暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

都会の誰もいなくなった街

2020年06月03日 | 暮らし

 (立派な欅が少なくなりました・・・横浜郊外の散歩道にて)

 

6月2日のことです。

さて、これから散歩へ出掛けよう・・・と思っていたら、固定電話が鳴りました。

息子からでした。

めったに電話など掛かって来ないので、「病気かしら? コロナではないでしょうね?」と心配しながら電話へ・・・。

「短編映画を撮り終えたので、とりあえず報告を・・・。短い作品だけれど持てる力を投入した”好い映画”が出来たと思っています。これからどこかの国際映画祭へ出品するつもりだけれど、コロナで延期されたり中止の映画祭が多くまだはっきりしない。とにかく元気だから安心して・・・」

「それはおめでとう! どんな映画なのかしら? 早くその短編映画を見せてね」と私。

 

    

映画を見ていないし、詳しいことはわからないのですが、友人から送られてきた写真が彼の創造力をいたく刺激したらしいのです。

それは「都会の誰もいなくなった街」・・・表参道の写真(4月15日)。

コロナで人が消えた街の風景、武漢、ニューヨーク、パリ、ベネチアなどテレビで紹介され、とても異様な雰囲気だったのが思い出されます。

・・・こんな機会はめったになく、そんな映像は今しか撮れないと思ったとか。

(興味がある方はこちらのブログをどうぞ・・・。http://loki.hatenablog.com/entry/2020/05/17/212131 )

 

「へぇ~、私には不気味で、コロナの脅威がひしひしと感じられるだけだったけれど・・・ね」

 

     (誰もいない散歩道を行く・・・水道みちにて)

 

今、街に人が徐々に戻りつつあり、コロナを逆手にとって仕事をやり終えた彼は次のステップへ踏み出そうとしています。

私は・・・といえば、時の流れに身をまかせ、コロナの嵐が吹き去るのを首をすくめて待っていただけだったなぁ~と思うのであります。

2ヶ月以上バスや電車に乗っていないので、横浜や東京へ出かけるのに心理的な抵抗を感じています・・・。

そんな状況ですが、そろそろしゃんと背筋を伸ばして、しっかりお茶に取り組まなくては・・・と勇気が出てきました。(電話をありがとう!)