暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

再び清川村・別所の湯へ

2010年06月12日 | 閑話休題
私の茶事で布絵を作ってくださった親友のMさんが
静岡県にある本宅(?)へ引っ越す事になりました。

「荷造りがほぼ完了したので 横浜でお食事でも・・」
と、お誘いの電話をいただきました。
でも、ここのところ忙しくエネルギー不足で都会へ足が向きません。

清川村の別所の湯でのんびりしない?」
そこは、とても静かな山のいで湯で、久しぶりに二人で
行ってみたい・・と思いました。

6月3日、神奈川県清川村・別所の湯へ向いました。
厚木市へ入ると田植えのまっ最中です。
早苗が青々と気持ちよい田園地帯を風に吹かれて走りました。

厚木市飯山観音に近い山野草の店に寄ると、
クマガイ草、アツモリ草が来年に備えて栽培中です。
高価なので山野草はあきらめ、取れたての野菜を買い込み、
親友は落花生の種を買いました。

相模川では6月1日が鮎釣りの解禁日です。
腰まで浸かって釣り糸をたらしている太公望たちを横目で見ながら
中津川上流にある宮が瀬ダムへドライブし、
風流な鮎料理のお店でランチです。
今年初めて賞味した鮎の塩焼きは味も香りも大きさも期待通りでした。

                     

あちこち寄りながら、やっと別所の湯へ着きました。
「あらっ、貸切りかしら?」
と思いましたが、あとからお二人いらっしゃいました。
露天風呂へゆっくり入り、勇気をだして水風呂へ2回も・・。
「この冷たさが最高!」

風呂のあとは48畳の広間をほぼ貸切でおしゃべりです。
更紗や仕覆の本を持っていったので古布の話に花が咲きました。
布絵制作で様々な布に触れ、布の個性を知り尽くしているMさんは
「着物地、それも古布を使うと布絵の味わいが違う」と言います。
「日本の着物(古布)の良さを生かして仕覆を作りたい」と私。

使い方や思いは違いますが、古布が新しい共通課題になりそうです。
近作の布絵を持参してくださったので、それらを鑑賞しながら
静岡へ行ったら是非個展をするように勧めています。

翌日、メールが届きました。
「木々の緑爽やかな中、宮が瀬ダム、別所の湯と有難うございました。
 あなたと近くにいることも最後かな・・と思いながらの1日でした・・」
 (涙・・・ホント、淋しくなるわ)