WALKER’S 

歩く男の日日

22日目 (1) 浄瑠璃寺

2008-07-28 | 08年四国の旅
 昨日まで3日間晴天が続いたけれど、今日は曇り空の出足、夕方から雨の予報が出ている。いよいよ松山へ下りていく。昨日より歩く距離は多いけれど登りの道は少ない、トンネルから大宝寺への山道は初めて逆向きに歩く。順打ちの時の印象では登りが7割以上だったので、逆だと登りは3割以下になると甘く考えていたけれど、記憶は本当に曖昧なものでした、半分以上登らねばならなかった、そして下りも足場が悪く楽な行程では全然なかった。大宝寺までの平均時速は5.7km、納得できる速さです。大宝寺では10分ちょっとの休憩、疲れていないし、ちょっと寒い。8時3分に出発、次の休憩地は三坂峠の2kmほど手前のレストパーク明神。この区間は昨年向かい風で記録が出なかったので、何とか同タイムを目指したい。大宝寺を出て久万川に架かる橋を渡ったところでバイク遍路が杖を落とした、30mほど行きすぎて戻ってくる、幼稚園児を見送りに来ているお母さんたちがそれを見ている、本人はすごく恥ずかしいだろうな、でもバイク遍路に杖というのがそもそもおかしい。バイクに乗っているのにお大師さんに同行してもらうというのはいかにも厚かましい感じがする。
 昨年、一昨年にお世話になった民宿一里木の前を通過、例年この向かいにあるサンクスで食料を仕入れるけれど、一昨日買った食料がまだ残っているのでそのまま通過。ここから明神までの4.7kmがタイムチェック。100m以上登っているのに2年前は時速6.4kmで歩いた。例年午後からの歩きになるけど、今年はまだ8時過ぎ、しかも日差しはなく、向かい風でもない。ちょっと意識して元気を振り絞りつつ歩く。一部新しい歩道ができているところもあって、例年より歩きやすい感じがする。明神の東屋が見えてくるあたりから坂がきつくなってくる、最後の追い込みが掛けにくい、でも何とか同タイムで到着。これ以上の速さで歩くのは絶対無理だろう。休む前に東屋の横にあるボックスで宿の予約を入れる、2日後の宿は西条市の敷島旅館、4回目の投宿、500円安い2階の部屋をお願いする。3日後の宿は同じく西条市のビジネス旅館小松、こちらも4回目の投宿、今まではずっと素泊まりだったけれど今回初めて食事付きで泊まる、朝が早いので夕食だけでお願いする。伊予の宿の予約もあと1軒を残すのみ、讃岐の宿を含めても予約はあと7軒だ。
 パンを一つ食べて35分たっぷり休む。そしていよいよ三坂峠を目指す。三坂峠からの下りは、下り道としては第一の難所だ。最初の方は普通の山道で、下りということもあってテンポよく下ることができるけれど、後半になるとコンクリートで舗装されたものすごく急な坂道が続く、最初この道に来たときまともに下れなかった、何度も立ち止まったり、後ろ向きに歩いたりした。この坂ほど膝に負担を感じる下り道はなかった。2回目以降は、ある程度の覚悟もあり、膝の鍛練も積んで挑んだので、さほどではなくなったけど、でも相当きついことに変わりはなく、最も苦手な坂道であることには違いない。6回目の今回もやはりきつかった、立ち止まることはなかったけれど、膝にぐんぐん圧力がかかっている、思うような速さで下ることはできない、ぎこちない、我慢の歩きだ。下りは40分以上続く、この坂を逆打ちしようとする人の気が知れない。2時間以上の急な登り坂になるだろう、焼山寺より、鶴林寺より、横峰寺より、雲辺寺より厳しいに登りになることは明らかだ。てなことを考えている内に何とか下界に下りてきた、網掛け石の前のベンチで若い男の人が休んでいる、昨日岩屋寺の手前の山道ですれ違った人だ。今日は大宝寺の近くの宿から出発したはずだから標準的なペースかもしれない。道後温泉まではあと16km、札所は6つもあるけれど無理な距離ではない。まだ11時前だ。
 平地になってからは順調で46番浄瑠璃寺には今までの最高タイムで着いた。今までは1日の最後の行程で、門前の長珍屋に泊まっていたのに対し今回は1日の中頃の行程で疲れが溜まっていないためと思われる。11時20分、明神からは時速6kmで来たことになる。曇っていたことも大きかったかもしれない、今日は49番浄土寺までのあと9kmほどだ。
この記事についてブログを書く
« 21日目 (2) 岩屋寺の... | トップ | 22日目 (2) 松山中学校 »