(且座之式の花・・・利休梅とクリスマスローズ(雪起しとも))
3月22日(金)に聖マリアンヌ医科大学病院へ検診に行きました。
「また病院ですか? 病院が好きですね・・」と長男から言われるほど病院通いが続いています。
朝9時頃、途中にある野菜の直売所の前を通ると、桜の花束が目に入りました。
彼岸桜を2束、木蓮を1束、1束100円也ですが小銭が無かったので、スミレの鉢植え2袋(3鉢入り)を追加して、計500円也をポストに入れました。運が良ければステキな花や季節の野菜がお安く手に入るので助かっています。花や鉢を車へ詰め込み、いざ病院へ・・・。
明日3月23日(土)は特別稽古の日なので、帰るとすぐに彼岸桜と木蓮を唐華文壷に生けてみました。
(華やかに咲いてくれた彼岸桜と木蓮)
年に2回、特別稽古と称して普段できない科目やリクエスト科目(逆勝手、軸飾りなど)、人数が必要な科目(七事式など)を稽古するようにしています。
この日は11時集合、七事式の廻り炭之式、且座之式、一二三之式をしました。
それで、床に「七事式偈」を掛けました。両忘庵拙斎師の御筆です。
嬉しいことに社中M氏から五事式の茶事へお招きされており、ここ1年ほど七事式をしていなかったので茶事へ備えての稽古でもあります。
参加者は茶友Yさま、社中のKTさん、M氏、AYさん、KRさんの5名ですが、M氏が急用のため午後からの参加になりました。
廻り炭之式から始めます。亭主はKTさん、正客Yさま、AYさん、KRさん、詰暁庵(M氏に代わり)の順で席入りしました。
(釜は雲竜釜、二代畠春斎作です)
初履きで順に炉辺へ寄ると、巴半田へ炭が上げられ、埋火が埋められ、巴半田が下げられます。湿し灰が撒かれ、香が焚かれました。
亭主KTさんが炭斗の炭を全部炉中に置きます。この順番をしっかり正客は覚えておかなくてはなりませんが、流石Yさま、正しく点炭から逆の順番に筋半田へ炭を上げていきました。
筋半田へ上げる時は水屋用の火箸ですが、炉用火箸に変えて筋半田から炭を選び、炉中へ置いていきます。なるべく風情を変えて、しかも火が熾るように、または火が熾り過ぎないように・・・など、それぞれ考えながら炭を置いていきました。
一周すると、正客から「炭にてお釜を」の声が掛かりました。
亭主は炭を上げてすぐに埋火を掘り出します。皆、息を呑むように埋火が無事であることを願いながら・・・割ってみると真っ黒でした。あぁ~残念。朝早く(3時間前)から下火を入れてしっかり灰を温めておいたのですが・・・。
巴半田の残り火を取りに行こうとすると、「あっ!少しですが火が見えました」
それで、火吹き竹でAYさん(マラソンをしているのできっと肺活量は一番)に吹いてもらいましたが、ちょっと無理の様なので、残り火を1つ足しました。
亭主が初炭のように炭を置き、点炭が継がれると、詰から順に元の席へ戻りました。
一番のハイライトは埋火ですが、前半が初炭、後半が後炭の所作になり、暁庵もなかなか覚えきれませんが、それ故に廻り炭の亭主はやりがいがあって面白いと思います。これからも毎年廻り炭之式の機会を作って、生徒さんに亭主を経験して欲しいと思います。
廻り炭之式の後に昼食、午後から且座之式、一二三之式の稽古をしました。
且座之式では花札で役割を決めました。正客Yさま、次客KRさん、三客AYさん、東M氏、半東KTさんでした。
(花台に春の花がいっぱいです)
(廻り炭の後なのでエアーの炭手前ですが・・・)
一二三之式は最初から東(亭主)だけM氏にお願いし、長緒をしていただきました。
各服点をやめて、お二人ずつ2碗練って頂きました。
十種香札を使うのも久しぶりですが、評価の結果は・・・・ナイショです。
(長緒の点前中です)
(濃茶は2人ずつ2碗練ってもらいました)
4月7日の五事式がとても楽しみです・・・。