1月20日、東京渋谷のBunkamuraオーチャードホールへいそいそと出かけました。
次男からハリウッド・オーケストラ・フェスティバルへツレと招待されたのです。
このオーケストラは新春コンサートを2年に1回開催していて、大阪オリックスホール(京都在住中)、横浜みなとみらいホールと招待されて、今回が3回目です。
これには訳があって、次男が映像スタッフとして参加しているため、どうしても聴きに、否、見に行かなくてはならないのです。
関係者とご挨拶することがあるかもしれないので、新春コンサートらしく和服で出かけるという気の使い方・・・(ふう~)。
今年の正月休みは帰らず、仕事に奮戦していた息子と久しぶりの対面です・・・なんか疲れているみたいでした。
エントランスでチケットを受け取り、御礼もそこそこに2階席へ急ぎました。
いつも、このオーケストラの演奏で懐かしいハリウッド映画の名曲を聴くと、元気が出てくるから不思議!
「こりゃ!今年も春から縁起がいいわいなぁ~」
日常の暮らしに埋没して、すっかり忘れていた映画の数々、若き日の思い出やスターへの憧れと共に蘇ってきました。
「ひまわり」のソフィア・ローレンとマストロヤンニの愛と別れのせつなさ。
なぜか胸がきゅんとなる「サウンド・オブ・ミュージック」は誰と観に行ったかしら?
「愛と青春の旅だち」の主演リチャード・ギアのワイルドな魅力に惹かれたっけ・・・などなど。
中でも一番は「ニュー・シネマ・パラダイス」のバイオリン・ソロ、
コンサートマスターのヴァ―ジル・ルブーの魂を揺さぶられるバイオリンの音色が心に熱く残りました。
もう1曲、どこかでソロを入れてくれたら・・・と願うほどです(フェリーニの「道」をリクエストしたい・・・)。
「第二部」のビリー・キングの熱唱、レ・フレールのピアノ演奏、そして「珠玉の名画映像」もヨカッタです。
ビリー・キングの観客を引き込むエンターテナーぶりに目を見張り、感動しました。
観客と一緒に歌うフレーズは「スタンド・バイ・ミー」。
この短いフレーズを観客はなかなか歌おうとしません。私も蚊の鳴くような小さな声で歌っていました。
でも、彼は本当に粘り強く、ジョークを交えながら根気よく観客を歌の輪に引きずり込んでいき、最後には「スタンド・バイ・ミー」の大斉唱で終わりました。もう凄い!の一言。
お待ちかねの「珠玉の名画映像」は、「雨に歌えば」「グレン・ミラー物語」「駅馬車」の3曲。
演奏だけでなく映像が加わると、一段と臨場感が増大して映画音楽ならではの迫力を楽しめました。
「「駅馬車」は使いたい名場面が多くて編集に苦労したけれど、楽しんでね」と言っていた息子。
まるで「駅馬車」の映画をみるような映像展開が渾身の演奏と調和して、ハリウッド・オーケストラ・フェスティバルならではの世界を生み出していて、もう感動!しました。
前回、心揺さぶられた「風と共に去りぬ」は演奏されないのかしら?
と思っていたら、アンコール曲でした。
スカーレット・オハラの逞しくも悲しい生き様、南北戦争で負傷した兵士たちが群がる停車場のシーン、
燃え盛る炎の中を馬車で脱出するシーンなど、簡潔にして迫力のある映像が演奏を盛り上げ、
オーケストラ、映像、聴衆が一体になりました・・・これをアンコール曲にしたのも大成功です。
「うーん!もっといつまでも聞いていたい・・・ご招待ありがとう!」
Program C は
「第一部」
◇懐かしの名作より
1.ザッツ・エンターテインメント/ハリウッド序曲メドレー
2.スティング
3.ひまわり
4.サウンド・オブ・ミュージック
5.愛と青春の旅だち
6.ある日どこかで
7.ニュー・シネマ・パラダイス
◇ハリウッド最新作/超人気作
8.ミッション・インポッシブル
9.レイダース/失われたアーク
10.タイタニック
◇オードリー・ヘップバーンの姿と共に
11.ローマの休日
-マイフェア・レディ
-ティファニーで朝食を
-シャレード
「第二部」
◇ビリー・キング~感動のメロディ
1.007 ロシアより愛をこめて
2.スタンド・バイ・ミー
3.慕情
◇レ・フレール~ピアノの饗宴
4.ポパイ・ザ・セイラーマン
5.クラブ・イクスピアリ
6.ル・シュマン
◇珠玉の名画映像
7.雨に唄えば
8.グレン・ミラー物語
9.駅馬車
10.風と共に去りぬ