職員室通信・600字の教育学

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花巻・光太郎山荘に向かうという「暴挙」「冒険」

2006-08-14 13:49:06 | Weblog

06.08.14 花巻・光太郎山荘に向かうという「暴挙」「冒険」

はなむけ号(←折りたたみ自転車の名前)で、花巻・光太郎山荘に向かうという「暴挙」「冒険」に出たのは、〈7/21~8/15 孤独な魂が還る場所を求めて〉というテーマのなかにある「場所」が、ここではないかという予感があったからだ。

 近づくにつれて、空模様があやしくなり、気温が下がり、頬に霧雨が降ってきた。

■ここに来るのは2度目だ。
 最初に来たとき、樹木に囲まれた小屋が予想外に大きく立派なので驚いたら、案内してくれた人が、あれは小屋を保護する套屋(うわや)で、中に光太郎の小屋があるのだと教えてくれた。
 今は、その套屋も老朽化し、昭和52年にさらに鉄骨の第2套屋が造られたそうだ。

 内部が暗いので、第1套屋を壊して被せたのか、第1套屋のうえに被せたのかは、よくわからない。
 ガラス越しに粗末な小屋の内部を眺める。外の光太郎畑の赤い花が反射するので、角度を工夫して、目をこらす。

 ランプがつり下げられている。
 板の間の囲炉裏のまわりに一升瓶4本、五合瓶2本と、七輪。
 土壁に沿わせた書棚に光太郎の蔵書。
 その脇に古びた紙が張ってあるが、黄ばみ虫に食われ、内容は読めない。
 掃き清められた土間の隅に、小さな水ガメと流し台。

案 内

三畳あれば寝られますね。
これが水屋。
これが井戸。
山の水は山の空気のように美味。
あの畑が三畝、
いまはキャベツの全盛です。
ここの疎林がヤツカの並木で、
小屋のまわりは栗と松。
坂を登るとここが見晴し、
展望二十里南にひらけて、
左が北上山系、
右が奥羽国境山脈、
まん中の平野を北上川が流れて、
あの霞んでいる突きあたりの辺が
金華山沖ということでしょう。
知恵さんは気に入りましたか、好きですか。
うしろの山つづきが毒が森。
そこにはカモシカも来るし熊も出ます。
知恵さん斯ういうところ好きでしょう。


■光太郎は、昭和27年、青森県から十和田国立公園記念碑の制作の依頼をうけ、人生の最後に智恵子夫人の像を制作する決心をして、上京する。

 彫刻の完成後は、再びこの小屋に帰るつもりだったらしいが、藤島宇内氏は「私は高村さんを山まで迎えにゆき、(栄養障害と結核で)血を吐いている高村さんと上京した」と記している。

 前回、わたしがやってきたのは20歳のときだった。
 そのときは不遜にも「たった7年間か」と思ったものだが、今回はまったく逆に、限りなく長い独居生活に思えた。


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