押しかけ授業見学・11年生クラス、2限目はテストの予定。6月中旬に学年末を迎えるルーマニアの学校制度、これは学年末試験なのです。
が、生徒達からの要望、「せっかく日本人の先生(=私のこと)が来てくれているのだから、直接日本語を習いたい。」~嬉しい要望です。学年末の成績をつけなくてはいけない時期に来ているけれどテストは来週に延期、2限目も授業続行。
先の時限に習った形容詞のおさらい。ここでなんと大阪弁の先生、登場=これ、ワタクシ・マドモワゼル。後ろで見学していただけなのに突然、役割を与えられびっくり。でも大阪弁ならおまかせ、大阪生れの大阪育ち。
先の授業を見習って、ひらがなで書かれた単語カードを示しながらジェスチャー付で発音。ひとつずつ単語の発音をすすめるうち、カンのいい生徒はアクセントの違いに気付きます。生徒のほうが先に大阪弁のアクセントで発音してくれるようになりました。
ひととおり復習が終わり、次の課題は形容詞の否定の言い方。ルーマニア人の先生がルーマニア語で、「形容詞から語尾の〈い〉を取って、〈くない〉をつけると、否定になる。」とまず説明。「ながい→ながくない」となること。
「おおきい→おおきくない」、生徒も前に出て、ひとつずつひらがなで書いていきます。この否定形の発音練習のときにも、大阪弁の先生登場。本来の先生は関東出身でもちろん標準語(東京式、と区別)で発音。それに続いて大阪式でも同じ言葉を発音。アクセントの違いがよりはっきり判ります。
「どっちの言い方(アクセント)が好き?」と先生、両方のアクセントを楽しんで発音していた生徒達に手を挙げさせました。東京式と大阪式、半々くらい。本来習うべきは標準語、でもバリエーションも必要。
わたしが大阪弁の先生として登場したのも、この先生の機転によるもの。日本語を習うなら、出来るだけ多くのネイティブ・スピーカーの発音を聞いたほうが良い。」と言う持論です。
たしかにそうです、それぞれの地方で少しずつアクセントが違うし、独特の方言もあります。アクセントが違うことによって違う意味になることもあるけれど(雨と飴など)、大阪ではみんな大阪弁を話すし、東京ではほぼ標準語。
ここでワタクシ、マドモワゼル、ちょっぴり自慢。
「わたしも外国の人と話すときには東京式で話します。私は大阪式と東京式、両方で話すことができます。でも、東京の人は東京式で話すだけで、大阪式で話すことができる人はほとんどいません。」
えっへん!この自慢、生徒さんたちも納得して聞いてくれていました。大阪弁、好きやもん~~。
(まだまだ続きます、ハイスクール押しかけ。)
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マドモワゼル・ヒロコさんは、大阪弁ですか~。
私も、地方の言葉好き。
なんだか、あったかい感じがして。
長野も方言がとても多いです。
おばあちゃんやおじいちゃんの言葉は、わからなくて、その土地のお医者さんがコミュニケーションとれないから、仕事の前に方言を覚えなくっちゃなんだそうです。
最近の若い人はほとんど標準語ですけど、でもやはり方言も捨てたもんじゃないですよね!
うちの長男も、大学に行ったら、方言だらけで何話しているのか、ちっとも分らなかったそうです。
マドモワゼル・ヒロコさん、毎日違う言語の中で本当に御苦労さま。
私の英語ですら、聞き分ける人から言わせれば「大阪アクセントの英語」だそうで・・・
でもどこのアクセントにせよ、お国柄が出ていいものよ、とその人も教えてくださいました。
方言、バンザイ!