拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

一人称

2015-12-29 19:16:41 | 言葉
テレビで、リポーターが、小さい子供に「ぼく」と呼びかけていた。考えて見たら「ぼく」は一人称だ。一人称が二人称になるんだなー。ほかにもあった。「てめー」って「手前」。手の前にあるのは自分。寅さんも「手前、生国と発しまするは葛飾柴又」と言う(私は、若い頃、葛飾区柴又に住んだことがある)。今、「自分」と言ったがこれが逆に二人称になったるする(ややこしい)。人称の転換は一人称と二人称の間だけではない。三人称が二人称になることがある。相手方に「かれしー」と呼びかけることがあるし、ドイツ語でもマルシャリンは若いつばめ(つばめが若いのは当然か。年寄りだったら「パパ」だ)に対して「er」で呼びかけてる。それから、相手方の自分に対する呼称が一人称になることもある。私の母は、自分の子供と話すとき自分のことを「おかあさん」と言う。うちの母だけかと思ったら、ドラマでも母親役が自分のことを「おかあちゃん」と言ってる。学校の先生も自分のことを「先生はね」と言う。私は、母のこの言葉遣いがいやで、自分のことは「私」と言えよ、とか思ってる……が、自らもやってた。猫に対して自分のことを「にいちゃん」と言ってた。

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