ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

2009年5月号目次

2009-05-31 | 目次


A table of contents:

2009-05-01 花盛りのリリアック
2009-05-01 オープン参加を直談判
2009-05-01 メーデーのお祝い~BBQとビール
2009-05-01 メーデー~冷えたビールが取り持つご縁
2009-05-02 外国人枠で20キロレース参加
2009-05-03 心臓をいたわるマラソン大会
2009-05-04 大会参加は断る理由なし!
2009-05-04 大会予定地、ブラージュ(Blaj)ってどこ?
2009-05-05 豚インフルエンザ、ルーマニアでは? 
2009-05-05 手作りドーナツ、2種類
2009-05-06 日本人を題材にしたコント(日本文化祭より)
2009-05-06 天照大神の前で踊るルーマニア美女(日本文化祭より)
2009-05-06 コスプレで日本を代表(日本文化祭より)
2009-05-07 ルーマニア人に教わる折り紙(日本文化祭より)
2009-05-07 ルーマニアで作る巻き寿司(日本文化祭より)
2009-05-07 海外で感じる日本人パワー(日本文化祭より)
2009-05-08 またもやギネスの快挙、巨大オムレツ
2009-05-09 ルーマニアの歴史を知るなら・・軍事博物館
2009-05-09 メイド喫茶に潜入inルーマニア
2009-05-09 オタク・フェスティバルで落ち着くところ
2009-05-10 クロス・アロエ、4連覇
2009-05-11 念願の特価品をゲット
2009-05-11 スーパーの特売チラシはどこでゲットするの?
2009-05-12 ルーマニアから母の日
2009-05-13 ルーマニア代表、ユーロビジョン・ファイナルへ
2009-05-13 ルーマニアチーム、週末からフランスへ
2009-05-14 すべてピカピカ、地下鉄新線、時刻表つき
2009-05-14 押しかけ授業見学・11年生クラス、質問コーナー編
2009-05-14 押しかけ授業見学・11年生クラス、ジェスチャー授業編
2009-05-14 押しかけ授業見学・11年生クラス、大阪弁授業編
2009-05-14 押しかけ授業見学・9年生クラス、スポーツに関心なし編
2009-05-15 押しかけ授業見学・9年生クラス、ルーマニア人お勧めの観光地編
2009-05-15 押しかけ授業見学・9年生クラス、お辞儀の練習編
2009-05-15 押しかけても居心地のいい授業見学
2009-05-16 熱くなる週末
2009-05-17 日本文化にふれる「せせらぎ祭り」
2009-05-18 靴3足、まとめ買い
2009-05-19 我が家はイヌ2匹にネコ1匹
2009-05-20 日本が懐かしくなったら駆け込む迷路
2009-05-21 ルーマニアのダイソーから緊急発注
2009-05-22 ドラキュラ国のこうもり
2009-05-23 各ご家庭、亭主関白事情
2009-05-24 ポリス・メトロウ、お仕事拝見(お気楽編)
2009-05-25 ポリス・メトロウ、お仕事拝見(職務編) 
2009-05-26 フランスから凱旋!~TPC大会女子総合2位
2009-05-27 10日間留守のあいだの出来事
2009-05-28 25周年記念フランスTPC大会、各国選手団集結(5/17)
2009-05-28 フランスTPC大会、第1ステージ14.5キロ(5/20)
2009-05-28 フランスTPC大会、第2ステージ11.2キロ(5/21)
2009-05-29 マイヨ奪回、第3ステージ20.980キロ(5/21)
2009-05-29 フランスTPC大会、第4ステージ8.4キロ(5/22)
2009-05-29 フランスTPC大会、第5ステージ13.7キロ(5/22)
2009-05-30 フランスTPC大会、第6ステージ21.250キロ(5/23)
2009-05-30 フランスTPC大会、閉会式&表彰式(5/23)
2009-05-30 フランスTPC大会、第7ステージ・さよならパーティ(5/23)
2009-05-31 大きな家族、フランスTPC大会
2009-05-31 5月の雪


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五月の雪

2009-05-31 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
週末土曜日、季節外れの大雪となりました、カルパチア山系・ブチェジ山も、ピアトラ・クライウリも。シナイアから上がることのできるCOTA2000(標高2000m)あたりでは24センチの積雪。
 


ブチェジ山もCOTA2000も、トレッキングで訪れたことのあるところ。ピアトラ・クライウリではトレイル・ランの大会に挑戦。いずれもわたしは天候に恵まれましたが、山に入るときには細心の注意が必要。
 
自分が行ったことのある山々だけに、テレビのニュースに見入ってしまいました。予想を超える悪天候に二人が行方不明になり、捜索隊が出ているとのこと。無事を祈ります。
 


同時に黒海ビーチリゾートではビキニ姿で水遊びの人たちも。入り込んできた寒気の影響で気温は20℃までしか上がらず肌寒いけれど、日差しはすでに夏のもの。今年も猛暑予想、出ているけれど、良い夏になりますように。

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大きな家族、フランスTPC大会

2009-05-30 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
閉会式の後、主催者のビッグボス・クロードさんがわたしに告げてくださいました、「ヒロコ、表彰式のときに僕が何を話したか判っている?」~残念ながらフランス語は相変わらずちんぷんかんぷん(6年も参加しているのに、ごめんなさい)。
 
「Hiroko has three families, one in Japan, one in Romania, one in France.」
(=ヒロコは3つの家族を持っている、ひとつは日本の家族、もうひとつはルーマニアの家族、そしてフランスにも家族を持っている。)
 
いままで何度もクロードさんに感謝の気持ちを書き綴ってきました、私はこのフランスでの出会いを大きな家族のように感じている、と。それを汲み取って、わたしには3つの家族がある、と。
 
ルーマニアの家族は、フランスでの出会いからです。フランスの家族が一番大きな家族。なんと大きな家族。

絶不調のままこの大会に参加した私は、「ヒロコ、元気?」とみんなに声をかけてもらい、走り始めればこれまた、名前を呼んで応援してもらえる。この声援がなければ、とても完走できなかったに違いない・・。
 
思えば初参加の時には、「アレー、マダム!(=がんばって、ご婦人)」「セ・ビヤン、マダム!(=いい走りですよ、ご婦人) 」、この女性に対する「マダム」の呼びかけが固有名詞に代わって久しいのです。フランス人にとって発音のむつかしいhやrの音が入っているにもかかわらず、小さな子供にも覚えてもらっているのです。
 
いつまでも、いつまでもありがとう、TPC大会に感謝、たくさんの人との出会いに感謝。

一番上の写真、選手村解散の最後の朝。



上の写真、レースの合間にお邪魔したボニークファミリー宅。2004年の初参加のときからマリーちゃんがファンになってくれ、お父さんのフィリップも地元の警察官、ということでマイダーリンと仲良くしてもらっています。24時間走などにも参加しているウルトラランナー&家では料理人、この日のクレープもフィリップ特製。
 


3年前からサポーターとして参加してくれているケビン君ファミリー。今年はご厚意で、かの世界遺産の地、モン・サン・ミッシェルに連れて行ってもらいました。百聞は一見にしかず、スーパーでしたぁ!!




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第7ステージ・さよならパーティ(5/23)

2009-05-30 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
閉会式に引き続き、アペリティフ(=食前酒)はフランスの習慣。リキュールなどを酌み交わし、場は和んでいきます。ほぼ定刻、午後8時過ぎ、シャンパンの乾杯でさよならパーティのオープニング。上の写真、女子総合3位のザイアと。

いつも真ん中に用意されている招待選手席、着席の前に振袖を脱ぎ捨て、振舞われるお料理に備えます。なにせ午後3時スタートでハーフを走ったあと大慌てでシャワー、着付けをしているうちに時間になってしまったのです、つまり、腹ペコ。


 
お腹も減っているけれどおしゃべりにも忙しい、そんなふうにしてさよならパーティが過ぎていくのもいつものこと。上の写真、イスラエルのモハメッド~はい、お気に入り。



スタッフも選手もサポーターもみんな一緒。ずっと応援してくれていたケビン君ファミリー。家族揃って横に大柄ですが、スポーツ観戦が大好き。 
 
が、フランス料理だけで終わらないのがTPCのさよならパーティ。いよいよ各国選手団の出し物、これ、一国一芸、必須科目。みんなその国の言葉で歌を歌ったりします。



ルーマニア選手団は、第5の選手ユリア(=マリアンの奥さま、走らないでみんなの世話役、マネージャーを務めてくれていました)の登場、「私達は6ステージを走ったのだから、第7ステージはユリアにお任せ!」の任命どおり、マイクを持って歌って踊る大活躍。わたしは三色扇子(赤・黄・青のルーマニア国旗の三色)をジュリアナ扇子風に翻し、盛り上げ隊。



男子総合優勝のクイデールも、もちろん歌います。セクシー美女の飛び入りダンスあり、うえのザイアでした~。



スロバキアチームは、ミハイがギターとハーモニカのパフォーマンス。これ、国から運んできてくれているのです。



日本チームは、ナイス!こま廻し。RUNNERS9の会の「尼崎の酔うたろう」さん。

そして、ダンス&ダンス&ダンス。みんなが手をつなぎ、肩を組み、ダンスフロアーと客席全体を巻き込んでのムーブメント。



ここで活躍したのがこのシューズ。例年ちょっとおしゃれを、とミュール(=ハイヒールのサンダル)で踊りまくる(!)のですが、筋肉痛を激化させるだけ。ことしはこれでダンスに参加、このシューズはエアロビック・ダンスのためのもの、跳んでも撥ねてもとても快適!そして夜は更けるもダンスミュージックは続き・・・お開きになったのは未明4時前。

レースの前にパリに到着したときには肌寒いほどで上着を着込みました、ノルマンディーに来てからも3日ほど土砂降りの雨に降られたけれど、レースが始まってからはずっと好天が続きました。25年の歴史に発展的解消を告げるTPC大会の最後を飾るために。

(ロゴ入りの写真はすべて、Jackieさんの写真サイトからいただいています。)


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フランスTPC大会、閉会式&表彰式(5/23)

2009-05-30 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
4日間6ステージ・90キロ完走の余韻は閉会式&さよならパーティで。地元の市長さんもご臨席の閉会式、功労者の表彰に引き続いて、TPCチーム部門の表彰。6ステージを一人ずつ走る駅伝、男子の部と女子の部があります。
 


そして女子総合部門の表彰~私は総合2位。女子はセニョールの部とベテランの部に分かれてマイヨを授与されてきましたが、表彰(=賞金の授与)は総合5位まで。



女子総合1位ポーランドのアグネスカ、誰も相手にならないダントツの一位。昨年に引き続き2度目の参加ですが、昨年は駅伝の最終ランナーとして第6ステージだけを走り、男女混合チームだったためチームは目立った成績ではなかったのです。

去年から一緒に宿舎で過ごしていた彼女、フリーの時間帯のジョグや動き作りのエクササイズを見て、これは只者ではないランナーと直感した私は尋ねたものです。

「何故個人戦を走らないの?あなただったら勝てるわよ。」~「こんなステージランの連続の大会は初めてだから、チームで走ることにしたの。」、「次の年はぜひ、個人戦を走ってね。」~「そうするわ。」



その言葉通り、今年の彼女は勝つために個人戦にやってきました、そしてこの成果。体格がありスピードも備わるアグネスカの走りをまったく見ることなく(=付いていくことができず)、堂々の優勝。



男子は総合3位の表彰に引き続き、40歳代・50歳代・60歳代・70歳以上の部、と3人ずつステージに上がります。今年のトップ3はいずれもセニョール(39歳以下)の選手。向って左から総合3位のジョルジュ(フランス)・優勝のクイデール、2位のモハメッド。
 


総合1位は連覇となるアルジェリアのクイデール。昨年はトレーナー(兼マッサージ)を伴っての参加でしたが、今年は単独で参加。フランス語も英語も話せて人懐こい彼、人気者。



「いま僕は35歳、マラソンランナーとしてはまだまだこれから。」~2時間16分のベスト記録を持つ彼は、完全な職業ランナーーではなくセミプロランナー。アルジェリアで普通に仕事を持っています。35歳にしてまだまだこれから、と言うのは、年齢が上のハイレ・ゲブラセラシエ(=マラソン世界記録保持者2時間3分59秒、2008年ベルリンマラソン)の快挙をにらんでのこと。



総合3位のイスラエル、モハメッド。シャイなアラブ人。イスラエルからはイスラエル人とアラブ人が混合で参加、派遣元となったイスラエルのランニングチームは、イスラエル人とアラブ人がともに活動するクラブ、としてフランスのスポーツ連盟から招待を受けています。
 


圧巻はやはり70歳代の部。71歳のフランス人選手オスカーが第4ステージまでマイヨを保持していましたが、第5ステージで74歳のベルギーのポールがマイヨ奪取、ポールはこの大会連続参加、3年ほど前、脚を痛めて走れないときでもコース係員としてベルギーからはせ参じてくれていました。
 


みんなが元気で一生懸命走ることができる、それを支えてくれる人達、いつまでも表彰式の拍手は止みません。このレースの主催はフランスのスポーツ連盟FSGT(=自動車メーカーのルノーの労働組合を母体とする)に所属するノルマンディー地方のひとつのランニング・クラブ、「クラブ・アスレティック・コショワ」、みんなそれぞれ仕事を持ちながら走っているアマチュア・ランナーのクラブ。
 
アマチュアランナーのランニングクラブ、クラブ・コショワを挙げて、そしてその家族も一緒に、そして地元も巻き込んで開催されるこの大会、大きなひとつのファミリーなのです。


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第6ステージ21.250キロ(5/23)

2009-05-30 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


レースもついに4日目、最終日。第6ステージはTPCの名物ともいえるワン・ウェイの21.250キロ。

前半は穏やかに下り、森林浴を楽しむことが出来ます。


途中給水所はボランティアのお世話になります、真ん中は男子総合3位のイスラエル・モハメッド。

中盤から穏やかに上り始め、16キロを過ぎたところに800mほど続く最大の上り坂。昨年は脚を痛めていたこともあって、歩いてしまった坂。
 
毎年、坂の入り口に「ボン・クラージュ(=直訳で良い勇気=頑張って、の意味)」と書かれているこの坂、わたしは「ボンクラ坂」と命名。ここを走って上がるのが最大の目標(ボンクラ、は大阪弁で、ぼーっとしていてどうしようもないアンポンタンのことを言います)。 



入り口に来るのが待ち遠しかったです、今年は。馬力は無かったけれど、走りモードを続けること出来ました。スタート直後から女子単独2位、私の前にも後にも女子選手はいません。

農道を抜け、牧草地帯の真ん中を突っ切り、住宅街を通り抜け、ゴールは陸上競技場。最後までペースを落とすことなく、むしろ前の男子選手を一人、また一人と抜きながら、競技場のタータンの上もラストスパートで駆け抜けゴール。



最後は、先のハーフマラソンで何度も引っ張ってもらった蛍光イエローのユニフォームのオリビエと一緒。ゴール手前で背中を押してもらいました、「ヒロコ、先に行け。」~フランスのスポーツショップ「チーム・エンデュアランス」の店長さん。ラン&トレイルのお店。
 
颯爽と走っているように書いてきたけれど、6レース通じての平均時速は13.18キロ。初参加の2004年には平均時速14.65キロ、毎年わずかなコース変更はあるけれど、06年にも時速14.64キロで走っていたのと同じようなコースです。
 
確実にスピードは落ちているけれど、経験と勝負勘がモノを言いました。老獪、ってことかな?
 
第7ステージのレポートに続く。


≪数字編≫
手元計時のレース結果。いずれもアップダウンや足場の悪いところアリ。
順位はいずれも女子の部。
第1ステージ(14.5キロ)1時間02分54秒・ステージ4位、女子総合4位、ベテランの部2位
第2ステージ(11.2キロ)51分42秒・ステージ2位、女子総合4位、VF部2位
第3ステージ(20.980キロ)1時間38分23秒・ステージ2位、女子総合2位、VF部1位
第4ステージ(8.4キロ)36分27秒・ステージ2位、女子総合2位、VF部1位
第5ステージ(13.7キロ)1時間02分31秒・ステージ3位、女子総合2位、VF部1位
第6ステージ(21.250キロ)1時間40分31秒・ステージ2位、女子総合2位、VF部1位



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第5ステージ13.7キロ(5/22)

2009-05-29 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


「ヒロコ、いよいよマイヨを確実にしたね。」~クロードさんからまた声がかかります。

「だって、私はアリーンに比べたらアドバンテージがあります。彼女は会場から一番遠いサン・ヴァレリーに住んでいて、毎日車を運転して通って来ています。家族もいて、家に帰ったら食事のしたくもしなくてはならないし。」

レースを走るうち、アリーンと何度も話すようになっているので、彼女の事情も分かっています。彼女はトライアスロンの選手、ショート・ディスタンス専門なので、ランは10キロが最高の距離。
 
わたしは主催者から招待され、選手村での合宿生活、3度の食事は用意していただき、各会場へは送迎バスで送ってもらえます。こんなに恵まれた環境で走ることだけに集中できるのは最高の贅沢。わたしは今、至福の時間を過ごしているのです。
 


同じ日、午後の部第5ステージ、13.7キロ、少しリラックスした気分で望むことできました。が、走り出してすぐに、フランス人女子選手に置いて行かれます。すぐに姿が見えなくなり、結局1分ほどの差をつけられ、このステージでは女子3位でゴール。


ずらり勢ぞろい、マイヨ保持者。
 
初戦3位のアリーンと2位のエリカに気をとられていたうちに、徐々にペースを上げてきた彼女はザヒア、9月に100キロレースに挑戦予定、タフさがあるのです。総合順位も3位に上がり、2位のわたしとは3分差。最終レースはハーフ、3分は充分な貯金とはいえないかも・・・。


レース後の給水・給食所は大賑わい。もちろんビールもあります。


わたしの前を走っていて良く引っ張ってもらったり風除けになってもらったりするオリビエ。ラン&トレイルのお店、チーム・エンデュアランスの店長さん。


ずっと応援してくれているケビン君ファミリー。後ろはコードベック・エン・コーの町の大聖堂。第二次世界大戦のとき、この町はこの大聖堂を残してすべて破壊されたといいます。


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第4ステージ8.4キロ(5/22)

2009-05-29 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
翌日午前中の第4ステージは8.4キロ。これまでの総合持ちタイムの遅い選手から順番に一人ずつ、30秒おきにスタートする、完全な個人戦。トップ10の選手は1分ごとのスタート。

上の写真、リラックスしているトップのアルジェリア・クイデールと3位のイスラエル・モハメッド。彼らのスタート時刻は11時を廻ります。
 
このレースは、丘陵地帯を潜り抜けるようにして走るカーブの多いコース。穏やかな稜線の丘陵地帯を見ていると、ほぼ平坦に勘違いしてしまうけれど、じわっと脚に来るアップダウンの連続、しかも距離が短いのである程度スピードを上げて走らないといけない。毎年このコース、うまく攻略できず後半失速し苦戦しているのです。
 
さすがに今回は前半を抑えていくことに。抑えすぎたのか、1キロ余りの走ったところで、後ろから30秒差でスタートした男子選手に早々と追い抜かれてしまいました。前に30秒差でスタートしていった男子選手とは余り離れていないので、気にしない、気にしない。
 
半分ほど過ぎたところで、わたしの1分前にスタートしていたアリーンの後姿が見えてきました。スピードを上げている男子選手が追い抜いていくのが見えます。
カーブ地点などで彼女との差を確認するとまだ50秒くらいあり。それでも彼女はわたしの1分前にスタートしているのだから、彼女よりもわたしのほうが少しだけ速く走っているようです。
 
追いつくのは無理かな、と思いながらも後姿が見えてくると気が強くなるもの。何度もその差を確認、45秒、35秒、少しずつ近づいてきているのが励み。そこから一気に差が縮まり、最後の500mほどの登りを必死の形相で走り、アリーンに2秒に迫るところでゴール。
 


フィニッシュ地点のアナウンスも、「ベテランの部マイヨのヒロコは、2位のアリーンから1分遅れでスタートし、ほぼ同時にゴールしました!」と伝えてくれました。
 


毎回レースが終わり、結果発表&表彰式のち、アペリティフが振舞われます
リキュールやウイスキー、地元のシードル(りんご酒)やコニャックなど。この会場にはパスティスがありました、私の大好きな南フランス・マルセイユ特産のお酒。原酒は琥珀色をしていて水で割ると白濁し、アロマティックな香りが際立ちます。アルコール度数45度。
 
わたしのパスティス好きもすっかり人様に知れ渡るようになりました、だって3杯もおかわりするのだから。(まだ午後のレースがあるんですよ~)


上の写真、トップクラスの選手たちは緑の芝の上でクーリングダウン。


宿舎前の小川、水はものすごく冷たく、格好のアイシング。例年、素っ裸で泳ぐ人も・・・(写真掲載は控えます)。


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マイヨ奪回、第3ステージ20.980キロ(5/21)

2009-05-29 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
その日の午後の第3ステージ・ハーフマラソンが最大の山場。このTPC大会では6レース中2回、ハーフの距離を走ります。走る距離が長いので、タイム差も付きやすく、レースの動向を大きく左右するのです。
 
とはいえ、午前中の11.2キロのレースを無我夢中&全力で走ってしまったわたし、脚はすっかり重くなり、午後のハーフ、かなり心配です。
 
昼食会場にはりだされた結果表に見入っているわたしに、主催者のビッグボス・クロードさんから声がかかります~「ヒロコ、午前中のレースは良くやったね。でも、次のハーフこそ大事なんだよ。分かっていると思うけどね。」、わたしもTPC大会連続参加6年目、何もかも知り尽くしています。

そして、このレースでもわたしは守りに入らず、飛び出しました。女子総合1位のアグネスカはとっても付いていける相手ではありません。エリカも飛び出したけれど、距離は長い、ゆっくり動向を見るため、自分のペースで走ります。

ほぼ平坦な前半部を終え、中盤は河川敷の砂利道。走りづらいこの河川敷、結構長いです、全体的に風も強いので大柄な男子選手の陰に隠れ、風除けになってもらいます。付いて走るうち、何度も脚が詰まっているような感覚に。

わたしの脚、よく動いてくれるのです、ここでバネを殺して走るよりも前に出たほうが良い、何度もそんなことがあり、何人か男子選手を抜き、アリーンも置き去りにし、エリカも抜いて、女子単独2位でゴール。
 


一気に女子総合2位に順位を上げ、マイヨ奪回。2006年から新設された女子ベテランの部で、ずっとマイヨはわたしのものでした。そのマイヨが、私のところに帰ってきたのです、もう、離したくない!


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第2ステージ11.2キロ(5/21)

2009-05-28 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


速報版で結果報告、選手村初日の様子はこちらから、第1ステージに続くレースです。)
 


翌日午前中の第2ステージ・11.2キロのレースでわたしは飛び出しました。「守りに入らない、前をむいて走る!」、昨日の第1ステージでずっと付いてきてわたしのすぐ後でゴールした女子選手よりも、34秒差で前を行くアリーンとの差を縮める~これがわたしの直感。先のレースでアリーンは後半失速しているので、チャンスあり、と窺ったのです。

飛び出したわたしに、スタート直後からまた後ろに女子が付いてきています、昨日女子3位で、ベテランの部のトップ=マイヨジョーヌを着て走っているアリーン。予想通りです、が、今日のわたしは強気。



二人で併走するうち中間ほどで女子2位のエリカを追い抜き、さらに後半でアリーンを振り切り、ステージ2位でゴール。上の写真、アリーンを振り切った坂を上る途中のわたし。
 
2戦目でタイム差を縮めたけれど、総合順位は4位のまま、ベテランの部も2位のまま、マイヨはまだわたしのところに廻ってきません。2戦合わせてベテラン1位のアリーンとはまだ19秒の差があるのです。
 
昨日女子2位だったエリカは大きく失速し、女子総合3位に後退、わたしの7秒前です。とはいえ、女子2位のわたしから5位まで40秒以内差、ひしめき合っています。
 


ひとつのステージが終わるごとに、マイヨの授与式があります。私はマイヨを着たアリーンと握手~「わたし、ヒロコです。」、アリーンもわたしが追ってきているのを知っています~「次のレースでマイヨは貴女のものね。」
 
2006年にベテランの部が新設されて以来(それまで女子はクラス分けなしのワン・カテゴリーでした)、一度も誰にも譲ったことのないマイヨ・ジョーヌ。今年初めて、2ステージで落としました。体調不良だったこともすっかり忘れ、私はつねに前を向いて走り続ける!


レースを終えてごろんとリラックス、スロバキアチーム。男子4位・5位、女子2位の選手たち。


広い昼食会場。


レースの会場、サン・ヴァレリーはノルマンディー上陸作戦の中心地。いまではEU27カ国の旗が飾られています。


みんなリラックスしてレースの合間のプチ観光。向かって左端、首位を独走中、アルジェリアのクイデール。右端、イスラエルの25歳、モハメッド。もう一人はモハメッドの従兄弟、第1ステージ完走で早々とレース離脱。


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