週末は博多で開催された多文化間精神医学会の学術総会に参加してきました。
精神科の先生方と通訳のデモンストレーションをしたり、
保健師の方の外国人医療の困難事例を聞いたり、
戦争トラウマの語りを聞いたり
日頃聞くことのできない専門職の方々の話がきけて
有意義な時間を過ごすことができました。
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今回、精神科の学会ではたぶんはじめてメディカルツーリズムが取り上げられました。
それ自体は非常に意義のあることだと思います。
シンポジウムも最新のメディカルツーリズムの話が聞けて、
大変おもしろかったです。
ただ、メディカルツーリズムでも「医療通訳ボランティア」という言葉が
ためらいもなくでてくることに少し違和感を感じました。
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ボランティアを自発的活動として
敬意をもって言ってくださっているならいいのですが、
予算を付けずに、無料で使おうというならちょっとまって下さいと言いたいです。
国策として動こうとしているメディカルツーリズムで
予算をとってシステムを作っていこうとしているのに
医療通訳だけをボランティアとするのは
持続可能性から考えても制度設計上問題があります。
たとえば医学部の留学生さんは
断ることができない立場にいます。
医療通訳はきちんと予算化しなければ
持続性だけでなく、質、量ともに問題が生じてきます。
多くの医療者の方々は、
医療通訳は善意で行っている通訳だと思っています。
それは正しいです。
予算化が難しい段階から
私たちは自分たちの意思でボランティアで活動してきました。
最近、NPOや行政の方々の力で
少しづつ、経費や最低限の時給をつけてもらえる地域もでてきました。
ただ、そうして通訳者の善意のみに頼ってきたので、
医療通訳者は活動から離れざるをえない状況になってきています。
特に、リーマンショック以降、
私たちは自分の生活を守るのに精いっぱいです。
精神的にもつらい医療通訳は余裕のない中では
すぐにバーンアウトしてしまいます。
もうへとへとです。
この状態が続くのであれば医療通訳者は誰もいなくなるかもしれない。
これは脅しではありませんよ。
精神科の先生方と通訳のデモンストレーションをしたり、
保健師の方の外国人医療の困難事例を聞いたり、
戦争トラウマの語りを聞いたり
日頃聞くことのできない専門職の方々の話がきけて
有意義な時間を過ごすことができました。
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今回、精神科の学会ではたぶんはじめてメディカルツーリズムが取り上げられました。
それ自体は非常に意義のあることだと思います。
シンポジウムも最新のメディカルツーリズムの話が聞けて、
大変おもしろかったです。
ただ、メディカルツーリズムでも「医療通訳ボランティア」という言葉が
ためらいもなくでてくることに少し違和感を感じました。
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ボランティアを自発的活動として
敬意をもって言ってくださっているならいいのですが、
予算を付けずに、無料で使おうというならちょっとまって下さいと言いたいです。
国策として動こうとしているメディカルツーリズムで
予算をとってシステムを作っていこうとしているのに
医療通訳だけをボランティアとするのは
持続可能性から考えても制度設計上問題があります。
たとえば医学部の留学生さんは
断ることができない立場にいます。
医療通訳はきちんと予算化しなければ
持続性だけでなく、質、量ともに問題が生じてきます。
多くの医療者の方々は、
医療通訳は善意で行っている通訳だと思っています。
それは正しいです。
予算化が難しい段階から
私たちは自分たちの意思でボランティアで活動してきました。
最近、NPOや行政の方々の力で
少しづつ、経費や最低限の時給をつけてもらえる地域もでてきました。
ただ、そうして通訳者の善意のみに頼ってきたので、
医療通訳者は活動から離れざるをえない状況になってきています。
特に、リーマンショック以降、
私たちは自分の生活を守るのに精いっぱいです。
精神的にもつらい医療通訳は余裕のない中では
すぐにバーンアウトしてしまいます。
もうへとへとです。
この状態が続くのであれば医療通訳者は誰もいなくなるかもしれない。
これは脅しではありませんよ。