拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ザ・グレイトもぱくりぱくられ~神宮の岡田選手のホームラン

2017-02-01 15:24:41 | 音楽
(承前)第九は第4楽章でモーツァルトをぱくったが第1楽章をヴァーグナーにぱくられた。同じく、シューベルトのザ・グレイトは第4楽章でベートーヴェンをぱくったが第1楽章を某W大の応援歌にぱくられた(かもしれない。ここでは推定有罪で話を進める)。ザ・グレイトの冒頭は「♪ドーレミ、ラーシド」。「なんとかの空」は「♪ドーレミ、ソーラド」。曲想はかなり違う。ザ・グレイトは、ゆっくりでどこかもの悲しい(「ラ」のせい)。「なんとかの空」は元気一杯。当たり前だ、もの悲しい応援歌なんて聞いたことがない。さて、この応援歌をぱくって(というか、ちゃっかりというか)自分達の応援歌にしていたのが何を隠そう某高校の白組(わが母校は体育祭のとき生徒を生まれ月によって四つのグループに分けていて、その一つが白組だった)。「白つながり」で「なんとかの空」だったのだろう。某KO大の応援歌(○き血)をぱくった組もあった。で、私は白組だった。だから高校のとき歌った応援歌をそのまま大学でも歌うこととなった。因みに、神宮でこの歌を歌って応援していたときのスラッガーは岡田彰布選手。「かっとばせー、お、か、だ」と叫んでいたら目の前でホームランを打った。

「オランダ人」が第九をぱくった?

2017-02-01 08:34:12 | 音楽

第九のぱくりと言えば歓喜のメロディーだけではない。第1楽章の冒頭も「オランダ人」によって狙われたのかもしれない。いい機会だ。4年前の記事を再掲しよう。当時は、実験音源(自作)はFBにしかアップできなかったが、今はYoutubeを使ってブログでも聴ける(それをFBにリンクさせる)。文中に書いたとおり、このアイディアはピアニストの都子さん(仮名)からインスパイアされたもの。この記事を書いた当時、都子さんは、この記事が売れたらあたしに儲けの半分よこせ、と恫喝……し、失礼しました(汗)、この二文字即撤回……お申し出になられた(今の撤回の速さはアイーダがアムネリスに対して「上等じゃん」と啖呵を切った1秒後に「あ~、許して」と言ったのと同じくらい)。が、まったく売れなかったので、儲けはありません。感謝の気持ちだけ差し上げます。ということで、当時の記事(実験音源付き)をどうぞ。あっ、タイトルの「間抜け」は、「間の音が抜けてる」=空虚五度、ということですので。「ヴァーグナーのさまよえるオランダ人の序曲の冒頭は、ベートーヴェンの第九の冒頭とそっくり。最大の類似点は、弦楽器が、第3音を除いた和音をきざんで開始している点。音で比較してみるとこのことは明らかです(実験音源は、最初がオランダ人、後のが第九です。実験しようと思ったきっかけ。らららクラシックの第九の実験についての私の記事に、都子さん(仮名)さんが、オランダ人を連想した、とコメントを下さったこと。それを聞いて、あっ、この二つ似てるっと思った)。スコア上は、第九は4分の2拍子でラとミを6連符できざむ。オランダ人は、4分の6拍子でレとラを8分音符できざむ。が、後者の3拍を1拍と数えれば同じです。楽器編成は、第九は第二ヴァイオリンとチェロできざむ。オランダ人は、ヴァイオリンとヴィオラできざむ。ともに、弦の一部がきざんで、それに管楽器がかぶさります。ともに、3小節目のアウフタクトからパッセージが入ります。違うのは、調。音量(第九はピアニッシモ、オランダ人はフォルテ)。かぶさる管楽器の数(第九はホルンだけ。オランダ人はたくさん)。ヴァーグナーは、ベートーヴェンの崇拝者で、それまで理解不能な曲とされていた第九を、初めて聴衆が受け入れられる形で演奏をした人。だから、両曲の類似は、偶然ではない、と考える次第です。」以上、当時の記事。一つ追加。ヴァーグナーは、「昔、ベートーヴェンと会っていろいろな話をした」と吹聴しているが、これは事実としてあり得ないこと、と言われている。そうとうあぶない人だ(だから、あんなすごいオペラをたくさん書けた!?)。