「次のレガル・マラソン大会には、ヒロコは着物を着て来てね!」~主催者の一人、ダニエルからお達しが。「え?仮装マラソンなの?…(この暑いのに?)」、いいえ、マラソン大会のあとに、ガーデンパーティが用意されているというのです。regalは、英語でroyal、直訳するとロイヤル・マラソン。
レガル・マラソン大会は、5月10日の「国王の日」にちなんだマラソン大会。ブカレストで一番大きなヘラストロウ公園内で、10.55キロの周回路を特設してフルとハーフが行われます。「国王の日」なので、ミハイ国王とマルガレータ王女もお出ましになるかも、といううわさは以前から流れていたのですが、大会参加者は走った後、ロイヤル・パレスでのガーデンパーティに招待されることが本決まりに。
私たちは一般市民ランナーです。特別な存在ではないのですが、主催者の幅広い人脈と功績から、こんな素敵なイベントが計画されています。ルーマニアはもはや王国ではありませんが、ミハイ国王は現存される最後の国王。皇太子は無く(=息子はおらず)、王女だけ(=娘だけ)なので、事実上も最後の王さま。1881年のカロル1世によるルーマニア王国建国から、フェルディナンド、カロル2世と流れを汲むルーマニア王家、そして、第2次世界大戦を戦った国の元首としてもご存命最後のお方。
御歳90歳になられた昨秋、各国来賓を招いてのパーティの様子がニュースで流れ、迎賓館を取り巻く人々は元気なお姿の国王へ、賞賛を惜しみませんでした(~記事は
こちらから)。でも、なにぶんにも何が起こってもおかしくないご高齢でもあられます。
ルーマニア国民であるマイダーリンでさえ、「これは歴史的なチャンス。国王にじかに会えるなんて、一生に一度、あるかないか。高齢なのでなおさら。」と興奮気味。ましてや外国人である私、普通の日本人。国王さまを間近で見る、見るというよりお目にかかれることが出来るなんて。これは日本人女性としての正装で行かなければなりません、今、私が持っているのは振袖しかないけれど、これで行くしかない==。
ワタクシ、マドモワゼルの赤の振袖:
(過去の記事、「振袖のすすめ」は
こちらから)
振袖といえばドミショアラ(=未婚女性)の正装~ワタクシ、マドモワゼルは袖振っている年代でも立場でもありません、百も承知。でも、この赤の振袖、二十歳になる前にライオンズ・クラブの交換留学生としてオーストラリアへ派遣されるときに、表敬訪問やパーティの際の正装として母が用意してくれたもの。
あまり見かけない赤ですが、「華やかで外国人受けするだろう。」と選んでくれた色です。私自身の成人式には振袖を着ず、当時流行っていた『ベルサイユのばら』風のレースやフリルたっぷりのロングドレスとロングマントを着ていました。
つまり、日本では一度も着ることなくお蔵入りしていたものを思い出して、この地ルーマニアに運んできたというわけ。もともとが外国で着るための派手めのものなので、今ではコスプレ感覚で、機会あるごとに着ています。
やっぱり受けるのは、現地の人たちが集まるパーティ。所属クラブのクリスマスパーティにも着て行ったし、フランスTPC大会のレセプションやさよならパーティでも着ていました。マルタ・チャレンジマラソンも滞在型リゾートマラソン、4ツ星ホテルでのパーティでは、キルトスカートをはいたスコティッシュ・ランナーも同席、各国ご自慢の衣装を着るのです。クルージュの
警察学校を訪問したときにも着ていたっけ~おかげで「あの子、いくつなんだい?二十歳ぐらいなのかい?」と、年齢が不詳に??
ランニング部門⇔⇔⇔
海外ブログ部門
↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑