ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ルーマニアの大地に植樹ボランティア

2012-11-30 | ルーマニア・わたしの日常


財力(=財布の中身)には限りがあるけれど、体力には限りが無い(=バルカン・チャリティー・チャレンジでソフィア~ブカレスト間411キロを7日間で完走♪)ことを知ったワタクシ、マドモワゼル、つぎは腕力にモノを言わせようと『植樹ボランティア』に参加。

お膳立てをしてくださったのは、ブカレストマラソンの主催者と、スポンサーのフォルクスワーゲン社。VW社がマラソン大会のスポンサーであることから、マラソン関連の私達に声がかかったのです。
 
『Think blue, act green』をスローガンに、大会参加のランナーが一人ひとり植樹をして、『フォルクスワーゲンの森』を未来に残そうというもの。ブカレストマラソンは第1回大会が2008年、それからすでに5年を経過し、参加者も4千人規模になってきています。ひとりが1本ずつ植えれば、4千本!
 
植樹する場所は、ブカレストから140キロほど離れたカララシ、ドナウ河畔(一番上の写真)。ユーロラインの大型バス2台でボランティアが運ばれていきます。一台分は、子供達の参加、ランニングクラブで先生の引率あり。もう1台分は、大人のボランティア。
 
事前に「何を持って行ったらいいですか?」と、植樹に必要そうなものを問い合わせていたのですが、「屋外での活動に十分な服装で来てください」とだけ、返事をもらっていました。



こういう表現があるのなら・・・その1、長靴と雨合羽を支給され、スコップも用意されていました、至れり尽くせりのボランティア受け入れ sponsered by フォルクスワーゲン。
 


こういう表現があるのなら・・・その2、この日は絶好の植樹日和。空もすっきり晴れ上がり、作業していたら汗ばんできて上着を脱ぎたくなるほど。昨夜に雨が降ったので、土も少し湿気っていて、穴を掘りやすいです。軽い雨だったので、ぬかるむほどではなく、泥だらけではありません。
 


2~3人でチームを組み、事前に耕された土地に指示通り90センチ間隔で植樹。しっかり根元が土の中に納まるよう穴を掘り、苗木を植えていきます。



子供達も女の子達も夢中で穴を掘り、ワタクシ、マドモワゼルも、ルーマニアの大地に16個の穴を掘り、チームで合計すると40本以上の木を植えました♪


 
ルーマニアの大地はドナウデルタの恵みを受け、肥沃。種を撒いて、化学肥料無しに、豊富な収穫を得ることが出来る土地。つまり、手を加えずして有機栽培が出来るというもの。



この日に植えた木々たちも、子供達の夢を乗せて大きく育ってほしいです。



子供達のどこかに、私が埋もれています。



植樹作業は、結局は手慣れた地元の人のお世話になりました~たくさんの人が出て、私達に実技指導。事前に重機で土地を耕しておいてくれたのも地元の人、私達に足りない部分を補って『フォルクスワーゲンの森』を完成させ、その後つねに見守ってくれるのも地元の人。

ボランティアに支給された長靴と雨合羽、私は地元の人に残しました。私はブカレストで、長靴と雨合羽を使う機会は、ほぼありません(ほかのもので十分代用できています)。でも地元の人たちはつねに農作業でこれらを必要としています~必要なものを必要としている人たちへ。



至れり尽くせりのボランティアだったけれど、地元のおじちゃんたちとのふれあい、子供達との共同作業、そしてルーマニアの大地に掘った穴。再び訪れてみたいカララシの土地となりました。


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2012年11月号目次

2012-11-30 | 目次

A table of content:
2012-11-01 1000KMバルカンチャリティーチャレンジ
2012-11-02 秋霧の朝
2012-11-03 深まるブカレストの秋
2012-11-04
2012-11-05
2012-11-06
2012-11-07 チャリティーランナーからのお願い
2012-11-08 人生初の大イベント
2012-11-09 イオレ公園、マイローカル
2012-11-10 1000キロバルカンチャリティーチャレンジ初日
2012-11-11 濃霧の中をスタート、バルカンチャレンジ2日目
2012-11-12 快晴のソフィアに到着、バルカンチャレンジ3日目
2012-11-13 バルカンチャレンジ4日目、ラン初日
2012-11-14 バルカンチャレンジ5日目、ラン2日目
2012-11-15 バルカンチャレンジ6日目、ラン3日目
2012-11-16 バルカンチャレンジ7日目、ラン4日目
2012-11-17 バルカンチャレンジ8日目、ラン5日目
2012-11-18 バルカンチャレンジ9日目、ラン6日目
2012-11-19 バルカンチャレンジ10日目、ラン最終日
2012-11-20 お世話になったサポートマン
2012-11-21 見逃せない、このサイクリスト
2012-11-22
2012-11-23 バルカンチャレンジに参加して
2012-11-24 ブラック・フライデー
2012-11-25 柿はアジアの産物
2012-11-26 愉快なバス乗車
2012-11-27
2012-11-28 あの事件は・・・
2012-11-29 ルーマニアは三連休
2012-11-30 ルーマニアの大地に植樹ボランティア
2012-11-30


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ルーマニアは三連休

2012-11-29 | ルーマニア・わたしの日常


明日はルーマニア正教の大きな祝祭日、聖アンドレイの日。本来宗教上の祝祭日は、カレンダー上の祝日ではありませんが、とりわけ祝日の少ないルーマニア(カレンダー上の祝日は年間7日)、人々は休みをほしがっているため、この日を休みにする会社も多いです。翌日はナショナルホリデー、ルーマニア統一記念日、その次の日曜日とあわせて3連休。
 
しかしながら、本来のカレンダー上の祝日ではないため、会社での取り扱いはまちまち。出勤しても休んでもよし。でも、出勤した人にはお給料を倍支払います(=出勤手当がつく)、という会社もあって、何かと物入りの12月を控え、お給料を稼ごうという人も多いようです。
 
学校などは休み、子供達にとっては12月はプレゼント月間で、それを前にバカンスの贈り物。続く12月6日は「モシュ・ニコラエの日」。特に子供達がチョコレートやお菓子をもらう日。聖人ニコラエが杖をつきながら、人々にものを振舞ったことからこの習慣が出来ています。モシュは、「おじいちゃん」の意味、これはルーマニアだけの習慣かな?
 


あわただしいながらも、わくわくする12月。朔日のルーマニア統一記念日を前に、普段にもまして街のあちこちでルーマニア国旗が飾られるようになっています。



統一記念日、この日は街中がトリコロール(ルーマニアの三色旗、青・黄・赤)で埋まる日。凱旋門を通過する大規模パレードが催されるのもこの日(今年はパレードの道順が変更されていますのでご注意を)。



そして、この日を記念したマラソン大会もあります、その名も『Maratonului Reintregirii Neamului Romanesc』~ワタクシ、マドモワゼルはもちろんこれに参加♪(上の写真は、「ジュマターテ・ロムンカ」(=半分ルーマニア人)と言われるようになってきたワタクシ、昨年の第1回大会を走っている様子。記事はこちらから)


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あの事件は・・・

2012-11-28 | ルーマニア・ブカレストの日常


ブカレストで空港バスに乗れば、やっぱり思い出すのは日本人女子大生殺害事件。マイダーリンもぽつりと言います、「あの女の子、このバスに乗っていれば命を落とさずにすんだのに。」~あまりにも凶悪な成り行き・事件だったので、この悲劇がわたしたちの記憶から消えることはありません。
 
今月になって、容疑者の終身刑は確実だろう、ということが報道されていました(=キリスト教の国なので、ほかのヨーロッパ諸国と同様、極刑は終身刑で死刑はありません)。確定するのは来年以降。容疑者は完全否認のまま。

しかも、自白強要罪を使われて拷問を受けた、と新聞社に訴えているのです(上の写真はその内容が書かれた9月の新聞、写真は犯人の身柄を確保したときのもの)。が、あらゆる状況証拠やDNA鑑定はくつがえすことができないもの。
 
ここルーマニアでも事件について、それはそれはいろいろと報道されていました。でも、親しい友達との間では、私が日本人であることから話題に上がることはほぼ無く、私が「どう思う?」と尋ねたときだけ「気の毒な事件だった。」と、返答がかえってきます。私が日本人であるゆえもあって同情的で、「若い女の子が一人で来るのに、誰も迎えに来ないなんてひどいよ。」と、ルーマニア側の受け入れ態勢不備を指摘する人、多し。
 
街の中では・・・・、たとえばこんなふう。BS日テレの番組制作のため(~番組はすでに放映済み)ルポルタージュしていたスイーツのお店。その後、訪れたとき、こんな会話でした。

「やあ、ルポルタージュした内容は、テレビ番組になったの?」
「もうすぐ、放送されます。放送では店の名前や場所が伝えられるので、きっとこのお店は日本人がわんさか押し寄せると思うわ!」
「日本人は、ルーマニアを怖がっているんじゃないの?あの事件で。」
「大丈夫だと思う。ルーマニアの良いところはいっぱいあるから。そのための番組だから。ちなみに、あの事件のこと、どう思う?」
「あれは本当に、ばかげた事件だったよ。あんなチガン(=ルーマニア語でジプシーのこと)にやられるなんて。」
 
ルーマニアには、チガンと呼ばれるロマ人が10~20%は居ます。ルーマニアで生まれたら、国籍はルーマニア人。でも、ロマ人はルーマニア人とはまったく別の人種。事件については、「あれはチガンがやったことだから、僕達は関係ないよ。僕達はチガンとは違うからね。」と、きっぱり言ってのける人も多いです。
 
こんな事件ばかりが多発しているわけではないのです、ルーマニア。2006年1月の、ブカレスト在住の日本人が野良犬に噛まれて死亡した事件以来の、日本人が犠牲になった大事件となりました。このときも、かまれどころが悪かった(=バッドラック)、動脈を直撃され、失血死されました。大事なのは事件から学ぶこと、繰り返さないこと。


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愉快なバス乗車

2012-11-26 | ルーマニア・わたしの日常


オトペニ空港に友人を見送っての帰りのこと。いつものように空港駅から783番の市内行きのバスに乗り、チャージ式のICカードを改札機にかざします。カード残高はいくらかな、と思い、改札機のボタンを操作して確認したとき。
 
「あんた、それ、二人分の料金を払っているよ。」~間髪をおかず、同じバス車内に乗り合わせたルーマニア人のおばさんの一声。これを聞くまでも無く、私自身もボタン操作を誤り、二人目の料金が引き落とされたことに気づきました。こんなとき、過払いの金額をカードに戻すなどという“芸当”は、ルーマニアにはありません。「あ~あ、倍額を払っちゃった・・。」
 


しかし、車内が盛り上がったのはここから。
「あんた、一人で二人分払っているんだから、これから乗ってくる誰かにあげたらいいんだよ。」~さっきのおばさんのアドバイス。私の横に座ったお姉さんも、「モシュ・クラチウン(=サンタ・クロース)のプレゼントね。」と、そのアドバイスを推奨。
 
そして二人して乗車口に現れた乗客に声をかけているのです~「二人分払った人がいるから、今乗ってきたあなたは払わなくていいんだよ。」、でも、この言葉の意味が判らず、何人かはちゃんと自分で乗車賃を払っていました。二人分払った私も、無駄にしたくは無いので、「私がカードで二人分払いました。最後の駅まで乗ります。」とアピール。私が降りたあと、乗車賃を払っていない乗客に検札員がくると大変なことになるからです。
 
何人めかの男性乗客が、「君、二人分払ったの?僕がもらうよ。」と事情を理解してくれて、一件落着。その男性は、市街地に入ってから止まる2つ目の駅(ビクトリア広場駅)で降車、ちゃんと降りしなに「ありがとう」の一言もかけてくれて、私の二人分の支払いも無駄になりませんでした。
 


ルーマニア人って、おせっかいで賑やかで盛り上がるな~(=だから楽しいな~)、といつもながら感じ入りつつ、あと3つほど先の最終目的地に到着するまでバスに乗り続けていたとき。終着駅まであとわずかの停留所ですが、検札員が数名乗り込んで来ました。乗客も7割ほど乗っているので、短い駅間で完全に検札を実施しようという人数配置。
 
さっそくすぐ後ろでもめ始めました。乗車賃が引き落とされていないカードを持っている人が見つかったのです。つまり、乗車賃を払っていないということ。

ここでまた間髪をいれず、さっきからずっと乗っている私の隣のお姉さんが小声で、「あの女性、トラぶっているよ、あんた、助けてあげることが出来るよ。」~つまり、二人分の料金が引き落とされているカードを持っている私が、「二人目の料金はこの女性です。」と宣言すればいいのです。これくらいかんたんなこと、私のルーマニア語でも出来る、とすっくと立ち上がったワタクシ、マドモワゼル。
 
しかし、検札員と検札器のほうが、賢かったです~私のカードから乗車賃が引き落とされた時刻も、ちゃんと読み取ることが出来るのです。無賃乗車が見つかった女性は、どこから乗ったか訊ねられ、すでに「ロマーナから乗った。」と答えていて、ロマーナはすぐひとつ手前の駅。私が乗ったのは始発駅のオトペニ。ICカードの使用記録から、私がこの女性の分を払っていることはありえないことがばれました。
 
「あんた、助けてあげたら。」と私に言い、「この子が二人分払っているんだから。」と検札員に掛け合っていた乗客たちも、どうしようもないのがわかり、静かに着席。
 
そして厳しい顔つきの検札員、私には目もくれず、「お願いだから大目にみて。」と頼み込んでいるこの女性をバスから引き摺り下ろしました。ちゃんとしたコートを着込んで、OL風だったけれど。罰金は通常の場合50レイ、この路線はもともとの乗車賃が高め設定なので罰金も多目かなあ。
 


それにしてもこのルーマニア人の盛り上がり。他人の揉め事も自分のことのように解決したがるし、親身になっておせっかい。まったく楽しい人たち。事の発端は、私が間違えて二人分の料金を払ってしまったことから。二人分の料金を払っても結局は無駄にならなかったし、3人目は助けてあげられなかったけれど、こんなに愉快なバス乗車が出来ました。ルーマニア・ハッピーライフ♪


関連記事:
☆こんな市バス・ドライバーさんもいます、「最終バスの親切サービス」、こちらから。
☆同じ親切は2度、3度、ドライバーさんが異なっても~こちらから。
☆タクシードライバーと乗客の助け合いはこちらから。
ほんとうにルーマニア人は人懐こくて親切、あっぱれ、万歳!!
 
 
検札にご注意:


ブカレスト市バス空港線(ノルド駅行き780番・ウニリ広場行き783番)では、この夏から全便で検札が実施されるようになっています。検札員は常時乗車しているわけではありませんが、始発駅では必ず出会います。そして、今回のように終着駅近くになってから乗り込んでくることもあり。とにかく、全便検札なので、ご注意を。


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柿はアジアの産物

2012-11-25 | ルーマニアのご馳走

 
晩秋のこの時期の私の大好物は「柿」。実家に出入りする植木屋さんから「柿はアジアの産物(=東アジアの固有種)、ヨーロッパでは余り見かけないでしょう?」と教えてもらっていたとおり、欧州諸国ではいざ知らず、ルーマニアでは私の目の届く範囲で見かけることがありませんでした。
 


が、この秋、ついに大型スーパーの店頭に並びました。その名も「kaki」。スペインから輸入。珍しいものなので紹介を兼ねて、実を二つ割りにしたものもディスプレイされていました。手に取りにおいをかぐと、まさに柿。うまく熟しかけているようで、甘く柔らかくなりかけ。
 


通常、果物の類はたいていが量り売り、キロ当たりのお値段を表示してあるので、必要なだけ袋に詰めて買うことが出来ます。でも、この柿はひとつあたりのお値段が表示されています。初めて大型スーパーに登場した柿、みんなどんな反応をするのだろう、とその場に立ち止まって観察。

物珍しそうに手に取り、ひとつだけ買っていく人がちらほら。ひとつあたり日本円にして約50円という価格は、ほかのよく見かける果物からすれば、ちょっと高級品。でも、珍しいし、ルーマニア人の皆さんが一つだけ味見に買っていくのがよくわかります。
 
ワタクシ、マドモワゼルも、ひとつだけ。好物ですが、毎年この時期、実家の庭の柿の木にたくさん生るので、「柿を買う」という習慣が余り無いのです。スペイン産の柿を見て、日本の晩秋の柿を思い出しました。ちょっと里心。


追記:
つい先日、日本語を教えている女子大生から「先生の好きな果物は?」と聞かれて、「今の季節なら柿!」と答えていたところでした。「カキ?」、女子大生に説明するのも難しく、「アジアにしか無い。」と言っていたばかり。「柿」のルーマニア語訳もわからず、困っていたのです。でも、柿はKAKI、何も考える必要なし。試食をするならオーシャン(フランス系スーパー)へ。


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ブラック・フライデー

2012-11-24 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
これはもともとアメリカの習慣、「Black Friday」。アメリカの祝日「サンクスギビングデー(感謝祭)」の翌日の金曜日のことをこう呼んで、この日から小売店が一斉に値下げセール。実際のところは、クリスマス商戦をにらんで「赤字のお店も黒字に転じる日」という願いを込めた「Black」。
 
金融引き締めでお給料は下がり、物価は上昇の一途をたどるルーマニア、クリスマスは一年で一番重要な行事だけれど庶民は財布の中身と相談しながら買い物をするわけで、小売店にとってはいかにセールを展開するかが11月下旬のポイント。アメリカの商習慣まで引っ張ってきました。 
 


その翌日に期待してでかけた東欧一のショッピングモール、AFIパラス、余り値下げセールをしておらず強気の展開。まだクリスマスの飾りつけもされていません。モール内を歩いている人は多いけれど、ショップ袋を持っている人は少なめ。人出は週末としてはそれなり。
 


ここの人気は最近出来たジェットコースター。



モール内の狭い空間をぐるぐる廻るのだけれど、その急カーブが面白いらしく、子供達が並びます。



乗車料金25レイ(約600円)なり。この国の物価で25レイをジェットコースターに費やすのは==びっくり仰天==。やっぱりこのAFIパラスは人気のモールだけあって、子供達の遊具も強気価格。ただし、身長100センチから125センチのお子様は無料。これは嬉しい♪

しかしながら、ここにあるブティックは、値下げセールをせず強気の商売、これで黒字なのだろうか??・・・バーゲンを期待して出かけたけれど何も獲得することが出来ず、併設のスーパーrealで食料品を購入しただけのプチ庶民・マドモワゼルでした。


言葉の意味はふたつあり:
元来、「Black Friday」とは金融恐慌を指す言葉で、1869年の金買占めの失敗による価格暴落をそう呼んだのが始まり。
「Black Friday」の二つ目の意味は、「赤字のお店も黒字に転じる日」という意味でアメリカで使われます。


おことわり:
唐突にブログ記事がブカレストの日常に戻りました。バルカンチャレンジ10日間の様子も忘れないうちに書き留めていきたいと思います。またどうぞお越しくださいませ。


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1000KMバルカンチャリティーチャレンジに参加して

2012-11-23 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
東欧ルーマニアはバルカン半島の付け根に位置する国。ドナウ川をはさんで南隣りはブルガリア。その二国の首都間を、自転車で行ってランで走って帰ってくる、そんなイベントに参加してみない?とお誘いを受けたのが昨秋深まりかけたころ。
 
わたしがルーマニアに移住した2006年当時、国内のフルマラソン大会は地方都市で年に2回だけ。首都開催のものは無し。そんな国のランニングシーンにもマラソンブームが押し寄せ、今では各地でラン・イベント、夏場にはトレイルレース、週末ともなればどこのマラソン大会に行こうかと迷うほど。
 
そして満を侍したかのように登場したのがこの大会、『1000KMバルカンチャリティーチャレンジ』。ブカレスト~ソフィア~ブカレスト往復の1000キロ(これは公称、実際の走行ルートでは片道411キロ)。往路3日間はバイク、復路7日間はラン。フル参加すればデュアスロン。これはその名の通り、チャリティーイベント。市民ランナーがチャリティーランナーとして登録して、個人が呼びかけて寄付金(=ドネーション)を集める形式、日本では見かけないタイプのチャリティーレース。
 
昨年の夏、2日続けてレースで46+46キロを走ったのが最高、または4日間連続6レースで総距離90キロを走ったこともあるけれど(=2004年から連続参加しているフランス・Tour du pays de Caux)、ウルトラマラソンには手を出していません。100キロすら経験のない私、7日間連続で毎日平均60キロの距離を完走できるかどうかまったく不安でしたが、チャリティーイベントであること(レースではない)&ルーマニアでの所属クラブからの推薦を強く受けたことで、断る理由も無く、出走を決めました。
 
当初、「リレーランナーで良いから参加を。」と言われていたのを、「フルステージランナー」もいると知り、急遽登録替え~7日間のジャーニーランに挑むことに。しかし、この人生初のイベント、わたしの耳に届いたのは11月になってから。
 
往路バイク・ブカレストスタートは11月10日、復路ランは13日8時ソフィアスタート、19日にゴール。ブルガリアの山をいくつか越えて、ルーマニアに戻ってきます。この時期ともなると山間部はかなり冷え込みそう。ブルガリアとの国境からブカレストまでは約70キロ、7日間の行程のほとんどはブルガリアを走ります。ブカレストからソフィアまでの往路3日間はバイク(=自転車)、ここでの私はサポート隊。そしてソフィアからブカレストまで復路を走ることになったのです。
 
こういったジャーニーランがヨーロッパで盛んなことは知っていました。直前まで行われていたトランスヨーロッパのレポートを逐次届いて、自分もすっかりその気になっていて、私もそんな風に走れたらいいな、と。これは、ごく身近なラン友が2名も参加していたレースで、4175.9kmを64日間かけて走るもの。1名は堂々の完走、もう1名は走る鍼灸師で今回はトレーナー兼サポーターとして参加、日本チームを支えました。
 
気分だけは盛り上がってきたけれど、スタートまで時間がありません。当然ながらトレーニング期間がまったくなく、持ち物などを簡単に準備しただけ。それでも最初の3日間、サポート隊として参加してこのチャリティーイベントの意味合いがよく理解できました。
 
コース案内・給水給食などのサポートも手厚く、ドクター(=リレーランナー兼任)も同行。看護師もサポートカーに乗っていて、なにかあればすぐに電話で連絡を取り合い、トラブル場所に駆け付けてくれます。これは自転車のサービスマンも同様。とかく自転車で長距離走行するとなると、なにかとハプニングは付きもの。これらはすべてスポンサー企業からの協賛金でまかなわれています。
 
バイク部門の往路3日間を事故なく無事に終え、いよいよランナーたちの出番。復路7日間で、ブカレストまでの411キロを走って帰るのです。これはレースではないため、グループ走。1キロあたり6~8分くらいのスピードでまとまって走り、5キロごとの給水ポイントでもまとまって停止し、エネルギー補給。とにかく完走することがみんなの目標なので、チームワークも良く、超長距離を走っていることを忘れさせてくれるくらい和やかな雰囲気。
 
好天に恵まれてスタートしたラン初日、ソフィアを出て田舎道へ。集団走であっという間の55キロ完走。あいにく2日目からは曇り空、霧、小雨などに見舞われ、傘を差しながら走ることも。わたしにとって傘ランは珍しいことではないけれど、「そんなランナー、初めて見た。」とヨーロッパでも驚かれました。冷たい雨の中、ウィンドブレーカーだけではどうしても濡れてきます、そんなとき頭と上半身が濡れないだけでも、傘ランは有効。ただし、バランスよく左右の手に傘を持ちかえながら。スロージョグの場合に限るけれど。
 
連日、朝7時半のスタート、そしてゴールは夕刻、日が暮れかかるころ。シャワーを済ませみんなで夕食。時間を見つけては、当日の写真を整理して簡単なコメントとともにインターネット上にアップロード。

普段、マラソン遠征のときにはPCを持ち歩かない私ですが、今回だけは特別。なんと言っても、個人が呼びかけて寄付を集めるチャリティーイベント。レースの公式サイトの参加者ページ(Challengers)から、オンラインで寄付金を送金することができるシステムになっていて、毎晩のミーティングで「今日は全部で○○ユーロ集まりました。」と報告があるのです。
 
寄付を集めるのは義務ではないけれど、みんな一生懸命、フェイスブックやブログに記事を投稿して、友人たちから寄付を募っています。オフィシャルページでは寄付をしてくださった人たちの個々の名前(ハンドルネームもOK)とコメントが掲載(日本語もあり)されるようになっているので、毎日、自分のところに増えていくドネーションは大きな励み。朝から晩まで走り続けて、夜は早く休んで身体を回復させたいところだけれど、毎晩の記事アップも楽しみになってきました。
 
前日に55キロを走ってきたとは思えないほど快調に走り切れた2日目61キロ完走からうって変わって、わたしが大きくつまづいたのは3日目。最長距離65キロの日ですが、走り初めて5キロも行かないうちに左右の土踏まずが痛みだし、看護婦さんからテーピングのサポートを受けることに。グループ走について行けなくなったけれど、エイドごとに数分間止まって休憩している先行部隊に、止まっている間に追いつき⇒手早く補給食し⇒グループがまだ休憩しているうちに歩きで再スタートして距離を稼いだりして65キロをやり過ごし、みんなと一緒にゴール。
 
が、翌日(4日目)からは不思議な現象が。スタート後、2時間くらいは土踏まずが痛み、身体も動かず、もたもたした走り歩きなのに、お昼を迎えるころから快調に脚が動き出すのです。普段の練習でジョグしているときならば、2時間もすれば脚も疲れてきて&飽きてきて、さっさと練習を切り上げるところだけれど、このバルカンチャレンジでは20キロくらい走ったところからやっと身体が慣れてくるという感じ。連日走ることにも慣れてきて、ほぼ何の筋肉痛もありません。
 
ランコースの大部分は、ブルガリアの野を越え山を越え。穏やかな稜線を見ながら、ゆるやかなアップダウンの連続。ラン2日目から続くどんよりとした曇り空は垂れこんだままで、風景はほとんど変わりません。が、これまた不思議なことに、なんの退屈もせず脚が動いているのです。
 
大柄なランナーが多く、集団の中に入ってしまうと景色があまり見れません。わざと少し遅れて単独走に。なんの変わりもない風景が続くけれど、やっぱりこの大地と自然を感じながら走りたいです。すると頭の中に思い起こってきたのは、今まで自分が走ってきたシーン。走り始めたころのこと、一生懸命トレーニングしていた時期、そして連戦連磨の各地でのレース。一人で走ってきたのではなく、必ず誰かと一緒でした、多くの人に支えられ、励まされ、刺激を受けあい、ここまで走って来れたのです。
 
そんななかで常に思っていたのは、走ることが大好きな私が、走ることで何か人のためになることができたらいいな、ということ。今がまさにその時!、私の走る姿に、チャリティーをしてくれる人がたくさんいるのです、この人たちの励ましに応えるためにも、完走したい。チャリティーは縁あって大好きになったルーマニアとブルガリアの難病と闘う子供たちの病院などに贈られます。たくさんの人への感謝と、自分の気持ちが相まって、涙があふれてきました。ブルガリアの霧がわたしの目の周りにくっついてきたのではない、本当に涙が流れてきて、それもまた大きな力となったのです。
 
5日目からだんだん調子が上がってきて、完走が見えてきた6日目。この頃になると自分の適正ペースも判ってきました。エイドごとの休憩で座って完全停止(5分以上)するよりも、脚をほとんど止めずに動き続けたほうが自分のペースに合っている~グループ走ながらも、集団が見える範囲で後ろに下がったり前に出たり。連日の気温は4~8℃、冷えないよう努めるのも体調管理。
 
ここまで走ってきたみんなが盛り上がったのは6日目、ドナウ川にかかるフレンドシップ・ブリッジは両国間の国境、ここを走って通過。脚を痛めてサポートカーで移動していたランナーたちもここだけは走ります。このイベントは両国のランニングクラブが主催しているけれど、ルーマニア人ランナーが圧倒的に多く、自分たちの国に走って帰ってきた感動はひとしお。そして最終ステージ7日目、ルーマニア側の国境都市からの58キロには、ブカレストからたくさんのランナーが参加、首都に近づくにつれ人数が膨れ上がり、夕刻のライトアップを見ながらの市内走行、そしてフィニッシュの渦の中へ。
 
百戦錬磨のレース好きのわたし、確かにこれまでのレース経験もモノを言いました。どこを走っても怖いもの知らず。でも、自分一人ではとても走れないこのジャーニーラン~自分が走ることで両国へのチャリティーになる、といった思い以上に、ここでもまた多くの人にお世話になり助けられました。立案企画してくださった人たち、サポートしてくれた人たち、一緒に走った仲間、そして遠く日本からドネーションという形で励ましてくれた友人たち。
 
ランニングは一人でも出来る個人スポーツだけれど、繋がりのありがたさをここでもまた再認識。そして、何のとりえが無くても自分の好きなことを続けていくことも、自分のなかでは大きな力になるのだと。


数字データ:
☆往復のフルステージ・デュアスロン、登録ランナーは5名(うち1名女性)。バイク完走4名、ラン完走1名、フル・デュアスロン完走1名。
☆バイク部門、フルステージ登録は12名(うち1名女性)、バイク・フルステージ完走10名。(この数字には上のフルステージ出走者を含む)。
☆ラン部門、フルステージ登録は7名(うち3名女性)。ラン・フルステージ完走2名(うち1名女性)。(この数字には上のフルステージ出走者を含む)。
☆合計登録出走者、フルステージ5名、ステージランナー58名、ほかにリレーランナー&応援ランナー多数。

走行距離:
Day 1:Bike/Cycle 133.00 km
Day 2:Bike/Cycle 146.00 km
Day 3:Bike/Cycle 132.00 km
Day 4:Run 55.00 km
Day 5:Run 61.00 km
Day 6:Run 65.00 km
Day 7:Run 55.00 km
Day 8: Run 57.00 km
Day 9:Run 60.00 km
Day 10:Run 58.00 km

ジャーニーランは各地で盛ん:
日本ではトランスエゾ、東海道など。
ヨーロッパではTranse Gaule(フランス・夏、2週間で約1500キロ)など、長短さまざま。


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見逃せない、このサイクリスト

2012-11-21 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


この笑顔は、カザフスタンから参加のアルマズ。ちゃんと自分の国をアピール、このバイクグローブにあしらわれたのはカザフスタンの国旗。
 


これでひとつ国旗を覚えました。Kazakhstan、ちゃんと英語のスペルも覚えよう♪



実はこのかた、ロムペトロル社のVIP。普段はスーツ姿でお仕事をされている方。カザフスタンからブカレストに駐在中。ワタクシ、マドモワゼル、初めて出会ったカザフスタン人のおかげで、カザフスタンってどんな国?興味を持ち始めました。「おはようって何といいますか?」~「カエルタン」、カタカナ表記が間違っていたらごめんなさい、私の初めてのカザフスタン語。
 


このロムペトロムさんも今回の大きなスポンサー。サポートカーの給油はすべてロムペトロルのスタンドにて。ガソリンを提供してくださるだけではなく、社員・役員もリレーメンバー、またはステージランナーとして動員、おそろいのロムペトロルのジャンバーを着て連帯感も抜群。写真の右端はサイクリスト達を引っ張るフロリン。アメリカのプロ・サイクリスト「アームストロング」をもじって、自らを「レッグストロング」と名乗ります。
 


女性社員だって、リレーに参加。急な上り坂も、途中休憩しながらでも元気に上がっていきます。健康づくりに一役買っていること間違いなし。VIP自らがバイクのフルステージに出走しているのだから、社員もがんばらなくっちゃね==。


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お世話になったサポートマン

2012-11-20 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


自転車で長距離を走るとなると、自転車自身のアクシデントはつきもの。今回は、プロのサポートマンも同行、ラオレンチィウさん。



ここでは空気圧をチェック。



すぐに、エアーを入れてもらえます。



この大きな自転車輸送用の車も同行。このイベントは、ブカレストからソフィア折り返しのデュアスロン。自転車でソフィアにゴールしたあと、ランニングシューズに履き替えるのです。自転車をブカレストまで送り届ける必要あり。



最終日だけ参加したロム・ペトロルチームの人たちが乗る自転車も5台、ブカレストから運んできました。何台かの自転車も借りています。今回のパートナー、アヴェンツリアさんの全面協力で実現しました。多くのパートナー企業さんのご協力で、このイベントは成り立っています。感謝。


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