暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

茶道教室の初日

2015年05月11日 | 暁庵の裏千家茶道教室

5月2日が八十八夜、5月6日が立夏、茶道教室の初日でした。     

待合に「薫風 一芯二葉」が画かれた色紙を掛けました。
大井川近くに住む布絵作家・森下隆子さんに作って頂いたものです。
森下さんは大学時代からの親友で、布絵を制作しながら仕事をし、
自宅の茶畑で茶を育て、野菜づくりを楽しんでいます。

「今日私は茶の苗を植えよう」を掲載した4月1日に、
「記念に茶の苗を茶畑の片隅に植えておいてね」とお願いしました。



1時頃にAさんとFさんが来られ、待合で打ち合わせの後、利休百首を唱和しました。
    その道に入らんと思ふ心こそ
          我身ながらの師匠なりけれ


初日なので私が選びましたが、順番にその日の利休百首を選び、
歌に因んでお話(これはナイショ・・)をしてもらいます。

茶席へ席入し、ご挨拶を交わしました。
床は「喜 無量」、
藤の花を・・・と思っていたのですが、早や散ってしまったので、
卯の花(空木、雪見草)、ピンクの箱根空木(?)、あけびを釣り花入へ。
鉄製の釣り花入は、白洲正子氏愛用の写しです。

今日のお稽古は、初炭、濃茶平点前、薄茶平点前、丸卓にて薄茶平点前を交互にして頂きました。
風炉に切り替わったばかりですし、一番難しいと言われる基本の平点前からゆっくり着実に稽古してまいりましょう。次回も同じ科目です。




      清々しい雲平 by Sさん

主菓子は「岩根つつじ」(暁庵製)、
干菓子はハワイ在住のSさんが今日の稽古に間に合うようにと送ってくださった、清々しい3種の雲平です。
青楓、鮎、水流を竹葉の菓子器に盛り付けてみました。

もう一つ、前回いらしたSさんの京土産の「日月菓」、
千本玉寿軒がオリジナル文具を扱うステキな店・裏具とコラボして作ったそうで、
紫とベージュの色彩と言い、味と言い、京都らしく絶妙でした。

美味しいエールを頂き、生徒さんも私も嬉しく頂戴しました。
濃茶は初昔(上林)、薄茶は松伯(小山園)です。

特に初日は緊張の連続でさぞやお疲れのことと思いますが、
どんなに素晴らしいことでも楽しくないと続きません。
無理せず楽しく続けていきたいものです。
次回が今から楽しみです・・・
                         
                       その日は 


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