職員室通信・600字の教育学

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5校、すなわち、2中学校区(人口25000~30000人)という規模でやるメリットはなにもないのか

2009-03-06 19:51:43 | Weblog


◆3/2(月)午後6時半から白銀小を会場に開かれた、5校合同連絡協議会に出席する。
 参集団体は、白銀小、白鴎小、みなみ小、白銀中、みなみ中のPTA会長、副会長(総務委員長)、校長、教頭。
 それに、白銀振興会の会長、事務局長。

 会議の次第は、
 ①当番校PTA会長あいさつ
 ②青少年健全育成上問題となる情報交換
 ③来年度の年間行事の確認
 ④その他
 ⑤当番校校長あいさつ

 5校合同連絡協議会に対する、わたしの考えをアトランダムに書く。

(1)八戸市では、中学校区ごとに、地区公民館(非常勤館長1、非常勤主事3)を設置し、学校・家庭・地域の連携・協働を促す仕組みづくりを進めてきた。
 社会教育と学校教育エリアをぴったりと重ね合わせて教育を構想してきたわけで、わたしは「八戸型教育コミュニティづくり」といっている。
 人口10000人~15000人。
 児童・生徒 1000人。
 教育コミュニティーとしては、最適のエリアだ。

 しかし、5校合同連絡協議会の対象となっているエリアは、2つの中学校区で、この2倍の大きさになる。

(2)わたし自身は、ここしばらく、すこやかみなみネット事業(みなみ中学校区)に傾注し、5校合同、すなわち2中学校区の事業には、強い関心は示してこなかった。
 正直にいうと、耳を貸さない……というか、5校という枠組みを排除する方向で、すこやかみなみネット事業を展開してきた。
 理由は、学校、家庭、各地域団体が教育・子育てに関する課題を持ち寄り、いっしょに話し合い、考えていこうというコミュニケーションの「かたち」をつくるには、1中学校区の規模が最適で、2中学校区になると、どうしても形式的なものになってしまうと考えたからだ。

(3)教育コミュニティづくりは、1中学校区(人口10000人)が最適だという考えは、今も変わっていない。
 5校合同連絡協議会については、内容的には、かなり勉強になる面もある。
 たとえば、情報交換における白銀振興会の発表(無人駅・白銀駅にWCを設置する事業と運営)や、すこやかみなみネット会長の提案(独居老人と中学生の交流)、および、独居老人と中学生の交流にかかわる白銀中の実践発表等々……。
 しかし、具体的な事業展開となると、エリアが大きく、人口も小さな市くらいあるため、どうしても形式的に流れてしまう。
 また、情報交換についても、5校となると、ふだんそれほど密接な交流があるわけではないので、情報を提供する際、情報が一人歩きすることを恐れて、抽象度の高いレベルでの提供となってしまう。これは仕方のないことだと思うが、3/2(月)の会合もこういう傾向にあった。

(4)では、5校、すなわち、2中学校区(人口25000~30000人)という規模でやるメリットはなにもないのかというと、決してそうではない。
 いろいろな事業を、これは1中学校区でやるほうがいいのか? それとも、2中学校でやるほうがいいのか?という観点で、1つ1つ丁寧に考えていくと、2中学校区のメリットも見えてくるはずだ。
 また、2中学校区でやる場合も、
 ①同じことを別々にやる。
 ②同じことを分担してやる。
 ③同じことを融合してやる……等、いろいろなパターンが考えられるので、もっとも効果的な方法を選択するといい。(きょうはこれで終わるが、「5校合同連絡協議会」については、これからも継続して記述していく。)


 


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