11月11日に五葉会が開催され、久しぶりにN先生にお出まし頂きました。
科目は軸荘付花月、唱和之式、昼食後に茶通箱付花月です。
とてもハードな内容でしたが、N先生のご指導の下、新鮮な気持ちでお勉強ができました。
中でも唱和之式が大好きでして、1年ぶりにワクワクしながらお稽古しました。
唱和之式は、全員で花を活け、亭主が香を焚き、全員で香を聞き、亭主が濃茶を点て、全員で濃茶を頂きます。
(思い出すままに、ポイントだけ書きますが、詳しくはコチラをご覧ください)
最初は八畳ですが、亭主が香を最後に聞き、香盆を床(書院)へ荘り、立つと同時に連客一同四畳半へ進みます。
亭主が濃茶を点て、仮座へ入り、亭主も一緒に濃茶を頂き、拝見の茶碗を正客へ持っていき、亭主は点前座に戻ります。
「薄茶は花月で」の亭主の挨拶で客は帛紗を付け、(菓子付)花月となります。
薄茶が終わり、拝見物が出され、亭主が取りに出て、総礼の後、亭主は拝見物を持ち、正客は干菓子器を持って、連客一同立って、亭主は水屋へ下がり、客は八畳に戻ります。
亭主が重硯箱を持ち出し、客は懐に忍ばせていた短冊に、最初に活けた花に因む和歌をしたためます。
亭主が文台を持ち出すと、正客から順に短冊の和歌を二度読み上げ、短冊を文台に置いて回します。
和歌をひねり出し、短冊に書き付け、唱和するシーンが何とも言えず優雅な雰囲気です。
自分はさておき、皆様の様子を拝見して、いつもうっとりしています・・・
花も季節によって違いますので、炉と風炉と、時季を変えて楽しみたい唱和之式です。
記念に和歌を記しておきます。
ほととぎす
ほととぎす亡き人しのぶ花なれば
幼き我を重ね思ほゆ 宗真
野紺菊
雨に濡れ心も寒し野紺菊
永遠の別れの友をしのぶ 宗里
もみじ
風ふけば落つるもみじば水きよみ
ちりぬ影さえ底に見えつつ 宗智
つわぶき
虫の音も百花も絶えてそののちに
庵なぐさむつわぶきの花 宗曉
石蕗
照葉には心うつろふ様々と
石蕗凛とまっすぐに立つ 宗悦
菊
菊の香に昔の教え忍びつつ
我が行く道に思いおこせば 宗厚
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