暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

壺荘(つぼかざり)

2010年06月07日 | 稽古忘備録
先日のお稽古は壺荘、盆点、包帠紗でした。

床に「薫風自南来」の軸と壺が荘られていました。
「今日は最初に茶壺の紐結びをやりましょう」
(・・先生、なんか張り切っています)

3年前、或る茶事の会で
「口切の茶事」の水屋担当になりそうだったので(実際は正客だった・・)
1ヶ月ほど紐結びを練習しました。

壺がないので、代りに梅酒の瓶にタオルをかぶせ、
赤い紐はホームセンターで買ったものです。
ビニール製なのでくせが強く、すぐにねじれてしまいます。
それでも手が覚え込むまで根気よく続けました。
でも、梅酒の瓶には耳がないので真の結びはともかく、
行と草の結びは消化不良のままでした。

久しぶりに本物の壺と紐を使って紐結びでした。
とても嬉しかったです!
ねじれないコツも教えて頂きました。
「壺荘付花月では薄茶を点てている間に(通常三服)
 紐を結ばなくてはならないので7分位をめざしてください」

そういえば、前回の壺荘付花月「折据おまわしを」で月を引かずに
「ほっ!」としたことを思い出しました。
紐が結び終わらない時は、正客が判断して三服目に隅掛けとしないで
四服点てにするように・・と、ご指導頂いたことも。

「茶壺」が欲しくなって、帰りにリサイクルショップへ寄ってみました。
すると、奥の方に「茶壺」が鎮座しているではありませんか。
時季ではないせいか値段も求めやすく、購入を決めました。

家に帰ってから早速、壺と紐を箱から取り出してみると
新しいまま使われていない丹波焼の良い壺です。
小振りですが、釉薬のなだれも品よく味わいがあり、ラッキーでした。
「ようこそ我家へ。末長くヨロシクね」

茶壺が来たから今年こそ「口切の茶事」をしようかしら?

                                   

   写真は、「最初の壺荘」です。記念に撮りました。