『真理とは?』
二つの書物=『オイディプス王物語』と『聖書ホセア書』=からの検証。 てな授業をしました。
授業の結論というより・・二つの書物が面白い。二つを比較して読んでみて下さい。面白いですよ。
『神託』=『真理』=『運命』?を受け入れるのか?受け入れないか?
両極の立場を貫くオイディプス王とホセア預言者の話
。
先日:『オイディプス王物語』の要旨を書きました。
『お前は実の父を殺し、母と枕を交す』
『神託』を告げられたオイディプス王。そんなことがあってはならぬと・・自ら前もって・・『神託』が実現しないようにと動く。
『真理を見る』『真理を受け入れない』と自己決定に由来する悲劇が誕生。父を殺し。母と枕し。母は自殺。本人は目を失い追放の身。
あたふたと『神託』回避のために動いてみても・・思いもかけぬことの連続で・・『神託』の実現となる。悲劇の終末となって。
今日:『ホセア書』の要旨を書きます。
『行け、淫行の女をめとり、淫行による子らを受け入れよ。』 ←この衝撃的な『神託』でホセア書も始まります。
『神託』を告げられたのは世間の信用を受ける預言者・ホセア。預言者ホセアが体を売ることを生業とする女性との結婚に躊躇があったはず?
でも・・・ホセアはすべての自分の思いを捨てて・・『神託』を受け入れます。ホセアとゴメルは結婚。
ホセアはゴメルが姦淫の女であることを知りつつ彼女を愛しました。彼女も過去を清算してホセアとの結婚を願った。と私は思いたい。
男児誕生
。幸せな結婚生活がしばらく続きます
。
しかし・・・
ゴメル:「愛人たちについて行こう。彼らとの生活がより楽しい。」と。 続けてゴメル2人の男児出産(←2児は他の男性の子供達?)。 3人の子を残して家を出る。昔の生活に戻る。
ホセア:「これだけ愛したのに・・・」「私を忘れ去った」「私を捨てた。」と苦しむ。「『神託』に何の意味があったのか?」『神託を拒否するべきだったか?」と迷う。
破局です
。
そしてホセアの苦しみと迷いに更なる追い打ちが・・
第二の『神託』がホセアに告げられる。 『行け。夫に愛されていながら姦淫する女を愛せよ。』
「えぇ~!これ以上に愛せだと?」苦しむホセア。
最後には、神の心の大きさを知り神の愛の大きさを知り・・自らも運命をかついで・・他者・ゴメルを迎え入れるまで・・自らを超出する。『神託』に従う決心をするホセア。
夫と妻の再会・・
ホセア・・「銀84g。大麦345g。を払って。ゴメルを買い取る。」
「お前は淫行をせず、他の男の者とならず、長い間わたしのもとで過ごせ。わたしもまた、お前のもとにとどまる。」とゴメルを受け入れる。
ゴメル・・
←こんな顔になったかな?
2人は・・『神託』を受け入れたればこそ・・再び・・新たな愛の誕生と共同的空間を開くことが出来たのです
。受容が幸せをもたらす終わりです。
『ホセア書』の終わり。 (神との関連文章はすべて省略。2人の結婚のみの記述です。)
『神託』を全くの正反対の受け入れ方の選択をした、オイディプス王とホセア預言者。両者の人生終末は正反対となります。でも!『神託』の実現は両者に起こるのです。
さて・・私達も・・
限りあるこの身をも自覚し・・人生を選択しなくてはなりません。
選択は新たな物語を共に創って行くものでありたいものです。 感謝
二つの書物=『オイディプス王物語』と『聖書ホセア書』=からの検証。 てな授業をしました。
授業の結論というより・・二つの書物が面白い。二つを比較して読んでみて下さい。面白いですよ。
『神託』=『真理』=『運命』?を受け入れるのか?受け入れないか?
両極の立場を貫くオイディプス王とホセア預言者の話
。
先日:『オイディプス王物語』の要旨を書きました。
『お前は実の父を殺し、母と枕を交す』
『神託』を告げられたオイディプス王。そんなことがあってはならぬと・・自ら前もって・・『神託』が実現しないようにと動く。
『真理を見る』『真理を受け入れない』と自己決定に由来する悲劇が誕生。父を殺し。母と枕し。母は自殺。本人は目を失い追放の身。
あたふたと『神託』回避のために動いてみても・・思いもかけぬことの連続で・・『神託』の実現となる。悲劇の終末となって。
今日:『ホセア書』の要旨を書きます。
『行け、淫行の女をめとり、淫行による子らを受け入れよ。』 ←この衝撃的な『神託』でホセア書も始まります。
『神託』を告げられたのは世間の信用を受ける預言者・ホセア。預言者ホセアが体を売ることを生業とする女性との結婚に躊躇があったはず?
でも・・・ホセアはすべての自分の思いを捨てて・・『神託』を受け入れます。ホセアとゴメルは結婚。
ホセアはゴメルが姦淫の女であることを知りつつ彼女を愛しました。彼女も過去を清算してホセアとの結婚を願った。と私は思いたい。
男児誕生


しかし・・・
ゴメル:「愛人たちについて行こう。彼らとの生活がより楽しい。」と。 続けてゴメル2人の男児出産(←2児は他の男性の子供達?)。 3人の子を残して家を出る。昔の生活に戻る。
ホセア:「これだけ愛したのに・・・」「私を忘れ去った」「私を捨てた。」と苦しむ。「『神託』に何の意味があったのか?」『神託を拒否するべきだったか?」と迷う。
破局です

そしてホセアの苦しみと迷いに更なる追い打ちが・・
第二の『神託』がホセアに告げられる。 『行け。夫に愛されていながら姦淫する女を愛せよ。』
「えぇ~!これ以上に愛せだと?」苦しむホセア。
最後には、神の心の大きさを知り神の愛の大きさを知り・・自らも運命をかついで・・他者・ゴメルを迎え入れるまで・・自らを超出する。『神託』に従う決心をするホセア。
夫と妻の再会・・
ホセア・・「銀84g。大麦345g。を払って。ゴメルを買い取る。」
「お前は淫行をせず、他の男の者とならず、長い間わたしのもとで過ごせ。わたしもまた、お前のもとにとどまる。」とゴメルを受け入れる。
ゴメル・・

2人は・・『神託』を受け入れたればこそ・・再び・・新たな愛の誕生と共同的空間を開くことが出来たのです

『ホセア書』の終わり。 (神との関連文章はすべて省略。2人の結婚のみの記述です。)
『神託』を全くの正反対の受け入れ方の選択をした、オイディプス王とホセア預言者。両者の人生終末は正反対となります。でも!『神託』の実現は両者に起こるのです。
さて・・私達も・・
限りあるこの身をも自覚し・・人生を選択しなくてはなりません。
選択は新たな物語を共に創って行くものでありたいものです。 感謝
