ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

安倍晋三や巣食う会が自分たちに何をしてくれたのか拉致被害者家族会は考えたらどうか(家族会が安倍の足を引っ張っている事例もある)(追記あり)

2020-06-07 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

2日続けて拉致問題の記事を。横田滋さんの死について、首相である安倍晋三の発言について徳光和夫がこのように発言したとのこと。

>徳光和夫さん、横田滋さんの訃報に「断腸の思い」の安倍首相に「全力は尽くしているでしょうけど何の答えが出てこないことが残念」

2020年6月6日 9時52分スポーツ報知 # 社会

 6日放送のニッポン放送「徳光和夫とくモリ!歌謡サタデー」(土曜・前5時)で、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父・横田滋(よこた・しげる)さんが5日午後2時57分、老衰のため川崎市内の病院で死去したことを報じた。87歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで営む。

(略)

 番組では、安倍晋三首相が「滋さんが、早紀江さんとともにその手でめぐみさんを抱きしめることができる日が来るようにという思いで今日まで全力を尽くしてまいりましたが、そのことを総理大臣としていまだに実現できなかったことは、断腸の思いでありますし、本当に申し訳ない思いでいっぱいであります」と述べた事を伝えた。

 フリーアナウンサーでパーソナリティーの徳光和夫さんは、スタジオで横田滋さんの訃報に「横田滋さんと早紀江さんご夫妻の頑張りがあったからこそ私たちは広く北朝鮮拉致被害者の実態を知ることができた」と明かした。

 その上で安倍首相の言葉に「安倍さんは、全力は尽くしているでしょうけど、何の答えが出てこないことが残念です。そうしてしまいますと本当に力を尽くしてくれているんだろうかと思えてならない」と指摘した。

 続けて「残された私たちがなすべき事は、拉致被害者の方々の1日も早い帰国と、ご家族のみなさんとの再会を実現させることだと思いました」と明かしていた。

徳光がとくに安倍晋三に批判的だという情報は私は知らないし、しかも発言をした番組の放送局がフジサンケイグループの(元)総本山みたいなところであるニッポン放送の番組での発言というのもいろいろ興味深いですね。思い切った発言というべきだし、またこれは、徳光という売れっ子だからできるという側面は認めるとしても、安倍べったりのメディアであるニッポン放送ですらこれくらいの発言は可能だということでもあります。

でもここでの徳光の発言自体は当然ですよね。安倍は2006年~2007年、2012年末から今日まで首相です。で、彼は拉致問題、北朝鮮問題について、「成果」「実績」とでもいうべきものはないですよね。安倍が、まだ生きている拉致被害者(という人はいないのかもしれませんが、話の都合上いると仮定します)を北朝鮮から日本に帰すことができれば、ほかはともかくその点では私は安倍を大いに評価します。別に小泉純一郎なんて好きな政治家ではありませんが、彼の成し遂げた拉致被害者帰国というのは、これはもうまさに戦後日本外交の金字塔といっていいくらいの成果だと私は思います。当然な話です。でも安倍に、小泉氏レベルとまではいわずとも、北朝鮮関係でなんか自慢できる実績、成果なんてありますかね。ないでしょ、そんなもの。

これも何回も書いている話ですが、昨年の参議院選挙の際、拉致被害者有本恵子さんの父親である有本明弘氏は次のように語ったとのこと。

>この6年半、拉致問題は進んでいないが…、北朝鮮にモノが言える政治家は安倍首相しかいない

言っていることの前半と後半が、全然内容がそぐわないじゃないですか(苦笑)。有本氏も、記者によれば

>自らに言い聞かせるように語る。

だそうですから(記者も、こんなことを書くなんてよっぽど見るに見かねたのでしょう)、本心での語りじゃないのでしょうが、それはともかく、そこまで安倍を擁護するのなら、具体的な安倍による成果を口にしたらどうか。モノが言えるなんてそんな抽象的なことを持ち出してもしょうがないでしょうに。

それにしても部外者でしかも自民党や安倍晋三にそんなに敵対的なわけでもないであろう徳光和夫がニッポン放送(苦笑)の番組ですら述べることのできる程度のごくごくやんわりとした(穏やかな)安倍への苦言すら拉致被害者家族はできないんですかね(呆れ)。できないんでしょうが、小泉氏や福田康夫氏らへには相当な罵倒や批判をしていたはずのこの人たちが安倍に対してはなにをここまで腰が低い態度のチキンなのか(苦笑)。いや、それで拉致被害者のためになるのなら別にいいけどさ、そうですらない。

しかしこれは、安倍晋三ばかりを悪くも言っていられません。たとえばこちらの記事でご紹介した件はどうか。2018年10月の発表です。

もし実現するのなら大変いいことだ(平壌に、日本の連絡事務所を開設する動きがある)(あともう一つ、荒木和博の真意を見きわめたい)

この記事で引用したように、日本政府は北朝鮮側に平壌に日本の連絡事務所開設することを打診したという報道が流れました(理由はわかりませんが、なぜか一般紙は、共同通信配信のこの記事をほぼ無視した模様)。その後この件が進展したという情報を耳にしていないのですが、どうなんですかね。沙汰やみになったのは、北朝鮮側が一方的に拒否したのかもですが、理由はともかく平壌に日本の連絡事務所ができれば、これも理由はともかく(自分の意志で行ったのか、何らかの欺罔があって行ったのか、出入国の自由があるのかといったことは問わず)北朝鮮に滞在する日本国籍者の人権を保護するためにないよりはずっといいでしょう。いろいろと役に立ちます。

でも現実には、たとえば某極右政治活動家

>拉致犯罪や国際テロを行い、国内で人権弾圧という言葉ではとても語れない収容所体制・密告体制を敷き、しかも麻薬から偽札まであらゆる犯罪に手を染めてきた国の大使館が、国交正常化したら治外法権の場として東京のど真ん中に置かれるのですよ。

などと訳の分からぬことをほざく始末です。日本だって平壌に治外法権の場を持てるじゃないですか(笑)。これは大変な強みです。だいたい「国交」なんてものは、その国の体制を支持することを前提としているわけではない。国同士の付き合いは、そういったことを超越してなされるべきです。

それで家族会もこのようなことをほざく始末だから話になりません。

>拉致被害者達を帰国させず、双方の国に事件究明の為と称する連絡事務所の設置や調査委員会の立ち上げと言う「聞こえの良い隠蔽工作」には絶対反対する立場を私達は貫きます。

そういうことを言っていたもどうしようもないでしょう。何とかなるのならいいですよ。何ともならないから、あなた(横田拓也さん)のお父さんが亡くなるまでけっきょく何もどうともならなかったのです。

それで横田拓也氏の同じ時のこの発言も、今となっては無残にもほどがありますね。

>私の父は昨年4月から体調を崩し、入院を強いられています。救出活動の先頭に立っていた頃とは違い、驚くほど弱っています。

横田拓也さんにお伺いしたいのですが、あなたは、お父さんが仮に娘さんとは再会できなくても、お孫さんやひ孫さんには再会、定期的に会えるようにしてあげたいとお考えだったんですかね。たぶん1度会ったからいいだろとか考えていたんじゃないんですかね。積極的には会ってほしくないとは考えていないとしても、会えないのはしょうがないとか考えていなかったか。他人の内面の問題ですから「そんなことはない」と言われればそれでおしまいですが、けっきょく安倍に対する態度といい、親に対する態度といい、みーんな巣食う会の言いなりじゃないですか。荒木和博や西岡力ほからに、「あんたたちの言っていること、全然当てにならないじゃないか」とでも言ったらどうか。これも何度でも書きますが、荒木も西岡も、家族会から見捨てられればすぐ力を失います。現実は、それどころか家族会の仲間である蓮池透氏を会から追い出す有様です。それ家族会のプラスになりましたか? 荒木や西岡らには、まさに政治的大勝利ですよ。しかし世間は、あれに好意的でしたかね。とてもそうは思えません。いいかげん、家族会独自のHPすら持っていないらしい(巣食う会との共同HP)現状を何とかしたらどうか。家族会の全員が全員私がここで書いているくらいのことを理解できないほど頑迷な人たちでもないでしょうに。

この記事は、bogus-simotukareさんの記事(記事発表日の追記と訂正:コメント欄でご指摘があったように、リンクをはり間違えてしまいました。正しくはこちらの記事です。bogus-simotukareさん大変失礼しました)からヒントをいただきました。感謝を申し上げます。またこの記事を書いている時点’(6月6日22時ちょっと前)では、当然6日のアクセス状況は確定していませんが、拉致被害者家族関係の記事のアクセスが良いようです。横田滋氏が亡くなったのだから当然といえば当然ですが、こういう時に関係する記事を読んでいただけるのなら、私も「北朝鮮・拉致問題」の記事を書いていてよかったなと思います。いろいろありましたが、やはりそう感じます。

コメント (24)
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