ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

2007年8月号目次

2007-08-31 | 目次


A table of contents:

続・ルーマニア式フェアプレー 2007-08-01
ここは良いとこ♪ルーマニア 2007-08-02
ここ1ヶ月の練習 2007-08-02
「お靴サマ」の洗濯 2007-08-03
ルーマニア正教元老のお葬式 2007-08-03
ルーマニアでファッション・リーダー!? 2007-08-04

ブラショフで出会った韓国人  2007-08-04
お米の種? 2007-08-04
ミエクラチュックへの旅 2007-08-04
46キロ・スーパーマラソン 2007-08-05
ブシュテニの朝 2007-08-06
巨大カタツムリ 2007-08-07
ブカレスト北駅の入場料廃止 2007-08-10
改札口の無い国鉄駅 2007-08-10

クロードさん、ルーマニアに来たる 2007-08-10
クロードさん、ロバに乗る 2007-08-11
クロードさん、我が家へ 2007-08-12
クロードさん、シナイアへ 2007-08-13
クロードさん、標高2000mをトレッキング 2007-08-13
イアロミッツァ洞窟 2007-08-14
オム峰2507m登山:のぼりは雨 2007-08-14
オムから下山:旅は道連れ 2007-08-14
ブシュテニのプライベートルーム 2007-08-15
山のリゾート・ブシュテニ巡り 2007-08-15
クロードさん、ブカレスト市内観光 2007-08-16

結婚式の楽隊 2007-08-18
ジョギング中のあれこれ 2007-08-19
ルーマニア式ナンパ? 2007-08-20
バカンスは小麦色の肌 2007-08-21
レイ高でバカンスは外国へ 2007-08-22
レイ⇔レバの為替相場 2007-08-23
日本から持ってきた本『エンデュアランス号漂流』 2007-08-24

マスターズ選手権大会1日目 2007-08-25
ウエルカム・パーティ 2007-08-25
マスターズ選手権大会2日目 2007-08-26

ツインズ宅で雨宿り 2007-08-26
ルーマニアでも校内暴力 2007-08-27
夏でも手袋 2007-08-28
パソコン・ダウン 2007-08-29
今年もミエクラチュック一人旅 2007-08-31


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今年もミエクラチュック一人旅

2007-08-31 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
マラソン主催者から是非にと誘われたら、一人旅でも何でもして走りに行きたい私。昨年の同じ場所でのハーフ・マラソン大会にブカレストから急行とドン行を乗り継ぎ5時間余りをかけて出かけて行った日本人(=私のこと)をみんな覚えてくださっていて、今年は何度もお誘いの電話までいただき、新設された50キロスーパーマラソンを走ることになりました。
 
ミエクラチュックに出かけるのはこれで4度目。同じ路線の40キロほど手前のサン・ジョルジュでの大会も含めるとこの路線に乗るのは6度目。乗り継ぎも判っているのでもう心配ありません。
 


昼過ぎにレース発着会場のペンシオーネ・シュタ(ペンション兼レストランになっているログハウス)に到着すると、明日のレース準備の真っ盛り。スタートとゴールの横断幕を張ったり、会場の飾り付けをしたり、コースの目印になる△フラッグを作ったり、と子供達も大忙し。もちろんわたしも手伝いました。
 


日が暮れかけてから、△フラッグを持って5キロのコース設営。最初の2キロはアスファルトですがそのあとは緑の牧草地内の馬車道を走ります。丁寧すぎるほどの間隔でフラッグを立てていき、コースの目印にします。主催者の指示通りにフラッグを打ち込んでいくのは14歳のクラウデューくんほか。彼は明日のハーフ・マラソンを走るそうです。女の子たちもフラッグを詰めた袋を運んで手伝っています。
 


コース設営をして、最後に給水ボトルに袋詰め角砂糖をくくりつけ、給水馬車に乗せて作業完了。そうです、このマラソンの給水車は馬車が活躍してくれるのです。コースに馬糞が落ちているのは勘弁して欲しいけれども、馬車から給水をもらうのはとても楽しみです。


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パソコン・ダウン

2007-08-29 | ルーマニア・わたしの日常
ユーロスポーツで見る世界陸上in Osaka、盛り上がってきています。でも大阪とは6時間の時差があるので、眠たくて男子マラソンのライブ、見逃してしまいました。「ヒロコノ、hometown、大阪ガTVニ写ッテイルヨ、ドンナ気分?」~何故この時期、大阪にいないのか、とっても不思議です。
 
この間、フランスからのVIPクロードさんをお迎えしたりしていたのですが、不調が続いていたPCがダウン、ネットにつないでいるマイダーリンのPCです。直してもらおうにもDVDライターが不調なので、先ずこれを買い換えないといけないのです。

私の日本製ラップ・トップはネットにはつないでいないので、いつでも快調。ラップ・トップで日記を書くことは出来てもブログの更新が出来ませんでした。う~ん、メールも出来ない。と言うわけで、街のあちこちにあるネット・カフェに出向くも日本語サポートのPCは無し。日記だけを綴っていました。
 
DVDライターを新しくするついでに、プリンターも買うことにしました。今までプリンターが無かったので不便していました。DVDライターはマイダーリンのお財布から、プリンターとパソコンの出張修理代は私のお財布から出費することで話がまとまり、早急に手当てします。月々のネット接続代はケーブル回線の電話代と一緒にマイダーリンが払ってくれています。
 
調子よく使っているときにはとても快適なパソコン・ライフですが、いったんダウンするとほとほと困り果ててしまいます。もう少しPCに詳しくなれるといいのですが、なにせ機械音痴。これでいて実家のPCはパーツを組み立てた自作と言うのですから、故障すればもう、お手上げ。メーカーに頼ることも出来ず、PCお助けマンが必須です。


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夏でも手袋

2007-08-28 | ルーマニア・わたしの日常


まだまだ強い夏の日差しが続いています。パラソルの次に日焼け対策で愛用しているのが手袋。太陽の下でランニングをする時には必ず手袋をしています。

日本でも夏に手袋をして走っている私を見て不思議がる人も居ますが、「手の甲を日焼けしたくないの。」でみんな納得してくれます。腕は真っ黒になっても手の甲が白いと、秋になって長袖を着たとき、ちょっぴり嬉しいのです。

最近はジョギング中に何もないところでつまずいて転ぶこともあるので、転倒したときの擦り傷防止にも役立ちます(=筋力不足、つま先が上がりにくくなっているみたいです)。

日本では、普段の外出や車の運転にもUV対策の手袋、時には肘まで覆う手袋をしている人も居て、夏の手袋はUV対策の大事なアイテムになっています。

さて、ここルーマニアでお姑さんと買出しに出かけるとき、ピアッツァ(=市場)まで約1キロ余り歩くので、UV手袋をして出かけました。お姑さん、「何、ソレ、コノ暑イノニ。ハズシナサイ。」と一喝。お姑さんの手で手袋をはがされ、お姑さんのカバンの中にしまわれてしまいました。ものすごく異様なものだったようです。

夏の初めの頃に一度このことがあってから、お姑さんとでかける時には手袋をするのはあきらめて、パラソルだけを持って出かけます。

でもパラソルをさしていると片手がほとんどふさがってしまうので、たくさんの荷物を持てずにちょっと不便。そんなわけでリュックを担いで買い出しに出かけています。
 

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ルーマニアでも校内暴力

2007-08-27 | ルーマニア・ブカレストの日常


スクール・バイオレンス、で通じます、校内暴力。洋の東西、いずこも同じ。ルーマニアの学校でもやはり、校内暴力があるのです。そこで、警察の広報部が作成した新学年用の時間割ブックレットはこちら。学校での時間割を記入する欄の横に、「校内暴力はやめましょう」。

 

ルーマニアの学校年度は9月から新学年。小学校から高校までが合計12年間教育です。学年の終わりは6月。7~8月はまる休み、6月中旬~9月中旬(例年15日、今年は土曜日に当たるのでバカンスさらに延長され17日から新学期)まで丸3ヶ月、子供達はバカンスです。

この学校用カレンダー、7・8月がありません!まる休みの上に宿題なし、ひと夏、羽を伸ばして真っ黒に日焼けします。でも、PCのある家庭が多くなってきて子供達も夜更かししてゲームやメッセンジャー・チャット。日中暑いので昼夜逆転で昼寝、運動不足で太ってしまう子供もいます。



上の写真は、「夏休みの間に子供を怠慢にしないで。」とちゃっかり広告を出すアフタースクール。教育熱心なご両親は、公立の学校に飽きたらず子供をブリティッシュスクールに通わせたり、放課後にスイミングや語学・バレエやダンスなどの習い事にも送り迎えをしたりしています。
 
ルーマニアでは、ほかにも復活祭のお休みやクリスマスのお休み、試験休みなど、1週間単位くらいの短いお休みが多々。

日本の義務教育では、まとまったお休みは夏休み1ヶ月半、冬休み2週間、春休み2週間、合計2ヶ月半だけと説明すると、みんな日本人の勤勉さに納得していました、「ヤッパリ、日本人ダネ。」
 
でも日本では「引きこもり」なる現象があります。マイダーリン、この言葉をニュースから知っていて、「奇妙ナ学校現象。ソシテ、ストレスノ多イ、日本ノ学校。」といつも訝しげです。


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ツインズ宅で雨宿り

2007-08-26 | ルーマニア・わたしの日常


3月にブカレストに戻ってきたときにすぐに出会ったのがこのツインズ。マイダーリンの同僚クリスティーのところの二人です。
 
今日は昼前から降り出した雨が本格化、テラスでビール&ピザで雨宿りしていたけれども午後になっても降りやまず、陸上競技場からの帰りにクリスティー宅に立ち寄りました。バス停を降りて、我が家までの間にお宅があるのです。
 
ダーリン、2種目制覇の金メダルをツインズにかけてあげます、雨で外に出て行けないのですがツインズは家の中で運動会。

男の子は元気です、走り回るボクダンくんにつられて、おとなしいアレックスくんも走っています。ベットの下にもぐりこんだりソファーで跳ね回ったり。お母さんのベティは、「イツモノコトヨ。」とそのまま部屋中を走らせています~。


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マスターズ選手権大会2日目

2007-08-26 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
かんかん照りの昨日とはうって変わって朝から曇り空。空気も少し湿気ってきていて「モシカスルト雨ニナルカモ。」とマイダーリンは予想しながら選手権2日目、5000mと400mに向かいます。
 


朝8時半スタートで女子と60歳以上の部の5000mスタート。気温も上がっておらず、絶好のコンディションです。昨日のようなむせ返るような暑さの中のトラック長距離レースはご免こうむりたいけれども、今朝は走りやすそう。

9時15分の男子5000mのスタート直前には小雨が降ってきました。夏のことなので寒くはありません、主力メンバーはブカレスト・マスターズのステファン(40歳)・ビクター(44歳)、そしてマイダーリン(36歳)、いつも同じスタジアムで練習している3人です。「It will be spectacle.」とワクワクしながらわたしはギャラリー。
 


昨日10000mを走っているビクターとダーリン、疲れが残っているはずです。金曜日に11日間のデンマーク旅行から帰ってきたばかりのステファンは、昨日は800mでスピードチェック、そして得意の5000mです。660番ビクター、156番ステファン、159番ダーリン、あいだの135番リビューはこの秋に初フルを目指しています。左端の202番も有力選手です。
 


スタートしてすぐに予想通りの3人が集団となり1キロ3分15秒を切るペースで進んでいきます。ぴったり3人がかたまって走るようす、とってもかっこいいです、思わず見とれてしまいます。が、半ばほどでステファンが抜け出し、するすると前へ、後半には笑顔も見られ、気持ち良さそうに走っていました。
 


ダーリン、ビクターについていますがほどなくして離れ、ステファンからちょうど1分差でゴール、走り終わった3人を記念撮影しました。今年になって不調に落ち込んだステファン、今までビクターの後塵を拝したことはなかったのですが春からのレースで何度か逆転現象が起きていました。



今日は快走してビクターに大差、スピードの違いを見せてくれました。ステファン16分23秒、ダーリン17分18秒。
 
このあとすぐに雨が本格化、トラックに風も吹き込み寒くなってきました。疲れも出てきたダーリンは最終種目の400mを取り止め、5000mと10000mの2種目の年代別優勝です。



大きなパラソルの下でベレシュ・イレアナ選手と記念撮影。同年代の彼女はこの大会、800m2分25秒、1500m4分54秒、400m66秒とわたしとはケタ違いのスピードを持っています。何度か大会で出会っているので彼女も私のことを覚えてくれています。

今回初めて「スピード選手デスネ。」と話しかけることが出来、彼女が中距離専門の選手であることを知りました。「5000mハ、専門外。マラソンナンテ、トンデモナイ。」とのこと、でも、スピードが課題のわたしはスピードランナーに憧れます。

2005年秋にクロス・ロッテリーで初顔合わせ、このときは5.5キロほどの距離だったのでわたしが先着、2006年秋クロス・ペトロム3.5キロではほんの目の前まで追い詰めたのですが追いつくことは出来ませんでした。昨年よりも今年のほうが好調の彼女、また10月にクロス・ペトロムで一緒に走ることになります。けれども1500m4分54秒で走る相手、わたしに勝ち目はなさそうです。

上の写真、私は「ベテラン・チャンピオン」のレモンイエローのTシャツを着ていますが、2種目制覇のマイダーリンからもらったもの。昨日のうちに「チャンピオンTシャツをもらったら、1枚わたしに頂戴ね、今、ビールおごっておくから。」と取引しておいたのです。はい、予定通りゲットしました。



最後にダーリン、マスターズ連盟の事務所にて10月のバルカン選手権参加の申し込み。6~7日にかけてブルガリア・プロヴディフ(人口37万人、首都ソフィアに続く第2の都市)で行われます。今回私はお留守番。7日にブカレストで行われるクロス・ロッテリーを走ります。ベテランの部2連覇しているので、今年も逃したくない大会なのです。


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ウエルカム・パーティ

2007-08-25 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


ルーマニア全国から集まってくるベテラン・アスリートの試合、マスターズ選手権。初日の夕方からは、陸上競技連盟会館横に設けられたテラスでウエルカム・パーティです。メンバーでなくても応援の人も参加オッケー、わたしももぐりこみました。



ルジナ会長のお堅い挨拶から始まり、この一年間に対外試合などで活躍したメンバーの紹介と表彰、ワインで乾杯、トレーに乗ったおつまみが一人ずつに配られ、音楽が始まりダンスタイムです。
 


昨年もこの大会の応援に来ているし、9月にはギリシャ・アテネでのバルカン選手権ツアー(7日間)に一緒に連れて行ってもらったので、そのとき以来の再会の人もいます。みんなわたしが走ることが大好きなことを知ってくれているので、マスターズのメンバーではありませんが歓迎してくれるのです。
 


DJも入り、ダンス&ダンス&ダンス、あれ、盆踊りではありません、れっきとしたヨーロピアン・スタイルのダンスです。
 


飲み物やおつまみを配ってくださるのもマスターズのメンバー、ホステス役を務めてくださるドアムナ(=ご婦人)がたはドレスアップされています。



ルーマニア陸上競技連盟会館内での一枚。壁一面に世界大会で活躍するルーマニア・アスリートの写真が飾られています。真ん中の笑顔はシドニー・オリンピックでのサボー選手。女子5000mのゴールド・メダリストです。



夜が更けてもダンス&ダンス&ダンス。明日もまだ半日、競技があるんですよ~。年に一度の再会の人もいるのです、夏の夜のお祭りですね~。


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マスターズ選手権大会1日目

2007-08-25 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
この週末はルーマニア・マスターズ選手権大会。全国から女子30歳以上・男子35歳以上のアスリート達がブカレストに集まってきます。暑さがぶり返している今日の午後、3時半から競技開始、日没まで4時間ほどあります。

全国大会とはいえ陸上競技人口の少ないルーマニア、マスターズも少なく、どの競技も予選なし、出走してゴールすれば3位内入賞、と言う種目も多いです。

けれどもマスターズ選手権の主役はやはり年齢の高いクラスのシルバー・アスリートさんたち。みんな年に一度のこの大会での再会を喜び合い、競技を楽しんでいます。100mにはこんなアスリートも。つばの付いた帽子がチャーミングポイント。レースもこの帽子をかぶったまま出走されていました。



短距離・中距離と競技が進み、5時過ぎから女子と60歳以上の部の10000mスタート。まだまだ日は高く、トラック内は日陰なし、ものの5分もしないうちにみんな汗びっしょり、暑さにばててどんどんペースが落ちていくのが判ります。男子トップ選手、45分台でゴール。女子選手は52分台でした。



6時半を廻ると日の影がトラックの中にも落ちてきました、気温は高いままですが先のレースよりもまだまし。このレースにはマイダーリンとアレクサンドル・ヨニカ氏(大統領警護のお仕事をされている黒服さんのボス)、ビクター、そしてオープン参加で28歳のジョルジュが出走します。

ジョルジュは今年の4月8日から走り始めたばかりでダーリンたちと同じトラックで練習していてみんな友達になり、最近ではずっとビクターと一緒にトレーニングしています。ティーンエイジャーの頃から8年間キックボクシングの選手、世界選手権でドイツと韓国に遠征したこともある豪腕選手でしたが2001年に引退、今は建築士。



走ることが好きで走り始めたばかりですが6月にすでに初フルマラソン3時間21分で完走、これからが楽しみなニューフェイスなのです。写真のブルーユニフォームがジョルジュ、黄色がビクター(44歳)。

レースでは予想通りビクターが力強いペースでラップを刻み、3キロ過ぎにビクターから離れてしまったマイダーリン、ジョルジュは3位につけています。集団ではなくみな単独走、ビクターとダーリンの差はじりじり広がって行きます。



ダーリンとジョルジュの差はいったん縮まりかけて、「もしやジョルジュ、マイダーリンを食うかも?」と若手に期待したのですがここからは経験の差、マイダーリン持ち直していきました。37分07秒。

逆にジョルジュがラスト4周あたりからふらふらと蛇行走、あと3周、あと2周、と心配しながら見ていましたが、9600mで自分のストップウォッチを押してフィニッシュ、どうやら周回数を間違えてしまったようです。審判にあと1周走るように促されていましたが、本人、ラストスパートで1周を走ってきたので、もはや気力なし、そのまま走るのを止めてしまい、DNF(=途中棄権)となってしまいました。

走り終わったジョルジュの顔は真っ白、明らかに脱水症状か熱中症の始まりです。本人ももうろうとしているみたい、水分補給と救護所での酸素補給となりました。初のトラックレース、暑さの中でうまくペース配分できなかったようです。いつもビクターと一緒に練習しているので、ビクターを追うことしか考えていなかったようで、まだまだ自分のペースがつかみきれていないのです。

それにしてもさすが元キックボクサー、ふらふらになって蛇行しながらでも走っていました。パンチを受けてもキックを受けても戦い続けていたんでしょうね、ビクターに言わせるとキックボクシングは「impossible sport for me」、わたしもそう思います。



上の写真は、しばらくして元気を取り戻したジョルジュ。右側はジョルジュの友達で同じ頃から走り始めたアレクサンドル25歳。
 


トラック競技の最後は男子2000m障害。年齢の高いクラスが走ります。水郷越えのあるレース、軽やかに超えていく選手はいません、みんなドボ~ンと両足で着水、そのたびにギャラリーから拍手喝采。わたしも持参の横断幕で応援。



この横断幕、3日前のトルコ対ルーマニアのサッカーの国際親善試合会場の入り口で5レイで買っておいたもの。国旗を持っているサポーターもたくさんいました。

このマッチ、いつも走りに行くリア・マノリウのメイン・スタジアムでの試合だったのです。わたしはサッカーの応援には行きません、もちろんランナーの応援のために買っておきました。さっそく役に立ったみたいです~。


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日本から持ってきた本『エンデュアランス号漂流』

2007-08-24 | ルーマニア・わたしの日常


ルーマニアでは「日本語会話教本」くらいしか日本語表記にお目にかかれず、大変寂しい思いをしています。前回、日本に帰るとき、帰国便の中で日本語の新聞を隅から隅までむさぼるように読んでいました。

残念なことに、日本語の単行本はルーマニアでは手に入らないのです。ネット上で見る日本語も良いけれど日本の活字が恋しくなることがあります。
 
ブカレストの日本人学校を訪ねたときに、日本語の本を集めた書架がおいてありました。学校に赴任されていた先生方がルーを離れるときに寄付されたものが中心だそうで、残念ながら新刊本などはお目にかかれません。でも一般にも貸し出しをしてくれるので利用価値あり。
 
本はかさばらないけれども重いので、さて、さしあたって必要なガイドブックや辞書以外に日本からどんな本を持って行こうかしら?そんな中で友人が薦めてくれたのがこの本。走り仲間のあいだでひとまわり、みんなが廻し読みしてついにルーマニアまで旅してきました。

『エンデュアランス号漂流』、1914年の南極大陸横断英国隊の偉業を克明に忠実に描いたという冒険ドキュメンタリー。船は途中で沈没してしまい、南極の氷の海に取り残された28人が1年8ヵ月後に全員生還を果たす奇跡のノンフィクション。余りにも痛快な「勇気と感動の実話」、ルーマニアに来るまでの道中で一気に読み終えてしまいました。

そして、この週末また気温40℃を超えているブカレストで読み返し始めました。一日中氷点下、氷の海に閉ざされた南極、気温はマイナス40℃くらいにまで下がることもありそうです。
 
暑さがぶり返していますが、明日からの土&日はブカレストで「ルーマニア・マスターズ選手権大会」。私は日本人なので残念ながら参加資格なし、オープン参加も認められず、昨年に続き応援&写真撮影です。楽しみながら陸上競技に取り組むシルバーさんたち、健脚人生の大先輩、お手本です。


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