暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

長月の稽古が始まりました!

2021年09月06日 | 暁庵の裏千家茶道教室

 

1ヶ月の夏休みが開けて、9月4日から稽古を再開しました。

久しぶりの稽古に備えて、いつもより念入り(?)に掃除をし、水指や茶碗を入れ変えてみたり、床のお軸とお花を思案したり、時間をかけて準備を楽しみました。

暑さと眩暈予防のため、冷房下で安静に過ごしていたので、頭も体もすっかり退化していました。とても良いウォーミングアップになりました。

我家で咲いている花はノウゼンカツラ、ピンクの夾竹桃、紅白の水引、金水引、秋海棠などですが、秋明菊はまだ蕾です。秋の花が欲しくなり、吾亦紅、竜胆、黄色の小菊を花屋さんで求めました。花入は有馬篭です。

お軸は「日々是好日」、 柳生芳徳禅寺の橋本紹尚和尚の御筆です。

コロナウイルスの蔓延が続く日々ですが、そんな中でも「貴重な一日を大事にし、素晴らしい一日となるよう心がけましょう」と問いかけ、励まされる禅語です。

 

 

長月のお稽古のトップバッターはIさんとUさんでした。

7月から引き続き、茶箱のお稽古が9月(長月)前半の課題です。

その日は茶箱・卯の花と茶箱・花を交互にお稽古しました。

・・・そうそう、お菓子がちょっと豪華(?)でした。振り出しは形だけとし、干菓子を別にお出ししました。

8月29日に朝茶事を予定していましたが、8月半ばに再び猛烈な眩暈に襲われ、中止になりました。

ネットでお菓子を注文済でしたので、それを是非賞味していただきたいと思いました。

1つは干菓子の「日月菓」(千本玉寿軒製、千本玉寿軒が手紙具の「裏具」さんとコラボして創られた和三盆で、京都にゆかりのある5色が使われています)、暁庵のお気に入りです。

もう一つは「水羊羹」(たねや製)、甘みと柔らかさが程よく、冷た~くしてとろりと賞味して頂きます。

 

        干菓子の「日月菓」 (京都の千本玉寿軒製)

     (茶箱の拝見も楽しいですね)

茶箱の稽古が進んだ人にはマイ茶箱を持つことをお勧めしています。

ポットがあればお家で気軽に茶箱の稽古が出来ますし、独服も家人との喫茶タイムもステキだと思うのです。

この日はUさんがマイ茶箱を持参して初使いでした。振り出しの形が面白く、絵唐津でしょうか?

各服点なので、替え茶碗はスウエーデンやフィンランドのデザイナーさんがデザインした波佐見焼の茶碗を使いました。少し小ぶりなので茶箱にぴったりです。

 

    (松ぼっくりとレースフラワーをデザインした茶碗

 

卯の花と花の点前の特徴を確認しながらお点前をしていただきましたが、お二人とも

「先生、茶箱ってとても楽しいですね!」 (・・・ヨカッタ! 今度は雪や月点前に挑戦してね)

薄茶もお菓子も美味しく頂き、お二人の近況報告が楽しく続く、長月の稽古の初日でした・・・。

 

         暁庵の裏千家茶道教室   前へ    次へ    トップへ

 

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。