◆小学校3、4年生の頃だった。 ある日、昼寝から目を覚ましたら、視界が白と黒の陰影の世界になっている。 暗い。 悲しい。 なにもしたくない……。 子どものわたしは、これは、いったい、どうしたんだろう?と動転する。 人生、最初に自覚した、いわゆるメランコリックな状態で、今のわたしの文脈でいうと、重度のテンション低下状態だったのだ。 このとき、わたしは、自分の気持ちを明るくするために、いろいろ試す。 そして、「あっ、きょうは、朝潮(朝潮太郎・大阪太郎)と若ノ花の相撲がある」とつぶやいた時、少し明るくなることに気づいた。 何度も何度も自分に「朝潮と若ノ花の相撲がある」と言い聞かせる。 つぶやくたびに、白黒の陰影が、徐々に、徐々に、豊かな色彩に戻りはじめる。 今のわたしは、この小学生のわたしと、まったく逆のことをしているわけだ^^;^^;。 昨日、「憂愁」を、断ち切り、テンションを上げてしまうと―― (1)憂愁の細部の記述できない。 (2)(したがって)展開が軽くなる。(早くなる。) (3)(やや論理が飛躍するかもしれないが)自身の記述に対し、低い評価をしがちになる。(慢性的自信喪失症) ――と、書いた。 この(3)が、わかりにくいので、少し補足する。 「憂愁」を断ち切り、ポンポンと展開すると、ま、ひとつの例だが、中教審や社教審の答申のような感じになってしまう……ということが言いたいのだ(*^_^*)。 自分はこんなふうにポンポンとしか書けないのかと、落ちこむ。 さらに、こういう内容だったら、勉強不足のわたしが書くより、もっと優秀で、研究を積み重ねている人が書けばいいではないか……、わたしなんかの出る幕ではない……と自信喪失、自暴自棄の循環に陥っていくという意味だ。 |
◆この「MIMIKA BLOG」に、ずっと以前、わたしが運営していた「ふたりっ子はん深夜特急」というサイトを重ねあわせてみる。 ★「ふたりっ子はん深夜特急」のコンセプト (1)2001/3~2003/3まで、3年間、開設 (2)〈HP本体〉と〈掲示板&チャット〉で構成されていて、掲示板&チャットへのコメントを、いちいち手作業で、HP本体にコピーしていた。 コメント機能付きのブログは、まだなかった。 コピーしたコメントに、車窓風景等を折り混ぜ、ショートショートを創出するものだが、ショートショートは、なかなかうまくいかなかった^^;^^;。 (3)「ふたりっ子」は、ドイツ語のzweisamkeitが語源だ。 zweisamkeitは、einsam(孤独)をもじった語で、むりやり訳すと「2人っきりの孤独」「寂しすぎる2人」。 それに、尊敬の意を表す大阪弁の「はん」がついている。 (4)HPのテーマは、この「寂しすぎる2人」(あなたとわたし)が、闇から闇へと疾駆をつづけ、やがて闇の果てに至り、極限を突っ切り、朝の光に至ろう……というものだった。 (5)「MIMIKA BLOG」のコメントも多いが、「ふたりっ子はん深夜特急」の常連客も多かった。 スカーレット、有乱、高子姫(タカイコヒメ)、Fumi-yan、狂騒のママ、老鴉、さくら姫、ごんこ、高松、けん志村、アジア文化、タカハル、卵割、チャック、ダービー兄貴、Maria48、おんり、ゆみっち、Asca、おっさん、しろしろどん、エイパパ、うらサンタ……等々。 これらの、なつかしくも、けったいな人々(乗客たち)のことについては、後日、また、くわしく記述するチャンスもあることだろう。 3年間、HPのカタチはどんどん変わっていったが、掲示板&チャットへのコメント(=改札口)を、HP本体にコピーする(=乗車)というシステムは変わらなかった。 |
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