ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

押しかけても居心地のいい授業見学

2009-05-15 | ルーマニア・わたしの日常


押しかけ授業見学、楽しんできました。(このシリーズ、最初の記事はこちらから。) 
 
生徒が日本語や日本に興味を持ってくれて、日本人と見れば関心を示してくれる、そのことがとても居心地よく感じさせてくれる最大要因。街を歩けば「チャイナ!」とからかわれるのとは大違い。
 
そんな中でたまに「こんにちは」「ありがとう」「さよなら」などと声をかけてもらうことがあります、ルーマニアでは公立高校でも日本語の授業があります。だから日本語を知っている人、思うよりもずっと多いのです。
 


わたしが訪問した高校では、週2時間の選択クラス。別の公立高校では日本語が必修授業になっていて低学年で週4時間、高学年になると週8時間授業があるところもあります。そこは日本文化にも関心の高い学校で、三味線を習うこともできるそうです。



第1外国語は英語ですが、第2外国語はフランス語・ドイツ語などの中から選択。同じヨーロッパ圏内の言葉を勉強するのは役に立ちそうだけど、日本って余りにも遠い国。

日本から見てもはるかに遠い東欧で、日本のことに興味を持ってくれている人がこんなに多いこと、ただただ驚きです。逆に日本人って、どれだけルーマニアのことを知っている??(わたしもしかり

11年生の最優秀の女子高生は、「何故って、とにかく好きなの。」~この気持ちが大事、好きこそものの上手なれ。こんなに率直な気持ちを聞いてとっても嬉しい気分で下校、私も何かお手伝い出来たらいいな。

アレクサンドル・クザ高校での授業見学、まとめてアップしてみました。お時間のあるときにどうぞお立ち寄り下さい。

その① 押しかけ授業見学・11年生クラス、質問コーナー編
その② 押しかけ授業見学・11年生クラス、ジェスチャー授業編
その③ 押しかけ授業見学・11年生クラス、大阪弁授業編
その④ 押しかけ授業見学・9年生クラス、スポーツに関心なし編
その⑤ 押しかけ授業見学・9年生クラス、ルーマニア人お勧めの観光地編
その⑥ 押しかけ授業見学・9年生クラス、お辞儀の練習編

この週末、ブラージュ(Blaj)でのレースに参加予定でしたが、断念しブカレスト残留。土曜日は所属クラブ(RO Club Marathon)のグループランの日、会場はヘラストロウ公園です。

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お辞儀の練習編

2009-05-15 | ルーマニア・わたしの日常
わたしの押しかけ授業見学、9年生クラス。
 
生徒による日本語での自己紹介コーナーもありました。「初めまして、わたしはイオンです、よろしくお願いします。」~わたしのルーマニア語レベルとほぼ同じ。

何人かが同じように自己紹介、わたしも「îmi pare bine」「Mă bucur că te vod」(よろしくね、お会いできて嬉しいです)。
 
ひとりずつ返答する間に、彼らが「よろしくお願いします。」というとき、まっすぐこちらを見たままなのに気付きました。日本人同士だと、お辞儀、または軽く会釈するものです。

「こういう時にはは、軽くお辞儀をするものよ。」とお辞儀の種類を説明。深々と頭を下げるほど、ていねいになります。「さよなら」「ありがとう」と言うときにも会釈をするのが日本人。お辞儀は日本人の大事な作法なのです。
 
以前、いつも走りに行くスタジアムで日本語を勉強しているの、と言う女子高生に声をかけてもらいました。わたしがいつもの癖でルーマニア人に挨拶するときでも会釈をしているのを、フィールド内の遠くから見つけて「あの人、絶対に日本人に違いない。」と見分けて話しかけてくれたのです。
 
彼女の学校では日本語の科目がないため、家庭教師の先生について日本語を習っています。その先生が、挨拶の言葉と一緒に会釈の作法を教えてくれたそうです。
 
さあ、このクラスでもお辞儀の練習、と思っていたら、雑談が過ぎたのか早々とチャイムが鳴ってしまいました。あっという間の50分。お辞儀はまたの機会にね。
 
日本語授業の初年度クラス(9年生)には男の子も数名いたけれど、上級クラス(11年生)は全員女子。男子も続けて日本語を選択してくれたらいいな~。

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ルーマニア人お勧めの観光地編

2009-05-15 | ルーマニア・わたしの日常


わたしの押しかけ授業見学、9年生クラスは生徒の関心のあるところへ話題転換、生徒からの質問コーナーとなります。

先ほどから積極的に発言しているスポーツマンの彼、「日本で一番高い山は富士山だけど、最後に噴火したのはいつだか知っていますか?」、いきなりの難問。彼は地理が得意科目でもあるのです。
 
日本人同士、顔を見合わせて、きっと江戸時代だろうから400年位前よね、などとヒソヒソ。「400年前!」と答えると、その彼「390年前!」、まあほとんど近いと言うことで日本人、合格。ほっ・・。

彼は富士山の高さを知らなかったので教えてあげました。小学校のときは「3776m」と習ったけど、今でもこの数字で正しいのかな?(←麓からてっぺんまで、走って登る富士登山競走に参加したことは・・・言いませんでした、これ以上スポーツの話題はダメ、クラスでウケません。)
 
「じゃあ、ルーマニアで一番高い山は?」、日本人の先生、見事に展開策。「2544m、Mt.Moldoveanu(モルドヴェアヌゥ山)」とみんな声を揃えて答えてくれます。
 
「わたし、オムに登ったことあるけど、オムの高さは?」、「2504m」これもほとんどの生徒が答えてくれます。ルーマニアの最高峰にほぼ近い高さ。ルーマニアには3000m級の山はありません。
 
そこからルーマニアで好きなところを答えてもらうことになりました~「日本人が来たら、案内したいところ、好きなルーマニアの場所は?」
 
「ブカレストは駄目だよ。」~人が多いだけでごちゃごちゃしている首都は人気なし。トランシルバニア地方、シビウ市、ブラショフ市、マラムレシュ地方、ヤシ市、ヴォロネツ修道院(Mămăstirea Voroneţ)、黒海。

ルーマニア人が好きなところは一番ルーマニアらしいところ。中には「自分の家が好き。」と言う女の子も。

「黒海にはたくさんのビーチがあるけれど、どこのビーチが好き?」~「コスティネシティ!」、ここは若者、特にティーンエイジャーに人気のビーチと聞きます、

その通りの答え。みんなニコニコして、早くも夏のバカンスに気分が飛んでいる~??6月半ばからほぼ3ヶ月、夏休み。その前に学年末試験をクリアーしてから。



(次のエントリーに続く)

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押しかけ授業見学・9年生クラス、スポーツに関心なし編

2009-05-15 | ルーマニア・わたしの日常

 
わたしの押しかけ授業見学、3コマめは9年生クラス在籍30名。12時半から50分授業。が、教室に行っても生徒は半分も来ていません。ばらばらと慌てて駆けつけてくる生徒もいます。このクラスは出席を取るところからスタート。
 
と言うのもルーマニアの高校は2部制。この学校では11~12年生が午前7時半~12時15分、低学年9~10年生は12時35分~午後7時15分。9年生にとって、家から出てきて最初の授業、なんだかまだ眠たそうに目をこすっている人も居ますよ?
 
日本語を習い始めたクラスなので、聞く・話すが中心。書くことは、ローマ字で書かれた日本語を、ひらがなに直すことから。でも熱心な生徒が授業前にホワイトボードにローマ字表記で日本語を書いています。

「WATASHI WA ION DESU」
「WATASHI WA NIHONGO GA SUKI DESU」
「WATASHI WA ERINA GA SUKI DESU」
「WATASHI WA HASHIRU KOTO GA SUKI DESU」、などなど。
 
このクラスでも私の自己紹介から始まりました。先と同じように、名前・出身地、ホワイトボードを指差しながら「WATASHI WA HASHIRU KOTO GA SUKI DESU」、毎日のように近くのチタン公園を走っていることなど。
 
「スポーツは好きですか?」~男女混じったこのクラスには全ルーマニア高校選抜に選ばれるほどのハンドボールの選手がいるのですが、手を挙げたのはその男子生徒を含めて3名ほど。見ることもすることも余り関心ない様子。

「昨年の北京オリンピックで、ルーマニアは何個金メダルを取ったか知っていますか?」~「4個!」と即座に答えたのはその彼だけ。

「どの種目で取ったのか知っていますか?」~「体操と陸上とカヌーと・・・」、次が出てきません、「柔道よ。」、わたしが答えます。

「陸上の女子マラソンと柔道は、日本が特に金メダルを期待していた種目でした。シドニー・アテネと連覇してきたからです。でもその種目で金メダルを取ったのはルーマニア、日本人は、ルーマニアではとてもスポーツが盛んだと思っています。」

残念ながらみんな顔をしかめています。ほとんど関心がないし、スポーツが盛ん、とは程遠いのです。 

「でもみんな、オリンピックでの金メダルを誇りに思ってね。」~一番大きくうなずくのは、スポーツマンの彼でした。女の子達はほとんど関心なし。スポーツ好きのわたしとスポーツマンの彼だけで盛り上がっていてもね・・・よって話題転換。
 
(次のエントリーに続く)

一番上の写真は、クラス対抗のバレーボール大会。女の子の声援で盛り上がっていました。時々サッカー式に脚でけっていますよ・・?

 ご参考までに:北京オリンピックでルーマニアが獲得した金メダルは4個。すべて女子選手の偉業です。  
女子マラソン コンスタンティナ・ディツァ・トメスク
柔道女子 48kg級 アリナ・アレクサンドラ・ドゥミトル
体操女子 種目別床 サンドラ・イズバサ
ボート女子 かじなしペア ビオリカ・スサヌ&ゲオルギータ・アンドルナケ
 

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大阪弁授業編

2009-05-15 | ルーマニア・わたしの日常

 
押しかけ授業見学・11年生クラス、2限目はテストの予定。6月中旬に学年末を迎えるルーマニアの学校制度、これは学年末試験なのです。
 
が、生徒達からの要望、「せっかく日本人の先生(=私のこと)が来てくれているのだから、直接日本語を習いたい。」~嬉しい要望です。学年末の成績をつけなくてはいけない時期に来ているけれどテストは来週に延期、2限目も授業続行。
 
先の時限に習った形容詞のおさらい。ここでなんと大阪弁の先生、登場=これ、ワタクシ・マドモワゼル。後ろで見学していただけなのに突然、役割を与えられびっくり。でも大阪弁ならおまかせ、大阪生れの大阪育ち。
 
先の授業を見習って、ひらがなで書かれた単語カードを示しながらジェスチャー付で発音。ひとつずつ単語の発音をすすめるうち、カンのいい生徒はアクセントの違いに気付きます。生徒のほうが先に大阪弁のアクセントで発音してくれるようになりました。
 
ひととおり復習が終わり、次の課題は形容詞の否定の言い方。ルーマニア人の先生がルーマニア語で、「形容詞から語尾の〈い〉を取って、〈くない〉をつけると、否定になる。」とまず説明。「ながい→ながくない」となること。



「おおきい→おおきくない」、生徒も前に出て、ひとつずつひらがなで書いていきます。この否定形の発音練習のときにも、大阪弁の先生登場。本来の先生は関東出身でもちろん標準語(東京式、と区別)で発音。それに続いて大阪式でも同じ言葉を発音。アクセントの違いがよりはっきり判ります。

「どっちの言い方(アクセント)が好き?」と先生、両方のアクセントを楽しんで発音していた生徒達に手を挙げさせました。東京式と大阪式、半々くらい。本来習うべきは標準語、でもバリエーションも必要。

わたしが大阪弁の先生として登場したのも、この先生の機転によるもの。日本語を習うなら、出来るだけ多くのネイティブ・スピーカーの発音を聞いたほうが良い。」と言う持論です。
 
たしかにそうです、それぞれの地方で少しずつアクセントが違うし、独特の方言もあります。アクセントが違うことによって違う意味になることもあるけれど(雨と飴など)、大阪ではみんな大阪弁を話すし、東京ではほぼ標準語。
 
ここでワタクシ、マドモワゼル、ちょっぴり自慢。
「わたしも外国の人と話すときには東京式で話します。私は大阪式と東京式、両方で話すことができます。でも、東京の人は東京式で話すだけで、大阪式で話すことができる人はほとんどいません。」
 
えっへん!この自慢、生徒さんたちも納得して聞いてくれていました。大阪弁、好きやもん~~。

(まだまだ続きます、ハイスクール押しかけ。)

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ジェスチャー授業編

2009-05-15 | ルーマニア・わたしの日常

 
押しかけ授業見学・11年生クラス、本来の授業に入ります。
 
このクラスは日本語を習い始めて2年目のクラス、ひらがな・カタカナは読み書きできるし簡単な漢字も覚えています。日本語は選択科目で、週2時間の授業があります。
 
今日のテーマは形容詞とその否定形。まず先週習った12個の形容詞のおさらい、そして新しく12個の形容詞。「ながい⇔みじかい」など対比するものが表裏のカードに書かれていて、日本人の先生はジェスチャーと一緒に発音。生徒達も様子を表す身振りをしながらいっせいに発音。
 


わたしは一番後ろにいただいた席で、生徒と一緒に発音&ジェスチャー。先生の身振りだけで日本語を答えるコーナーあり。わたしの隣の生徒さん、すべて大きな声で発音、このクラスで一番優秀な女の子だとすぐに判りました。
 
生徒達の習っている日本語形容詞で、わたしの覚えていない形容詞(ルーマニア語訳)が出てきたので、彼女にルーマニア語でノートに書いてもらいました。このクラス、わたしにとっても勉強になります。
 
日本語検定試験4級(=最初の級)に合格し3級を目指す彼女、日本語で日記を書いて日本人の先生の添削を受けています。毎日、日本語を書くこと、いい勉強になるのです~私も毎日、ルーマニア語で・・・あ、無理、せめて毎日、英語で・・・。

(次のエントリーに続く)


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押しかけ授業見学・11年生クラス、質問コーナー編

2009-05-15 | ルーマニア・わたしの日常

 
先週のルーマニア・アメリカ大学での日本文化祭の居心地にすっかり気を良くしたワタクシ・マドモワゼル、招いてくださった先生(日本人女性)がお勤めのハイスクールに、押しかけ授業見学。
 
「できれば授業を見学させてください。」という私からの申し出に、共同で授業を担当するルーマニア人の先生の了解・教頭先生の許可を取り付けてくださり、これまた快く招いてくださったのです。
 
まず、10時35分から11年生クラス(日本でいう高校2年生)、50分授業が休憩を挟んで2コマ続きます。この学校に日本人の先生が赴任するのは今年が初めて、生徒達にとっては初めて見る日本人、その日本人の先生に連れられさらに日本人が入室してきたのだから、生徒たちは興味津々。
 
わたしの自己紹介の時間をいただきました~名前、出身地、今住んでいるところ、ルーマニアの印象などなど。まず日本語でゆっくりと、そしてルーマニア語で話そうとするとさらにゆっくり。
 
この高校では日本語クラスは選択科目。この学年は全員女の子で、みんな一生懸命聞いてくれます。ルーマニア語で質問があるけれど、普通の会話スピードなのでうまく聞き取れません、ルーマニア人の先生の通訳を交えながら質問コーナー。
 


彼女達の一番の興味は、「芸者」でした。彼女達が見知り覚えた芸者のイメージは「Memories of Geisya」(邦題は[SAYURI]、2005年公開)、この映画はルーマニアでも上映されDVD発売されています。
 
世界各地で話題になったものの、あくまでも外国人(アメリカ人)から見た日本の芸者のイメージ。時代背景は定かではないけれど第2次世界大戦前。 
 
「その時代には、貧しい家の女の子が売られていって、芸者になる、お金持ちの人の愛人になる、と言うことは確かにあったけれども、今では芸者は特別な職業。踊りや歌、特別な礼儀作法を修業して、ごく限られた人だけが芸者になることができる。芸者になることは女優になることよりも難しい。」などと説明。
 
「サムライは居るの?」とこれまた、時代錯誤な質問。
わたしはキッパリ、「映画やDVDの中にいます。」
 
忍者もサムライも今はいません、「Memories of Geisya」も映画の中の世界。今の日本のイメージと混同しないでね~。

(授業編は、次のエントリーに続きます。)

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