ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

けっきょく巣食う会と言っていることが変わらない(代弁しているだけじゃん)

2019-06-25 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

先日こんな記事を書きました。

けっきょく日本側からは何もすべきでないと主張しているということだ(櫻井よしこの北方領土についての主張、ただし元島民ほかの関係者の賛同は得られていないと思う)

それでこの記事を書いていてつくづく感じたのが、櫻井よしこって、北方領土についてロシア側と交渉しようという考えがまったくないということです。何しろ記事が、

>では日本ができることは何か。丸山氏の暴言のような「戦争」でないのは言うまでもない。

外交感覚を研ぎ澄まし、世界情勢をよく読み機会を待つことではないだろうか。ソビエト連邦崩壊の好機をとらえたのが西ドイツだった。ベルリンの壁の崩壊と世界史の大転換を巧みにとらえ、ドイツ統一を果たした。

あのとき、好機は日本にも与えられていた。しかしわが国の外交官は全く、その好機を掴めなかった。だが、必ず、チャンスはまた巡ってくる。情勢の大変化でロシアが困窮に至るときである。

それまでじっと私たちは見詰め続け、好機を窺い続けることだ。国家として長い闘いを勝ち抜く気力と気迫を持続することだ。

でおしまいですからね。ロシアが困窮にいたるなんてことがあるとは私には考えにくいのですが、ここは櫻井の意見に譲るとして、問題はその次でしょう。そのあとどう交渉するかです。でも櫻井は、それについて何も書いていないわけです(苦笑)。

だからその時点で日本はどうするのです。ロシア側に経済援助を持ちかけて北方領土を返還する交渉をするしかないと思いますが、櫻井がそのような当然の帰結を書かないのは、彼女がロシア側と交渉したくないということなのでしょう。で、これは私は断言しちゃいますと、そういう態度では北方領土なんかぜったい返ってきませんね。櫻井が、北方領土なんか返ってこなくても構わないと考えているか、どうせ北方領土の返還なんかないと考えているのかはつまびらかでないですが(たぶん彼女は、両方考えているのでしょう)、櫻井はそれでいいのでしょうが、やはりそういう考えはとてもよろしくないと思います。この櫻井の駄文には、この記事執筆時点(6月24日午後8時45分ごろ)でFBの「いいね!」が779ついていますが、たぶんこれをつけた人たちも大半は、櫻井同様「ロシアなんかと交渉しなくていい」「どうせロシアは北方領土なんか返還しない」と考えているのでしょう。私も正直、ロシアが北方領土を返還する見込みははなはだしく低いと思いますが。しかし交渉はすべきだと思います。交渉しないでは物事は始まらない。

それで「絶対先方と交渉したくない」という主張が跋扈しているのが、やはり北朝鮮・拉致問題ですよね。いかんせん何とも現状話の進展がない北方領土よりは、日本人拉致被害者5名の帰国を勝ち取った拉致問題のほうがはるかに交渉に意味があったと私は思いますが、巣食う会とか家族会の意見はそうではないようです。いや、上の櫻井よしこなんかはしょせん北方領土については部外者、善意の第三者というやつであって、彼女が何ほざこうが、上の記事のタイトルに私が書いたように、北方領土元島民ほかの関係者は、彼女のような意見に賛同はしてないでしょう。している人もいるかもですが、現段階そのような意見が主流になっているとか今後なるとは考えにくい。

が、拉致問題では、当事者である家族会がそのような主張に固執していますからね。そして家族会の絶対的なパートナーである巣食う会は、もちろん交渉絶対否定論者です。けっきょく拉致問題で、家族会の人たちの主張というのは、巣食う会の主張と変わらないんですよね。連中の意見が妥当ならそれでもいいですが、現状とてもそんなことをいえる状況ではない。先日の、横田拓也氏の発言より。

救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.05.07)家族会・救う会・拉致議連訪米4横田拓也さん訴え

 > 日本の立場は一貫しており全拉致被害者の即時一括帰国が果たされない限り経済支援をする事はありません。

 部分的な解決や段階的な解決では納得しません。

いやだからそういうことを言っていたら話が先に進まないでしょう。それがどうにかなるのなら、2019年の今日まで拉致問題がこんなような状況になっているなんてことはあり得ない。

>拉致被害者達を帰国させず、双方の国に事件究明の為と称する連絡事務所の設置や調査委員会の立ち上げと言う「聞こえの良い隠蔽工作」には絶対反対する立場を私達は貫きます。

これも同じじゃないですか。連絡事務所の設置は必須でしょう。これも、そういうことを拒否し続けていることが、2019年現在の状況であるということをなぜ認められないのか。米国とキューバだって、連絡事務所を設置して、双方ともどもいろいろ交渉や折衝をやっていたわけです。拒否する理由がない。それを設置するのが、なーんで聞こえの良い隠蔽工作なんですかね。そういうことを言っていたら、やっぱり話が先に進まない。国交樹立前、キューバで米国がスイス大使館でどのように動いていたかは、下の拙記事をお読みください。

まあつまりは、与党(自民党・公明党)の政治家も、(まともな人は)対北朝鮮対応に限界を感じているのだろう

だいたい連絡事務所については、石破茂衆議院議員が昨年の自民党総裁選でも設置を主張したし、また日本政府(つまり安倍晋三ですが)も、その設置を北朝鮮側に打診したという報道もあります。そういうことを拓也氏は、絶対否定するのか。するんでしょうが、それではどうしようもないでしょう。

>私達は金王朝を打倒し、レジームチェンジさせるための政治活動をしている訳ではない。

いや、当方にはそのような活動をしているようにしか思えませんが。上で私が指摘したようなことは、「金王朝」を打倒するのだという決意と不可分じゃないですかね。つまり、このような主張は、けっきょくのところ、まったくもって巣食う会の主張でしかないわけです。

何回も同じことを書きますが、家族会は独自のHPすらも持っていないみたいで、巣食う会のHPを自分たちの情報発信に使用しています。これでは巣食う会の見解や意見から外れる主張をするのは難しいでしょう。現在の巣食う会は、家族会に対して「我々は皆さんを支援しますが、ご意見はご自由に」なんていう組織ではない。自分たちの意見を家族会に押し付けます。それで、巣食う会の意見を批判した蓮池透氏は、家族会を追い出される始末です。実際問題として、これは何回強調しても強調が足りないということはないので繰り返し主張しておきますと、2002年に日本に拉致被害者が返されたのは、日本側が北朝鮮に経済支援を約束したが故です。それをしなければ、今日でもたぶん拉致被害者は日本に帰国出来ていない。そういうことは、家族会と巣食う会は絶対認めないでしょうが、日本側の圧力に屈して北朝鮮が拉致被害者を返したなんて話には、なんの論拠もないわけです。

それでそういう基本的なことを認めたうえで話を考えないと、やれ経済制裁で圧力をかければ北朝鮮が白旗を上げるとかデタラメな話に終始します。昨年このような映画を観ました。

ワンダーランド北朝鮮(Wikipedia)

北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ(公式サイト)

これらの映画を観れば、北朝鮮の現体制をどう評価するかはともかくとしても、とてもそんな容易に崩壊するような国家体制ではないことくらいは、誰だって認めざるを得ないとおもいますが、けっきょく家族会の人たちは巣食う会の主張をオウム返しに繰り返すだけじゃないですか。正直な話、家族会の人たちが巣食う会に「あんたたちの言っていることはあてにならん。もう縁を切る」と通告すれば、巣食う会なんてすぐ力を失います。解散を余儀なくされるでしょう。荒木和博や西岡力らも、力を無くすでしょう。が、現状、そのようなことを家族会がする可能性は低そうです。なぜかといえばその理由はいろいろでしょうが、けっきょく巣食う会が、家族会に「北朝鮮憎し!」と憎悪をたきつけていて、家族会のメンバーがそれに依存しているというところが大きいんでしょう。そういう現状を「悪い」と私が言う権利はないのかもですが、現実問題としては徹頭徹尾家族会が巣食う会に利用されつくされているだけじゃないですか。あまりにひどすぎて目も当てられません。それで、拓也氏の次の話を読者はどうお考えになりますかね。

>私の父は昨年4月から体調を崩し、入院を強いられています。救出活動の先頭に立っていた頃とは違い、驚くほど弱っています。
 
いや、これだって、もっと早い段階でさっさとお孫さんと面会できていれば、それが横田滋さんにとってずっとよかったじゃないですか。これも何回も書きますけど、彼と奥さんがお孫さんと長きにわたって面会しなかった大きな理由が、滋さんは奥さんに流されたのでしょうが、奥さんは、最終的には、巣食う会の主張する大要「まもなく北朝鮮の現体制は崩壊するから、急いで面会しなくてもいい」とかいうデタラメな話を真に受けたかどうかはともかく、それに従ったんじゃないんですかね。で、とてもそんな事態ではないと考えて、巣食う会にも家族会にも内緒にしてモンゴルで面会したと。そういうことをするのなら、蓮池透氏や元外務省の田中氏や小泉元首相に陳謝しろよとか、巣食う会と縁を切って家族会も脱退するべきじゃないのと私は思いますが、そういう行動をとっていないらしい(陳謝の件についてはあるいは陰でしている可能性もある、たぶんしていないと思いますが、断言はできないので、「らしい」と表現しておきます)というのもひどいですよねえ。どこまでデタラメでいい加減なのか。

なお今回の記事は、例によって例のごとく、bogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます

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8 コメント

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Unknown (Rawan)
2019-06-26 00:03:03
>全拉致被害者の即時一括帰国が果たされない限り

意味不明ですよね。
『全拉致被害者』って、そんなもの巣食う会らが勝手に規定したに過ぎないものでしょう?
生存しているかどうかさえ明らかでない人たちのことを自分たちが勝手に規定して、それが実現されない限り云々って、もうそれ妄想の世界であって、それ自体が現実の問題解決を自ら拒否、不可能を前提にしているじゃないかって、いつまでたっても認識、理解できない、しようとしないんですよね、この人たちは。

かつて、そういう根拠のない神話や絵空事、排外優越思想を国民に刷り込んで侵略戦争に邁進したあげくに甚大な加害と被害をもたらしたにもかかわらず、その系譜を持つ思想、思考回路の劣化版にいつまでも乗っかって政治利用されつづけるわけですから、なんともやりきれないというか、無残です。
>Rawanさん (Bill McCreary)
2019-06-26 23:37:33
>『全拉致被害者』って、そんなもの巣食う会らが勝手に規定したに過ぎないものでしょう?

そういうことですね。こういうデタラメなことをほざかれてはまったくもってどうしようもない。

>それ自体が現実の問題解決を自ら拒否、不可能を前提にしているじゃないかって、いつまでたっても認識、理解できない、しようとしないんですよね、この人たちは。

それでいて、自分たちは北朝鮮の現体制の転覆にを求めているのではないとか嘘八百を言いますからこれまた始末が悪い。どう考えてもこの人たちの話はそれと不可分です。

>その系譜を持つ思想、思考回路の劣化版にいつまでも乗っかって政治利用されつづけるわけですから、なんともやりきれないというか、無残です。

ですよねえ。荒木とか西岡なんて、まったくもってつきあえるような人間ではないですが、そういう連中に依存していますからね。ほんと、始末に負えない。
Unknown (Rawan)
2019-06-27 21:42:47
拉致被害者の直接の家族が、怒りや悲しみの感情に任せてどんなに加害者を罵ろうが、無謀で過激な言葉を発しようが、一方的な被害者家族という立場である以上、そんなことは一向に構わないし、同情、理解もできることですが、拉致された被害者を一人でも早く救出、帰国させるという、唯一といっていい重要な目的から言えば、この「救う会」なる連中と、それを「支援者」とする家族会の在り方は、あまりにもかけ離れているとしか言いようがないですからねぇ。
そして、政府・政権がそういう連中と同調したり支持勢力として国内の憎悪政治に利用しているわけですから、こんなんじゃ、仮に北朝鮮から何らかの有力な情報や交渉の可能性を持つ存在が居たとしても、取り付く島もないというか、支援のしようがないというものですよ。
>Rawanさん (Bill McCreary)
2019-06-30 18:55:36
どうも、コメントの返しが遅くなって申し訳ございません。

>拉致された被害者を一人でも早く救出、帰国させるという、唯一といっていい重要な目的から言えば、この「救う会」なる連中と、それを「支援者」とする家族会の在り方は、あまりにもかけ離れているとしか言いようがないですからねぇ。

そうなんですよねえ。おまけに連中は、日本人妻や、残留日本人の一時帰国すら、拉致被害者が先だと難色を示しています。そんなん関係ないだろと思いますが、そういう話が本当に通用しない連中です。

>政府・政権がそういう連中と同調したり支持勢力として国内の憎悪政治に利用しているわけですから、こんなんじゃ、仮に北朝鮮から何らかの有力な情報や交渉の可能性を持つ存在が居たとしても、取り付く島もないというか、支援のしようがないというものですよ。

全くそう思います。けっきょく安倍は拉致問題に関しては何もしていないに等しいですからね。それで家族会ですら支持してくれているのだから、世の中こんな馬鹿な話はそうもないというレベルの愚劣さです。
Unknown (Rawan)
2019-07-01 18:26:13
>コメントの返しが遅くなって

いえいえ、コメントさせてもらっているのはこちらですから、お気遣いなく。

>日本人妻や、残留日本人の一時帰国すら、拉致被害者が先だと難色を示しています。

こんなもの、帰国を望んでいる人からしたら迷惑千万ですよね。何の権利があってこんな妨害行為を主張するのか、まったく「拉致被害者・支援者」という立場を錦の御旗かの如く振りかざした傲慢さの露呈です。所在の明らかな帰国希望者は「あとにしろ」、存在さえ不明な「すべての拉致被害者が先」ですからね。まったく現実逃避も甚だしい。

>世の中こんな馬鹿な話はそうもないというレベルの愚劣さです。

まともな感覚なら、自分たちの不幸を餌にして、さんざん国民を煽って国内政治利用しつつ、実際には何ら具体的な行動をとらない首相なんて「ふざけるな!」と引きずり降ろしそうなものですが、そんなところが微塵もない。
なんというか、「拉致被害」というものを、家族会自身までもが北朝鮮ヘイトの手段とされている政治運動のドグマのなかに埋没してしまっているとしか思えないですね。
>Rawanさん (Bill McCreary)
2019-07-04 01:25:24
>何の権利があってこんな妨害行為を主張するのか、まったく「拉致被害者・支援者」という立場を錦の御旗かの如く振りかざした傲慢さの露呈です。

そうですよねえ。ほんと迷惑です。本来なら、巣食う会は論外として、家族会が「それは関係ないから、便宜を図りたい」とでもいうべきでしょうが、そんなことをいったら、蓮池透氏のように会から追い出されかねないのでしょう。

>「拉致被害」というものを、家族会自身までもが北朝鮮ヘイトの手段とされている政治運動のドグマのなかに埋没してしまっているとしか思えないですね。

もう完全に自分たちは反北朝鮮の道具だと割り切っているといわれても仕方ないくらいの惨状だと思います。
Unknown (nordhausen)
2019-07-11 20:45:30
横田拓也氏に限らず、拉致被害者家族は今でも拉致被害者が北朝鮮で生きているという前提で活動しているのでしょうが、上記の内容はあまりにも常軌を逸していると思いますね。

ところで、拉致事件以外の長期の行方不明事件においても、被害者家族や警察が「今でも被害者が生きている」という建前を取っていますからね。群馬県太田市の4歳女児不明事件発生から23年が経ちますが、被害者家族が次のような発言をしています。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190707/1000032433.html

>生きていて無事に帰ってくると信じているので絶対に諦めない

気持ちは理解できますが、23年経った今となっては、生きている可能性は恐らく非常に低いのではと感じますね。
>nordhausenさん (Bill McCreary)
2019-07-13 19:05:52
>上記の内容はあまりにも常軌を逸していると思いますね。

そういうことですね。政治家なりなんなりがはっきり言わなければいけないでしょう。

>群馬県太田市の4歳女児不明事件発生から23年が経ちますが、被害者家族が次のような発言をしています。

ご紹介ありがとうございます。こちらの記事ですね。

>ゆかりちゃん事件23年 情報を
07月07日 13時34分

平成8年に、群馬県太田市のパチンコ店で当時4歳の横山ゆかりちゃんが行方不明になってから23年となる7日、ゆかりちゃんの両親や警察がチラシを配って情報提供を呼びかけました。

平成8年7月7日、当時4歳の横山ゆかりちゃんが群馬県太田市のパチンコ店で行方が分からなくなり、警察は男に連れ去られたとみて捜査していますが、有力な手がかりは得られていません。
事件から23年となった7日、ゆかりちゃんの両親や警察官などおよそ80人が、太田市内の商業施設でチラシを配って情報の提供を呼びかけました。
会場にはモニターが設置され、連れ去ったとみられる男がパチンコ店の中でゆかりちゃんと話す様子を捉えた防犯カメラの映像が映されました。
ゆかりちゃんの父親の横山保雄さんは「見つかるまでは警察と連携しながら繰り返し呼びかけていきたい。生きていて無事に帰ってくると信じているので絶対に諦めない」と話していました。
太田警察署の須永盛男署長は「事件のカギを握るとされる重要参考人の男や、ゆかりちゃんに似ている人がいるなど、幅広い情報を提供してほしい」と話していました。
情報は捜査本部のフリーダイヤル「0120ー889ー324」で受け付けています。

父親の人も、確か心霊番組めいたものにも顔を出して、生きていないって言われていたようなこともあったかと思いますが、まあいろいろあるんでしょうね。建前としても

>見つかるまでは警察と連携しながら繰り返し呼びかけていきたい。生きていて無事に帰ってくると信じているので絶対に諦めない

ということになってしまうのでしょう。

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