ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ルーマニアで作る巻き寿司(日本文化祭より)

2009-05-07 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
「ルーマニア・アメリカ大学」での日本文化祭、お腹も空いてきたワークショップの最後は、「日本の台所」・巻き寿司作り。寿司めし・具材の準備はすべて在住の日本人のご婦人方のボランティアによるもの。 

実演・指導もご婦人方がメイン。
「しっかり握るのよ。」と女子学生どうしで声をかけあい、巻き簾をぎゅうぎゅう力いっぱい握っているのをみて、「こんな力加減よ。」と優しく彼女らの腕を巻き簾にたとえて握ってみて教えておられた姿、印象に残りました。  

さて、わたしはこのルーマニアで、巻き簾・寿司桶・和柄の大皿・大鉢を見るだけで感激。これまでの日本人駐在員が任務を終え帰国されるときに、ルーマニアに残っている日本人へと置いていったものだそうです。



小物については、いまやブカレストにもダイソーが出来ているので、爪楊枝や巻き簾は手に入りやすくなりました。それにしても、爪楊枝の銘柄が「剣道」って??
 
おおきな寿司海苔など食材のすべては「レッド・ドラゴン」(通称ピアッツア・ヨーロッパ)で手に入ります。甘く煮たしいたけも日本の味。

卵がうまく棒状になっているのを見て熱心な女子学生、「これ、卵だって言うことはわかるけど、どうやって作るの?」~「普通はフライパンで焼いて作るけど、材料に魚のパウダー(=顆粒だしの素のこと)が要るわよ。」、これもレッド・ドラゴンにあるのかな?(=日本から持ってこられているor空輸されているのかもしれません、未確認)
 


学生達、これまた見よう見真似で寿司飯を広げ、人参・キュウリなど見知った食材は親しみやすそうです。「魚、魚。」と呼んでいるのはツナ缶。わたしが以前スーパーで見つけたツナ缶は、とても魚くさくて食が進みませんでした。でも今日のツナ缶は日本の味そのもの。探せばあるのです、きっと。
 


今回の巻き寿司は、黒い海苔が表面に来るオーソドックスなもの。つまり巻き上がると真っ黒な棒状。欧米では海苔の黒さが敬遠され、裏巻き寿司が好まれるそうです。我が家でも黒い海苔、「これ、好きじゃない。」とみんなにソッポ向かれています。

学生達はどう反応するのかな、また彼らに聞いてみました。
「この、黒い色、大丈夫?気持ち悪くない?」
「これは日本の代表的な食べ物、お寿司でしょ。これが日本の味よ、私は大丈夫。でもこれは何なの?」
「これは、海草。海の野菜。」
ちゃんと知っている学生もいて「それを乾かしているのよ。」と友達に説明しています。
 
試食コーナーでは、大方の学生が「美味しい!」と言ってくれますが、中には「僕、だめ。」と言う人も。口に合う、合わないはどこでも誰でもあるので、口に合わないものを無理して食べる必要はないのです。みんな心得ているので、「まずい」とは決して言いません。
 
わさびにもチャレンジ、学生達。チューブ入りの中国製のわさびを相手に、キャップを開けるとツーンとよく効いています。たいていの人が顔を赤くして目頭を抑えたり・・・。

中には「わたし、大丈夫。すっきりして好き。」と言う人も。
「あなた、アルディ・ユテ(=強い唐辛子味)、食べられるでしょ?」と聞いてみると、
「食べない。アルディはchili(辛味性の強い味)。でもこれは違う、すっきりとする。」とちゃんと味を利きわけています。わさびの味が分かるなんて、食通、間違いなし。
 
日本人の家庭主婦が作る食べ慣れた巻き寿司の味。お寿司の味を決めるのは寿司飯。ルーマニアではエジプト米などしか手に入りませんが、今日のお米の味は日本のものでした。

奥さま方の話を小耳に挟むと「コシヒカリ」と言う銘柄名が・・・もしかして直輸入もの?さすが駐在員の方々は日本の食文化を大切にされています。ここルーマニアでも日本の食卓のように日本食を追及されている様子、日本人家族だものね。
 
わたしのところ、残念ながら駄目です。日本食、誰も興味なし。誰も食べないので私も無理して作らなくなりました。そしてお姑さんはお料理上手、客人の誰が食べても「美味しい。」と絶賛していくルーマニア料理の数々。そんな料理をたらふく味わえるわたしの胃袋、幸せものです~。

(最近では「あれ、美味しかったからまた作ってくださ~い。」とさらに甘えているマドモワゼルです。)


いつもご声援ありがとうございますm(__)m


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