ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

2009年6月号目次

2009-06-30 | 目次


A table of contents:
2009-06-01 ルーマニアのこどもの日
2009-06-02 森林クロスCrosul Pădurii
2009-06-02 みんなつながるラン仲間
2009-06-02 昨年の入賞賞金は?
2009-06-03 ブカレストに集中豪雨
2009-06-04 AIMS公認ブカレスト・シティ・マラソンのお誘い
2009-06-05 あるのか、無いのか~「豚熱」と「滅亡の日」
2009-06-06 優勝よりも嬉しい尋ねられ事、セクター2クロスにて
2009-06-07 米寿でファンランin ルーマニア
2009-06-07 ブカレストに夏、到来!
2009-06-08 ルーマニア人に指摘される「ルーマニア人化」
2009-06-08 力いっぱい閉めるアパ・ミネラーラ
2009-06-09 水割りワインは天然の炭酸水で
2009-06-09 どれがcon gas?non gas?(炭酸入り?炭酸なし?)
2009-06-10 ルーマニアのセレブ議員、エレナ・バセスクの全裸?
2009-06-10 警察官対抗選手権のクライオヴァへ
2009-06-11 クライオヴァ競技場まで一人旅
2009-06-11 クライオヴァ探訪
2009-06-12 ロマネスク公園、散策
2009-06-12 対抗選手権大会2日目・クロスカントリー
2009-06-12 表彰式でリディア・シモンに再会
2009-06-13 10時間続くダンスパーティ
2009-06-16 日本から飛んできたお土産
2009-06-17 フランスからの訃報
2009-06-18 munte, mare, munte mare(山、海、大きな山)
2009-06-18 イヌ2匹にネコ1匹のバカンス
2009-06-19 ブカレスト、35℃~坂道トレッドミル
2009-06-21 ツスナド・ハーフマラソン
2009-06-23 トレイル・ランブーム、日本でもヨーロッパでも
2009-06-24 オリンピック・デーラン in コンスタンツァ
2009-06-25 いざ、ギリシャへ
2009-06-25 ビーチでキャンプ
2009-06-26 キャンプ2日目
2009-06-26 オリンプス・ビーチのキャンプ場
2009-06-27 オリンプス山の麓の町、リトホロ
2009-06-27マラソン受付とパスタパーティ
2009-06-28 オリンプス・マラソン
2009-06-28 オリンプス・マラソン、男女とも外国勢の連覇
2009-06-29 リトホロの朝市
2009-06-29 オリンプスからビーチリゾート・パラリアへ移動


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オリンプスからビーチリゾート・パラリアへ移動

2009-06-29 | バカンス・ビーチへお出かけ

 
オリンプス山の麓、リトホロから車で出発~「僕、アテネからレンタカーで来ています。」と言うもう一人の日本人参加者男性のご厚意で、私たち3人、乗せていってもらうことになりました。標高約300mのリトホロから下っていくとき、海岸線がくっきり。
 


振り返ってみるとオリンプス山はやっぱり雲の中、神秘の山。
 


上の写真、リトホロを出た直後に出会った山羊の群れ。幹線道路に続くこの道なのに、山羊にとっても幹線道路?車の通行お構いなしに、我が道をいく~。
 


山羊の角がすぐ車のそばに・・・。これってルーマニアの田舎でもよく見受ける風景。ルーマニアの場合は羊であったり牛であったり。



国道で北へ約30分、鉄道駅のあるカテリニを経て、そこから約5キロでパラリアのビーチリゾート。3年前に陸路ブカレストからアテネに移動するとき、ほぼ中間点のここで宿をとったことがあり、ホテルも多く過ごしやすいところです。



このパラリア、ルーマニアなどバルカン半島北部からの観光客の多いところ。アルバニア、ブルガリア、さらにはウクライナ、ロシアなど。中でも一番多いのがルーマニア人とあって、レストランにはルーマニア語のメニューが置いてあったり、ホテルのTVではルーマニア語の放送が流れていたりするのです。

ホテルがたくさんあるのをいいことに予約もしていなかった私たち、たくさんある旅行社(宿や日帰りツアーの斡旋所)に出向きます。ここでもマイダーリンたち、「ヒロコ、尋ねてきて。」

店頭のお姉さん、話しかけてみるとルーマニア人。英語よりもルーマニア語のほうが得意とみえて、ルーマニア語で対応してくれます。私も滞在予定・人数などをルーマニア語で答えるけれど・・・なぜ日本人の私がルーマニア語で宿の交渉をするの==?!ダーリンたちがルーマニア語で話したほうがずっと早いじゃない==!!

こちらでは宿を決めるとき部屋を見せてもらってから決めるのが一般的。お姉さんに連れられホテルの立ち並ぶ通りへ。キッチンに冷蔵庫も付いてベッドは3つ、一人1泊10ユーロ。テレビがないのがダーリンにはちょっと不満だけど、これ以上お安く値段交渉する必要もなし、即、決定。
 


ここで3泊、おそらく3日間、同じプログラムが繰り返される私たちのバカンス。初日の昼食はチキン一羽丸ごとローストを手で切り分け、かぶりつくところから。冷たいビールが身体にしみわたって、しばしの昼寝。これぞバカンス。

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リトホロの朝市

2009-06-29 | バカンス・山へお出かけ

 
マラソン翌日の朝は、朝市から聞こえてくる賑やかな呼び声で目が覚めました。私たちがテントを張っている公園のはずれで早朝から市がたっているのです。
 
昨日は疲れきってしまい、8時ごろにはテントの中で寝てしまったので寝覚めすっきり。4泊過ごしたキャンプ生活も今日で終わり、パラリアのビーチリゾートに移動する前に、新鮮野菜の買出しへ。
 


サラダになくてはならないトマト=1キロ50セント、玉ねぎ=70セントなどなど、商店で買う値段の半額以下。地元の人がたくさん詰めかけています。私も一緒になって、袋に必要なだけ詰め込んで、量り売りをしてもらいます。



でも、玉ねぎ5~6個を袋に入れて測ってもらうと、金額の単位が細かくなっておつりが面倒、お兄さん、ささっと2~3個追加して、全部で2キロを越え、おまけもしてもらって料金1.5ユーロ。袋はずっしり重くなりました。

次にパプリカを買うときには、1ユーロ硬貨をおじさんに見せ、1ユーロ分だけを袋に詰めてもらいます。少しおまけをしてもらえるしこれなら数セント単位の細かいおつりも必要なし。

ネクタリンやオレンジも買い込みました。ネクタリンは皮ごと丸かじり、しゃきっとした歯ごたえの堅い目の桃。
 


スイカも1キロ40セントから。ルーマニアでも6月上旬の出始めは1キロ120円位していたのが、今だんだん値段が下がってきていて、8月になると1キロ30円位で買うことが出来るようになります。 
 


野菜・果物だけでなく、漁港にも近いので魚も売っています。
 


手作りはちみつや、香辛料のお店も。独特のスパイスの香りが漂ってきます。
 


お花屋さんもあります、夏の花の鉢植え、1.5ユーロ。お土産に買って帰りたいくらい。
 


タオルなどの生活用品の店もあります。
 


かなり大きなサイズの下着も売っています。こちらの人はゆったりサイズ。Tバックの水着も1000円くらい。でも試着はどうするのかな?
 


「あんた、日本人?よく来たね。」と家族経営のお店のおじいちゃんたちとお孫さん。
 


朝ごはんは新鮮野菜のサラダでしっかりビタミン補給したら、この山の町ともお別れ。初日のオリンプス・ビーチ・キャンプ場での寝泊りは快適でしたが、その後リトホロの公園に移ってからは、いわゆる野宿生活。

公園に寝泊りし、公共のトイレで洗面し、水場で洗い物をする・・・ワタクシ、マドモワゼル、ホームレスの素養があるのか?すぐに慣れ、ここでも快適に過ごしていました。

さあ、次はビーチへ拠点を移します。山と海が接近しているのがこの地方のいいところ。

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オリンポス・マラソン、男女とも外国勢の連覇

2009-06-28 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


全長43.8キロ・高低差3170mの山岳トレイル、オリンポス・マラソン、制限時間10時間を待って、最後のランナーを迎えます。曇り空で雨もぽつぽつ落ちてきて、でも、会場を去る人は居らず、みんな拍手で出迎えています。ゴールしたランナーにドリンクなどを手渡してくれるのは子供たちのボランティア。
 


ほどなくして野外円形劇場で、表彰式。今年は男女とも外国選手の連覇。
リザルトはこちらから。



男子優勝で大会記録(4:33.37)保持者でもあるHERNANDEZ GISPERT Jessedさん(スペイン)。今年の記録は4時間39分20秒。写真はスタート前に出会ったときのもの、とっても気さくに応じてくださいました。招待選手はイエロー地のナンバーをつけています。
 


この方も女子連覇の大会記録(5:29:57)保持者、FAVRE Corinneさん(フランス)。同じくスタート前の一枚。「山のレースは何が起こるか誰にもわからないわ、がんばりましょうね(=ボン・クラージュ)。」と明るい表情。5時間54分41秒。
 


今年の気象条件おおむね良好、リトホロでの気温は27℃、午後から少し雨がぱらつきましたが、帽子から滴ってくるほどではありませんでした。やはり麓から山頂は見えず。昨年は気象条件さらに良く、好記録が連発されたそうです。が、過去のレースではリトホロで38℃、と暑さとの戦いになることもあり。
 


わたしたちもゴールゲートをバックに記念撮影。ルーマニアから参加のランナーたち。今回ルーマニアからやってきたのは5名。ダーリン以外はハンガリー系ルーマニア人でした(名前がハンガリー風なのですぐにわかります)。
 


オリンポスビーチのキャンプ場で出会ったオラデアからの家族、パパがランナーで無事完走。オラデアはルーマニア西北部の都市、ここからセルビアを経由して約1000キロ、車でやってきたそうです。のんびりゆったり15日間のバカンスとのこと。
 


完走後、しっかり私のサポーターをしてくれたジミー君。何のサポーターって?彼は給水係のボランティア。ゴールゾーンの大きな冷蔵庫には、スポーツドリンク・ミネラルウォーター・果物ジュースなどが満載。必要なだけ、もらうこと出来ます。
 
7時間半以上走ってきてまず水分補給。最初はスポーツドリンクをもらっていたけれど、ふと中をのぞくと、ビール!迷わずマイダーリンや弟さんの分も合わせて3本ゲット。

ここでジミー君、しっかり覚えてくれて、「おねえちゃん、お代わり、要る?」みたいな感じで持ってきてくれるのです。350mlだったのですぐに飲み干し、2度目のビールおねだり。

ルーマニアの缶バッチをあげると、これまた喜んでくれて、「おねえちゃん、はい、ビール。」~3度目のおねだり。そんなわけですっかりお友達になりました、とさ。



注:ジミー君が「おねえちゃん」と言っていたか、「おばちゃん」と言っていたかは、ギリシャ語が判らないので不明です、念のため。

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オリンポス・マラソン

2009-06-28 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
早朝4時に起きだしたときには真っ暗。スタート地点のディオンまで移動し、軽くストレッチをするうち、ようやく明るくなって日の出を迎えようとしています。50分ほど前にスタートエリアに到着し、手荷物預けもスムーズ、もっとゆっくり出来るかと思ったけれど、あっという間にスタート時刻となりました。
 

 
意外と狭い、10人ほども一列に並べないスタート地点。みんな特に押し合うでもなく、ゆったりと並んでいます。長丁場のレース、慌てること無し。カウントダウンで6時5分にスタート、走り始めても慌てること無し。
 


最初の6キロほどがアスファルト中心。



ディオンの町を駆け抜け、登り口に差し掛かります。ここで息が上がった状態では、トレイル道を登るのは苦しくなります、なるべくゆっくり余裕を持って。トレイル道は狭くて追い越しが難しいというけれど、そのうちランナーもばらけ、自分のペースで走れるようになるはず。



最初のエードを過ぎて直ぐにトレイル道に入ります(写真の左端)。木陰になっていて、予想通り狭い急な道。下りに脚を残すため、上りでは無理をしないこと。ずっと狭いトレイルが続きましたが、非常に集中して登れました。



一箇所だけロープを伝って登るところあり、ようやく廻りの木々が低くなってきたな、と思い始めると、トレイル道も開けます。



山は上にいくほど急斜面になると思っていたけれど、このオリンポス山、丸いおわんを伏せたような形をしていて、上のほうに行くほど楽に登れるのです。



あれ?伊吹山(滋賀県の最高峰1377m、頂上まで登る『かっとび伊吹』マラソン大会あり)よりも富士山よりも、上のほうは楽??



トコトコ登っていく私に、「君はクライマーか?」~そんなわけないでしょ、「アスファルト・ランナーです。」



まわりはみな、トレイル・ランナー。山用のストックを使っている人もいます。私が日本人参加者であることを見てとって、「富士登山競走を走ったことがあるか?」~何人にも尋ねられました、「一度だけ、5年も前。」



オリンポス山を走って登ろうという人には、日本の最高峰、3776mまで登る富士登山競走は憧れのレースなのです。


(蛍光シャツが、斜面をジグザグに登るわたし)

記録まで尋ねてきます、「3時間42分です。」~全長21キロ、高低差約3000mを登る一方のそのレースの制限時間が4時間30分で、完走率は平均で50%程度であることなど、よく知られています。 



標高2700mあたりにいるとは思えないほど、上は気持ちよく走れました。



ギリシャ人ランナーと話すうちに、名前を尋ねられ、一緒に写真撮影も。第7エイド(2690m)まであっという間。左のほうに見えるのが山小屋。ここがエイドステーションです。



渡る風がとても気持ちいいです。ここで写真撮影しながら走っていたマイダーリンに追いつきます。



ダーリンはしばらく立ち止まったりしていたようで、ウィンドブレーカーを着込んでいますが、走り続けていれば寒さはまったく感じません。雲がかかっていますが幸いにして穏やかな太陽も指しているのです。



このあたり野生の山羊がいるところ。急な斜面にテントを張っている登山家もいます。ぽつぽつ点在する黄色が、テント。



まわりには雪渓が残り、走路も何度か雪渓を横切ります。締まったザラメ雪で、気をつけて歩けば滑る心配も無し。



が、山は登れば次は下り。下りになると急に脚がすくんで動かなくなる私。先ほどのギリシャ人ランナー、「ヒロコ、僕について。下りは走ろうとしないで、かかと着地で大またで歩くようにするんだ。」、何度もアドバイスをくれます。こんな上手な人のあとに付いていくと、それなりに動けるものです。

が、さらに、急斜面の岩場のような石場のような、そんなところをジグザグに設けられたトレイル道の下りが待っていました。スペシャリストたちは登山道を無視して真下に一直線に下りていきます。まったく私には無理。下り道をたどるだけで精一杯。「マイ・フレンド、ヒロコ!」と呼びかけてくれていたギリシャ人ランナーもあっという間に谷底に向って見えなくなってしまいました。

一歩ずつ確実に下るしかないです。本格的に下りが始まり、先に追い越してきた女性ランナーにも追いつかれ、食い下がろうとしたけれど私にはテクニック無し。じきに見えなくなりました。

下りに恐怖心を抱いているので、どうしてもブレーキをかける動きになってしまいます。これでは太ももの負担が大きすぎ。わかっているけれど、これしか無理。スキーのコブ斜面を、ベンディング系でスピードコントロールしながらでなくては降りれなかった私。速い動きでコブの上を跳んでいくような滑りは出来ませんでした、まったくこのときの気分と同じ。



とにかく転ばないこと、怪我をしないこと、脚でもくじいたら、完走できなくなるのです。トコトコ行けば何とかなる、と思っていたけれど、中盤に調子にのりすぎてしまったので、後半脚に来て走れませんでした。下りが苦手、以上に、脚に来てしまったのです。

おまけにこの山の特徴、「下に行くほど急になる」ことに気付かず、31キロ以降の細かな急激なアップダウンに「いつになったらこの山は終わるの==!?!」。集中力も途切れかけ、後ろから来る人たちに道を譲り抜かれるがままに抜かれるも、脚はすでに棒。踏ん張りもききません。

コース案内に書かれていた「急に視界が開け、リトホロの町が一望できる」地点ってまだなの==!?!ひたすら歩くことしか出来ないです、でも、この眺望抜群の地点はやってきました。あとは町に下りて行くだけ。

町に入っても急な下り坂が続き、本来アスファルトランナーの私なら得意とする斜度のはずなのに脚に来ているので走りきれません。両脇の家の人たちが玄関先まで出て、ランナーを迎えてくれています。脚が自分のものでないもどかしさに、応援してくれる人たちに笑顔を返せません。

ゴール手前で、「マイ・フレンド、ヒロコ!」、先に行ってしまったギリシャ人ランナーが声をかけてくれます、山の上で一緒だった彼です、はるかに遅れてしまった私よりもどれくらい速くゴールしたんだろう?



でも声をかけてもらったのが嬉しくて、やっと笑顔が出ました。ゴール写真は、ギリシャのweb-siteに掲載されていたのを、もう一人の日本人参加者のかたが見つけてくださったもの。ギリシャのサイトはさっぱりわからないので、私には見つけられなかった写真。嬉しいです。You-tubeの映像はこちらから、途中で私も出演しています。

笑顔でゴール出来て、終わりよければすべて良し。全長43.8キロ・高低差3170mを7時間38分29秒で無事完走。493名出走し、10時間の制限時間内完走は437名、女子の完走者29名中8位でした。

ゴール後、脚がまったく動かなくなった私、「誰か一緒に来ている人はいるの?面倒を見てくれる人はいる?」と言われながらもインタビューを受けました。

「オリンポス・マラソンの感想は?」
「眺望も何もかも素晴しいです!山の上が気持ちよくて、スピードを上げすぎ、後半のアップダウンに対応できませんでした。」
「君は経験を積んだから、来年はもっとよく走れるよ。」

って、このコースをもう一度走ることなんか考えられません、あまりにも後半が難しすぎるコース・・・。



山の上でこんな小さな高山植物を見つけて写真を撮っていたマイダーリンは7時間13分で完走。やっぱり後半のアップダウンにやられたようで、「もう、山はごめんだぁ~」

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オリンポスマラソン受付とパスタパーティ

2009-06-27 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
マラソンのWeb-siteには、「受付=リトホロにて」としか書かれていなかったので、リトホロのどこだろう、と思っていたら、町の真ん中の公園にマラソンエキスポが設けられ、ゴール会場も設営され、受付場所はその前の建物でした。上の写真、向こうがエキスポのテント、手前フェンスにもう少し横断幕が張られて、ここがゴール手前10mの走路。

 

受付は名前を申し出るだけでOK、夏休みに入った子供たちがたくさん手伝ってくれています。会場に現れるランナーたちはいかにも山で鍛えています、という感じ。アスファルトランナーの私、かなり場違いを感じながらも、完走はしたいな、と。
 


リトホロのランドマークとなる噴水。この周りにレストランやお土産やさん、こじんまりとしたホテルなどが集まっています。
 


ギリシャの宗教は、ルーマニアと同じ東方教会のギリシャ正教。教会のつくりやイコンなどよく似ています。カトリックの教会はたいていステンドガラスとマリア像が飾られているけれど、東方教会では壁面いっぱいにイコンが描かれています。マイダーリン、ここで熱心に完走祈願。もちろん私も日本式に両手を合わせ完走祈願。
 


マラソン前日はこの小さなリトホロの町で一日ごろごろしていました。風通し良いテントの中に寝転び、何度見ても高低差3170mは変ること無し。コース案内は英語、すんなり頭に入ってこず、イメージできません。
 
昨年秋のルーマニアでのトレイル・ランの大会、慣れない足場にまったく走れずにあっさりとリタイアしてしまったので、それ以上の規模となるこの大会、かなり恐れをなしてきました。
 


それでも時間は刻々と進み、夕方にはパスタパーティ。会場を移してレースのスターと地点となるディオンの町にて開催。シャトルバスで送ってくれます。バンドも入って賑やか。

ここでもう一人の日本人参加者のかたに声をかけてもらいました。アテネから一人、レンタカーで400キロの道を運転してやってきたそうです。予想通りトレイルランの得意な方のよう。トレイルが得意、又は好きでなければこんなところまでやってきません、普通の場合。「走って登る大会って、おもしろそう、一回参加してみよう。」なんて軽いノリは私たちくらい。
 
パスタパーティ後、外国人参加者のためのミーティングが建物の中の小部屋で行われ、主催者から「皆さんを歓迎します」のことばをいただきました。レースについては特に目新しい情報はなく、明日の天気は曇りがちながらおおむね良好とのこと。雨さえ降らなければ、曇りのほうが涼しく走れそう。その後、ギリシャ人参加者のためのミーティングが屋外円形劇場にて。



時刻は既に10時前、明日のレースは6時5分スタート、スタート地点へのバスは4時半から運行。テントに戻って、おやすみなさい~。

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オリンポス山の麓の町、リトホロ

2009-06-27 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


オリンポスマラソンの会場、リトホロは小さな町。
ギリシャ第二の都市テッサロニキからエーゲ海につながるセルマイコス湾岸をぐるりと廻り込み、南西約100キロの道のり。



オリンポス山は雲がかかることが多くなかなか山頂が見えないため、昔から神秘的な存在で、ギリシャ神話のオリンポス12神が宿るとされている山。東山麓のリトホロ(標高293m)はオリンポス登山口となる町で、「神の町」と呼ばれています。



町で平らなところといえば市民ホール横の公園くらい、ちょっと路地に廻りこむとかなり急な傾斜のある町です。私たちが経験したように、リトホロから5キロ下ればそこはもうエーゲ海。山麓からの比高がヨーロッパで最も高い山の一つ。



オリンポス山の最高峰はミティカス(標高2918m、MitikasまたはMytikas)で、ギリシア語で「鼻」の意味。第2の高いピークはスコリオ(Skolio, 標高2,912m)。マラソンの最高地点は第7エイド "Oropedio Mouson" (Muses Plataeu) (標高2690m)近くの2695m、ここまでの制限時間は5時間30分。



バルカン半島の北からの植生と地中海沿岸から連続する南からの植生が混ざり合い、オリンポス山はとても豊かな植物相を持っています。上のほうは穏やかに見えても断崖絶壁、そんなところに野生の山羊もいるそうです。
 


どんな景色を見せてくれるのか?マイダーリンはカメラを持って走るといいます。私は・・・くだりの岩場で転ぶとカメラを守ることまで考えられません、よってレースに必要なだけの最小限の荷物で。
 
私が考えた必要なものとは、500mlの給水ボトル2本、エナジージェル2個、小さく丸まるウィンドブレーカー(山頂付近の予想気温は10℃以下、失速して立ち止まったり歩いたりすると、冷えてくること必至)、そして手袋に帽子。いでたちはショートスパッツに短いスタンドカラー&短い袖のランニング用のシャツ。

エイドは完璧に設けられ、その間隔はトップグループで20~30分ごと、ゆっくりランナーでは50~60分ごと、ジェルや簡易食料も完備、31キロ地点ではパスタなども用意されているそうです。

が、環境に配慮し、プラスチックのコップでの給水はありません、ランナー持参のボトルにドリンクを詰め替え、飲むことになっているのです。よってボトルは必携。水とエナジードリンク系で2本準備。

さらに環境を守るため、参加者全員に簡易メッシュポーチが配られました。これをつけて走り、食べ物の包装材などをここに入れておくこと、山の中に捨てないこと、が指示されています。ちいさなポーチはとても軽いものなので、負担になりません、とてもよい方法。普段の山歩きにも活用できそう、この簡易ゴミいれ。
 


経験がないので、私の考え付くのはここまで。何度も何度も山を見上げ、やっぱり神話の山であるように雲の中に隠れています、翌日のレースに武者震い。

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オリンプス・ビーチのキャンプ場

2009-06-26 | お出かけ先のナイススポット

 
ここでちょっとご紹介、とても設備の整ったゴージャスなオリンプス・ビーチキャンプ場。
 


シャワー・トイレはもちろんのことバンガローやレストラン、ミニマーケット、テラスつきのプライベートビーチまで備えたラグジュアリーさ。上の写真はレストラン、ギリシャのレストランは「タベルナ」と言います。まだシーズン前なのか未開業。

ミニマーケットでは冷えたビールや野菜などが買えます。12時から17時までお昼休みなのが玉に瑕、でも管理人さんにお願いすると、開けてくださいました。



お客様もほとんどが大型キャンピングカーで来場。又は、ファミリーでバンガロー利用。



私たちはまたまた簡単にピクニックしています。新鮮なサラダと冷えたビールがあればオッケー。



キャンプエリアはすべて高い木々に覆われているので、どこでもほぼ涼しく昼寝できます。午後からはビーチへ。
 


ビーチに続くテラスを下りると、まだ誰もいない海。
 


少し進んでいくと、レストランやコテージの並ぶ別の集落になります。
 


それにしても水の色が透き通っています。
 


真夏になるともっと青くなるのか、この空の色。
 


砂浜の幅がすこし狭いけれど、人がいないので気になりません。
 

 
シーズンに備えてボートもきれいに塗り改められています。



サンベッドに寝転ぶマイダーリン、最近少しお腹出てきました、おまけに太り気味。
 


この海と、本格派のオリンプス山をわずか5キロで往復できるこの立地。本当はもっとゆっくりしたかったな~。車があればとってもお勧め。7~8月のハイシーズンの週末には山の麓リトホロまで一日2~3往復バスが出るそうです。



国道から海側へすぐ、上の写真がメインゲート。ランから帰ってきたところなので、ランの格好しています。Web-siteはこちらから。

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キャンプ2日目

2009-06-26 | お出かけ先のナイススポット

 
小鳥のさえずりに目が覚め、外に出てみるとたくさんのリスが木々のはるか上を走り回っています。ゆっくり起き出したキャンプ生活2日目。まだシーズンには少し早いのでお客様も少なめ。
 


朝の食事は空いているテラスのテーブルと椅子をお借りして。でも、ここでのんびりしているわけにはいきません。このゴージャスなキャンプ場にいると、私達の宿泊の予算を超えてしまうし、マラソン会場への移動も大変です。リトホロに戻って、昨日出会ったプライベートルームのおばあさんを探すことに。
 
キャンプ場の受付係の女性には「リトホロまでの5キロはずっと上り坂でとても歩いていけない」と言われましたが、私たちはオリンプス・マラソンにやってきていることを話すとお姉さんも納得、気をつけて、と見送ってくださいます。
 


車で通り過ぎるとあっという間の風景も、脚でたどってみるとゆっくり味わいがあります。これがランニングのいいところ。道もかんたん、まっすぐ進むだけ。



夏の花咲き乱れる個人のお宅。
 


オリーブ畑。
 


涼しく過ごす工夫、屋上が一面、緑でおおわれています。
 


1963年の石標のある湧き水、ダーリンは顔を洗っています。時刻は11時を廻っているので日差し強く、汗が吹き出てくるのです。
 


残念ながらオリンプス山は雲の中。この奥にそびえているはず。
 
町の入り口のガソリンスタンドで、前の日親切にしてもらったお兄さんに挨拶。
「オリンプス・ビーチを教えてもらってありがとう、とっても素敵なところです。」
「ランナー向けののキャンプ場が、この先の公園に出来るそうだよ。」
 
ここでまた情報をもらいました、リトホロ一帯はキャンプ禁止、でもこの期間だけ、ランナーに限り公園でのキャンプがOKとのこと。主催者の言っていたキャンプとはこのことだったのです。
 
公園の一番上では、マラソンエキスポのテントが準備されていました。主催者にも出会うことが出来、「市長の許可を取ってあるから、キャンプしても大丈夫。多くの人が今日あたりからリトホロ入りしてくるよ。」とのこと。わたしたちは一日到着が早かったのです(航空機が木・日のみ運行のため)。
 
さあ、山の麓のリトホロから今度は道を駆け下り、ビーチのキャンプ場へもどります。夕方には荷物を担いでリトホロへ移動。それまでしばし、ビーチリゾート気分満喫。

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ビーチでキャンプ

2009-06-25 | バカンス・山へお出かけ

 
オリンプス・マラソンの本拠地、リトホロまでたどり着きました。既にランナーを歓迎する万国旗が張られています。思ったほど肌寒くありません、標高320m。主催者から宿泊施設は既に予約で満員、キャンプをするランナーも多い、と聞いていたので私たちもテント持参。



とはいえ、バスを降りたときにプライベートルームを運営するおばあさんに「宿はいかがですか?」と営業されたけれど、すでにキャンプをするつもりになっていたのでお断り。でもこの宿、一人10ユーロと言っていました、この価格ならここに泊まるべき。マラソン前にベッドで身体を休めること、重要でした。
 


キャンプ場はどこかな?ガソリンスタンドで尋ねてみると、リトホロにはキャンプ場はない、5キロ離れたビーチにキャンプ場がある、とのこと。バスの便がないので、親切にタクシーを呼んでくださいました。
 
オリンプス・ビーチのキャンプ場、シャワー・トイレはもちろんのことバンガローやレストラン、生鮮食品の店、プライベートビーチまで備えたラグジュアリーなキャンプ場でした。お客様もほとんどが大型キャンピングカーで来場。テント担いでやってくるのは私たちくらい?
 
お値段もゴージャス。6月中のオフシーズンで、一人一泊6.5ユーロ(ハイシーズン7.5ユーロ、カッコ内に表記します)、テント一張り一泊6.5ユーロ(7.5ユーロ)。これにタクシー代7ユーロをあわせると、一人当たり10ユーロを越えてしまいます。・・・ベッドのあるプライベートルームを断るんじゃなかった・・・

これも経験、とここで一泊することに。設備が整っているし掃除も行き届いているのでとても快適です。が、先にも書いたようにここはキャンピングカーで来る人の多いラグジュアリーなキャンプ場。お皿や衣類の洗い場はあっても炊事場がありません。
 
でも大丈夫、かんたんなキャンプ用品は持ってきているので、トマト・玉ねぎ・白チーズをオリーブオイルで和えてサラダを作り、ビーフや煮魚の缶詰めをあけ、冷えたビールとワインで乾杯。プラスチックのコップで飲むワインも、アウトドアならほのぼのしていい感じ。



美味しい缶詰めの匂いに、ノラ猫も近づいてきました。キャンプ場の闇に紛れてしまいそうなノラ猫、でもここで美味しいものをたくさんもらってふくよかな体型。私たちもワインを楽しみ、ゆっくり休みました。Noapte Buna!(おやすみなさい)

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