三田マスターズマラソン(ハーフ)、
サケもっとさんとご一緒しました。本来の伴走はRさんだったのですが、途中14キロあたりでバトンタッチ、脚の痛みを訴えているRさんを後ろに残して気になりながら、最後の坂を上り、16キロ過ぎからのくだりを駆け抜けました。
スタート時の私は伴走ではなく、コバンザメ。体調が整わない私、先月、2度ハーフを走っていずれも1時間48分(平坦コース)、坂道の練習も出来ていないので、キロ5分半はちょうどいいペース。サケもっとペアに付いていくと良いレースが出来そう、というわけで、付かせてもらうことにしていたのです。
「初三田、坂が多いと聞いているので2時間以内が目標。」というサケもっとさんでしたが、最初4キロ過ぎでトイレに駆け込んだときには2時間以内は無理かも、と思いました。
「スピードを上げると最近、トイレに行きたくなるんです。」というサケもっとさんに対して、最初のペース、キロ5分半よりもわずかに速かったようです。スタートロス45秒、そしてスタート直後の雑踏を抜けるべく速含みのペースとなっていたのです。
が、トイレ休憩後は、追い抜かれたランナーを掻き分け掻き分け、いいペースに戻してきました。
参加人数の多いマラソン大会で、視覚障害ランナーが伴走者と2列になって人並みを抜けていくのは至難の業。何度も「横を通ります、コース明けてください。」と声をかけながらの追い越し作戦。
以前は露骨にいやな顔をされたこともありましたが、最近は理解が高まってきているので、ランナー同士が「明けてあげて。」と声をかけているときもあるくらい。ありがたいことです。
さてその三田のコースは10キロからのアップダウンが特徴的。それまでの小刻みなアップダウンとは違って、特に10~14キロ間は長く続く上り坂なのです。いちばんきつい13~14キロの坂で6分23秒とややペースを落としましたが、ここはどう踏ん張っても落ちるところ。また次の1キロを5分24秒と持ち直しています。
私にとって三田のコースはもう11回目、アップダウンも知り尽くした大好きなコース。坂が特徴のコースだけに戦略もあります。
「ここで脚を使いすぎない」
「バランス確認」
「脚を柔らかく使う」
「体をバラバラにしない」
「胸を張って」
「体軸しっかり」
「腕を後ろに引く」
「動きを切り替え」
そのポイントポイントでサケもっとさんに声をかけると、サケもっとさんの身体の反応がとても良くて、バテてなんぞいないことがよくわかりました。
そして16キロ以降はくだりとなる15~20キロ、ラップも26分台と、のぼりで脚を使い切らず下りにちゃんと残していました。平坦となるラスト3キロ、向かい風に立ち向かい頑張り、ラスト1キロは5分17秒と上げてきました。
スピード感を持ってサケもっとさんと一緒にゴールをしたところ、正式計時、
サケもっとさん、1時間58分59秒、
ワタクシ・マドモワゼル、1時間59分00秒。
この1秒、胸の差?胸のふくらみの差??
途中から図らずもロープが私に廻ってきたけれども、じつは私もこれで頑張ることが出来たのです。
Rさんにロープを持ってもらっているサケもっとさんと一緒に走っていて、何度も何度も声をかけながら、私自身にも頑張れ、と言い聞かせていたようなもの。振り返ってサケもっとさんに声をかけるときには笑顔、でも前を向くと余裕の無いいっぱいいっぱいの形相になってきていた私。
ロープを受け取ってからは、サケもっとさんのおかげで沿道の声援が2倍に聞こえ、反応の良いサケもっとさんに励まされました。
サケもっとさん、一緒に走ってもらってありがとう。
体調不良だったのでまさかレースで伴走が出来るとは
思っていなかったけれど、おかげさまで走ることが出来ました。
途中で遅れたRさんも私たちから3分だけよけいにかかって元気にゴールされていました。ほんのちょっとペースを落とすと、歩くことなく走れたそうです。このあたりのペース調整は難しいところ。痛めていた脚が、まだ本調子ではなかったそうです。
長くなりましたが、先週に引き続き今週もサケもっとさん、素晴しかったです。
苦しくなってきても、踏ん張る&頑張る力があると思います。きっちり練習を積んでいないと、苦しくなってきた場面で持ちこたえられないけれど、日ごろの練習がでていると思います。
今週もまた、「サケもっとさん、おめでとう!!」
5キロごと手元時計ラップ:
5キロ 29分43秒(スタートロス45秒、トイレロス約2分含む)、
10キロ 57分21秒(5キロラップ27分38秒)、
15キロ1時間26分10秒(5キロラップ28分58秒)、
20キロ1時間26分59秒(5キロラップ26分59秒)、
ゴール1時間58分59秒(最後の1.0975キロ5分48秒)
(距離表示は5キロごと、16キロを過ぎると「あと○キロ」の表示に変わるので、20キロ地点のタイムは前後のタイムから推測。実は地面にペンキでマーキングだけはしてあるが、標識が立っていないため見つけにくい。)
上の写真、2006年泉州国際マラソンより:
こんなふうにして視覚障害ランナー&伴走者として走ります。蛍光イエローの「伴走」ビブスを着ているのが伴走者。視覚障害ランナーが「視覚障害」と書いたビブスを着るときも多いです。
このマラソン大会は42.195キロ、長丁場なので2人伴走が認められていて、1人はロープ(持ちやすいように輪っかになっている)を持つ伴走者。ランナーと一緒に腕を振るので、足元は2人3脚のように動きを揃えることになります。
もう一人のサブ伴走者はペアのやや前を走り、給水を取ったり、まわりのランナーに声をかけて道を明けてもらったりします。万が一のとき、メインの伴走者からロープを引き継ぐときもあります。このときわたしはサブ伴走。
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いつもご声援ありがとうございますm(__)m