暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

サロマ湖  ワッカ原生花園 (1)

2009年08月11日 | 北海道-2009年8月
サロマ湖を見て、その大きさに驚きました。
まるで海のようです。
面積は琵琶湖、霞ヶ浦に次いで第三位。

対岸は常呂川、湧別川から流出する土砂によって
砂嘴(さし)が発達し、オホーツク海と隔てられています。
翌日、砂嘴にある「ワッカ原生花園」を訪れました。

ワッカとは「ワッカ・オ・イ」
水の湧く処という意味のアイヌ語です。
今でも砂嘴の一角から水がこんこんと湧き出ているそうで、
自転車を借りて、ワッカの水まで行くことにしました。

サイクリングコースが整備されていて、左右は原生花園が続きます。
エゾカワラナデシコ、ハマナス、ツリガネニンジン、
エゾフウロ、ハマエンドウ、ホタルサイコ、ノコギリソウ、
エゾツルキンバイ、ワレモコウ、ツキミソウなどが咲き乱れていました。

今まで見てきた原生花園の中で最も大きく、花の種類も数も多く、
豊かな植生が見られました。

                


「芽を出し、葉を伸ばし、養分を作り、成長し、
 花をつけ、受粉し、種をつける」
原生花園の植物たちは種の保存に一生懸命です。

春が遅く、あっという間に秋から冬へ移行するサロマ湖周辺では、
花期がどうしても重なってしまうそうです。
一斉に咲き競う花たちは、サロマ湖の厳しい環境が生み出した、
生命の輝きなのです。

                           

      写真は「ワッカ原生花園」と「エゾフウロ」

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