暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

茶道具の独り言

2016年03月05日 | 茶道具


    おおいぬのふぐり


弥生3月、緑の若芽や野の花が顔を出し、春の陽光を浴びています。

3月に入り、先日流木を頂いたO先生のお宅を再訪しました。
O先生が昨年10月にお亡くなりになったことを知り、お線香をあげさせて頂きました。
その折、茶道具で不要の物があったら・・・とお声掛けをしたのです。
すると、先方から連絡があり、茶道具をいくつか譲って頂きました。
・・・といっても、前日に御親戚の方(?)が来て持って行かれたとかで、
希望通りにはいきませんでしたが・・・。

我が家にも茶道具が溢れていて、2階の書斎や押入れを占領しています。
京都から引っ越しの際にだいぶ整理したのですが、茶道教室を開いたので稽古道具がまたまた増えました。
季節ごとの取り合わせ、伝物の茶道具、茶事に使う懐石道具など、キリがありませんので、
なるべく上手に在るものを使い回しするようにしています。



    姫踊子草だと思う?


O先生から頂いた中に花器が一つ、縄文式土器(レプリカかも?)です。
7年前の北海道旅行で常呂遺跡・東京大学常呂研究所の縄文式土器に出逢い、その力強い美しさに魅せられて以来、
花器または水指に使ってみたい・・・と秘かに憧れていたのです。
そんな私の夢が突然叶って、
「どんな花を生けようかしら? 
 どんな茶事に使おうかしら? 他の取り合わせは?」
・・・専ら頭の中で楽しんでいます(O先生、アリガトウ!)

もう一つ、傘立て。ステンレス製の組み立て式です。
我が家の傘立てが劣化していたので、この春にすぐにも役立ちそうです。

遠くへ行かなくっても私のサクラの下で、桜花爛漫をこころゆくまで味わいたい!
日傘を立てて緋毛氈を敷いて野点一服も好し、
緋毛氈に寝転んで坂口安吾の「桜の森の満開の下」を読むのも好し・・・。もうもう楽しみ!



       疏水の桜 (京都にて写す・・・懐かしい!です)

茶道具にからむ妄想は尽きませんが、これからプールで腰と足のトレーニング、現実は厳しい!です。