ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

2012年7月号目次

2012-07-31 | 目次


A table of content:
2012-07-01
2012-07-02 ギリシャでのバカンス
2012-07-03 ルーマニアにもありました!
2012-07-04
2012-07-05 余りもののサクランボ
2012-07-06 立ち乗り禁止
2012-07-07
2012-07-08
2012-07-09
2012-07-10 マウンテンランニング・GPシリーズ暫定3位
2012-07-11 今年も走っています、Trans Romania Run2012
2012-07-12 トレイルシューズ選びは難しい
2012-07-13 窓を開けて風を通すのを嫌う人
2012-07-14
2012-07-15 ルーマニア長距離路線バス、予約なしの押し合いへしあい
2012-07-16
2012-07-17 ミッドナイトラン・ブカレスト
2012-07-18
2012-07-19 今年は参戦、マラソン7500
2012-07-20
2012-07-21 ペア部門、2位入賞
2012-07-22
2012-07-23
2012-07-24 「国民投票に行くな」と言い出した!
2012-07-25 こんな作戦もある!
2012-07-26 金メダルの記念日
2012-07-27 一足お先に銀メダル獲得♪
2012-07-28 サン・ジョルジュ・ハーフマラソン
2012-07-29 ルーマニア国歌記念日
2012-07-30 ビキニで国民投票
2012-07-31 2012年7月号目次



  
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サン・ジョルジュ・ハーフマラソン

2012-07-31 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


土曜日のサン・ジョルジュでのハーフマラソン。しばらくトレイルの42キロレースが続いて、それらを無事に完走していたので、21キロレースを甘く見ていました。アスファルトの路面は硬く、9時20分スタートから街中の気温もぐんぐん上昇。後半完全にばててしまったけれど、何とか女子トップゴール。

上の写真は、男子の入賞選手たちと記念撮影。男子優勝はトライアスロンから参戦の若手選手。表彰台の上で肩を組んでもらって、得した気分==♪お話もしたし~。
 
このレース、今回が10回記念大会。5年ぶり3度目の参加。数年前はまだ走っている人も少なかったけれど、いまやルーマニアもランニングブーム。表題のハーフマラソンに加え、3人でリレーする駅伝、ちびっ子レース、ローラーブレードでのハーフのレースも開催され、にぎやかになりました。
 
ブカレストからサン・ジョルジュ(Sfântu Gheorghe=ルーマニア語読みするとスフントゥ・ゲオルゲ)までブラショフ経由直通列車で3時間半。過去2度の参加のときには、駅を降り立ったときブカレストから参加のランナーたちに出会ったものだけれど、昨今のラン・ブームで各地に大会が新設。

この週末も、ブラショフの手前ルシュナフ(Râsnav)でトレイルランの大会が開催されるとあって、ブカレストランナーたちの多くがこちらへ参戦。以前は、ルーマニア国内で開催される大会を探して遠くまで行ったものだけれど、いまや、その数が多くなったのでどの大会に参加するか、迷うほど。
 
開催10回を数えた大会ですが、地元の手作りの良さを残しています。主催者が手配してくれる宿は、高校の寮。いまは夏休みなので、学生たちはいません。その空き部屋をランナーたちに開放してくれるのです。主催者のボスが、この高校の先生をしていることから実現。でも、5年前はたしか10レイほどだった宿泊費(=シーツ洗濯代に充当)が25レイになっていました。
 


旧共産主義の時代からの古い高校、寮も簡素で、大きめの部屋に8つのパイプベッドが並んでいるだけ。日本でいうところの雑魚寝(ざこね)に近いです。上の写真は、レース当日、アディゼロ・ジャパンをはいて準備するマイダーリン。
 


主催者のボス、タマシュさんと。ご自身もランナーで、ブカレストの大会にもよく参戦。5年ぶり参加の私を温かく迎えてくださいました。企業がスポンサーについて各地でどんどんマラソン大会が新設されているルーマニアですが、この大会のような手作りのイベントも続いていってほしいものです。
 


いただいたトロフィー。この市のメイン広場にある銅像が描かれています。


  
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ビキニで国民投票

2012-07-30 | ルーマニア・ブカレストの日常


バカンスシーズンと熱波、これらが日曜日の投票率をにらむ鍵でした。なんと言っても大統領弾劾の是非を問う国民投票、有権者の過半数となる投票率があって始めて、国民投票が成立するのです(=ちなみにEUの標準としては、過半数の投票率で国民投票が成立する、と言う条文はなく、ルーマニア独自の基準)。
 
有権者はざっと見積もって1800万人、過半数となると900万人の投票が必要。ただでさえ国外に出稼ぎに行っている人も多く、その数200万とも300万とも言われています(=闇で働きに行っている人も多いので、正式な数字はつかみどころがない)。

そしてバカンスシーズン。たとえば、人口200万を抱える首都ブカレストはガラガラ、誰も熱波の到来したブカレストに残留したがらず、海へ山へとお出かけ。全国的な熱波で、家にいる人もこの強い太陽の下、不必要に外出したがらないのが通常。国民投票は必要なはずですが・・・。
 


そこで、選挙管理委員会の粋なはからい~ビーチリゾートにも山の避暑地にも投票所を設け、誰でも投票できるようにしました。国民IDカードさえ持参すれば、ビキニ姿でも投票所に入場でき、投票できるのです。日中は暑すぎるので、投票時間も朝の7時から夜11時のロングラン。
 
朝から晩まで、数社のテレビ番組が「国民投票特集」。各地の投票所の風景を写し、少しずつ積みあがっていく投票率を速報。野党連合の政治家たちは、過ごしやすい早朝のうちに投票。黒海沿岸リゾート・コンスタンツァでは、赤いベレー帽をかぶった市長に先導され、白と黒の水着姿の美女たちが、そのあらわな姿のまま投票。このルポルタージュはヤラセっぽいけれど、ごく普通の市民もビキニ姿で投票(~マイダーリンが言うには、「僕もこの投票所で投票したかったよ==」)

が、リゾート地にいる人たちの大多数が、無関心。水着姿で浜辺に寝転び、ビールを傾けている人たち、森林浴をしながらバーベキューに舌鼓を打っている人たち、「え、投票所なんてここにあるの?」「行かないんじゃないかな~。」、まるで他人事。
 
国外の在外ルーマニア大使館での投票風景も。ロンドンにいるオリンピック選手たちは投票したのかなあ?期待のフェンシング、ドミトレスク選手はメダルを逃がしました。ルーマニア男子体操も予選通過ならず。
 
テレビにかじりついてオリンピックと国民投票のニュースを見ていて、午後2時現在の投票率22%台。日が傾いて午後8時には35%台。なかなか過半数を超えそうにない。各地の投票率を見ると、ハリギタ県で10%に届かない投票率。

この投票率の低さは?この県は、トランシルバニア地方の中でも特にハンガリー系住民の多いところ。町の名称や道路交通標識もハンガリー語とルーマニア語の二本立て。
 
なんとこのハリギタ県ツシュナド市へ、この当日、ハンガリーのブダペストからハンガリーの首相オルバン・ヴィクトル氏(Orbán Viktor)がやってきて、「国民投票へ行かないように。」と演説を行ったと言うのです。なぜわざわざ隣の国からやってくるの?いずれにせよ結果として、ハンガリー系住民の投票ボイコットが明らかに数字で現れています。
 
深夜までテレビに首っ引き、同じ時間に、オリンピック女子体操の予選5組。日本とルーマニアが同じ班だったけれど、こちらはほとんど見ていませんでした。予選5組が始まったとき、「同じ班だよ、ルーマニアと日本!」とマイダーリンがシャワー中の私をわざわざ呼びに来たけれど、メダルを狙うルーマニア女子体操、予選通過は当然だとして、その後ダーリンはチャンネルを合わせませんでした。確認した結果は、ルーマニア4位、日本6位で予選通過。種目別個人総合でも、二人ずつ決勝へ。
 
国民投票は、暫定投票率は45.9%で、過半数を超えず、不成立に。職務停止中のバセスク大統領はその日のうちに「ルーマニア人は国民投票を無効にした」と勝利宣言。続投が決まりました。この結果がEUのなかでどう受け止められるのか。

2004年12月就任、2009年12月再任、任期5年のバセスク大統領、まだしばらく任期があります。この間、野党選出の首相と権力争いを繰り広げ、国政のことなど置き去りになるに違いない、と大多数の見方。
 
  
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ルーマニア国歌記念日

2012-07-29 | ルーマニア・ブカレストの日常
ルーマニアで大統領弾劾の是非を問う国民投票が行われているこの日曜日は、ルーマニア国歌の記念日。1848年の同じ日に、初めて歌われたのを記念して。当時のルーマニアはオスマン帝国の支配下。そのオスマントルコからの独立を促す革命歌だったのです。(詳しくは過去の記事、こちらから)
 
ルーマニアの国歌は『目覚めよ、ルーマニア人!』(日本語訳、ルーマニア語:Deşteaptă-te române!)。国家行事では必ず歌われるし、スポーツの場でも歌われます(=マイダーリンの全ルーマニア警察官対抗陸上競技選手権の式典でももちろん歌っています)。


 
私たちが参加する市民マラソン大会でも、特にメッセージ性の高い大会~12月1日のルーマニア統一の日記念マラソン大会(↑上の写真、記事はこちらから)、5月10日のロイヤル・マラソン(=ルーマニア王家にちなんだマラソン大会)でもみんなで斉唱。次の8月6日の「Maraton Pe aici nu se trece」(=直訳すると、ここを通さないぞ、マラソン大会)でも歌うことになります。
 
マラソン大会のこのユニークなネーミングは、第1次世界大戦でのルーマニア軍の英雄たちをたたえるもの。95年前、モルドヴァ地方マラシュティとマラセシュティ(Marasti si Marasesti)での、ドイツ・ロシア・ハンガリー・オーストリアとフランス連合軍との激闘で、ルーマニアはこの地を死守(=ここを通さないぞ)、犠牲者数百万の結果ではあったものの、結果的にこの大戦に勝利し、1918年のルーマニア統一を成し遂げたのです。
 
今日のルーマニア国歌記念日の式典は、キャロル公園の無名戦士の碑の前で盛大に行われました。敬意、感謝、尊敬、和解と友情(Omagiu, Recunostinta, Respect, Reconciliere si Prietenie)、それらの気持ちをこめて国歌を歌うルーマニア人の、心からの愛国心を感じることが出来ます。
 
さて、国民投票とルーマニア国歌記念日が重なったこの日、ルーマニア人は投票に行ったのかなあ・・・?目覚めよ、ルーマニア人==!


  
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一足お先に銀メダル獲得♪

2012-07-27 | ルーマニア・わたしの日常

 
獲得、と言うより、正しくは「当選」、私のいただいた銀メダル(medalie de argint)はこれ。本物のシルバー925(証明書つき)。愛用しているジェロビタール製品のUV対策商品のキャンペーンで当選。商品についているシールのコード番号、これをSMS(ショートメッセージ)にて送信、かんたん応募。が、このあとが日本とは異なる経緯でした。


(↑ジェロビタール・サンのキャンペーン対象商品)
 
コード番号をSMSで送信すると、「受け付けました」メールが返ってきます。「コード番号とお買い上げの際のレシートを保存して置いてください」と書いてありましたが、あまり気にも留めず。
 
しばらくすると、「当選しました!」メールが送られてきました。個人情報を送れ、と書いてあったのであまり信用せず、そのまま放置。そうすると、もう一度、「当選しました!」メールがやってきて、「48時間以内にコード番号と購入の際のレシートをスキャンして送れ、個人情報を送れ、パソコンメールでも可。」と書いてありました。
 
でも、このメールを受信したのは、ギリシャでのバカンス中。10日間の滞在で、指定の48時間以内にはブカレストに戻る予定もなし、「あ~あ、期限のチャンスを逃がしたかな。個人情報を送るのも胡散臭いし。」とあきらめ気味。
 
それでも、ブカレストに戻ってからweb-siteにアクセスすると、ジェロビタールのキャンペーンサイト、おそらく本物でしょう。と判断して、e-メールで、「コード番号と住所&氏名」を送りました。でも、レシートは無し。応募したことをすっかり忘れ、財布にたまってきたレシートを、いつものように数日分、まとめて捨ててしまっていたのです。
 
指定の時間内に送信していないし、指定のレシートも送っていないので、きっとこれは対象外になるだろう、とあきらめていたところ・・・電話が鳴りました。

「僕はジェロビタールのプロモーション会社のものです。当選おめでとうございます。あなたは日本人ですか?レシートが送られてきていないけれど、手元にはありませんか?」~ていねいに質問いただきました。

「レシートは捨ててしまいました。当選するとは思っていなかったので。」~「では、もう一度同じ商品を買って、そのレシートをスキャンして送ってください。いくらでジェロビタール商品が販売されているか、調べています。」、なるほど、ジェロビタールはお気に入りなのでもう一本くらい買っておいても大丈夫。日差しの強い夏はまだまだ続きます。
 
それでも、買いに行くのが面倒で(=最寄の2箇所のスーパーには売っていないため)、これまた10日間以上、放置。・・・また、電話が鳴りました。「僕はジェロビタールのプロモーション会社のものです。ジェロビタールの本社と話をしました、レシートがなくても大丈夫、当選品を我が社までピックアップに来てください。」
 
住所・氏名を送っているので、その名前から日本人と判断してくれたみたい。ちょうど前日に追加のジェロビタール商品を買ってレシートもゲットしています。でも、キャンペーンの方針で、当選商品を送付する、と言うシステムではありません、IDカードを持って取りに行かなければならないのです。コード番号とレシートがあれば鬼に金棒、堂々とプロモーション会社に出向くことに。
 
「場所がわからなければ、いつでも僕に電話をしてください。迎えに行きますから。」~なんだかやけに親切だなあ??でも、近くまで行き着いたけれど場所を特定できず、結局迎えに来てもらうことに。
 
この街では珍しい日本人(アジア人)だから、顔を知らなくてもすぐに見つけてもらえます、「ああ、あなたですね。わたしはエドワード。」~「!!」。「わたしはエドワード。」の部分が、たしかに日本語でした。え?この人、日本語を話すの??
 
彼の勤める会社まで歩きながら、話をしました(in 英語)。キャンペーンに当選したけれど48時間以内に送信しなかったし、レシートの添付もなく、条件を満たしていないのに、何度も親切に電話をいただいて、ありがとう、と。

「僕は日本が大好き。僕の最初のコンタクトは武道、子供のころ、柔道を習っていました。僕の元彼女は、高校で日本語を勉強していました。日本人はお互い尊敬しあって、皆ていねいに仕事をする、だから僕も見習いたい。」、私の名前から、日本人と判断して、親切に接してくれたのです。
 
おお、ありがたや、日本人であること。こんなところでも日本人であることが注目され、キャンペーン当選商品を無事受け取ることが出来ました。都合の悪いときに中国人の振りをしている場合ではありません、日本人であることを最大の誇りにに、堂々と行動しなければ。

メモです:
今回大変親切にしてくださったのは、プロモーション会社グループ・シャプテ(Grup Sapte)のエドワードさん。ありがとうございました、ご恩は忘れません、きっと何かの形でお返ししたいです。

  
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金メダルの記念日

2012-07-26 | ルーマニア・ブカレストの日常


いよいよオリンピック、ルーマニアの期待は女子体操・カヌー・フェンシングなど。目指すはAUR、AURは金メダル。



特に体操は、先のヨーロッパ選手権を制し、意気上がるところ。



そして、ルーマニアの女子体操と言えばこのかた、ナディア・コマネチさん。彼女がモントリオール五輪で最初に10点満点を出した日(=7月18日)は、ルーマニアでもちょっとした記念日になっています。ワタクシ、マドモワゼル的にも、コマネチ記念日と命名。
 




私たち、マラソン仲間の記念日といえば、8月18日。2008年の北京五輪女子マラソンで、コンスタンティナ・ディツァが金メダルに輝いた日。

北京とルーマニア、時差の関係で金メダルゴールはごく早朝のこと。彼女のフィニッシュをライブ中継で見ていたラン仲間はほとんどいません。「朝起きて、テレビのニュースを見たら、女子マラソンで金メダルを取っていたよ。あれには驚いた。」と、みんな期待していなかっただけに、その快挙を称えます。


 
それから4年。オリンピックイヤーの今年、8月18日を『マラソンランナーの日』として、マラソン大会が開かれます。マラソンと言うからにはもちろん42キロ。ブカレスト南方から国道を一路北上し、市内中心部のキャロル公園の英雄たちの碑の前にゴール。
 
今週も10日間続けて熱波予報のブカレスト、気温は39℃。ものすごい熱風。8月もまだまだ暑そう、山の中ならともかく、アスファルトの上を走れるかなあ?

Go for London:


上の写真は、チーム・ルーマニア、オリンピック公式ユニフォーム。
国旗の色である鮮やかな「赤・黄・青」を使わず、シックな感じ。

記事中のディツァの写真は、ブカレストのリア・マノリウ総合運動公園内室内陸上競技場内に掲げられたもの。間違いなくルーマニア陸上界のヒロインです。


  
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こんな作戦もある!

2012-07-25 | ルーマニア・ブカレストの日常
 

ルーマニア大統領バセスク弾劾の国民選挙を次の日曜に控え、テレビのニュースや討論会はそのことで持ちきり。街には「バセスクにさようなら」の横断幕が、いたるところに。
 


そして今日、ついにこんなレポートが上がってきました。バセスクが貧しい人々にお金を貸し与え、その代わりに国民IDカードを数日間、預かるというのです。担保にIDカードなの?
 
ルーマニアの選挙には、日本の選挙のときに選挙管理委員会から個人宛に届く葉書のようなものは存在しません。国民IDカードを持って、そのカードに記載の住所の管轄内の投票所に行くのです。IDカードがなければ、投票できません。

「葉書が届いていなくても選挙人名簿に登録されていれば・・・云々・・・」の、日本のシステムとは異なるのです。つまり、IDカードをしばらくの間個人から取り上げ、投票に行けないようにする作戦。これで投票率が下がれば、国民投票自体の効力を失い、自分は大統領の座にとどまることが出来る、と言うわけ(=大統領弾劾の重要項目なので、有権者の過半数の投票率が必要)。こんな作戦って、ありえるのかな?
 
投票を済ませば、そのカードの裏面に「投票済み・年月日」のスタンプが押されます。「僕は毎回選挙に行っているよ。」~マイダーリンは、いつも熱心に投票しています。自分のお給料に直接かかわってくる国家公務員ですから・・・。自分が朝一番に投票を済ませたなら、家族の中で「お~い、みんな投票へ行け==」と騒ぎ立てるほど熱心。
 


それにしても連日、バセスクのスキャンダルでもちきりです。議員を勤める娘さんのエレナ、奥さんのイオアナがそろって高級エステに通うところがパパラッチされ、お二人の素足のクローズアップ写真が新聞に載ったり。



エレナさんは短パンにサンダル履きという軽装、そのおみ足だけを写真に収めているのですから、記者の目の付けどころといったら。また、広大なヴィラ(別荘)を持っていることが暴露され、そこの家具類の贅沢さが批判の的に。
 


「投票率を集めることが出来たら、バセスク弾劾は間違いないはず。問題は、夏のバカンスで遊び呆けているルーマニア人がちゃんと投票に行くかどうかだ。」とマイダーリンの予想。投票日は次の日曜日。

  
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「国民投票に行くな」と言い出した!

2012-07-24 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
ルーマニアは、大統領と首相がいる国。首相を支えるのは国会(議会)。権限は、大統領のほうが上。1989年の革命を経てからは民主主義の国なので、重要なことは議会で討論して議決されます。現在の大統領はトライアン・バセスク氏(政党はPDL=ペデレ)、首相はポンタ氏(野党連合である社会自由連合=USL)。

大統領と首相が同じ政党だったら仲良く出来ていいのですが、今年2月にボック政権が倒れ、その次のウングレアーヌ政権も「バセスクの人形」と揶揄されるほどのバセスク寄り、このかたも野党連合からの内閣不信任決議を受けて5月に総辞職、そして現在のポンタ首相(野党連合であるUSL=ウセレ)。
 
大統領と首相が与党と野党を分け合っているのですから、これは確執が大きくなるばかり。博士論文に盗用疑惑が持ち上がったポンタ首相、そんなスキャンダルはものともせず、バセスク大統領に対し首相権限を無視する行為は職権乱用にあたるとして憲法裁判所に訴えていました。

そして今月8日、ついにバセスク大統領の弾劾決議案を可決、今月29日に、バセスク大統領を罷免するかどうかの国民投票が行われることになったのです。このときの議会は、256票対114票という大差。国会の様子が中継され、みんな夢中で見ていました~「やった、大統領が引き摺り下ろされようとしている!」
 
弾劾議決された日から国民投票が行われるまで大統領権限の執行が一時停止していて、その間の大統領業務は、野党連合であるUSLのクリン・アントネスク上院議員が暫定大統領として務めています。「バセスクがだめになったら、次の大統領は、誰になるの?」~「もちろん、USL代表のアントネスクさ。」とみんなに周知されているアントネスク氏です。
 


政治の混乱が続くルーマニア。でもEU(欧州連合)の加盟国なので、行政執行機関であるEC(欧州委員会)が様子を見張っています。この欧州委員会は、ポンタ首相が自国の憲法裁判所の判断(=バセスク大統領が憲法に違反した決定は行っていないとして支持している)を無視して、バセスク大統領の弾劾決議案を可決させたのは問題だとして、ポンタ首相を欧州委員会本部に呼んで、事情聴取しています。 

おまけに、ルーマニアはIMF(国際通貨基金)やEC(欧州委員会)から多額の融資を受けていて、これからも継続的な援助が必要。こういったECのルーマニアに対する政治介入やルーマニアの司法制度が適切に機能していないことがあきらかになり、大きく信頼を損なっているルーマニア。

これを見れば明らか~昨今のルーマニア通貨RONの下落ぶりといったら・・・(1RON=4.6ユーロを超えました!日本円に対しても、ついに20円台に突入→日本人の皆さん、ルーマニアに旅行するには円高チャンスです♪)。

IMF(国際通貨基金)の融資の実施をめぐるルーマニア訪問も大統領弾劾の国民投票後に延期になり、訪問が延期になればそれだけ融資の実行も延期になるということ。
 


さてその国民投票、大統領の弾劾と言う重要課題なので、有権者の過半数の投票が必要。投票率50%を超えるべし。先の6月の地方議会選挙では平均して56%の投票率だったというから、国民も熱心です。
 
が、いまはバカンスのシーズン。夏になるとどこへ遊びに行くかが最重要課題のルーマニア人、海へ、山へと出かけ、投票日に居住地にいない人も多そう(日本でいうところの不在者投票というシステムはありません)。さらに国外に出稼ぎに行っている人は、その国の在外公館で投票が出来ますが、みんなわざわざ出かけて行くだろうか??

在外公館での投票は、特に登録していなくても、ルーマニアのIDカードを持っていくだけでオッケー。マイダーリンも4年前はバセスク・ファン、大統領決選投票となったとき、ポルトガルにいましたが(=出稼ぎではなくリスボンマラソンを走るため)、リスボンのルーマニア大使館で投票。私もくっついていって、在リスボンのルーマニア大使館の中まで入れてもらいました♪
 
今回、この時期の国民投票について、マイダーリンは「こんなとき、ルーマニア人は怠惰だからね、心配だよ。過半数の投票率を集められるだろうか。」、ブカレストの街中には、「大統領弾劾」の横断幕があちこちに。みんな投票に行くのかなあ?
 
さて、追い詰められてきたバセスク大統領、毎日のようにテレビに出演していますが、昨日、ついに「国民投票に行くな」と言い出しました。「これが唯一の生き残りの手段だからね。投票自体を成立させなくすると、弾劾も成立しないのさ。」って、成り立ちはわかるけれど、そんな発言って、あるかなあ??


バセスク大統領の発言:
こんなことを言っていたときもありました、「職を失ったものは、外国へ働きに行け。」、経済危機で企業の倒産が相次ぎ、仕事を失った人に対して、または人減らしされた人に対して、その対策もせず、自国の産業を起こそうともせず、外国で働いて給料を稼いで来い、と。所得税はその国のもの、でも、残りを家族のためにもって帰ってきて、ルーマニアで消費せよ、と。これにも驚かされたけれど・・・。

 
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ペア部門、2位入賞

2012-07-21 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


Daniel, my partner in 7500 hobby section, navigated me very well and we won 2nd place. Thanks, Daniel!
(hobby section=distance 45km, Positive vertical gain: 3200 m



走りきったり45キロ、ブチェジ山麓。最高峰オム(2505m)にルートをたがえて2度登頂。走りに夢中になる余り、ときおり道を間違えかける私を、パートナーのダニエルがうまく導いてくれました。



最初のオム登頂から下ったところ・ブシュテニを6位で通過、2度目の登頂のときには2位に浮上。そのさも2分でしたが、最後の下りで引き離されました。でも、十分走りきった45キロ、高低差3200m、9時間10分。




Participanti:
Elita: 44 echipe masculine | 6 echipe feminine | 24 echipe mixte
Hobby: 58 echipe masculine | 10 echipe feminine | 34 echipe mixte


Podium:
Elita Masculin
Locul I (19 h 22 min): Sponser SiNu - Neagoe Ioan Nusu si Balan Silviu-Constantin
Locul II (22 h 56 min): SPONSER MASTER TEAM - Blajiu Gheorghe si Tilea Pepi
Locul III (24 h 52 min): Get to the point - Sidor Ionut Sebastian si Vinatoru Vlad Mihai

Elita Feminin
Locul I (25 h 49 min): Fetele Alternative - Tanase Gianina si Vasiac Diana-Maria
Locul II (27 h 31 min): SiS Adventure - David Cornelia Gabriela si David Silvia Catalina
Locul III (32 h 4 min): SpeoJump - Alexandru Mariana si Micula Adina

Elita Mixt
Locul I (27 h 55 min): Zăpă-Zvăpă Team - Lucian Liteanu si Labăr Paula Maria
Locul II (31 h 13 min): Lmacs - Maxim Laura si Cosma Adrian
Locul III (33 h): Movement - Popa Georgiana si Boja Bogdan


Hobby Masculin
Locul I (7 h 54 min): Totalca Florin si Florea Daniel
Locul II (8 h 9 min): Floare de Colt - tineret - Midvichi Alexandru si Purcea Ionut
Locul III (8 h 41 min): Alternative RUN - Icma Ion si Farkas Razvan

Hobby Feminin
Locul I (10 h 47 min): Flori de colt - Grigore Eliza si Mate Monika Julia
Locul II (11 h 54 min): Adrenalinele - Antal Monica si Chindris Claudia
Locul III (12 h 3 min): Talpa iute - Balan Luminita si Damiean Irina Valentina

Hobby Mixt
Locul I (9 h 5 min): Valcenii - Gabriela Radu si Nitulescu Alexandru
Locul II (9 h 10 min): Getica - Lixandru Daniel si Hiroko Ogawa
Locul III (9 h 58 min): Activ spirit - Scortanu Cristina si Caba Dan Sorin


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今年は参戦、マラソン7500

2012-07-19 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


ルーマニアで一番人気のブチェジ山脈、最高峰オムは2505mながら岩場の多いその眺めは絶景。標高2000mのところに広大な湖もあり、プラトー(=平地)も広がり、絶好のキャンプ場所。洞窟教会イアロミッツァも見所のひとつ。
 
そのブチェジ山脈で行われるのが、マラソン7500。この数字は、エリート部門の距離90キロ、総標高差7500mから来ているもの。夕方6時スタートで、合計3度、違ったルートからオムにアタックします。最低でも一晩の夜間走行、制限時間40時間近くになってゴールするとなると二晩の夜間走行。
 
アスファルトの上ですら、100キロマラソンの経験も無し&夜間走行の経験もない私、参加するならホビーの部、45キロで標高差3200m。ブジェジの入門編、といったところ。この大会の特徴は、山の地図を見ながら数箇所あるチェックポイントを通過していくもの。

主催者側によるルートのマーキングは一切無し、山の標識を頼りに道を進んでいきます。丸(●・○))やら三角(▲・△)やらクロス(+)やら、それぞれのルートにしるしがあって、そのルートを探しながら行くもの。時として、三角ルートから○ルートに入るコース取りがあって、しっかり標識を見つけていかなければ大きくコースアウとしてしまいます。
 
でも、頼りになるのはパートナー。この大会では、参加者は必ず二人一組。男子ペア、女子ペア、そしてミックスペア。50m以上離れて走行してはいけません。岩場を登るときなど、二人が腰のロープでつながって登行していくペアもあり。
 
最初この大会に参加しようと思ったとき、女子ペアでの参加を考えました。ブチェジの北側に住む山のスペシャリスト女性にペアを申し込んだのですが、別の大会に参加予定でトレーニング中とのことで、振られてしまいました・・・。だれかこの山を知っている人でないと、このコースは難しいです。
 
「じゃあ、僕とペアはどう?」、申し出てくれたのは、昨年マイダーリンとペアを組んだダニエル。二人で9時間一桁台でゴールし、5位でした。彼なら申し分ないけれど、私がお荷物になりそう。仕方ないか、同じような走力・同じタイプ(=上りが得意か、下りが得意か)でペアを組むのがベスト、それでも必ず両者に力の差が出てきます。男女ペアなら、女子が劣っていても仕方なし。
 
旧知のダニエル、今年の大会では平地のハーフマラソン、5分ほど先行。先月のオリンポスマラソン、20分ほど先行。頑張って付いていくしかない==。

Elite Class route:


総距離(Distance): 90 km
累積標高(Positive vertical gain): 7500 m
The maximum race time is: 40 hours for Elite section

Hobby route:


総距離(Distance): 45 km
累積標高(Positive vertical gain): 3200 m
The maximum race time is: 26 hours for Hobby.

男女ペア参加:
なぜ、マイダーリンとペアを組まないの?~6月に10日間もギリシャでバカンスを過ごした私たち、私は大学夏休み中ですがマイダーリン、そうそう休みを申請することは出来ません。土・日に関係のない、シフトの中での仕事。無理に休みを取るほど、この大会に固執していないダーリンでした。


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