ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

2008年6月号目次

2008-06-30 | 目次


A table of contents:

2008-06-01 羅生門もところ変われば?
2008-06-02 ルーマニアの統一選挙
2008-06-03 ヤシへ遠征
2008-06-07 ヤシ探訪 am vizitat Iasi
2008-06-08 UEFA EURO2008フランスと激突
2008-06-09 秋葉原無差別殺傷事件、ルーマニアでも報道
2008-06-10 白チーズの焼き菓子
2008-06-11 お腹いっぱい、サクランボ
2008-06-12 さあ、夏休み!その1~学校のカレンダー
2008-06-12 さあ、夏休み!その2~人気のリゾートは?
2008-06-13 庭先からルバーバをいただく
2008-06-13 コルコドゥシュのコンポート
2008-06-14 日本のファッション?!
2008-06-15 梅雨のような・・・
2008-06-16 日本のニュース、ルーマニアのニュース
2008-06-17 死闘のCグループ、EURO2008
2008-06-18 手作りピザだよ!
2008-06-19 アジサイのある情景
2008-06-20 ルーマニアの平均月間給与
2008-06-21 3度目のDHLマラソン
2008-06-22 重たい脚
2008-06-23 さあ、夏休み!その3~銀行もバカンスの広告
2008-06-24 両目の手術、その後
2008-06-26 ホノルルマラソンでドーピング陽性
2008-06-27 ルーマニアの格安航空路線
2008-06-28 涼しく過ごす工夫
2008-06-29 北京五輪へ、エレガントに
2008-06-30 書きっ放しの結果報告


ブログで広がる友達の輪!

書きっ放しの結果報告

2008-06-30 | ルーマニアの新聞記事より
ブカレストで私が見たり聞いたりしていることを書いて来て、その後の結果報告をしていませんでした。あの記事の続きはどうなったの~、はい、こうなっています。

その①:歌舞伎のルーマニア公演、大成功

Kabuki by Heisei Nakamura-za made big success in Sibiu, the first playing of Kabuki in Romania.

5月29日から6月1日、シビウ国際演劇祭のオープニングを飾った平成中村座による初の歌舞伎公演『夏祭浪花鑑』は大盛況に終わりました。他の東欧諸国より先駆けてのルーマニアでの公演は日本文化紹介にとどまらず、喝采を受けました。在ルーマニア日本国大使館のHPに最近のニュースとして紹介されています。

わたしはその直後ヤシに滞在して、ヤシの新聞記事に大きなカラー写真を見つけることが出来ました。ルーマニア語の新聞の中に勘三郎さんのりりしいお顔を見ることが出来たのです。シビウ(トランシルバニア地方)とはとは少し離れているけれども、文化・芸術に理解の深い文教都市ヤシ(モルドヴァ地方)にも歌舞伎公演大成功のニュースは伝わり、評価されています。

マイダーリンに尋ねてみました、「これってどう思う?ヨーロッパの舞台芸術とはかなりかけ離れているけど?このお化粧とか、『変てこりん』じゃない?」「日本の文化だからね、伝統的なもので高く評価されているよ。」
シビウ国際演劇祭評論誌「喝采」掲載の歌舞伎シビウ公演批評(抄訳)はこちらから。

その②:ルバーバ

ルーマニア名ルバーバ、英語名ルバーブ、日本にもあります。長野県などで栽培されています。
We also have Rubarbu in Japan.

その③:ブカレスト市長選挙

Eleciton pentru capital general mayor.

6月1日に実施された全国統一選挙、首都ブカレストの市長選は2候補による接戦で、2週間後に決選投票が行われました。結果は、元大統領派のオペリスク氏が当選。新聞は「医者が犬を噛んだ。」の見出しです。当選したオペリスク氏はドクター、対立候補のブラガ氏はその風貌からブルドックとあだ名を付けられているのです。

オペリスクは無所属で立候補していますが、バックにつく元大統領は旧共産党の流れを汲むPSD(社会民主主義党)、またこちらに流れがやってきたのです。敗れたブラガは、現大統領バセスク派。現大統領はもとブカレスト市長、2004年の選挙で野党連合から立候補、大統領に当選した方です。

この結果、大統領は野党連合、首都の市長は社会民主主義党となりました。市長から大統領になっていく人も多いとか。次はどうなることやら。

ルーマニアには大統領のほかに、議会選出の総理大臣もいて、いつも大統領とやり合っています。この総理大臣、今回の市長選挙の第三の候補、PNLのオーバン氏とも不仲。なにやらうまく行きそうにない政治情勢。

その④:UEFA EURO2008


ルーマニアは予選Cグループでした。すべてしっかり生中継を見ていた私の手書きの勝敗表から振り返ります。

初戦はフランス戦。2年前のワールドカップ準優勝国を相手に、見事引き分けとなりました!守りが堅かったかな~。フランスチームのほうが落ち着きを失っていたみたいです。放送が始まる前に買い物を済ませよう、と近くのスーパーにひとっ走りしていたのですが、いつもこの時間の長蛇の列のレジが、ほとんど待ち時間なしですいていました。みんな、この放送を見るためだったんだろうな~。
 
第2戦はイタリア戦。2年前のワールドカップ優勝国。このグループが死のグループといわれていた所以です。互角に戦いました。ムトゥが先制ゴールを決めたときには、街のあちこちからテレビ観戦している人たちの雄たけびが。ブロックハウスにも大反響、部屋の窓から外を見ると、手を振っている人もいて、わたしも嬉しくなって振り返しました。その約1分後にイタリアゴール。ルーマニア・チームの歓喜は1分で終わりました。

後半戦にペナルティキックを得て、逃げ切りのチャンス!エースアタッカーのムトゥが蹴りましたが、ゴールキーパーのど真ん中。思わず「へたくそ!もっと狙え!」と叫んでしまいました。試合は1-1のまま引き分け。勝ってほしかったマッチです。

第3戦はすで2勝してグループトップでベスト8入りを決めたオランダ。この欧州選手権への予選リーグでも、何度も対戦ししのぎを削ってきた相手。昨秋にもルーマニアのコンスタンツァで試合をしています。が、ルーマニアは終始動きが悪く、押され通しの完敗。良いところなし。オランダは良く走り動き、ボールが行くところには必ずオランダのプレーヤーが居るという展開。後半は半ばあきらめ気味で見ていました。

オランダのサポーターたちも「今日のルーマニアは、ルーマニアじゃなかった。」とコメントするほど動きの悪い試合でした。何度も対戦をして、両国のサポーター同士、関係良好。マッチの後現地でお互いのチームをたたえあい、乾杯をするシーンをテレビで見て、これぞスポーツマンシップのサポーター達と実感。相手側サポーターを傷つけてしまうほど熱狂することもあるだけに・・・こちらの記事の最後のほうで紹介されています。
 
いずれにせよ、予選最終戦までに2位に付けていて、自力で次に進めるのはルーマニアだけだったのに、最後でひっくり返されました。こういう上位大会で、1勝することの難しさ、のようで。イタリアの意地かな。0勝に終わったフランス、ノルマンディーの友達、さぞかしがっかりしているだろうなぁ。

不甲斐ない敗戦の翌日、帰国したチーム・ルーマニアをオトペニ空港に出迎えるサポーターは、ほとんど居なかったそうです。

その後、同じ予選グループで完勝したオランダ、ミラクルターキーと言われ何かやってくれそうなトルコチームを応援、オランダはロシアに敗れ、トルコはベスト4まで進みましたがドイツに敗れました。でも期待通りのいい試合。こんなマッチだと見ていても応援のしがいがあるというもの。



そして決勝戦はドイツ対スペイン、昨夜のマッチで優勝はスペイン!
¡enhorabuena!


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北京五輪へ、エレガントに

2008-06-29 | ルーマニアの新聞記事より

  
ルーマニア代表チームのオフィシャルユニフォームです。きれいな水色!ルーマニアといえば「赤・黄・青」の国旗に使われている3色カラー、みんな大好きで街角のあちこちにこの3色を見かけます。サッカーの代表選手のジャージもこの3色です。
 
でもこの色にこだわっていてはね~というわけでこんなにエレガントなユニフォームがデザインされました。猛暑の北京でさわやかさを演出!女性のスカートがとっても素敵。ロムンチェ・ロムニ(=ルーマニア人女性・複数形、ルーマニア男性・複数形)に似合いそう。

ちなみに日本選手団のジャケットはネイビー、きちっと感があります。代表選手に思いを込めた各国のファッション、入場行進が楽しみ。

オリンピック代表と言えば、女子10000mの渋井陽子選手、やりました==初の代表おめでとう!何度も彼女の泣きはらした赤い目を見てきて、いろんなことを書かれきて、それでも気持ちを切り替えて1万メートルに挑戦。何といってもその種目の現日本記録保持者(30分48秒89、2002年5月)ですものね!彼女の意地を感じました。本番での彼女本来の走りを期待したいです!


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涼しく過ごす工夫

2008-06-28 | ルーマニア・わたしの日常

 
連日35℃近くまで気温が上がり、かんかん照りの続くブカレスト。湿気=大気中の水蒸気がないので直射日光がとても強く感じます。ブロックハウス最上階の我が家にも日中太陽が照りつけ、夜になっても室内気温は30℃!冬の寒さ対策から熱がこもるような構造になっているのです。
 


廻りにたくさん木が植わっているので、下のほうの階は日影になって涼しく過ごせます。でも、我が家の天井には容赦なく照りつける太陽。私たちの部屋は北向きなので日中日差しが入ってくることはありません。それでも上からの熱はこもりやすいので、いつも窓は全開。
 
お姑さんの部屋は南向き。日中しっかりカーテンを下ろして日光を遮断しておかないと、太陽光線を受けた温室状態になり、ものすごく室内温度が高くなってしまいます。ここでお姑さんの一工夫は?
 
窓枠全体に、薄いアルミフォイルを貼っておられます。これで太陽光線は完全に反射~外から窓のあたりを見上げると、パラボラアンテナのように光っています。(写真を撮ろうと思ったのですが室内からはフラッシュが反射、外からは窓の位置が高すぎてわかりやすいように撮れませんでした。)
 


その大きなアルミフォイルは、実はこれ!アテネマラソンでフィニッシュ後にランナーにかけてもらったアルミフォイル・マント。上の写真、わたしの向って右横、田中千洋さんの後方ランナーにご注目。金ぴかに光るマント、これ、薄くて軽くて丈夫なアルミ製。
 
使い終わったらその場で捨てている人がほとんどでしたが、マイダーリン、「コレハ、キャンプニ使エソウ。」とお持ち帰り、ふむふむとわたしも一緒にお持ち帰り。お姑さん、これを見事に再利用。湿度がそんなに高くないので、日射を防ぐことが第1方策。太陽が落ちてから窓を開けて空気の入れ替え。室内を快適に過ごす工夫です。
 
ちなみに日没は9時を廻るころ。9時半を過ぎても薄明かりが残っています。そんなわけで8時を廻らないと夕日の照り付けが強くて、西日に向って走り出せません。

さきのDHLマラソンですでに真っ黒に日焼け~こちらでは、ブラウンに日焼け、といいます。これ以上のブラウンは肌に悪いよぉ。じゃあ、アルミ・マントををかぶって走れって?それもちょっとね~。


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ルーマニアの格安航空路線

2008-06-27 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
ルーマニア人の旅行熱を煽るかのように、ヨーロッパ各国の格安航空会社が次々新規ルーマニアに飛行機を飛ばしています。ルーマニアの格安航空会社と言えば「ブルー・エア」、早い目に予約するとかなりお安いので私も時々利用しています。



ブカレストから主な格安路線の発着空港はバネッサ空港、ここ、実はオトペニ空港よりも市内中心部に近く、移動に時間がかかりません。空港本体もコンパクト、チェックインしてパスポート・コントロール、手荷物検査を通って搭乗口まで歩いても100mくらい?ウサギ跳びでも行けそうです(空港でウサギ跳びしてる人もいないと思うけど)、ちょっと短く言い過ぎかもしれませんがそんなものです。搭乗口からはシャトルバスで飛行機にたどり着きます。ジャバラ式の搭乗口はお目にかかりません。

このブルー・エア、国際線とはいえ、無料の機内サービスはありません。飲み物がほしければ軽食・ドリンクメニューの中から自分で注文し、お金を支払います。ペットボトル機内持ち込みできなくなってからは、水だけはサービスしてくれます。
エールフランスなら約3時間フライトのブカレスト-パリ便、機内ミールサービスのリクエストまで受け付けてくれるのですが(ベジタリアン食、ローファット食など)・・。

「でも国際線だったら空の上、アルコールは免税だから安く飲めるんじゃないの?」~甘いッ!!EU加盟した、と何度も書いてきました。EUは経済共同体、EU圏内で旅行するとき、免税品の販売はありません。

日本人のわたしが、日本のパスポートを持ってフランスの空港免税店で買物をするときでも、航空券の行き先がルーマニアであれば免税価格で買うことは出来ません。同じ経済圏内なのです。でも、行き先が日本であれば、EU圏を出ることになるので免税価格となります。そんなわけでEU圏外への飛行機も発着するシャルル・ド・ゴール空港免税店では、価格は二通り表示されています(07年5月)。
 
まあ、EU圏内、飛んでもそんなに長時間にはならないので食べ物自分で持ち込むもよし(一番上の写真、私の持っているビニール袋は朝ごはん用のスナック)、価格優先するならお勧めです。
 
ただ、航空機に万が一のことがあった場合、命の補償はその国の経済水準でなされます。たぶん日本航空や全日空とは比べようもない額。家族のいるビクターはいつも、航空保険に加入していくそうで。でもそんな万が一、があっては困ります。


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ホノルルマラソンでドーピング陽性

2008-06-26 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
doping control in Honolulu Marathon 2007

アメリカから残念なニュース。昨年のホノルルマラソン優勝者エチオピアのアンベッセ・トロッサが、ドーピング陽性で失格となりました。当時の記録は2時間17分26秒、雨風の悪コンディションでした。2006年(2時間13分42秒)に続く2連覇、と取り上げられていたのですが。

35年間の歴史で初のドーピング失格者~じつのところ、ホノルルマラソンでは昨年まで主催者によるドーピング検査は実施されていませんでした。ドーピング検査は、ドーピングコントロール機関が任意にレースをピックアップして実施するか、または、各レースの主催者が主催者の判断と費用負担で、ドーピングコントロールを実施することになっています。

ところが、2006年ホノルルマラソン女子の優勝者リュボフ・デニソワが、翌年4月の別の大会にてのドーピング検査で男性ホルモンの一種テストステロンtestosterone(注:参照)に陽性、5月から2年間の出場停止処分を受けました。

翌年のドーピング失格が発覚したことから、リュボフはホノルルマラソンのときにも薬物を使用していたのではないか、と推測され、ホノルルマラソン主催者は2007年から、ドーピングコントロール機関を雇い検査実施することを決めました。

2006年のリュボフ・デニソワにはドーピング検査は実施されておらず、彼女の戦歴と記録はそのまま残っています。その記録は2時間27分19秒、2004年のリュボフ・モルグノワの記録を14秒上回る大会新記録。

リュボフはこのとき、優勝賞金4万ドル、新記録賞金1万ドル、サブ2時間28分賞として1万7千ドルを獲得しています。



この年リュボフは、エリートランナーのエントリー期間を過ぎてから一般参加と同じオンライン・エントリーをしてきました。エントリーリストに彼女の名前を見つけた主催者は、彼女をエリートフィールドに引き上げ、ほかの招待選手と同じ待遇を受けられるよう特別の計らいをしました(「Distance Running」より)。



この記事を読んで嬉しく思った私は直接メールをして「It is just extending the aloha spirit. 」~それはアロハ・スピリットだよ、と主催者からそのときの話を聞くことが出来ました(07年9月)。そのリュボフが直後の大会から出場資格処分を受けることになって、ホノルルマラソンを大きな家族(=ホノルルの現地の言葉でオハナ)のように思っている彼は残念に思うしかなかったそうです。

そんなことがあった次のマラソンで、2連覇となったはずの男子優勝者がドーピングで失格。その年のマラソンは雨風の影響もあってチップタイミングが故障し、完走者記録はマラソンDVDの録画映像からナンバーと記録を探り当てるという大混乱があった大会でもありました。
 
一難去って、また一難。ドーピング陽性発覚は主催者の落ち度でもなんでもないし、わたしたちアマチュア・ランナーには、ドーピング検査の実施の有無は無関係だけど、記録はちゃんととって欲しいです。かくいう私、2004年のフランスTPC大会でドーピング検査を受けています~もちろんシロ!
 


マラソンブームに乗って、ホノルル熱も高まる一方。もうすでにその時期、日本からホノルルへの直行便の座席を探すことは難しくなってきています~。ホノルルへ行く予定の皆さん、手配は早い目に!
(写真はホノルルを走る2005年のわたし)

(注:)テストステロンtestosterone
2006年ツール・ド・フランスの優勝者フロイド・ランディス(アメリカ)も、ドーピング検査でテストステロンtestosterone陽性となり、タイトル剥奪となっています。100年以上の歴史を持つツール・ド・フランス大会で初のタイトル剥奪でした。
その前年まで、7年連続総合優勝を達成した(1999年から2005年)ランス・アームストロングに続くアメリカ勢の優勝、だったはずが・・・。ランス・アームストロングは精巣腫瘍を克服しての前人未到の偉業達成で余りにも有名。


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両目の手術、その後

2008-06-24 | ルーマニア・わたしの日常
 

ブロックハウス地上階の住人ビリーちゃん、先月、両目の手術をしました。出窓のところにいつも寝そべっているので、見かけるたびに名前を呼んであやします。

ところが近所の人に聞いたところ、どうやら片目しか見えなくなってるらしいのです。ルーマニア語だったので、間違って理解してるかもしれないけど、そんなニュアンスだったような??近いうち、マイダーリンに確認してもらわねば。

いまはちょっと小顔になって、元気ないです、ビリーちゃん。


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さあ、夏休み!その3~銀行もバカンスの広告

2008-06-23 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
学校はすでに夏休みに突入して早1週間。子供たちが朝から外で遊んでいる声が、ブロックハウスに響いてきます。お勤めの人もさあ、バカンスの計画。

街角のバス停のこの広告、旅行代理店ではなく、ING(=オランダ系銀行)のもの。なぜ銀行なの?外国に行くから外貨両替?
 
答えはNO、ここルーマニアでは、バカンスに行くのにお金を借りていく人も多いのです。お金を貯めているうちに、旅行代金も上がるし、歳をとっちゃうよ~ってなわけで、行きたいときに行きたいところへ行くには、先立つものはお金。旅行資金はローンとなります。
 
実は、ラン仲間ステファン一家の昨夏のデンマーク旅行も~「とほほ、この先5年もローンだよ。でも子供たちには無くてはならない機会だし。」だったのです。ロディカ奥さまのお姉さんがアメリカのグリーンカードを得て(注:参照)移住、向うでアメリカ人と出会い結婚。家族が出来、子供たちも大きくなり、二家族合流のデンマーク旅行となりました。子供が居るのでほんと、待ったなしの機会です。
 
注:あれ?グリーンカードを得て移住するの?ルーマニア人がアメリカ人と結婚して、グリーンカード申請じゃないの?
私、このあたりの結婚によるグリーンカード取得の制度をよく知らないのですが、ロディカ奥さまのお姉さんは抽選によるグリーンカードの当選者。星の数以上の確率で当選した方です。
あやかりたいくじ運のよさ。くじ運があれば宝くじも何のその!宝くじが当たれば、借金しなくても旅行に行けるよぉ~!


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重たい脚

2008-06-22 | ルーマニア・ブカレストの日常
4月に韓国でのフル、5月にフランスでの大会を完走できたことが奇跡でした。これらのオーバーワークがたたって、いまはさっぱり、足が重たくて動いてくれません。

何度も経験している、オーバートレーニング症候群。トレーニングしたくても、回復しないで悪循環に陥っているようです。
 
故障後、1ヶ月でフルマラソンを走ったこと(4月の韓国)、あわてて仕上げた、と言うことは、基礎練習ができていないと言うこと。
 
こちらでは仕事もせず、家事手伝い、ランに集中できる環境なのに、身体が思うように動かず、何をしてるんだろう~って思ってしまいます。
 
いまはトレーニングとして草むら、使っています。公園の整備されたアスファルト道ではなくて、わざとアスファルト道の脇の緑の草の上を走っています。ゆっくりです。

するといろんな細かい筋肉を使って身体がバランスをとろうとしているのが判ります。アップダウンは無いけど、少し深い草むらもあって、足元クロカン練習、これ、ほんとからだの筋肉、目覚める感じ。
 
でも、こっちの公園、犬の放し飼い散歩も多いし野良犬も多いから、草むらにいっぱいウンチ落ちているのです~公園は犬のトイレと思っているのです、こちらの人は。お持ち帰り、なんて見たこと無いです。乾燥してるからすぐにからからになってひび割れて土に戻るのですが、確実にそれらをふんづけてると思います。

動き作りによさそうな、スキップ練習できそうな、幅広の階段、あり。スキップじゃないですが、一段飛ばしで、大きな動き作り。体幹の筋肉使っているのが判ります。おなかに力入れないと、最後まで行けません。50段くらいですが。

山のオフロードを走りたいけれども、無いものねだり。


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3度目のDHLマラソン

2008-06-21 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


今42キロが走れるのか?両脚とも重く、右足にはあちこち痛みが蔓延している状態で、この日はフルのレースだったけれども、LSD(=スロージョギングで長く走ること) のつもりで出走。

ゆっくり、と思っても最初の4.5キロほどは上り、その後下る一方の10キロまでの部分、キロ5分余りで走り始め、ハーフ通過は1時間50分。 
 
最初から脚に来ているような状態で、よくこのペースで来たものです。途中から二人ほど一緒に走っていて、同じペースを刻んでいてくれたからかな?このペースだと、走っている、という感覚があります。


(上の写真、ハーフのフィニッシュ、マイダーリン2位)

が、私は水の飲みすぎのためかハーフ地点でトイレ休憩。一緒に走ってきたランナーが少し前に行ってしまいました。追いつきたかったけれどもその余力なし。ハーフ手前から28キロまで続く上り坂を、ここだけは歩かないで走っておきたかったけれども、すでに脚重し。とぼとぼ脚を動かしていたけれども27キロ過ぎて歩き出してしまいました。

30キロ手前からの4キロほどの緑の草の上のコースも歩いて、33.5キロからの急な上り2キロも歩いて、下りも脚が進まず歩いて、要するにほとんど歩いて、4時間18分。

最後はもう、走るフォームになりませんでした。下りですら、脚を踏み出せません。疲れきった筋肉が体重を支えられないことが良くわかりました。ちなみにコースは全長38キロくらい?、フルマラソンとは銘打っているもののとにかくかなり短いことは確か。

ゴール手前に疲れ切ってやってきた私を、ラン仲間は待っていてくれました。昨年は3時間5分で駆け上がってきたコースです。ラン仲間は6人でつなぐ駅伝、またはハーフマラソンに参加していたので、とっくにゴール地点にたどり着いています。


(上の写真、歩くようにゴールしたわたし。右端ゴールゲート脇で待っていてくれたのはマイダーリン。)

「待っていてくれてありがとう」も言えないほど、疲れ果てていました。ずっと直射日光が強くて、体力を奪われました。おなかが空いているのも判ります。ふらふらで頭もボーっとしている・・。

こんなにたくさん歩いたフルマラソンは初めて。何故最後まで来たのだろう?本来、出走できる状態には程遠かったです。ひとつはスポンサーが付いてくれていたこと。スポンサーからエントリー代などをもらっているのに、不出走はありえません。

ふたつめに、2連覇している私は多くの人に覚えていてもらっていたのです。スタート前に主催者から「今年もよく来てくれましたね。」のねぎらいのお言葉。走り出せばこのレースで私を知ってくれている人が、沿道から、又、一緒にレースを走っている人も私の名前を呼んで応援してくれます。

給水バイク隊の女性:「Do you need water?」
 (水、要りますか?)
わたし:「No, I need new legs.」
 (要りません、わたしには新しい脚が要るの。)
女 性:「You already have good ones, hai,Hiroko!」
 (あなた、よく走る脚を持っているじゃない、頑張って!=haiはルーマニア語で応援するときによく使います)
という具合。

応援してもらっているのに何て不甲斐ない・・・なんとかゴールまで行かなくては・・・。ゴールにたどり着いたときには暑さで身体もふらふら、足元おぼつかなし、それでも拍手で完走をたたえてくれるマラソン大会、世界中どこでも一緒です!



ルーマニアのweb-siteより、DHLマラソンの記事はこちらから。
DHLマラソンのオフィシャルサイト(英語版)はこちらから。



今年のパンフレットを飾ったのは昨年のスタート写真。とても元気に飛び出すわたしも写っています。


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