暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

明日っから再開します!

2020年06月05日 | 暁庵の裏千家茶道教室

 

明日から・・・明日っから

コロナウイルスで4月から2ヶ月間お休みしていた暁庵の茶道教室を再開します。

2、3日前からいろいろ準備に取り掛かりました(直前にならないと身体が動かない習性はいまだになおりませぬ)。

先ずは掃除、今日は本格的(?)に茶室の拭き掃除に取り掛かりました。

洋間(待合)にはいつのまにか使わない茶道具が1つ、2つと増えてきて、これらの片づけから始めました。茶箱が3つ、花器が3つ、茶碗類たくさん、釜が1つ、水指が2つ・・・なんでこんなに出してしまったのかしら?

掃除が終わったら、待合と床の掛物を変えなくっちゃ・・・。

待合には「青楓に杜鵑」を考えていましたが、いまだ見つからず色紙「主人公」を掛けました。

床には「水上青々翠」、大好きなお軸ですが、どんなお話をしようかしら?・・・ちょっとワクワクします。

まだまだやることは一杯! 

箱炭斗を洗って風炉用の炭を詰めながら、炭の細さに風炉の到来を実感します。

灰を篩って、灰形(二文字押切)を調えました。灰形(鱗灰を除く)は7種類と思い込んでいたら、調べてみると9種と書かれているのもあって混乱しています。

さらに「玄々斎の高弟・深津宗味が指導し、門弟たちに1つずつ作らせた灰形模型」(茶道資料館蔵、淡交2005年5月号 特集「風炉のはなし」)では8個ありました。

・・・いくつあってもよろしいですが、たまには二文字押切以外の灰形に取り組んでみようと、先人の残した灰形模型を拝見しながら思ったことでした。

 

       (定家葛・・・謡曲の「定家」に由来する名前です)

 

花と花入に悩んでいますが、明日、庭の花を見て決めることにしましょう。

濃茶も薄茶も各服点なので、茶碗と茶巾をたくさん使います。1回使った茶巾は専用タッパーへ、後でまとめて消毒してから洗います。

さて、茶筅についてわからないことばかりなのがわかりました。一体今まで何を学んでいたのだろう・・・と反省しきりです。先生にいろいろお教えいただいている最中ですが、まだ全て理解できていないので、いずれ整理してから書きたいと思っています。

 

 

素敵な一文に出会いました。お稽古で今一番伝えたいことは次の言葉かもしれません。

 

禅(茶)の心とは、物事にとらわれず今この一瞬を大切に生きること。

執着を手放し日々満足して生きること。

余計なものをそぎ落としてシンプルに生きることです。

きつい修行をしなくてもいいのです。毎日の中でできることから取り組んでいけば、どんな人でも必ず変化を感じることができます。

         「怒らない禅の作法」より (枡野俊明著 河出書房新社)

 

・・・とても心に響く、勇気が出てくる言葉でした。いつの間にか”禅””茶”に読み変えていました。

生徒さんと一緒にできることから取り組んで、何かを(もちろん茶事も・・・)地道に積み上げていきたいです。

 

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