ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

第5ステージ13.7キロ(5/22)

2009-05-29 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


「ヒロコ、いよいよマイヨを確実にしたね。」~クロードさんからまた声がかかります。

「だって、私はアリーンに比べたらアドバンテージがあります。彼女は会場から一番遠いサン・ヴァレリーに住んでいて、毎日車を運転して通って来ています。家族もいて、家に帰ったら食事のしたくもしなくてはならないし。」

レースを走るうち、アリーンと何度も話すようになっているので、彼女の事情も分かっています。彼女はトライアスロンの選手、ショート・ディスタンス専門なので、ランは10キロが最高の距離。
 
わたしは主催者から招待され、選手村での合宿生活、3度の食事は用意していただき、各会場へは送迎バスで送ってもらえます。こんなに恵まれた環境で走ることだけに集中できるのは最高の贅沢。わたしは今、至福の時間を過ごしているのです。
 


同じ日、午後の部第5ステージ、13.7キロ、少しリラックスした気分で望むことできました。が、走り出してすぐに、フランス人女子選手に置いて行かれます。すぐに姿が見えなくなり、結局1分ほどの差をつけられ、このステージでは女子3位でゴール。


ずらり勢ぞろい、マイヨ保持者。
 
初戦3位のアリーンと2位のエリカに気をとられていたうちに、徐々にペースを上げてきた彼女はザヒア、9月に100キロレースに挑戦予定、タフさがあるのです。総合順位も3位に上がり、2位のわたしとは3分差。最終レースはハーフ、3分は充分な貯金とはいえないかも・・・。


レース後の給水・給食所は大賑わい。もちろんビールもあります。


わたしの前を走っていて良く引っ張ってもらったり風除けになってもらったりするオリビエ。ラン&トレイルのお店、チーム・エンデュアランスの店長さん。


ずっと応援してくれているケビン君ファミリー。後ろはコードベック・エン・コーの町の大聖堂。第二次世界大戦のとき、この町はこの大聖堂を残してすべて破壊されたといいます。


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第4ステージ8.4キロ(5/22)

2009-05-29 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
翌日午前中の第4ステージは8.4キロ。これまでの総合持ちタイムの遅い選手から順番に一人ずつ、30秒おきにスタートする、完全な個人戦。トップ10の選手は1分ごとのスタート。

上の写真、リラックスしているトップのアルジェリア・クイデールと3位のイスラエル・モハメッド。彼らのスタート時刻は11時を廻ります。
 
このレースは、丘陵地帯を潜り抜けるようにして走るカーブの多いコース。穏やかな稜線の丘陵地帯を見ていると、ほぼ平坦に勘違いしてしまうけれど、じわっと脚に来るアップダウンの連続、しかも距離が短いのである程度スピードを上げて走らないといけない。毎年このコース、うまく攻略できず後半失速し苦戦しているのです。
 
さすがに今回は前半を抑えていくことに。抑えすぎたのか、1キロ余りの走ったところで、後ろから30秒差でスタートした男子選手に早々と追い抜かれてしまいました。前に30秒差でスタートしていった男子選手とは余り離れていないので、気にしない、気にしない。
 
半分ほど過ぎたところで、わたしの1分前にスタートしていたアリーンの後姿が見えてきました。スピードを上げている男子選手が追い抜いていくのが見えます。
カーブ地点などで彼女との差を確認するとまだ50秒くらいあり。それでも彼女はわたしの1分前にスタートしているのだから、彼女よりもわたしのほうが少しだけ速く走っているようです。
 
追いつくのは無理かな、と思いながらも後姿が見えてくると気が強くなるもの。何度もその差を確認、45秒、35秒、少しずつ近づいてきているのが励み。そこから一気に差が縮まり、最後の500mほどの登りを必死の形相で走り、アリーンに2秒に迫るところでゴール。
 


フィニッシュ地点のアナウンスも、「ベテランの部マイヨのヒロコは、2位のアリーンから1分遅れでスタートし、ほぼ同時にゴールしました!」と伝えてくれました。
 


毎回レースが終わり、結果発表&表彰式のち、アペリティフが振舞われます
リキュールやウイスキー、地元のシードル(りんご酒)やコニャックなど。この会場にはパスティスがありました、私の大好きな南フランス・マルセイユ特産のお酒。原酒は琥珀色をしていて水で割ると白濁し、アロマティックな香りが際立ちます。アルコール度数45度。
 
わたしのパスティス好きもすっかり人様に知れ渡るようになりました、だって3杯もおかわりするのだから。(まだ午後のレースがあるんですよ~)


上の写真、トップクラスの選手たちは緑の芝の上でクーリングダウン。


宿舎前の小川、水はものすごく冷たく、格好のアイシング。例年、素っ裸で泳ぐ人も・・・(写真掲載は控えます)。


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マイヨ奪回、第3ステージ20.980キロ(5/21)

2009-05-29 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
その日の午後の第3ステージ・ハーフマラソンが最大の山場。このTPC大会では6レース中2回、ハーフの距離を走ります。走る距離が長いので、タイム差も付きやすく、レースの動向を大きく左右するのです。
 
とはいえ、午前中の11.2キロのレースを無我夢中&全力で走ってしまったわたし、脚はすっかり重くなり、午後のハーフ、かなり心配です。
 
昼食会場にはりだされた結果表に見入っているわたしに、主催者のビッグボス・クロードさんから声がかかります~「ヒロコ、午前中のレースは良くやったね。でも、次のハーフこそ大事なんだよ。分かっていると思うけどね。」、わたしもTPC大会連続参加6年目、何もかも知り尽くしています。

そして、このレースでもわたしは守りに入らず、飛び出しました。女子総合1位のアグネスカはとっても付いていける相手ではありません。エリカも飛び出したけれど、距離は長い、ゆっくり動向を見るため、自分のペースで走ります。

ほぼ平坦な前半部を終え、中盤は河川敷の砂利道。走りづらいこの河川敷、結構長いです、全体的に風も強いので大柄な男子選手の陰に隠れ、風除けになってもらいます。付いて走るうち、何度も脚が詰まっているような感覚に。

わたしの脚、よく動いてくれるのです、ここでバネを殺して走るよりも前に出たほうが良い、何度もそんなことがあり、何人か男子選手を抜き、アリーンも置き去りにし、エリカも抜いて、女子単独2位でゴール。
 


一気に女子総合2位に順位を上げ、マイヨ奪回。2006年から新設された女子ベテランの部で、ずっとマイヨはわたしのものでした。そのマイヨが、私のところに帰ってきたのです、もう、離したくない!


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