![]() ★ちょっと再確認したい「資料」があり、それが掲載されている昔の週刊誌をみている。 本文の左右の広告欄の書籍名が目に飛びこんでくる。 『マルゴ』――大人のための愛のメルヘン。金持ちの中年男アルビヌスは、妖精のような少女マルゴに夢中になり、妻と別れる。しかし……。 『ファニー・ヒル』――芸術かワイセツか? 性文学の最高傑作。 『千夜一夜物語』――本邦初の無削除秘蔵本。延べ50万部突破! 『3900羽の野鴨たち』――日本アイ・ビー・エムの価値ある年輪 『展望』――「遙かなノートル・ダム」(森有正)・「わがいのち月明に燃ゆ」(林伊夫)…… 『アテネの歌声』『壊滅・氾濫』『義勇兵』『不敗の村』『影絵の世界』等々……。 もちろん、実際に読んだわけではない。 高校生の僕が読んだのは『わがいのち月明に燃ゆ』だけで、あとは書名とかキャッチコピーから中味を想像していた。 その「想像」が僕を育てた(^_-)。 昔の週刊誌の広告文字が、僕の記憶の根をガラガラと揺さぶる。 ★画像=寺山修司記念館フェスティバルのチラシ。 チャンスがあるのなら――要するに、他の何かとの組み合わせが成立するなら――行ってみたいと思っていたが、結局、チャンスはおとずれなかった。 たとえば、高村祭の対象は、(一部例外を除き)高村光太郎が太田山口の山小屋で独居自炊生活をした1945年~1952年までの7年間に限定している。 これに対し、寺山修司記念館フェスティバルは、まさしく寺山ワールドだ。 詩に、短歌に、俳句に、映画に、演劇に、写真に、スポーツに、メルヘンに、さらには寺山が興味をもったもの、集めたもの、かかわりのあった人々等々……さまざまな足跡を展示し、語り、訪問者が寺山ワールドに侵入できることを基本方針としている(のだろう……)。 さらに、寺山はいったいどこから来たのか?(←寺山自身もきづいていないこと)、あるいは、寺山はどこへ行ったのか?(←もちろん、死んだ寺山が知っているはずがない)、それを突きとめるきっかけをつくることを、もう1つの基本方針としている(というふうに、わたしには思える。) 僕は、普段の、ひっそりとした寺山修司記念館が好きだが、こういうフェスティバルも、寺山についていえば、悪くはない。 ホンマは、多少の困難はあっても、行くべきだったかもしれない(ノ△・。)。 ★関連記事 ・2008年冬は、三沢市出身の亜紀さんにポンと背中を押される格好で遂に寺山修司記念館を訪問したのだった ★公式ホームページへ ★WEB無人駅線ページへ |
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