暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

三溪園・春のクロスロード茶会・・・(4)後礼のおたより

2019年04月26日 | 茶事・茶会(2015年~自会記録)

      三溪園・臨春閣

(つづき)
お客さまから心温まる後礼のおたよりが届き、疲れが吹っ飛ぶ思いです。
いくつかをご紹介させて頂き、皆様に御礼申し上げます。

 五葉会・宗悦さま  
ご機嫌よろしゅうございます
この度は記念のクロスロード茶会にて素晴らしい時を過ごさせて頂き 誠にありがとうございました
曙席での皆様の凛とした気配が心地よく幸せなひとときでございました。

また帰路にては暁庵様の御縁で、これから三溪園でクロスロードするであろう皆様の、数多くの麗しいお姿が風に吹かれて集まり、また流れていく花々のように美しく感じました。
素敵な出合いをありがとうございました。      


  樋口さま 
暁庵さま
昨日はありがとうございました。
茶会は今までに体験したことのないものでした。
春草蘆という茶室、暁庵さまのお人柄、今までにたくさんの茶事茶会を経験されたであろうお客様たち。
三者が相まって醸し出すお茶会の雰囲気は、たくさんの決まりごとがあるにもかかわらずなんて自由で楽しいものなのでしょう!

席順のご配慮や名前を呼んでお声をかけてくださるなど、暁庵さまのお心づかいも大変嬉しゅうございました。

私はこの雰囲気をもっと味わいたくて目をつむって深呼吸をしてしまいました。
そして、お濃茶のまったりとした味わいは今でも舌に残っております。

お薄席に移ったころには、お客様たちともう何度もお会いしているような和やかな気持ちになりました。
終わってからも、なんだか去りがたくお一人お一人ともっとお話ししたい、そんな気持ちになりました。
そして、ああ、楽しかったと思わず声に出しておりました。
一期一会とはこんなことかしらと思った次第でございます。

それもこれも暁庵さまとスタッフの皆様のご尽力があってのこと。深く感謝申し上げます。
本当に参加してよかったねと同行の高橋さまとも語りあいました。

ブログはしばらくお休みとのこと。
とても残念ですが、今までの記事をもう一度読み返してみようと思っております。
いつかまたお会いできる日を楽しみにしております。    




 三日月さま 
暁庵様
先日は、好天に恵まれた素晴らしい御茶会に御招きいただき ありがとうございました。
この度は母も入院中でしたし、妹が仕事を休んで母の面倒を見てくれたので気の合う御仲間とご一緒に三渓園にお伺いすることができました。

それにしても春草蘆での御濃茶の美味しかった事!
絵唐津のすっきりした、それでいてどっしりと風格のある御水指。
きりっとされた若者の御点前がとても緊張されているのですが、綺麗な御捌きとお練加減で大変結構でございました。

御軸「灑雪庵」から始まり暁庵様のおもてなしが、きっと三日月には敷居が高いものであろうと考えておりましたが、御人柄そのままに、気品高いのですが、どこか?アットホームで嬉しかったです。
御道具類は、もとより素晴らしいものでしたが、大樋さんの飴釉の御茶碗の形がすっきりとしていて印象深い物でした。
できればずっと、あの小間で暁庵様とゆっくりとお話がしていたいと、いつまでも身をゆだねていたいほどの素晴らしい空間でした。

又、蓮華院のお薄席もたくさんの御茶碗でのおもてなし。
大きなお部屋にぴったりの御香合や可愛らしい御水指、金地の山水や滝が正面に見える大棗や七宝透かしの蓋置など咽喉から手が出そうなものばかりでした。

きちんとお仕事をこなされる御手伝いの生徒さま達にもどうぞ宜しくお伝えくださいませ。
心に残る春の遠征し甲斐のある御茶会でございました。
どうぞ早くお疲れが癒えますように!
又、御来阪の折には是非ご一報くださいませ。あばら家ですけれどお立ち寄りいただければ幸甚です。
         





 Rさまより    
暁庵様
桜は色々な形で楽しませてくれますが、やはり舞っている桜吹雪が私は一番好きです。
先日は春の一日ゆったりとお招きをいただきましてありがとうございました。
ブログを教えて頂いてから私も毎回更新を楽しみにしておりました。
御同席の樋口様のように茶室の中で亭主とお客様が初対面、「初めまして」と言うのもとても新鮮で、まさにクロスロード。

南北東西どちらの方角にでも楽しみ醍醐味を見つけられる暁庵様のお茶の世界に、また参加させて頂けて新たな刺激を受けました。
九窓亭ならではの、どこか華やかなお茶室に再会が嬉しい不老門。
どっしりとした黒薩摩の茶入と大樋の茶碗、鮮やかな山吹、竹の炉ぶちも初めて拝見いたしました。

お正客様との和やかな会話もですが、お手伝いをしてくださっている社中の方々が皆さま上品でしっかりしていらして、暁庵様の周りの方々はやはり流石・・・と感心致しました。ご人徳でいらっしゃいますね。

蓮華院では可愛いお嬢様とお隣の席になりました。
私が初めてお茶会に参加したのもちょうど同じ頃、叔母に連れられて三溪園ででした。
懐かしさと、又新たに感動をいただいた春の一日、本当にありがとうございました。

何とか13日の茶会が終わるまで待って頂いて、今入院中です。
検査をしなくてはならないポリープが有り、簡単な手術をいたしました。
点滴をしながらなので こんなお手紙で気持ちの半分も伝わらず申し訳なく思います。
どうぞお疲れがでませんように・・・・。
またお目に掛かれますのを楽しみにしています。     


(お手紙を拝読して飛び上りました。
検査のことを伺っていたのに忙しさに紛れて忘れていたのです。
入院を伸ばして茶会へ駆けつけてくださったRさまの御気持に感謝しながら、どっぷり涙して読みました・・・・暁庵)


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