2019年4月13日(土)、ブログ開設10周年を記念する茶会を三溪園で開催しました。
その日は天気も良く、スタッフ一同と三溪園正門に8時30分に集合しました。
3台の車に茶道具を積み込み、全員が分乗して時速8キロで庭園内の駐車場へ。
折しも桜がはらはらと散りはじめ、木々の新緑で彩られた三溪園ですが、その素晴らしい景色を鑑賞する間も余裕もなく、春草廬と蓮華院に別れて茶会の準備に取り掛かりました。
「いざっ!出陣」(最初にして最後の貴重な写真・・・)
たすき掛け姿の頼もしい方たちもいらして、一斉にそれぞれの役割分担をこなしていきます。
なんせ、春草廬(濃茶席)の第1席・曙席のお客さまが9時15分には待合(広間)へいらっしゃるので時間がありません。
先ずは荷物を春草廬まで運び上げ、荷を解く人。
炭を熾し、湯を沸す人。電気ポットに湯を沸かして持って来たので、これでだいぶ時間短縮ができました。
蹲踞を清め、水を撒く人。
私は床の設えの担当です。
待合の床に御軸を掛け、花を生け、毛氈を敷き、春草廬(三畳台目)の床に掛軸を掛け終わるころには、炉へ炭火が入り、釜が掛けられました。
水屋では箱から水指や茶碗などが取り出され、茶が掃かれ計量されて茶入へ。
水指が置かれ、茶入が置かれ、仕付け棚に大棗が飾られました。
水屋の様子を見届ける余裕もなく池さんと稲さんにお任せだったけれど、次々と手際よく準備がされていったようです。
一段落して水屋の外へ出ると、ご案内を待っていた曙席の五葉会のお仲間やAkatsuki庵さまと顔が合い、嬉しくご挨拶を交わしました。
待合でお菓子を賞味して頂いてから蹲踞へご案内し、躙り口から春草廬へ席入りしていただきました。
春草廬には広間の前と小間の躙り口の前とに2つの蹲踞があります。
今回は京都天竜寺にあったもので、夢想国師が愛用したと伝わる苔むした蹲踞を使いました。
頂戴した後礼のメールや手紙に蹲踞の水音のことを書いてくださった方がいらして、嬉しいです・・・。(つづく)
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