拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

クーナウの聖書ソナタと運命(それからアラベラも)

2013-11-16 19:08:07 | インポート
今日は高尾山に紅葉狩りに行くつもりが、米沢(鏑木)陽子さんのオルガン・リサイタルがあると聞き、しかもクーナウの聖書ソナタ「ヤコブの結婚」がベートーヴェンの運命とそっくりというお話を聞くに及んで行かないですむわけはなく、急遽、西に行く予定を北に変更(北に行くのね~♪)。いや~、興味津々でありました。新婦が入れ替わったのを知らずに初夜を済ませた後、真相を知った新郎が怒るところ、タタタターン!五度の長調である点は、運命の第二主題に入るところのホルンと同じですね。米沢さんは「ベートーヴェンはこの曲を知ってた可能性がある」とのたまう。私もそう思います。だって、ベー先生は若い頃ネーフェにオルガン習ってて教会で随分弾いたそうですから。するとです。タタタターンは運命に限らず、中期のリズムの骨格ですから(アパッショナータ、ピアノ協奏曲第4番等々)、クーナウが「傑作の森」のきっかけってことですか。あと、花嫁入れ替わりで、私が思い浮かべたのは、リヒァルト・シュトラウスのアラベラでした。

ちょい悪おやじにはなれないからね

2013-11-16 08:18:48 | インポート
せをはやみ~。来週はいよいよ前半のクライマックス(寝床での落語会)。さて、アポロ(前の記事参照)と言えば。リゴレットで、マッダレーナが兄のスパラフチレに「公爵はアポロみたい(だから救ってやって)」「お前のアポロは袋につめられる」という会話がある。字幕ではここまでは訳されません。私、オペラは10代から親しんでて、大学以降は合唱団でドイツ語の歌を歌ってきた。が、知識は断片的。オペラを心底楽しむためには、ちりぢりの知識を結びつける必要がある(ピノコを組み立てなければいけない……これ、分かっていだだける?)、と思い、ドイツ語学校に行きました。新学期のたびに、ドイツ語を勉強する理由を聞かれ、毎回、オペラのテキストを読むため、と答えてた。で、なんでイタリア語でないんだって?ちょい悪おやじにはなれないからね。