WALKER’S 

歩く男の日日

健脚二人 5

2020-05-05 | 日記

 遊庵の夕食は熱々のアジフライと豚の生姜焼き、両方とも御馳走でした。食事の後奥さんとおしゃべり、こんなのを作ったんですとぼくのスマホのメモ帳を見せる。450軒の遍路宿の料金表、それを熱心に見る奥さんが、こういう客観的な情報が欲しかったと痛く感激してくれました。帰ったらなんとかみんなに見てもらえるようにしたいと言ったら、ぜひそれを送ってといわれました。ネットで見られるようにと思ったのですがそれをプリントにするとなるとちょっと大変なことになるかもとは思ったけれど、まあ何とかなるかと安請け合い、そのやりとりを見ていた同宿の東北のお遍路さんもぼくにも送ってくださいと住所と名前を書いて差し出した。宮城県から来た鈴木さんでした。宮城の人は訛りがあまりないという認識だったのでちょっと首をひねりかけたのですが、お話を聞くと生まれ育ちは山形で、東京銀座で修業したのち宮城へ移った、納得。なぜかあき竹城さんと渡辺えり子さんの顔が浮かぶ。お遍路を始めたのは5年前からで今回7巡目という大ベテランでした。歩きには自信を持っていたけれどぼくの歩きを見てちょっと自信を無くしたと、打ち砕かれるものがあったと言いますが年齢はぼくよりずいぶん上の74歳ですからそんなに落ち込むことでもありません。速ければいいというものでもないしね、ぼくは自分が早いことは自覚しているけれどそのことが良いことでも自慢できるようなことでもないと常に自分に言い聞かせています。歩きでぼくより速い人は一人いたし、走ってぼくを追い抜いて行った人には4人会った、ぼくより短い期間で1巡する人は23日で1巡した倉敷の超健脚遍路さんと走って20日で1巡した若者にも会ったことがある。今年びざんで聞いた話では19日で1巡したウルトラマラソンの人もいたそう。価値観や意味や意義は人それぞれですからね、どういう歩き方が良いとか上だとかということはほとんど意味がないとぼくは思う。
  四国にいる間にスマホをいじっていたら、メモ帳の記事をコピー&ペーストするやり方を見つけてなんとかブログに貼り付けることができました。帰宅してからそれをブックマークのリンクにつなげて見やすくしました。プリントの方もちょっと苦労したけれど一昨日仕上げて、昨日遊庵と鈴木さんに郵送しました。約束守れて一安心。
                    つづく、

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