ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

2013年8月号目次

2013-08-31 | 目次


2013年8月号目次
A table of content:
2013-08-01 360度の展望、ポスタヴァルル
2013-08-02 ルシュノフ渓谷の冒険
2013-08-03 牛が優先、ルーマニアの田舎道
2013-08-04 荷馬車でやってくるスイカ売り
2013-08-05 ミッドナイトラン・ブカレスト
2013-08-06 バカロレア、成績発表は開示
2013-08-07 機知のサンタ
2013-08-08 ブカレストの熱帯夜
2013-08-09 Super Maratonului “Pe aici nu se trece”、歴史編
2013-08-10 Super Maratonului “Pe aici nu se trece”、マラソン大会編
2013-08-11
2013-08-12 ブカレストのキャビネット・トイレ
2013-08-13
2013-08-14 旅のお供はマイペーパー
2013-08-15 聖マリアの日
2013-08-16
2013-08-17
2013-08-18 切符を持っていなくても電車に乗れるの?
2013-08-19
2013-08-20
2013-08-21 白タクを排除
2013-08-22
2013-08-23
2013-08-24
2013-08-25
2013-08-26 靴がびしょ濡れになったとき
2013-08-27
2013-08-28 ルーマニアの言い習わし
2013-08-29 ついに『ルーマニア人犯罪組織』との表記!
2013-08-30
2013-08-31 2013年8月号目次


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ついに『ルーマニア人犯罪組織』との表記!

2013-08-29 | ルーマニア&あちこちで・びっくり
スキャンダルが続くルーマニア関連、ネット上の記事でついに『ルーマニア人犯罪組織』という表現が・・・。

スーパーハッカー関連のみならず、昨年夏の首都ブカレストでの女子大生強姦殺人事件、今年2月の東京・吉祥寺でおこった女性強盗殺人事件で逮捕されたのはルーマニア国籍で無職の少年(17)。
 
これはもう、ルーマニアのイメージが「怖い」だけのものに・・・。そんな国じゃないです、ルーマニア。そんな人たちばかりじゃないです、この国の人々。明るくて陽気でおおらか、人懐こい、いつも私はそう表現して来ました。私が出会う人たちは、多くがそんなルーマニア人たち。来て、見て、感じてほしい、ルーマニアの良さを。

ネット上の記事はこちら
不正にATMからカネ引き出す強盗団の被害防ぐための注意点 [2013/08/28]

世界20か国以上で24時間のうちに1万1777回(現在判明分)の不正引き出しが行なわれ、約40億円が盗まれた事件。“スーパーハッカー強盗団”とも称されるようになった出し子のひとりとして東京都心のコンビニのATMの前に立ったのはルーマニア国籍の23歳女だった。偽造キャッシュカードを使って10数店舗をハシゴし、数千万円の現金を手にした──。

私たちの銀行預金を狙っているのは、ルーマニア人犯罪組織だけではない。
 
ネットバンキングでの不正送金事件の発生数の推移をまとめると、4か月ほど前から急激に増えていることがわかる。今年1~7月の被害額は総額3億6000万円に上り、過去最悪の年間被害額(2011年)をすでに超えている。
 
ITジャーナリストの三上洋氏が解説する。 
「簡単にいえば、ネットバンキングのIDやパスワードを盗み、口座から勝手にお金を抜き取る犯罪のこと。昨年までは、一斉メールなどから銀行ソックリの偽サイトに誘導し、ログインのための個人情報を盗む『フィッシング』が主流だったが、ここ数か月で大流行しているのが、『ウイルス』によるものです。

その手口は、まずパソコンをウイルスに感染させる。これは特定のホームページを見るだけでも感染する。すると、例えば、あるメガバンクのサイトにログインすると、強制的に“セキュリティ上の問題が発生したので、もう1度、ID、パスワードを入力してください”などという別画面が表示される。銀行サイトと同じデザインなので、うっかり書き込んでしまうと、それらのデータが盗まれ、勝手に他の口座に送金されるなどの被害が発生するわけです」
 
この種の犯罪をするグループでは、出し子や不正送金先口座の名義人が約30人逮捕されているが、そのうち8割が中国人だという。
 
それでは、そのような被害を受けないために、私たちが注意を払うべきことはなにか。専門家に聞いた対策を以下に列挙するので、ぜひ実践していただきたい。
 
・口座の入出金記録をこまめに確認する。キャッシュカードばかり使って通帳の記帳などを怠ると、不正引き出しや不正送金にさえ気づかないことも。
 
・貯金用と普段使いの口座を分ける。前者はキャッシュカードを作らないようにすれば、スキミング対策になる。後者には高額な残高を入れないようにすれば、大きな被害を防げる。
 
・セキュリティ対策ソフトを導入するなど、ウイルス対策をしっかりやる。有料ソフトを使い、アップデートは怠らない。
 
・ウイルス感染のリスクを減らすため、重要な情報をやり取りするパソコンと、日常生活で使うパソコンをわける。
 
・わかりやすい暗証番号は避ける。不正によって口座からお金が失われた場合は、基本的に全額が銀行によって補償される。ただし、不正引き出しや不正送金の被害に遭った時、暗証番号をわかりやすいものにしていると全額補償されないこともある。
 
・メール、Facebook、Twitterなどのメッセージで送られてきたURLはクリックしない。フィッシングサイトである可能性がある。
 
サイバー犯罪は日々進化している。正しい知識を持つことが、我々の最大の防衛策だ。

※週刊ポスト2013年9月6日号


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ルーマニアの言い習わし

2013-08-28 | ルーマニア・ブカレストの日常


ブカレストでも二夜続けて雨が降り、明け方の気温はぐっと下がりました。日中はまだまだ暑くてノースリーブを着ているけれど、確かに、夏は終焉を見せようとしているようです。一晩中、窓は開けたままだけれど、未明にはタオルケットをしっかりかぶって寝るようになりました。
 
ルーマニアではこんな言い習わしがあります~8月15日の聖マリアの日を過ぎると、秋冬用の防寒の帽子を用意しなさい、と。夏の間、クローゼットにしまっていた帽子、早い目に取り出して陰干しをし、ナフタリン臭を風に飛ばして、寒くなる日の準備をしなさい、と。
 
確かに山間部ではすでに防寒のジャケットが必要。聖マリアの日の直後に訪れていたロシア・モンタナ、トランシルヴァニア地方の山あいの鉱山をもつ村~夜間の屋外コンサートに出かけるのに、上着を羽織っていきました。
 
先週末に訪れていたハリギタ地方のムレシュ、トレイルマラソンに参加するのにテント泊の予定でしたが、日没直後に急激な雨、午後8時を廻るとすでに気温14℃。おそらく明け方には10℃以下に下がりそう。夏用の寝袋しか持っていなかったため、急遽テント泊を取りやめ、宿泊施設に投宿しました。
 
翌日のトレイルマラソン本番でも、コースの半ば過ぎからごろごろ雷が鳴り出し、降られる前にゴールしたいな、と思っていたけれど、あと5キロの地点あたりから霰(アラレ)を伴う豪雷雨。向に見える山に稲妻が光り、白い粒がバラバラと落ちてきて、痛いほどに身体に当たります。「え!まだ夏なのに!!」、確かにそれは霰でした。
 
そしてブカレストに帰ってきてみると、二夜連続の雨。確かに季節は変わりつつあります。梅雨の無いルーマニア、6月半ばにすでに熱波が到来し、気温は42℃を超え、早い目に猛暑がやってきたけれど、そのぶん秋の訪れも早いはず。(←日中はまだ真夏の暑さ、これは期待を込めて書いています)私も言い習わしにしたがって、少しずつ衣替えを。


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靴がびしょ濡れになったとき

2013-08-26 | ルーマニア・わたしの日常


走っていて雨に合い、ランニングシューズがびしょ濡れになったけれど、シューズの履きかえを持っていないとき。いくら乾いた靴下に履きかえても、シューズがぬれていればすぐに靴下も濡れてしまい、足元から冷えと湿気が襲ってきます。

この日のマイダーリンも、テントや寝袋・防寒具でリュックが満杯になってしまい、シューズの履き替えは持ち合わせなし。
 
こんなときのワタクシ、マドモワゼルの作戦は==乾いた靴下を履いた上に、ビニール袋をはき(被せ)、それから濡れたシューズを履くのです。ビニール袋の中で靴下を履いた足は、多少は蒸れてくるけれど、靴から直接濡れてくる冷えや不快感よりもまし。

たとえばこれから列車に乗るときなど、駅まで「靴下+ビニール袋」で行き、列車の中では靴を脱ぎ、ビニール袋も脱いでおけば良いのです。
 
半信半疑だったダーリン、レース後の表彰式に行くのにこの「靴下+ビニール袋」で行き、いったん宿に戻って列車の時間待ちの後、次にシューズを履くときも、自分から進んでビニール袋を履いていました。マドモワゼルの作戦が良かったらしい♪
 
この記事を読んで半信半疑のかたも、ぜひ、お試しあれ~。


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白タクを排除

2013-08-21 | ルーマニア&あちこちで・びっくり

 
ルーマニアの玄関口ヘンリーコアンダ空港(旧称オトペニ空港)で、ちょっとした待ち時間をビールを飲みながらマイダーリンと過ごしていたとき。急にダーリン、すっくと席を立ち上がり、屋外へ出て行った誰かを追っていきました。程無くして戻ってきて。

「どうしたの?」
「今、僕は、2人のイスラエル人を助けてきた。」
 
聞くところによると、いまオトペニ空港に降り立ったばかりの2人のイスラエル人が、白タクドライバーの勧誘を受け入れ、一緒に出て行ったというのです。のんきにビールを飲んでいた私だけれど、一緒にいたマイダーリンはしっかりロビー内の様子を観察していたようです。もちろんダーリンはプライベート。それでも常時、警察手帳は携帯しています。
 
屋外の駐車場手前で追いつき、2人のイスラエル人を勧誘してきた白タクドライバーに警察手帳を見せ、「白タクの営業は許可されていない。違法なタクシーに乗ってはいけない。」と警告。イスラエル人たちは驚いて、タクシードライバーから離れていったといいます。
 
席に戻ってきたマイダーリンに事情を聞いているうち、その白タクドライバーがやってきました。白タクは違法とはいえ、自分の営業を妨害されたわけだから面白いはずは無し、文句を言いにきたのです~「お前、何様だと思って俺のすることを邪魔するんだ。○○(=行き先)まで50レイで交渉して、高いはずが無いだろう。」
 
ダーリン、穏やかに説得を始めました、「無許可の白タクやポーターは違法だ。それらがたむろしている温床から、去年の夏の事件は起こった。日本人女子大生の殺害事件だ、知っているだろう。」
 
そして続けて言うには、その事件のち、日本のODAで行われるはずのブカレスト地下鉄空港線への資金援助が凍結されていると説明したのです。これから6~7年もかかるだろうと言われている地下鉄工事、このために日本から専門家もやって来ているはずだけれど。
 
そんな話をしているうち、白タクドライバーが、ダーリンの隣にいる私に注目しました~「お前の連れている女は、なに人だ。」、なに人でもアンタに関係ないでしょ、と私は言いたかったけれど、マイダーリン~「日本人だ。」
 
白タクドライバー、にやっと笑い「だからお前はあの事件に敏感なんだな。」などと言い合っているうち、空港の警備員が通りがかり、瞬時に事情を察して、白タクドライバーはどこかへ連れて行かれました。
 
白タクを排除できたのはよかったけれど、ブカレスト地下鉄空港線計画はどうなっているのでしょう。この夏になって、ルーマニアの運輸大臣が、計画はお金がかかりすぎるから空港線はいらない、と言い出したとか。賄賂をもらっていたことも発覚し、ちょっとした騒ぎです。
 
EUから多大の援助を受け2011年に完成したバサラブ高架橋も、資金の無駄遣いだといわれながら出来てみればブカレスト市の環状道路の一大パイプとなって、無くてはならない美しい名所になりました。
 
いつになったらできるのかな、ブカレスト地下鉄空港線。もう、新設駅も駅名も決まっているのに。



関連記事:
昨夏の事件以来、空港の警備体制は強化、空港に降り立った私に誰も「タクシー?」とか聞いてこなくなりました。それよりもじろじろと、「あ、日本人女性がやって来た。」~のような感じでものすごく遠巻きに見られているような・・・。事件のすぐあとの空港利用の際の記事はこちらから。


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切符を持っていなくても電車に乗れるの?

2013-08-18 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
ルーマニア国鉄CFRでは、首都ブカレストのガラ・デ・ノルド駅を始めとして、すべての駅に改札口がありません。



出札窓口で切符を買い、構内の行き先表示板で列車番号・行き先とホームを確認して、乗り込みます。



ホームに係員がいることがあるけれど、検札は義務ではないらしく、切符を見せて何号車か尋ねると教えてくれる程度。



ノルド駅では、以前、無許可のポーターやタクシーの客引きを排除するため、改札口がありましたが、数年前に撤廃。ホームまで誰でも自由に出入りできます。駅構内は警察官・警備員が随時巡回し、安全は保たれています。



客車に乗り込んでも、「まもなく発車します」などのアナウンスは一切なし。ガラ・デ・ノルドは始発駅なので、ほぼ定刻に列車が動き始め、出発進行=。このとき、客車の扉が開いたまま、と言うことも多々あり。ドアが閉まってから動き始めるのではないので、要注意。(自動ドアではない手動ドアもたくさんある!)

その後、車掌さんがコンパートメントを廻ってきて検札となります。時々、自分の指定席であるはずのところへ、ほかの人が座っている場合があって、その人に直接言っても聞いてくれない場合は、車掌さんに申し出て自分の席を確保しましょう。

また、グループで席が離れてしまった場合、そこに座っている人に交渉して席を譲ってもらえることもあります。このあたり、話しかけやすく融通が利くのがルーマニア人の良いところ。

検札を済ませたからと言って、切符の所在をおろそかにしてはいけません。再度検札がやってくることもあります。次なる検札は複数体制。

本来の車掌さんが賄賂を受け取って不正乗車を黙認していないかどうか、車掌を監視する監察官が一緒にやってくるのです。ルーマニア国鉄CFRはまだまだ国営、同僚を監視するシステムがあるのは、共産主義の名残?

そして気をつけなければならないのが、降りるとき。とにかく車内アナウンスは一切なし、「次は○○駅、約○分で到着です。」などと親切に教えてくれないので、切符に書かれた到着予定時刻と首っ引きで時計をにらみ、その時刻には降車口あたりで待機。

が、遅れることも多々あるので、到着時刻に駅に止まったからと言って、自分の目的駅でない場合もあり。しっかり駅名を確認してから降車しましょう。



こんなふうな国鉄事情ですが、乗っているルーマニア人達は慌てもせず慣れたもの。車内アナウンスが無くても、田舎の小さな駅で止まっても、降りたい人はちゃんと降りていきます。

隣や向かいに同じ目的駅で降りる人がいればラッキー、その人の行動に合わせればいいから。「どちらまで?」~そんなひと言から始まるコミュニケーション、ひとつのコンパートメントに偶然乗り合わせた人たち同士、長距離を乗る中ですっかりおしゃべりに花が咲き、降りる駅が来れば、まるで旧知の友人たちのように別れを惜しむのです。

旅行で訪れる観光客ならルーマニア語が得意な人は少ないけれど、人懐こいルーマニア人との旅の中での出会い、言葉がわからないから、と言って寝たふりを決め込まず、身振り手振りでのコミュニケーションも楽しいかも。

関連記事:
切符を持たずして3時間半ほど国鉄に乗り、無事ブカレストに帰還したラン友の記事(こちら)もあわせてどうぞ。


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聖マリアの日

2013-08-15 | ルーマニア・ブカレストの日常


祝日の少ないルーマニアのカレンダー、8月の真ん中にぽつりと聖マリアの日。これは宗教上のサルバトアレ(祝日)ですが、カレンダー上の休日にもなっています。名称の通り、マリアさまの記念日。日本でもお盆、カレンダー上では赤数字になっていませんが、「盆休み」の習慣があります。
 
ルーマニアと日本、遠く離れているけれど宗教上の大事な日が8月の15日。この日を過ぎると、なんとはなしに、暑かった夏ももうそろそろ終焉を見せるのかな、と。

一番上の写真は、『ウラジーミルの生神女』。wikipediaより拝借。
 

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旅のお供はマイペーパー

2013-08-14 | ルーマニア&あちこちで・びっくり

 
ルーマニアで星の並んだホテルに宿泊するのではないバックパッカーの旅のお供はトイレットペーパー、これ、断言できます♪ポケットティッシュなどと言う小さなものだといくつ必要になるかわからないので、で~んとトイレットペーパー一巻きをもっていると安心。というのも、旅先の各地のトイレで、トイレットペーパーが必ずしも備え付けられていると言うわけではないのです。
 


たとえば移動の手段、ルーマニア国鉄CFRのトイレ。新型車両だとそれなりに掃除はされていても、日本のJR車両のトイレのように快適、とは言いがたいです。ペーパーもあったり無かったり。備え付けられていたとしても、ごわごわザラザラ、ちょっと恐ろしくなるくらいの硬質。なので、自分の使い慣れたマイペーパーを持参していれば安心。
 


念のため、国鉄車両内のトイレは無料。日本人旅行者が、「このトイレは有料だ。」と言われ、使用料を要求され、言われるがままに払った人がいる、と聞きましたが、本来は無料。

駅構内のトイレはたいてい、1レウほどの使用料がかかります。駅での待ち時間にトイレに行きたくなったとき、ホームに泊まっている車両に潜り込み、トイレを済ませたこともあるマドモワゼル!!、この作戦の場合は、その列車の発車時刻を確かめてから。・・・用を足している間に列車が動き始めた、などということにならないよう。もちろんいつでもペーパーは携帯。
 
ちゃんとしたレストランだとたいていきれいなトイレが併設されているけれど、スタンドバーや屋台形式のお店だと、トイレも期待できません。便器はあってもペーパー無しのところも多いので、自分のペーパーがあれば安心。
 


ホテル、と名のつくところであれば、ほぼトイレットペーパーの心配はいらないけれど、連泊でも補充されなかったり、ごわごわ硬質ペーパーだったりするので、やっぱりお気に入りのペーパーがあれば心強し(3つ星以上だとほぼトイレットペーパーの心配はいりません)。
 


ペンションに宿泊する場合もおなじ、無くなっても補充無しとか、補充のためにチップが必要だったりとか、硬質紙だったりするので、持参しましょう。
 
民宿の場合、これはもはや民泊、となります。そのお家の人が空き部屋を旅人に提供してくれるもの。台所を使わせてくれたりするけれど、お家の人も使うところ。当然ながら、トイレやお風呂も共同になるので、「一夜の宿を提供してもらって、使わせてもらっている」という感覚でアットホームに滞在できます。自分の家でそうするように、使った後はきれいにしておきましょう。
 


タベレ(=tabele)と呼ばれる簡易宿泊施設の場合は、トイレットペーパーは自分でもって行くこと。備え付けが無いのが当たり前。シーツは宿泊者ごとに新しくしてくれるけれど、毛布は誰が使ったかわからないようなもの、自分の寝袋を持参する人も多いです。
 
学校の寮(=高校や大学の寮を、学休期に一般に提供してくれる)に泊まる場合も同じ、ペーパーと寝袋があればより安心。タベレや寮になると、お湯が出ないこともあるので、シャワーブースで素っ裸になる前にお湯が出るかどうか確認==。
 


キャンプする場合は、すべて自分で持って行きましょう。ルーマニアでは、指定のキャンプ場でなくても、ほぼどこでもテントを張ることが出来ます。湖や川の近くや海ばたなど、ほとんど規制はありません。規制があるとすれば、「熊出没注意」のためのキャンプ指定地。
 


以上、ルーマニアであらゆるタイプの宿泊施設に泊まった経験からまとめてみました。日本からの旅行者だと、ウエスタンスタイルのホテルに宿泊する場合が多いので、たぶん心配はないと思うけれど・・・。

追記:
移動の手段、長距離バスの旅の用足し。6~7時間の乗車となる路線の場合、2時間ごとくらいにトイレ休憩があります。たいてい提携しているレストランやドライブインで止まってくれるのですが、この場合、トイレは必ず有料(ペーパーもそれなりのものが提供されます)。使用料1レウほど。止るたびにトイレに行く習慣のある日本人のワタクシ、マドモワゼル、トイレ貧乏になります=(3回トイレに行っても3レイだから、知れているけれど。)

移動の手段、マイカーの場合の用足し。トイレはガソリンスタンドで済ませましょう。ペトロムやOMV、ロムペトロルなど、大手のガソリンスタンドはミニショップとミニスタンド併設、トイレもきれいでペーパーも安心して使用できます。もちろん、ガソリンを入れなくても利用可。ミニショップは、飲料水やスナックなど揃っていて便利だけれど、コンビニ以上に割高。
地方へ行くと、地元のガソリンスタンドがあったりします。この場合、トイレが有料だったりするけれど、必要なときに背に腹は換えられない、1レウの出費を惜しんではいけません~。

でも、あらゆる場面において殿方は簡便に用を済ませていたりして、ワタクシ、マドモワゼル、こればっかりは男並みには・・・・。


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ブカレストのキャビネット・トイレ

2013-08-12 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
3~4年前から、少しずつ増えてきました、ブカレストのキャビネット・トイレ。公園や地下鉄駅を上がったところなどに設置。外のパネルを見て、緑色シグナルが出ていれば、使用可能、ボタンを押して自動ドアを開けます。(黄色シグナルは使用中、赤シグナルは清掃中)
 
自動でドアが閉まるので、ドアが閉まるまではパンツに手をかけず待機(この自動ドア、かなりゆったりと動くので、切羽詰っているときはじれったく感じることも)。
 
内部のボタンは3種類。真ん中がトイレットペーパー。一度押すと10センチくらい出てきます、3度までプッシュ可。シングルペーパー30センチで、うまく用が足せない人は自分のペーパーを使いましょう。また、ペーパーが品切れのときもあるので、自分のペーパーはいつも持っておくこと。
 
左端が、手を洗うための水。ここを押すと、最初2秒くらい水が出て、次に洗浄液が出ます、そしてまた水。右端が、手を乾かすためのドライヤー。至れり尽くせりです。

赤のドアロック解錠ボタンを押すと、ドアが開いて外に出ることが出来ます。そして自動的に閉まり、1分ほどの洗浄。この洗浄時間があるので、前の人が出てきたからといって、交代に個室内に入ることは出来ません。しばしお待ちを。
 
洗浄はキャビネット内を水で洗うらしく、すぐそのあとに入ると水浸し。でも、前の人の落し物が残っていることも無く、いちおう洗われていると言う安心感はあります。
 


ただしこのトイレ、便座は無く便器だけなので、女性が使用するときは空気椅子状態。少なくとも私が使用するときはその状態。ランナーで太ももを鍛えていてよかった、と思える瞬間です。
 
このキャビネット・トイレが、公園や屋外の公共の場所で一番きれいに保たれているトイレ。どの公園にも常設の建物としてのトイレは無く、プラスチックの箱型エコ・トイレが、大きな公園ならいくつかある程度。

ブカレストを網羅している地下鉄駅でも、公共トイレが設置されているところのほうが断然少なく、市内外出の折にはトイレの在りかをかならず頭に入れておいて、早い目に準備すべし。
 
困ったときには、レストランに駆け込むしかなし。または、大きなショッピングモールにも、きれいなトイレがあります。トイレ事情はその国ならでは、日本のように安心してトイレを使える国は、本当に有難い(しかもどこも無料!)。


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Super Maratonului “Pe aici nu se trece”、マラソン大会編

2013-08-10 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


第1次世界大戦で戦場になったルーマニアの国土、モルドヴァ地方、Soveja~Mărăşti~Mărăşeşti、この戦線を三種目のランでたどるマラソン大会。

ランの種別:
その1)46キロ・スーパーマラソン
大きなドームの戦没者慰霊碑のあるマラシェシュティからマラシュティまで現在の国道をたどると46キロ・スーパーマラソン。
その2)ハーフマラソン
スーパーマラソンの半ば過ぎ、Străoane(ストラオアネ)にあるエカテリーナ碑(この戦いの唯一の女性兵士)からマラシュティまで21キロ、ハーフマラソン。
その3)マラソン
ソヴェジャからマラシュティまで42キロのマラソン。



私の参加したスーパーマラソン46キロのスタートはMărăşeşti(マラシェシュティ)の戦没者の記念碑公園から。当時の最高指揮官アレクサンドル・アヴェレスクの棺の安置されたモニュメントの地下で、このマラソンのために特別に早朝5時半から開催された慰霊祭。市長さんの言葉の中に、同日の広島原爆記念日へのメッセージもありました。参列者がナンバーカードをつけているのは、これからマラソンをスタートするから。
 


国旗を掲げながら記念碑公園を2周回。
 


このマラソン大会は今回で3回目。前回までの2回は、この逆ルート、マラシュティからここマラシェシュティの記念碑公園がフィニッシュのスーパーマラソン46キロ。第3回大会の今年は、42キロのマラソンとハーフマラソンが新設、それぞれ別地点からスタート。昨年46キロを走ったワタクシ、マドモワゼル、今年は逆ルートをたどりたくて同じ距離のスーパーマラソンにエントリー。でも、42キロに人気が集中し、46キロを走るのは私を含めて6名だけ。
 
それでも、先導に白バイ&監察にパトカー&最後尾に救急車が付いてくれて、地元警察も救急も全面的に協力。おかげで道に迷う心配もなし、日陰の少ない国道で熱射病になってもすぐに救護されます。


 
盛夏の暑い時期なので、午前6時スタート。ほどなくして日の出。



最初は国旗を掲げながらグループ走。途中いくつかのモニュメントで止まりながら。1917年の英雄碑。地元の人たちと、ハーフマラソンのランナーも一緒に記念撮影。



地元の人たちはこれから先回りしてエイド設営。ハーフランナーは、同じ道をハーフのスタート地点まで運ばれていきます。
 


この戦場で戦死したドイツ兵の慰霊碑。子供達が薔薇の花を携えて待っていてくれました。



ワインの産地、パンチウ市。軍服を着たお偉いさんも私達を歓迎。ここはまだ15キロ地点くらい。ここからだんだん先頭のペースが速くなり、私はマイペース&風景写真の撮影に。



あれれ、黒人ランナーに注目、ハーフ参加予定のテネ(カメルーン人)ですが、8時半スタートを待ちきれずにスーパーマラソンに合流。ウォーミングアップかな。
 


ハーフのスタート地点、ストラオアネのエカテリーナ碑。グループ走からはずれ、私ひとりで到着。8時30分スタートのハーフマラソンはすでに出て行ってしまったけれど、多くの人が待っていてくれました。
  


国道脇はトウモロコシ畑。それにしても日差しが強い。
 


物珍しげに振り返ってくれる子供達。アジア人の私も珍しいだろうけれど、先を走っているはずの黒人のテネ(カメルーン人)もさぞかし珍しかろう。
 
地元の人たちも全面協力と温かいもてなし、ほぼ3キロごとの給水所はすべて地元の人たちによるもの。これだけ給水があれば、水不足の心配もなし。



子供達も民族衣装を着てエイドステーションに出てくれました。



途中の国道、かんかん照りの道端にエイド設営されています。待ってくれているのは子供達だけ。「ここは太陽が強くて暑すぎるから、ランナーが来ないときは、日陰に入って待っているのよ。」、思わず声をかけてしまいます。
 


おでこをテカテカに日焼けさせてしまった女の子、「暑くて(エイドの)チョコレートが溶けちゃった。」~チョコのことよりも、あなたがそんなに日焼けして、大丈夫?日陰で待機するのしていてね。
 


マラシュティの村まで、最後の5キロは穏やかなのぼり。この上に英雄碑が待っていると思うと、歩いたり出来ません。



村に入ると、こんな大声援。もともとルーマニアの村人たちは、自分の家の前で隣近所の人たちと井戸端会議をするのが大好き。そのためのベンチが設けてあったりするほど。この日はマラソンランナーが走ってくるというので、より多くの人が井戸端会議に参加していたかな。
 


英雄碑公園の入り口で渡されたトーチ。地元の子供達も一緒に走ってくれます。Tシャツには“Pe aici nu se trece”。



この子達の曾おじいさんやその先の人たちが守ってくれたこの村。武勇談を聞かされ、悲しい犠牲ではあったけれども自分の祖先を誇りに思っていることでしょう。


 
「日本人がルーマニアの歴史に敬意を表しながらマラソンを完走しました。」、2年連続2度目の参加で、すっかりお馴染みに。


 
ランナーを一人ひとり迎えるたびに、郷土楽器「spulber」(grup de buciumaşi / hornblower gruop)の音が響き渡ります。



この日を記念して、最寄の基地フォクシャニ(Focşani)から3機の演舞飛行も。地上すれすれを通り、大喝采。
 


すべてのランのフィニッシュ地点はここ、マラシュティ。最終ランナーを待って、英雄碑の地下で慰霊祭。戦没者の弔いなので赤ワインやコリヴァ(麦を甘く煮た弔い菓子)も振舞われました。
 


さらに場所を小・中学校へ移して昼食会。細長い講堂で子供達もランナーも一緒に食事。表彰式もここで。
 


校舎の前で記念撮影。このマラソン大会は単なる走り競技にあらず。



先代の歴史に英雄を偲び、唯一心と愛国心からスポーツの教育的価値を信じ、実行するランナー達のメッセージをこめたイベント。



カメルーン人のテネと。人懐こい笑顔で人気者。


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