ロシアへの観光ビザの申請に、てこづっています。これは在ルーマニアロシア大使館に申請すべきマイダーリンの話。日本帰省中のわたしは在大阪ロシア総領事館に
申請し、
受領済み。
おなじ観光ビザなのに、申請に必要とされる書類が多いのです。私が
申請のために準備したものは、①ロシア側旅行社発行のインビテーション、②ビザ申請書(ロシア大使館のサイトからダウンロード)、③パスポート、④パスポートサイズの顔写真。
①のインビテーションを手配するためにロシア側旅行社にコンタクトを取ったところ、それは「観光ビザならこれで申請できるはず。」とお墨つきの一枚。が、ルーマニア国籍だと、さらにもう一枚インビテーションが必要だと言われたそうです。
私たちのロシア訪問の目的はモスクワマラソンを走ること。マイダーリンに要求されたのは、マラソン主催者からのインビテーション。エントリー費用を払い込み、エントリー済みであることを証明する書類。主催者にインビテーション発行を依頼すると、手数料として50USドル必要とのこと。「僕のロシアビザは高くつくよ。」とダーリン、ぼやいています。
日本国籍で申請から2週間後の受取であれば無料で発給される観光ビザ、ルーマニア人が在ルーマニアロシア大使館から発給を受けるには、40USドル。何かと国の利害関係も絡んできて、こんな発給手数料の設定に。
そうこうしていると、両国間で聞き捨てならないニュース、「スパイ容疑でルーマニア外交官拘束、国外退去命令(毎日jp)」とモスクワから伝わってきたばかりの事件に対し、報復措置的にその翌日、「ロシアとルーマニアの対立激化 ルーマニアが外交官退去命令(日本経済新聞web刊)」。 ルーマニア政府が在ブカレストのロシア大使館の外交官に対して、退去を命じたというのです。
在ルーマニアのロシア大使館と言えば、マイダーリンたちにロシアビザを発給してくれるところ。こりゃ~、ルーマニア人に対するビザ発給は厳しくなるわ・・・(なんて、ちょっと偏狭な見方かもしれませんが。)
私が日本のパスポートを持って、在ルーマニアのロシア大使館でロシアビザを申請していたらどうなったのだろう、と、こんなことまで考えてしまいます。
隣接、または近隣の諸国と言うのは何かと対抗意識が強く、ちょっとしたことで反感を買ったりするもの。そんなことで一般市民の渡航まで厳しい目で見られていること、いたしかたないのかな、と。
マイダーリンたち(ダーリンともう一人、ブカレストのラン仲間も一緒に行く予定)は今週のうちに、必要書類を携えてロシア大使館に出向く手はず。これで3度目。無事に申請が受け付けてもらえて、ビザが発給されることを祈るしかないです。・・・でないと、私一人でモスクワに行くことになってしまう・・・??
今のモスクワ、近郊まで迫った森林火災で、ものすごい煤煙スモッグ状態とか。観光客も大がかりなマスクを着けて、市内観光をしている写真をネットで見ることできます。この森林火災、5月から続いているもの。これが9月まで続くとどうなる?この煤煙のなかで42.195キロのマラソン、走れる?マラソン大会は実施されるの??
一番上の写真は、日本の旅行社に貼られていたロシアのポスター。こんなのを旅行前に見かけるとわくわくするものですが、今回ばかりは不安が募ります。
参考にしたニュース、その①:
ロシア:スパイ容疑でルーマニア外交官拘束、国外退去命令
【モスクワ大前仁】ロシアの情報機関である連邦保安庁(FSB)は16日、在露ルーマニア大使館の1等書記官が軍事機密を得ようとしたとして、この書記官を拘束し、48時間以内の国外退去を命じた。インタファクス通信などが報じた。
ルーマニアはソ連時代の軍事機構「ワルシャワ条約機構」の加盟国だったが、冷戦崩壊後の04年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟。今年に入り、米国のミサイル防衛(MD)計画の見直しに協力し、2015年までの迎撃ミサイルの配備に同意していた。ロシアはMDの欧州配備に反発しており、今回の事件にはルーマニアをけん制しようとした可能性がある。
スパイ問題をめぐっては、米国で6月下旬にロシアのスパイ10人が逮捕され、米露間で大規模なスパイの交換が行われたばかり。
(
毎日jpより)
参考にしたニュース、その②:
ロシアとルーマニアの対立激化 ルーマニアが外交官退去命令
【ロンドン=岐部秀光】ロシアとルーマニアの対立が深まっている。ロシア連邦保安局(FSB)が16日、「軍事機密を盗み出そうとした」としてルーマニア大使館の1等書記官を拘束したことに対抗し、ルーマニア政府は17日、ロシア人外交官1人の国外退去を命じた。
ルーマニアはロシアの行動を「外交関係に関するウィーン条約への深刻な違反」と非難し報復措置に出た。インタファクス通信によるとルーマニア外交官はロシア人の市民から軍事機密文書を受け取ろうと試みたが、この市民がFSBに通報して失敗に終わったという。
旧ソ連圏のルーマニアは2004年に北大西洋条約機(NATO)に加盟した。米国の新たなミサイル防衛(MD)計画に参加し15年までの迎撃ミサイル配備を受け入れることも決定。ロシアの反発を招いていた。
(日本経済新聞
web刊2010/8/18 11:17より)
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