職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

光太郎の「一反までは」を自分の教育の仕事に置き換えて 

2006-08-15 13:51:15 | Weblog

06.08.15 光太郎の「一反までは」を自分の教育の仕事に置き換えて

先述したように、2度目の〈詩の土砂降り大会〉をやるまで、高村光太郎のことはすっかり忘れていた。
 だから、光太郎について論じる資格もないし、もちろんその体力も備わっていない。

 今、わたしがやろうとしていることは、やれることは、①「太田山口の山小屋暮らし」と②「原野と畑の間を縫う砂利道」と③「戦争詩のすべて」と④「いわゆる智恵子抄として一括りにされる詩編の中の2、3編」とから、〈7/21~8/15 孤独な魂が還る場所を求めて〉というテーマのなかにある「場所」の像を結ぶことだけだ。

■軽い食事を済ませたところだと言われましたが、おむすび一個を呈上し、たくあんの漬物でいっしょに食事をしました。
 光太郎がお茶を入れてくれました。

「夏を越すのは二度目だが、夏は疲れるから、日中は仕事に出ない。
 畑は五畝ほど。野菜などの副食物を自給するつもりでいるが、なかなかできない。
 耕具・肥料・殺虫剤、みな不足で困る。
 しかし、いずれは一反までは耕作して、アトリエも近くに建てて、農業と彫刻を両立させたい。
 一年の耕作の予定はよく組むが、思うようにはいかない。
 夜のランプの油が悪いから本が読めない。ろうそくは高くて買えない。
 彫刻の材料も木もない。今はただ刀がさびないように研いでいるが、近く、小さい物から彫りたいと思っている(中略)
 それにしても夏は体が弱る。
 冬、小屋の北側はすっかり雪にうずもれる。南側にも三尺ほど雪が積もるが、私は血色がよくなって元気が出る。」(『言葉はどこからどこへ』(宮地裕)から引用)

■照れくさい話だが、転記しながら、わたしは、光太郎の「一反までは」を、あるいは「アトリエも近くに」を、「近く、小さい物から」を、これからやろうとする自分の教育の仕事に置き換えている。
 すなわち「山小屋暮らし」と「砂利道」と「戦争詩」と「智恵子抄」……を組み合わせて、おそらくどこにもない「場所」をつくりだそうとしているのだ。

 ここに最初にやってきた青年と案内者のことを、もう少し書きこまなければならないとも思うが、青年も案内者も、ここに立っている、頭髪が減りはじめ、鬢に白髪が目立つようになった「男」のことは知らない。だから、もういいだろう。

■いよいよ小屋を離れる時間になった。
 花巻駅発16:02のJR快速はまゆり、盛岡駅発16:34の IGRいわて銀河鉄道と乗り継ぐ予定だ。
 来るときはゆるやかなのぼりだったから、逆にここから花巻駅へは快適なくだり10㎞になる。
 と思っていたら、岩手県交通の、これまでに見たことがないようなすすけたパスが来た。
 これにはなむけ号をのせることにした。

■画像は、上から「智恵子展望台からの眺め」「小屋の障子」「やってきた岩手県交通バス花巻駅行」


にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 八戸情報へ
にほんブログ村

★わたしの公式ホームページにも、ぜひ、来てください。公式ホームページには、トータルの、全身の、わたしが存在します。待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! 
  ☆公式ホームページへ


★わたしのWEB無人駅線のページにも、ぜひ、来てください。あっというまに、魂が無人駅線の世界に、全身、移動できます。待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! 
  ☆WEB無人駅線ページへ





最新の画像もっと見る

コメントを投稿