ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

2012年10月号目次

2012-10-31 | 目次

A table of content:
2012-10-01 夏日も今日まで
2012-10-02 プラスチックのプレートランチ
2012-10-03 ウイークディの一人ランチ
2012-10-04 『レモネードに子羊を入れてください』??
2012-10-05 命がけのレジャー
2012-10-06
2012-10-07
2012-10-08
2012-10-09
2012-10-10 お湯が流れてきた日
2012-10-11
2012-10-12 雨の日は走り幅跳び
2012-10-13 週末はビール祭り
2012-10-14 甘い葡萄からできるもの
2012-10-15 今年は3時間30分
2012-10-16 オランダ戦で盛り上がれ
2012-10-17 ルーマニアでテレビトーク・ショー生出演
2012-10-18 LIDLが面白い
2012-10-19
2012-10-20 ワイン作り体験
2012-10-21 今年もいただき!
2012-10-22 秋晴れの一番高いところ
2012-10-23 豆と米、ところ変われば
2012-10-24 「大人のヨーロッパ街歩き」、放送日決定
2012-10-25 いざ、モンテネグロへ
2012-10-26 陸路で国境越え
2012-10-27
2012-10-28 女性最終ランナーの栄誉
2012-10-29 途中ワープでゴールに横入り
2012-10-30 ポドゴリッツァ・マラソン、雑感
2012-10-31 ハロウィン・ナイトラン
2012-10-31 2012年10月号目次

  
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ハロウィン・ナイトラン

2012-10-31 | ルーマニア・ランニング事情

 
ルーマニアにはもともとハロウィンの習慣はありません。が、ここ2~3年のコマーシャリズムに乗って、旧市街のおしゃれなレストランやクラブ、大きなショッピングモールでは、かぼちゃの飾り付けがいっぱい。
 
ルーマニアのランニングシーンにはまだ仮装ランナーは居ません。スポンサーの広告キャラクターなど目的を持った仮装は見かけるけれど、自分たちで仮装して楽しもう、というランニング意識はまだ無し。


 
が、ついにハロウィンにちなんでこの企画~『怖い衣装を着て集まろう!』(by Nike Running Club in Bucharest)、スタートは夜10時、4キロの仮装ラン。あぁぁ、仮装といったらお手の物。普段はちゃんとしたランの服装で走っているけれど、機会あれば仮装も大好き♪得意の猫耳でお出かけ。



集合場所に向かう間もジョギング、公園を散歩している人に「ミャオミャオ」などと声をかけて怖がらせながら~。これが仮装の醍醐味!・・・そりゃ、びっくりするでしょう、アジア人が猫耳をつけて夜の闇の中をジョギングしていたら・・・(実際は、通りも公園も十分照明が行き届いていて明るいです)。


 
わくわくしながら集合場所に。三々五々集まってくるランナー達、でも万全の仮装をしている人は一握り。ちょっとした仮面とか、光る耳をつけている人などを合わせても2~3割くらい。あとはみんな、普通のランの格好。仮装の意識が余り、行き届いていないのかなあ~。そんな中で、がんばったランナー達を紹介。
 

(魔女がほうきを持って。ルーマニアではこのタイプのほうき、あちこちで手作りされています。ルイーザの黒猫さんは超セクシー。)


(こちらはがんばって走っているランナー。頭から火が吹いているようですが、後ろの照明のトリック。)


(がんばった仮装チーム。)


(この人が闇から走ってきたら、ほんとうに怖い==。)


(似合いすぎ==&ポーズ、決まりすぎ==)


(アイデア賞はこの二人。血塗られた作業着、包帯巻きといえばフランケンシュタインかな。解くのが大変そうでした。)


(ナイス・ファミリー賞。)


(フローリとそのお友達、似合っているで賞。左側のフローリはそこらあたりのクロス=短い距離のマラソン大会を総なめにしている市民ランナー。この美貌とその強脚で、注目度抜群!)


(折り返し地点に置かれたかぼちゃ。くり抜いた中身はすでに食べたそうです~)


(猫と犬の握手、ノロック!)
 

猫の仮装の、どこが『怖い衣装』なの?:
ワタクシ、マドモワゼルの実年齢をご存知の方、ええトシをしてこの仮装、これこそ『化け猫』、怖くないですかぁ~?

Nike Running Club in Bucharest:
この春発足した、ナイキが全面バックアップしてくれているイベント的クラブ。ミーティングポイントは、毎週土曜日朝9時、ヘラストロウ公園シャルル・ド・ゴール像前(地下鉄アヴィアトリロール、北側出口を出てすぐ)。

初回参加時に名前とメールアドレスで登録、黄色のナイキ・ブレスレットがもらえます。4回参加したら、赤のナイキ・ブレスレットと『WE RUN BUCHAREST』のテクニカルTシャツがもらえます。その後、4回参加ごとに、違った色のブレスレットがもらえます。走る距離は湖の周り1周7キロ、タイム計測がありますが競走ではないので、自分のペースで走ればよし。

フィニッシュ後にペットボトル(水)のサポートがあります。登録料・参加料、グラティス(無料)。
興味のある方はぜひ、一度だけでもご参加を。「一人で行くのは、気が引けるわ。」とおっしゃる方、ワタクシ、マドモワゼルがご一緒いたします~ルーマニアのランニングシーンご案内は、お任せあれ♪


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ポドゴリッツァ・マラソン、雑感

2012-10-30 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
『参加料無料・宿泊無料・シャトルバス無料のマラソン大会』、これはお買い得!(~マラソン大会にお買い得もあったものではありませんが・・・)と出かけていったモンテネグロでのマラソン大会。・・・う~ん、たしかに今年は参加者が少なくて、7位に入賞しました~女性出走ランナーは12名だけ。私のゴールを最後に、女性ランナー達は途中棄権。女性最終ランナーでも7位入賞。お買い得??
 
国際色を出そうと、ケニアやエチオピアランナーを招待。女性も優勝したのはセルビア人ランナー、オリヴェラ選手で、アテネ五輪女子マラソンも走っている実力者。(その後故障が相次ぎ、昨年トリノマラソンで2時間32分で5位入賞したものの、再びの故障で今年のロンドン五輪には出場できず。今年も来月のトリノを走るので、このポドゴリッツァは練習レース、悪天候なので自分をプッシュしないわ~と、スタート前の更衣テントで話をして知りました!) 男女とも優勝賞金は3000ユーロ、続いて2位=2000ユーロ、3位=1000ユーロと、中東欧開催では高額。お買い得??
 
小さな国、モンテネグロで開催、外国人ランナーを集めるため宿泊無料も明記されていますが、用意された宿泊施設は高校の教室にマットレスを並べただけの簡易宿泊所。当然ながら男女別も無く、雑魚寝状態。教室への鍵も無く、荷物を置いて外出も出来ません。この状況を受け入れがたくて、私達のグループを始め、何人かが急遽、ポドゴリッツァ市内でホテルを探す羽目に。何度か参加しているらしい隣国のセルビア人ランナーたちは、この宿泊施設の状況がわかっているのであらかじめ別に宿をとっています。
 
まあ、今年は前日にポドゴリッツァ入りしたときからずっと雨だったので、食料や飲料水を買出しに行くだけが精一杯。ベオグラードから夜行で12時間近くかけて移動してきたこともあって、とにかく身体を休めることができればいいのですが、シャワーも浴びたいし、暖かい部屋でゆっくりしたい私達は、駅近くのホテルを探し当てました。
 
マラソンを走ることだけに関して言えば、ポドゴリッツァのコースはアップダウンもほぼ無く、カーブもほとんど少なく、広い直線道路を一気に進むので、走りやすいコースであることは確か。
 
気象条件は、今年は雷鳴轟く暴風雨でしたが、昨年はかなり暑かった模様。今年のスタート時の気温20℃からして、想像できます。雨でも気温20℃、これで晴れていればポドゴリッツァの10月は何度に気温が上がるのかな。給水所では十分な量の水のボトルがあったけれど、気温上昇して、飲用だけではなく水をかぶるランナーが出てくると、大丈夫かな。昨年が暑かったので、今年は十分すぎるほどの水が用意されたのかな。
 


距離表示は、5キロごと。時計を見ながら走るタイプのランナーにとっては、1キロごとに表示が欲しいけれど。女子6位入賞したリディアは、まったく時計を見ないで走るそうです。「あなたの最初の5キロのペースが良かったので、きっと良いタイムが出ると思ったわ。」と、そのとき背中を見ながら走っていた私がゴール後に伝えると、「何も見ていないのよ。時計は気にしないの。」と。
 
給水は、最初のポイントの5キロ地点以降、2.5キロごとに設けられていて、水不足の心配は無し。ただし、供給されるのは、ペットボトルの水・レモン・ブラウンシュガーのみ。エナジードリンクの類は無し。ほんとうのところを言うと、レモンよりもバナナかオレンジが欲しいところ。
 
でも、私が走っているとき、沿道の一般の子供がマンダリンオレンジを差し出してくれました、しかも皮をむいてくれている==。男子グループと一緒に通過したので、前の男子選手が受け取りました~ワタクシ、マドモワゼル、よっぽど欲しそうな顔をしていたのか、マンダリンオレンジを受け取ったその男子ランナー、ちょうど半分にして私にも分けてくれました♪、ありがたや~、これが唯一の給食。
 
走りながら私が心配になったのは、雷鳴と大雨の中、ずぶ濡れになっても一生懸命ボトルを差し出してくれる子供達。オフィシャルの給水所なので、きちんとボランティアとして集められているはず。でも、雨をしのぐ一切のウェアーを支給されず、給水所はテントも無く、綿100%のマラソンTシャツを着ているだけ。あの雨で、まったくもって濡れているはず。走っているランナーにとっては何とかしのげる気温だったけれど、その場を動かない給水係となると、冷え込みかたも違うはず。「君たち、大丈夫??」と声をかけたほど。もちろん、「All right!」と答えが返ってきたけれど。
 
ゴール後は、授賞式を踏まえた記録発表が覆されるという不手際。これは、記録計測チップを採用していないことが主たる原因。10時スタートのマラソンで、17時に公式記録発表。それまでの間にパスタ・ランチがランナーに振舞われ、待ち時間を過ごすことについては問題が無かったけれど。
 
フィニッシュのあと、体育館でのシャワーも用意されています~私達は宿泊したホテルに戻ったので、体育館のシャワーは利用せず。このシャワーが温水か、または水だけかは、未確認。シャワー設備があるといっても、必ずしも温水が出るとは限らないのがヨーロッパ。この地でシャワーを目にしても、素っ裸になってシャワーブースに飛び込む前に、温水が出るかどうかを確認するのは、当たり前!
 
荷物預かり・男女別の更衣室については、女子の場合、問題なし。何といっても今年のマラソン出走女性ランナーは12名だけ+ハーフマラソンもありますが。テントは男女とも同じ大きさのテントが用意されていたので、男子については手狭感があっても致し方なし。ちなみに、私がゴール後テントで更衣を終えると、ほどなくしてテントを片付け始めました。ちょっと早いんじゃないの~~、女子の制限時間は5時間のはず。・・・いいえ、ワタクシ、マドモワゼルが女性の最終ランナーだったのです!!(記事はこちらから)
 
もうひとつ不手際をあげるなら、前日にベオグラードからの一般市民ランナーを運んできたチャーターバスが到着したとき、まだナンバーカード交付の準備が出来ておらず、さらに主催者手配による宿泊施設に入るにも準備が出来ていなかったこと。このバスは大型観光バス、満席で50名ほどを運んできて、到着予定時刻がわかっているにもかかわらず、私達はただ、待て、の状態。
 
もちろんその間に買出しに行き、お昼ご飯も済ませたけれど、いっさいがっさいの荷物を背負いながら。到着即時にナンバーカード交付が出来て、宿泊施設の確認が出来たならば、もう少し効率的に行動が出来たはず。
 
ポドゴリッツァ・マラソンについて、気づいたことをすべて書きとめたつもり。ルーマニアから4泊5日(うちホテル泊は1泊、車中泊3泊)をかけて参加したモンテネグロでのマラソン。「A fost frumos?」(=良かった?)ときかれても、「Ba da!」(=もちろん!)とは答えられない印象を持ちました。

『参加料無料・宿泊無料・シャトルバス無料のAIMS公認マラソン大会』、web-siteで見つけた外国人ランナー招致のうたい文句を強調して日本語で伝えたのはワタクシ、マドモワゼルですが、いかに無料とはいえ、満足できないものが多々、ありました。距離計測が正確であることだけがAIMSの基準ではないはず。
 
給水所でランナー達にウォーターボトルを出してくれていた子供達、あんなにずぶ濡れになって、大丈夫だったのかしら。一人の子もサボることなく、ずらりと並んで十分な量のボトルを差し出してくれました。子供たちの一生懸命さだけが光ったマラソン大会でした。

もうひとつ、あえて書き残すならば:


ワタクシ、マドモワゼル、この大会での順位成績は、女子総合7位、かつ年代別優勝。web-siteの英語バージョンで確認する限り、7位入賞200ユーロ、年代別優勝40ユーロ+トロフィーとメダル・賞状。

が、授賞のときにいただけたのは、総合順位による賞金のみ(このときは女子総合8位と発表されていたので、賞金100ユーロを受領)。「あなたには読めないだろうけれど。」と前置きして示されたのは、モンテネグロ語で書かれた大会パンフレットの一文~「総合入賞した者は、年代別入賞から除外する」(~と書かれているらしいです)

せっかく用意されているはずのトロフィー、気になって「年代別優勝のトロフィーだけでも、いただけないのですか?」とたずねてみると、「総合入賞と、年代別優勝、どちらかを選ぶことになります。」との答え。総合での入賞のほうが賞金が良かったので、ぐぐぐ・・・と詰まり、総合入賞での賞金をもらったことで、納得しました。

でも、ここでここで引き下がらないのがルーマニア人たち。「ヒロコ、年代別優勝のトロフィーはちゃんと用意されているんだよ。賞金はもらえないにしても、トロフィーだけはもらうべきだよ。」と応援してくれて、「僕が一緒に掛け合ってあげるから。」とほんとうに主催者のところへ付いて行ってくれました。

2度目の交渉でも、「ルールはルール。」と厳しく言われ、それ以上は強硬に要求できませんでした。
ほぼ、あきらめた私に、「ヒロコ、これでほんとうに良いの?あのトロフィーはヒロコのものだよ。日本へ持って帰るんだよ。」と、もう一度、応援してくれて、3度目の交渉に。

主催者の中の一人も、「君がもらうことは、僕も正しいと思う。でも、ビッグ・ボスの判断によるんだ。」と応援してくれて、ビッグ・ボスもついに了承。トロフィーを手渡してもらうことができました。

「私のこの大会での目標は、このトロフィーでした。」、ビッグ・ボスにもお礼がてら伝えたけれど、一緒にここまで来たルーマニア人ラン友たちの後押しが無ければ、持って帰れないものでした。

「最終ランナーで入賞だなんて・・・。」と、恥ずかしく思って強気に出ることが出来なかったけれど、「ヒロコは素晴らしいランナーだよ。僕達の誇り。」と後押ししてくれたルーマニアのラン仲間達に感謝&感謝。こんな仲間に恵まれて過ごしているルーマニア・ランニングライフ。


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途中ワープでゴールに横入り

2012-10-29 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
 

完走すれば入賞となったポドゴリッツァ・マラソン in モンテネグロ、途中経過で7位、と知らされていたものの、ゴール後の成績発表は8位。これでもぎりぎり入賞だし、通過地点での数え間違いに違いないと思って、あまり気にしていなかったけれど。レースの経過を振り返ってみると、腑に落ちないところがあったのです。
 
午前10時、フルとハーフの同時スタート、雨も降っていたし込み合っていたので、前にどれくらいの女性ランナーがいるか、見ている暇はありません。ただ、私と同年代の女性ランナーは前にはいなさそう、それだけを確認しながらスタート。目標は年代別優勝。
 
小雨のうちに距離を稼いでおきたい、との思いもあってやや速含みのペース。しばらくしてベオグラードからの道中で知り合ったセルビア女性ランナー、リディアが私を抜き去っていきました。ランナーにしてはややぽっちゃりしているけれど、昨年この大会を3時間12分で走っている彼女、その脚どりからして今年も好タイムが期待できそう。5キロ地点をおそらく22分かからずに通過している様子。ここまでは彼女の背中が見えていました。
 
彼女を追わず、自分のペースで走ることにした私、ハーフ通過まで男子グループと一緒。前に女性ランナーは一切見えず。周りにも女性ランナーは居らず。暴風雨が吹き荒れるようになって一人の女性ランナーを抜きました、ナンバーカード15番。若いナンバーでエリート選手らしいけれど、道路脇を歩いていました。

あとで確認すると、その人はルーマニアのダニエラ・チルラン、2008年のベルリンマラソンでも入賞しているエリート。が、今大会では残念ながら途中棄権。雨風の中抜いていったので、そのときにはその人がダニエラであることがわからなかったけれど、私はもちろん彼女を知っているし、彼女も私を見知ってくれているはず。
 
その後、私もモチベーションを失い、とぼとぼ走り歩きしていたところ、32.5キロ地点で「女性7位」の声がかかり、この順位を死守すべくゴールへ。でも、ゴールでは8位。スタート後5キロまでに私を抜いていったリディアは3時間16分のタイムで6位入賞。私とリディアの間に、もう一人、女性ランナーがゴールしていたのです。
 


言葉を交わすようになっていたリディアに、ゴール後、たずねてみました~「私を抜いたあと、何人、女性ランナーを抜きましたか?」、「一人だけ。15番をつけて、歩いていたわ。エリート選手できっと最初のペースが速すぎて、維持できなくなったのね。」、私もその15番の女性ランナーを抜いています。となると、私とリディアの間に女性ランナーはいないはず?なんだかおかしいなあ??
 
私のゴールタイムは3時間36分だけれど、雷雨がやってくる前の中間点までのペースはゴール予想3時間20~25分のペース。7位に入った女性ランナーは3時間23分なので、同じようなペースで走っているはず、どこかで姿を見ていてもいいと思われるけれど、その形跡、なし。
 
レース後、17時の公式成績発表で貼り出された記録表、ワタクシ、マドモワゼル8位。同時に8位入賞の100ユーロ(税引き後手取りは91ユーロ)を受け取り、帰路につくことに。18時半発の夜行チャーターバスでベオグラードまで送ってもらえるのです。そしてそのバスの中で配布された成績表は。
 


マドモワゼル、7位に繰り上がっています。やっぱり、7位だったんだ。どうなっていたのかな? 地元ランナーともいえるリディアにもう一度、聞いてみました。

「最初、7位と発表されたモンテネグロ女性ランナーは、ワープの常習犯。途中で車に乗り、距離を稼いでゴールに走りこむ。さも42キロを走ってきたかのように、疲れた様子で演技するのよ。」・・・唖然!こんなことがありえるんだ・・・。
 
どこかで誰かが見ていてクレームがついたのか、途中経過のナンバーカードチェックで未通過の地点があったのか(この大会はAIMS公認レースですが、記録計測チップを使用していません、計測は手動・途中経過のナンバーカードチェックも目視による記録)、完走者から排除されたいきさつはわからないけれど、彼女の成績は「DNF」。これにも納得いかない、フェアープレイを怠ったのならば「失格」のはず。


 
ここで問題が残りました。17時の成績発表をうけて、賞金が授与されています。私がいただいたのは8位入賞としての賞金(額面100ユーロ)。「失格」したランナーは、この時点で7位入賞の賞金を受け取っていたのです。

7位に訂正されたワタクシ、マドモワゼル、7位入賞としての賞金(額面200ユーロ)を受け取れるよう、ルーマニア帰国後交渉中。受け取れなかった場合には、上位団体であるAIMSに提訴することも出来るはず。AIMSサイトに掲載されているリザルトはこちらから。
 
そこまでおおごとになってほしくないし、こんなことが実際にありえるのが不可思議としか思えない、日本人ランナーのマドモワゼル。ヨーロッパ参戦して8年になりますが(2004年フランスでのTPC大会が初ヨーロッパ)、時おり予想も出来ないことが起こるのがこの地なのかなあ・・・。


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女性最終ランナーの栄誉

2012-10-28 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
ポドゴリッツァ・マラソンは雷、稲妻、雨風、そして大水。ちょっと経験したことの無い42.195キロとなりました。唯一の救いは、スタート時の気温が20℃、フィニッシュ時も17℃、と、低温にならなかったこと。あれだけの雨と横殴りの風で気温が10℃以下であれば、さらに条件は厳しくなったはず。マラソン当日だけでなく、モンテネグロに滞在中、ずっと雷鳴が轟く悪天候。降ったり止んだりで、空には雲がたれこめたまま。
 


が、気象条件はランナーにとって皆同じ、まして主催者のせいではありません。わざわざ走りにやってきたからには、スタートしなければ。ホテルを出てスタート地点に向かうのも、雨が小雨になるのを待たなければならなかったけれどの、朝からの大降り。

でも、ランナー達の願いは届いてスタート時にはほぼ雨は降り止まり、みんなの熱気で寒さは感じません。ほぼフラットなコースで市内を大きく1周回、これはAIMS公認レース。ちらりと意識していた、フルマラソン3時間15分以内のゴール。

スタートから5キロまで距離表示が無く、5キロ通過地点で22分38秒。このペースではちょっと無理がありそう、弱気になったところへ市街地から郊外に出るとかなりの向かい風、ペースは5キロ24分に落ち着きました。ちょうどいいペースの男子グループと一緒。大きな周回コースだから、きっとどこかで追い風になるはず、そのときに脚が動いていれば・・・。雨はまだ小雨、でも空にはぶ厚い雲。雷鳴雨がやってきそう・・・。
 
コース脇の大きな水溜り、最初は迂回してシューズが濡れないように走っていたものの、ついにコースをふさぐ大水。突進するしかない==。いったん水溜りに入ってしまうと、次の水溜りも平気で突進。20キロ地点通過は1時間35分11秒。ゴール予想タイムを下方修正。ハーフを通過するころから、遠くの山に稲妻。そしてついに暴風雨がやってきました。
 
コースにたたきつけるような雨、アスファルトの地面を流れる大水。こんな中を走れない==、私は帽子をかぶっているからまだましだけれど、なにもかぶっていないランナーは前が見えるのだろうか??

ペースを維持する気力は完全に失せ、3週間前に転んで怪我をした左膝も泣きだし、とぼとぼジョグに。ゴール予想タイムを大幅下方修正、修正しきれないほどの無気力。でも「年代別入賞」というのが頭に残っていて、今はまだ年代別1位をキープしているはず。このまま後ろから私の年代のランナーがやってくるまで、お茶を濁したような走り歩きを続けることに。
 
しかしながら、こんなとき、歩き始めてはいけないことを幾多の経験上、知っています。歩き始めればとことん歩いてしまい、走りモードに戻しづらくなるのです。とぼとぼ、またはヨレヨレでも、走りモードを続けておかなければならない。ましてや止まってしまっては、筋肉も一気に冷え始め、動かなくなります。こうなっては再起不能。
 
そんなヨレヨレで32.5キロの給水ポイントを通過したとき。ボランティアのジュニアたちから声がかかりました、「You will have 200 euro!」「200 euro for you!」、何のこと?意味がわからない??、さらに一声、「You are 7th place!」~このとぼとぼ走り歩きで7位通過??、この大会、女子総合8位まで表彰があって、賞金レースになっているのです。この走りで7位入賞はまったく格好がつかない、そのときすでに1キロ当たり6分ペースを超えていたはず。前年度の8位入賞は3時間04分。
 
とぼとぼ走り歩きから、トコトコ走り、脚を一生懸命動かすことに。前を行く男子ランナーが近づいてきて、ポツリポツリと抜かしながら市内中心部へ。再びの大雨。前が見えづらい、大通りでどこがコースだかどこでカーブするのか、判りづらい。そしていくつか小さく曲がり角を経て、ゴールゲートが見える直線へ。何とかたどり着いたフィニッシュライン。
 
すぐ脇のマッサージテントで私を迎えてくれたマイダーリン、「Bravo, Hiroko, you survived!」(=ヒロコ、生き残ったよ!)、「Da, I survived!」(=うん、生き残った。)、まさにそんなマラソンでした。



フラッグランナー・イリエ・ロシュ氏のゴール。



雨の中ですが、記念撮影。



パーソナルトレーナーを目指すセルビアの大学生、ジョルジェ君。元はバスケットボールの選手。どうりで長身。初フルを4時間08分でゴール。昨年のハーフの自己ベストが1時間56分というところから、練習を積んでの参戦。


 


そして記録掲示板で成績確認、8位入賞。でも!よく見て!!わたしが女性完走者の中の最終ランナー。私の完走を最後に、あとの女性ランナーたちは途中棄権をしています。女性全完走者の中の、ビリ。べった(=大阪弁でビリのこと)。入賞で賞金もいただけるのだけれど、最終ランナーの栄誉、手放しでは喜べません==。



その後、ワタクシ、マドモワゼル、7位入賞に訂正されました。事の顛末は次の記事で。 


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陸路で国境越え

2012-10-26 | お出かけ先のナイススポット

 
モンテネグロを目指して陸路で移動することになったマラソン遠征チーム、ひとまずブカレストから夜行寝台で11時間かけて到着したルーマニア西部最大の都市、ティミショアラ。23年前の12月に、ここの市民たちによるチャウシエスク政権への抗議デモが、治安警察に武力鎮圧されたことによりルーマニア革命の発端となったことはあまりにも有名。正教会の建物やヴィクトリア広場など見所もあるけれど、すでに何度も訪れているし(~ティミショアラ・マラソンに3度参加)、今日のところはコマを進めることが先決。
 


直通列車の無くなったブカレスト~ベオグラード間。ティミショアラとセルビア北東部の国境都市ヴォルシャへも、一日一往復だけ。約70キロの距離をどうやって移動するか・・・ヒッチハイクも手段の一つ、と考えあぐねていたけれど、素晴らしいアレンジメントがありました。



我々のリーダー格、イリエ・ロシュ氏の旧友がティミショアラに住んでいて、彼が自家用車で国境越えを手伝ってくれることになっていたのです。総勢5名の私たちを運ぶには車2台必要、知人にも声をかけ、ちゃんと用意してくれていました。現在は年金生活のイリエ・ロシュ氏は、もと軍隊所属。軍隊学校時代の旧友、30年来の友人とはありがたいものです。
 
ティミショアラでの用事は、セルビアの通貨ディナーラを入手するだけ。が、隣国であるにもかかわらず駅前にある主要銀行でのセルビア通貨の取り扱いは無し。両替商のみ。ここでの両替レートは50レイ=1000ディナーラ。事前に調べておいた為替レートでは、50レイ≒10ユーロ=1240ディナーラのはずなのに、ここ以外でディナーラを買うことは出来ないので殿様商売。ブカレスト市内の主要銀行でもディナーラの取り扱いは無し。
 


というわけで、初めてにしたセルビアの通貨。セルビアに到着したらすぐにバスに乗らなければならないので、バス代くらいのディナーラは必要。ひとまずもっての為替レートは、ルーマニア・レウと日本円との為替を鑑みて1000ディナーラ=1100円ほど。これは判りやすい、桁数が同じ。
 


車は順調に進み、ルーマニア側の国境、Moraviţa(モラヴィッツァ)。陸路で何度か国境を通過したことがあるけれど、高速道路の料金所のような感じでパスポートコントロールの建物があるだけで、国境線沿いに塀が設けられているわけではありません。ここでも同様。
 


『STOP:国境での贈収賄』、この黄色の看板がやけに目立ちました。こんな看板が堂々と掲げられているということは、贈収賄が横行しているということ。ルーマニアはEU加盟国、セルビアは未加盟国。この差はとても大きいのです。国境での贈収賄の習慣がなくならない限り、ルーマニアのシェンゲン協定発効は難しいと言われています。
 
ルーマニアのパスポートコントロールを超え、しばらく車を走らせてセルビアのパスポートコントロール。双方でルーマニア人はIDカードの提示だけで簡単に国境通過。私は日本のパスポートを提出して出入国スタンプを押してもらいます。マイダーリン、「スタンプのコレクションに。」とパスポート持参。EU加盟国はEUの統一様式の出入国スタンプですが、未加盟国はその国独自のスタンプ。文字もその国独自。
 


そして入国したセルビア。国境の都市はヴォルシャ。車でここのオートガラ(=長距離バス発着場)まで送ってもらい、国境越えのひと仕事完了。ここで私たちを下ろした旧友さんたちは、またルーマニアへ戻っていきました。片道1時間半くらいの道のり。

実は、2台の車には奥様と子供2人もドライブがてら同乗。でも、子供はまだIDカードを持っていない年代なので、国境越えにはパスポートが必要。パスポートを持っていなければ国境を越えられません。ルーマニア側の国境モラヴィッツァで奥様と子供2人を下ろし、この3人は車がセルビアから戻ってくるまで、コントロール以外何も無いそこで待っていてくれたのです。ほんとうに感謝。
 


ベオグラード行きのバスはすぐの発車で、あわてて飛び乗るくらい(乗車賃720ディナーラ+荷物預かり30ディナーラ;バスのおなかに荷物を預けた場合)。とりあえずこれに乗れば、110キロほどの移動でセルビアの首都へ。ひと安心でベオグラードの姿が見えてくるまで眠りこけ~、~無事ベオグラード到着♪



続きの行程:
主催者手配のベオグラード発ポドゴリッツァ行きのチャーターバスは、23時30分、新市街のSava Centerから乗車。それまでの数時間を旧市街ウォーキング観光で過ごし、この都市の印象は『大都会』。また折をみてご紹介。マイダーリンは昨年のベオグラード・マラソンに引き続き、2度目のベオグラード。市内名所をツアーコンダクターしてくれました。

サヴァ・センターは大きな市民ホールで、ここのどこからチャーターバスが出るのだろう、と一瞬不安になったけれど、マラソンランナーらしいグループを見つけ話しかけたところ、地元ベオグラードのランナー。ポドゴリッツァ・マラソンに毎年参加しているらしく、バスがどこから出るかちゃんと知っていて、案内してくれました。ここでもまた、ひと安心。チャーターバスの到着を待つ間、集まってきたランナーたちと自己紹介・マラソン談義で盛り上がったことは、言うまでもなし♪ 


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いざ、モンテネグロへ

2012-10-25 | 海外&ルーマニア・マラソン大会

 
未知の国、モンテネグロ(Montenegro)。そこにマラソン大会がなかったら、きっと行く機会も無かっただろうに。ルーマニアと同じバルカン半島、方向的には南西。ひとまずルーマニアの西端、ティミショアラまで夜行寝台で移動。深夜0時15分発で翌朝10時半に到着予定、距離にして533キロ。

この夜行寝台、5年前に一人旅をしてティミショアラマラソンを走りに行きました(記事はこちらから)。今回はマイダーリン含むラン友たちと一緒のワゴン。総勢5名、心強いです。

ティミショアラから国境を越えてセルビアの首都、ベオグラード(Belgrade)が第一目的地。以前は直通国際列車が運行されていたのですが、今は運休中。バス+バスか、電車+バス、いずれにせよ乗り継ぎ。

そして、主催者手配のシャトルバスは、金曜日の夜23時30分にベオグラード発。これに乗れば、10~11時間でマラソン開催地のポドゴリツァ(Podgorica)に到着。二晩夜行になるけれど、道路事情と列車運行事情によるものだから致し方なし。のんびり地上を行きましょう~。。



マラソン大会はこれ、ポドゴリツァ・マラソン;Podgorica Marathon。サイトはこちらから。どんな国かなあ、モンテネグロ。途中通過するセルビアも、初体験。



上の写真は、wikipediaから拝借。ポドゴリツァの市内中心部。
参加料無料・宿泊無料・シャトルバス無料のマラソン大会 in モンテネグロ、関連記事はこちらから。


モンテネグロ、豆知識:
モンテネグロは正しくは、モンテネグロ共和国(Republic of Montenegro)。
2006年6月に国民投票の結果、有権者の55.4%が独立に賛成してセルビア・モンテネグロから平和的に分離独立した。自国内では国名を「ツルナゴーラ共和国」(Република Црна Гора, Republika Crna Gora,「黒い山」の意)と呼んでいる。
国旗の中央の紋章は、王国時代の「黄金のワシ」、その中心にはベネチアのシンボル「聖マルコのライオン」が描かれている。


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「大人のヨーロッパ街歩き」、放送日決定

2012-10-24 | ルーマニア・わたしの日常

 
日本のテレビ番組にも、出演します、こちらは予告編。
夏の暑い盛りに、日射病になりかけながら3日間のロケに取材協力、「大人のヨーロッパ街歩き」という番組。日本からいらっしゃった女優さんを、地元在住者としてブカレスト案内する設定になっています。
 


タイトルが街歩きなので、基本は徒歩。カメラさんや照明さんは重たい機材を運んでおられるので、大汗かいておられました。写真の一番手前がカメラさん。旧市街の通りを撮影中。
 


レポーター役の女優さんは、さすが!~彼女が街の風景に入るだけで、画像が華やかになります。上の写真は、後姿で失礼~ロケの合間に、観光名所をカメラに収める女優さん。
 
私自身が市民ランナーなので、私のローカルをご案内するならチタン公園、ジョギングのシーンも撮影しましたが、番組で流れるかな?

放送は、BS日テレにて、日本時間 11/12(月) 19:00~19:54 「ルーマニア・ブカレスト~東欧の小パリ・受け継がれてきた心を感じる街」
(こちらのリンクで、放送日までこのタイトルを見ることが出来ます)

番組の中で私が案内したスポットやレストラン、こちらのブログで私の言葉でご紹介していきたいと思いますので、またどうぞお越しくださいませ。


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豆と米、ところ変われば

2012-10-23 | ルーマニアのご馳走

 
日本の秋スイーツ、たねやの「近江栗大福」、滋賀県のローカルスイーツですが、地元で超好評~甘みはおさえめ、餅生地にはお米のつぶつぶ感を残してあるがいい♪、お皿にも注目、リーフ型の信楽焼。(画像と情報はラン友より拝借♪)
 
あんこの材料は小豆。おいしそうなので、「日本では小豆に砂糖を加えて甘くして、デザートとして食べる。」とルーマニアで説明すると、ものすごく変な顔をされました。ここでは豆に砂糖を足す食習慣が無いからです。
 


ルーマニアでは、お米を牛乳で炊いて砂糖を加えて甘くして食べる習慣があります。さらにそれの表面をオーブンで焼くと、焼きプリン風。または、シナモンをふりかけたり。いずれにせよ、味はお米の牛乳煮。

こっちのほうが、私にはものすごく変==。少しだけなら試食できるけれど、マグカップいっぱいは食べられません。「なぜ?ヒロコ?お米はヒロコの国のものでしょ?」~そのレシピで食べる習慣が無いから==。私は甘いあんこが食べた~い。


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秋晴れの一番高いところ

2012-10-22 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
気持ちの良い秋晴れが続くブカレスト、青空が高く感じるのは何といっても今の季節。


 
工事中のビルの枠組みの上。



眺めは爽快。



誰が置いたのか。



きっとおしゃれな家が出来上がる。
  

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