強していただくことがMEIDNTの目的です。
皆さんもぜひご参加ください。
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病院での研修

2011-11-21 00:00:00 | 通訳者のつぶやき
先週土曜日のMEDINTの講座は
中島先生のクリニックにおじゃまして、
内視鏡(胃カメラ)を中心に講義を受けました。
中島先生はご自身も英語がご堪能で、
医療通訳の初期の頃から、医療通訳の普及に向けてご尽力いただいています。

教室ではない場所での研修は
MEIDNTでもはじめてのこと。
実際の機材を触ったり、見たりしながら学ぶことができました。

医療現場に不慣れな方や、
内視鏡の現場に立ち会ったことのない会員さんは
興味津々であっという間の1時間半だったと思います。

いつもはパワーポイントを使って
教室で学ぶことがほとんどなのですが、
実際の診察室や検査室の雰囲気はまた独特ですね。
こうした現場を体験させてもらえたことは、
とても有意義でしたし、
医療通訳の研修に現場研修は必要だということを痛感しました。

ただ、現場を見せていただくことは簡単ではありません。
今回は中島先生のご尽力で実際のクリニックを使わせていただきましたが、
やはり医療通訳者の育成には
医療者と医療現場の協力が不可欠だと思いました。

参加された皆さんはいかがでしたか?
また感想を聞かせてくださいね。

それから、個人的な宣伝ですが、
私、兵庫県国際交流協会外国人県民インフォメーションセンターの
ブログを書いています。
医療通訳に限らず
外国人支援をする人たちのための制度・法律などの情報を載せています。
よかったらご覧ください。

兵庫県外国人県民インフォメーションセンター便り


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医療通訳者になりたい(1)

2011-11-14 09:32:06 | 通訳者のつぶやき
最近、医療通訳講座に来られる方々の感じが少し変わってきました。

以前は、外国人支援をしているボランティアや
同国人を助けている外国籍の人たちが多かったのですが、
最近では、会議通訳やプロ翻訳をされている方が、
医療通訳のことを知って参加してくださいます。
ありがたいことです。

在住外国人支援のコミュニティ通訳は
プロのやることではないという目で見られてきた頃に比べれば、
時代が変わったなあという思いとともに、
本来こうした人たちが参入してくれなければ、
いつまでたっても広がっていかないのだと思います。

プロ通訳の技術を持つ人たちが、
在日外国人の人たちのバックグランドを学び、
気持ちを理解して、
支援のための通訳をやってくださるなら鬼に金棒です。

現在の医療通訳はまだお金儲けの道具ではありません。
これから育てていかなければいけない専門職といえます。
現状ではボランティアでと言われることも少なくありません。
そうした状況を耐えて、医療通訳の必要性を訴えていく覚悟を
一緒に持っていただければとてもうれしいです。

医療通訳は楽しいばかりの通訳ではありません。
でも、医療を受けるためには必ず必要な仕事です。
どうぞ、持てる技術を医療通訳のために使ってください。
皆さんの力が必要です。
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心因性と決めつける怖さ

2011-11-07 16:32:35 | 通訳者のつぶやき
異文化で生活する外国人にとって
ストレスに起因する病気は少なくないと思います。

しかし、単にストレスと決めつけることで
きちんとした治療を受けられないこともあります。

医療通訳者は勝手に判断することなく、
患者の声に耳を傾け、
患者が納得するまでおつきあいする忍耐力も大切だと痛感します。
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